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外見からでは見分けにくい手打ちと体幹スイングの差

2018年06月25日 12:01

 ゴルフでは手打ちという表現がよく使われます。

 もちろん、この場合の手打ちは、『手打ち蕎麦』のことでも、『和解が成立する』ことでも、『武士に切り殺される』ことでもありません。

 そのものずばり、手や腕の力を主体としたスイングのことを言います。

 良い意味で使われることは無く、ショットの不安定性や飛距離が出ない原因とされているものです。

 ゴルフを長年してきた人は、「手打ちは悪い」と言われ続けているため、悪いとは知っているものの、なぜ悪いのかということまでははっきりと認識していないものです。

 ゴルフスイングは、手でクラブを握り、腕を振り回して、ボールを打つわけですから、なぜ手や腕の力に頼ってはいけないのかと初心者が疑念を抱くことは当然と言えます。

 もちろん、手や腕の力を全く使わずにスイングしている人は皆無です。

 そうしたことから、手や腕の力をどの程度使ったら、『手打ち』と呼ばれてしまうのかという線引きすら曖昧だと感じている方もいることでしょう。

 ただし、ここで問題となるのは、どの程度ではなく、どのように使うかという点が大事です。

 ゴルフスイングでは、ボールを遠くへ飛ばすという目的もあるだけに、クラブを大きく速く動かす必要があります。

 クラブの軌道が円運動に近いため、初心の頃は腕もこうした円軌道に追従して、丸く振る傾向に陥りやすいものです。

 初心者の人ほど、腕を速く振れば、それだけでクラブがどこまでも速く振れると思っているため、手や腕の筋肉を動力としたスイングになりがちです。

 これだと、例えどこまで腕の力を抜いたとしても、程度の問題でしかなく、『手打ち』から脱することはできません。

 クラブヘッドを速く振るには、スイングの慣性モーメントを下げる動作を取り入れたり、運動連鎖やストレッチショートニングサイクルを利用したりと様々な要素が絡むのでそちらを参照してもらうとして、ここでは特に手や腕の筋肉の用途に的を絞って説明します。

 スイングの慣性モーメントを下げるのには、手や腕の関節を適切に折り畳むことが重要であり、その際にはある程度の身体の柔軟性が必要とされます。

 また、運動連鎖を引き起こすのにも、より大きな筋肉の力が足掛かりになって、より小さな筋肉へと伝わっていく際には、アウターマッスル(表層筋)の弛緩と緊張のタイミングも重要となります。

 ここでポイントとなるのがアウターマッスル(表層筋)とインナーマッスル(深層筋)の役割です。

 動力の主体となるのは、アウターマッスル(表層筋)の役目ですが、出番が回ってくるまでは、できるだけ弛緩している状態を保ち、出番の時に必要な分だけ緊張して、力を発揮してくれることが求められます。

 こうした出番までの待機中に弛緩した状態を保つのには、インナーマッスル(深層筋)の助けが必要になります。

 インナーマッスル(深層筋)の役目は、弛緩した状態のアウターマッスル(表層筋)を登場する場所まで誘導し、その場を維持することです。

 『手打ち』と言われる状態は、インナーマッスル(深層筋)の役目を無視して、アウターマッスル(表層筋)が自らの力を使って移動してしまうことにあります。

 当然、自分が本来の役割を担った場所ではないところで、アウターマッスル(表層筋)が余分な力を使って、少なからず緊張してその場所を維持しているため、個々の筋出力が落ちてしまいます。

 姿勢維持の役割を担う細かなインナーマッスル(深層筋)と違って、アウターマッスル(表層筋)は筋出力が大きい分だけ、動きも大雑把です。

 それゆえ、アウターマッスル(表層筋)による姿勢制御では、スイング軌道の再現性を保つことも困難です。

 運動連鎖で力が伝わるのには、筋肉が出力した後に、次の筋肉の土台となるために、適正な位置にあることも必須条件となります。

 『手打ち』から脱却するためには、手や腕の位置をいかにインナーマッスル(深層筋)によって制御できるかがポイントとなるわけです。


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