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クラブを加速させる本当の理由は?

2012年10月29日 14:37

 人は速度を感じるのではない、加速度を感じるのだ。

 なんだか、格言のような書き出しですが、決して偉人の言葉ではありません。

 感覚器官の特徴を少しだけ仰々しく表現したのですが、ゴルフスイングを身につけるためのヒントがここにあります。 

 自分で車を運転しているときを思い出してください。

 走り出すときのようにアクセルを踏み込んで加速したときには、背中が座席に押しつけられるような感じを受け、加速しているのがわかります。

 しかし、ある速度に達し、一定の速度で走っているときには、普段、家で椅子に腰掛けているときと、なんら変わらない感覚ですよね。

 三半規管によって加速度は感知できるものの、速度は感知できないという、この感覚器官の特徴がゴルフスイングを難しくしています。 

 初心者が練習しているとき、ごくたまにナイスショットすることがあります。

 周りで見ていたベテランが、「今のを忘れるな!」とか注意喚起をしてくれますが、当の本人は何のことやら、わかりません。

 ゴルフを始めたばかりの頃は、日常的にクラブの芯で球を捉えられないために、鈍くて重いインパクトの感触に感覚が慣れています。

 真芯で球を捉えた場合には、感触はほとんど感じられないため、記憶に残そうにも残しようがないのが、初心者の実感といったところではないでしょうか?

 これと同じことが、クラブを振るときにも生じます。

 普段からクラブを"ビュンビュン"と振り回している人に、クラブを一定の速度で振りなさいと注意し、実践してもらうと、その人はかなり不安な感覚に陥ります。

 クラブを振り回している人は、スイングの最中に、クラブを振る速度を急激に変化させることによって、無意識にクラブの位置を把握しようとしています。

 一定の速度でスイングした場合、手の感覚からクラブの位置情報が掴めず、クラブヘッドがどこにあるのかわからなくなるため、混乱して不安を感じてしまうというわけです。

 それでは、クラブを振り回す方がクラブをコントロールできるかというと、そうでもありません。

 クラブを一気に加速させると、その反動でクラブの挙動をコントロールすることが難しくなることは今更言うまでもないことです。

 クラブを振り回すというのは、クラブの現在位置の情報不足を補う行為の結果ですが、むしろ、スイングの各局面で、どのように動けばいいのか理解が不足していることの方が問題です。

 試しに、テークバックからフィニッシュまで、30秒以上の時間をかけて、クラブの動きをゆっくり再現しながら、スイングしてみてください。

 このとき、クラブをゆっくり振れずに、動作が速くなる部分があれば、その部分の動きを理解していない可能性が高いと言えます。

 インパクトの前後、クラブが腰から下にある状態で、身体やクラブの挙動を覚えていないとボールを上手に捉えることはできません。

 たまにはジャストミートしますが、マグレ以外の何ものでもありません。

 プロや上級者がアプローチの練習に時間を割くのも、アプローチにショットのエッセンスが含まれていることを理解しているからでもあります。

 こうした動きを学ぼうとする場合、連続写真を手本にしがちですが、動画のスロー再生の方がこの手の手本には適しています。

 連続写真だと忠実に静止した形を再現しようとしてしまう余り、ともすると間違った動きを身につけてしまう危険性があります。

 写真は一連の動きのほんの一部を映し出した結果なので、どのようにしてその形になったのかを前の動きから類推して形を理解できればいいのですが、形だけを真似するのでは失敗を招きかねません。

 まずはスロー再生で流れの中の動きを真似して、その後に余裕があれば、スイング理論を勉強した上で、連続写真を細かく分析していく手順がいいと思います。

 部分部分の動きが理解できれば、極端にクラブを振り回すということも減ってきますから、気長にがんばってみましょう!

 一連の動きを理解したら、一定の速度でスイングするのではなく、クラブの位置情報を知覚しやすいように、徐々に加速させながらスイングすることも忘れないでください。

 飛距離を伸ばすために、「クラブは加速させながらインパクトを迎え、その後も加速するように!」と、よく言われますが、クラブコントロールの観点こそ、加速は必要なことです。

 切りかえし後に腕を自然落下させると表現するプロもいますが、これも自由落下なので重力加速度で加速している状態と言えます。
                         関連記事 『クラブが自然落下するのは?
 ただし、このとき一瞬だけクラブの感覚が無くなるような感じに陥ることがあります。

 常日頃から重力下に晒されているための慣れのせいで、重力加速度と一致した状態では加速度の感覚もうまく働かないのかもしれません。

 その後すぐにクラブの感覚は戻ってくるので、心配いりません。


 飛ばすため・狙うためには、クラブは加速させましょう!!


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