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グリーンの大きさの錯覚!円対比錯視

2012年11月24日 11:20

 ゴルフ場には錯覚を引き起こす様々な現象が存在します。

 難易度を調整する目的で、ゴルフ場設計家が意図的に仕掛けたものから、自然環境の中でたまたま錯覚が生じたものまで。

 錯覚とは、物の大きさ、形、色、明るさなど、観察対象の物理的な特徴が実際とは大きく異なって知覚される現象です。

 錯覚を幻覚や妄想などと混同している方もいるかもしれませんが、まったくの別物。

 幻視・幻聴など異常体験である幻覚は、外からの刺激が実際には無いにもかかわらず、刺激を感じてしまう現象ですが、錯覚は知覚の仕組みを反映しているもので、誰にでも起こる正常な知覚現象と言われています。

 視覚における錯覚を錯視と呼び、錯視は我々の日常生活のいたるところに存在しています。

 心理学などでよく紹介されている幾何学的な錯視図形は、現実とのズレが特に大きい現象を取り上げたもので、錯視の存在を知っていても錯覚に陥る不思議な体験ができます。

 今回はこうした幾何学的錯視図形のうち、グリーンとハザードの大きさに関係する代表的な錯視を紹介したいと思います。

 下の図をご覧ください。
エビングハウス円対比錯視図形
 AとBで、中央にある円は同じ大きさです。

 周りに配置された円の大きさによって、Aの中央の円は大きく見え、Bでは小さく見えると思います。

 この錯視はエビングハウスが考案し、『エビングハウスの円対比錯視図形』と呼ばれています。

 もう少し大きさの対比関係が単純なものに、『デルブフの大きさ錯視(同心円の大きさの同化錯視)』と『同心円の大きさの対比錯視』というものもあります。

 同心円の内円と外円の大きさの比率によって、内円が大きく見えたり、小さく見えたりする錯視で、内円の過大視が最大となるのは、外円と内円の直径比が3:2になる場合と言われています。

 逆に、内円の過小視は、外円の直径が内円の5~6倍以上になった場合に生じると言われています。

 『エビングハウスの円対比錯視図形』では、周りに配置された円のそれぞれが近接し、中央の円にも近接すると、それ自体が同化錯視の効果を生んだりして複雑な効果を及ぼすそうです。

 こうした錯視量には個人差もあるので、定量的に測定するのは結構難しいみたいです。

 ゴルフでもグリーンの周辺にはバンカーや池などのハザードが配置されていることも多いですよね。

 グリーン周りにハザードが配置されているとプレッシャーを感じるのは普通な反応でしょうが、そのハザードが大きい場合にはこうした錯覚の効果によって、グリーンが相対的に小さく感じてしまいます。

 そのせいで、必要以上に強いプレッシャーを感じてしまうと、ミスショットの確率が高まってしまいます。

 ゴルフの場合、錯視により生じた実際の錯視量よりも、心理的な要因との相乗効果で効いてくるのが厄介です。

 普段の実力を遺憾無く発揮するためには、こうした錯視に関する知識を仕入れ、できるだけメンタルハザードに陥らないようにしましょうね。


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