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フォローとは?〔ゴルフ用語説明〕

2018年06月21日 13:12

 フォロー(following wind ; tailwind) とは ・・・

 目標方向に向かって吹いている風、すなわち、『追い風・順風』を意味するゴルフ用語のことを言います。

 また、『フォロースルー』の略語としても使われることもあります。

 日本のゴルフシーンでは、よく「フォローの風」という呼び方をします。

 英語では、『尻尾の方から受ける風』に由来する言葉の『tailwind』が追い風の名詞としては一般的です。

 また、It is downwind. とかPlay with the wind at one’s back.など、形容詞の『downwind』や『with the wind』、『wind with us』などでも、追い風を表現したりします。

 追い風は、ボールを後押ししてくれるイメージがあることから、ショットの飛距離を増す要因として、アマチュアゴルファーに好まれる傾向があります。

 確かに、追い風の力が働く方向は、ボールが進む方向と一致しているので、目標方向への推進力を増す効果があるのは事実です。

 ただし、ゴルフボールの挙動は、一般に考えられているよりももっと複雑で、追い風が飛距離に対してプラスに働く場合だけでなく、マイナスに働く場合も多々あります。

 まず、ショットの飛距離に関しては、飛びの3要素である『ボールスピード』・『打ち出し角』・『バックスピン量』を考慮する必要があります。

 最大飛距離を得るには、この3要素間には互いに適正値が存在し、それぞれを適正値に近づけることが求められます。

 バックスピン量はマグヌス効果によってボールの揚力を得るために必要なものですが、多過ぎれば、ボールが吹き上がり、推進力のエネルギーが上向きに変換されてしまうため、飛距離が出ません。

 反対に、バックスピン量が少な過ぎれば、空中で推進力が作用する前に地面に落下してしまい、地面との摩擦で推進力をロスした結果、こちらも飛距離が出ません。

 打ち出し角は、ボールの弾道の高さの初期値として、ボールスピードとバックスピン量との兼ね合いでボールの弾道に影響します。

 適正な打ち出し角よりも、多過ぎても少なすぎても、キャリーやランに影響して、飛距離が得られません。

 もしも、追い風で飛距離が伸びたということは、元々のショット自体が適正なバックスピン量よりも多過ぎたり、打ち出し角が適正な角度よりも高すぎたりした場合で、これが追い風によって補正された結果、それぞれの適正値に近づいたとも考えられます。

 追い風の効果は、打ち出し方向とバックスピン量の減少側にも作用するというわけです。

 こうした理由から、毎秒5mの追い風の中で、適正値に補正されて飛距離が伸びた人が、毎秒10mの追い風では、適正値から外れて飛距離が落ちることすらありえます。

 最近のボールやクラブは低スピンタイプの物が増えていますし、フィッティングによって、クラブとボールを最適化している場合など、追い風によって、飛距離が伸びるケースは昔よりも減っていると思われます。

 追い風によって、打ち出し角やバックスピン量が不足してしまう予想できる際には、その不足分を補うため、3番ウッドや5番ウッドなどで適正値に近づけるという選択肢も有効です。

 追い風の強さに応じて、番手を上手に変えるのは熟練者のなせる技です。

 もっとも、ゴルフは飛距離を争う競技ではないことはゴルファーなら周知のとおり。

 飛距離の最大値に最適化されたショットは、キャリーとランの合計で最大化されているわけですから、グリーンを狙う場合には不向きです。

 グリーンを狙うショットは、飛距離の最大化よりも、弾道の高さとバックスピンによって、グリーン上で留まる効果を重視したものが基本となります。

 当然のことながら、飛距離の適正値よりも打ち出し角・バックスピン量ともに多いことが求められます。

 これが追い風の作用によって、余分なキャリーと余分なランに変換されてしまうので、グリーンオーバーの憂き目に合うことは必至。

 ラフからのグリーンを狙うショットで、ヘッドスピードの速いプロがフライヤーでグリーンをオーバーするのと同様の危険を追い風は孕んでいます。

 ただただ飛距離が伸びるとだけ考えるのは早計。

 何事も求める結果に対する適正値が大切というわけです。


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