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河川敷コースに学ぶ!風がショットに与える影響

2018年05月24日 11:35

 近代ゴルフの始まりは、リンクスと呼ばれる英国の海岸線沿いに広がる砂丘地帯のコースです。

 テレビなどで全英オープンを観戦したことがある人なら、1日のうちに四季があると評されるほど、目まぐるしく変わる天気の変化を目にしたはずです。

 その中でも、『ゲール』と呼ばれる強い風がリンクスを象徴しています。

 この海から吹き荒れる強い風が高い波を呼び、その波が砂を運んで、砂浜を形成します。

 更に風が砂浜の砂を翻弄し、起伏に富んだ砂丘へと変化させていきます。

 風の強い地域では、樹木も風の影響を受け、それが海の近くであれば、塩害の影響も加わって、高い木が育ちにくい環境でもあります。

 そこには草原が広がり、羊が放牧されてきました。

 11世紀に食用飼育としてイングランドに持ち込まれた兎が飼いきれずにリンクスに解き放たれ、繁殖したのも影響します。

 フェスキューを好む兎は、フェスキューの外敵となるサンザシ・クロウメモドキなどの低木類の新芽をせっせと摘み取ってくれるため、草が育ちやすい環境になるわけです。

 リンクスには数種類の寒地型芝草が混生していますが、芝は何度も何度も刈り取られることで、より濃密な芝生を形成していきます。

 こうした動物たちの食事がまめな庭師の芝刈りと同じ効果をもたらしています。

 また、羊や兎などの動物は強風を耐え忍ぶため、砂丘の影に隠れ、更に穴を掘って、身体を潜めます。

 それがバンカーの原型となっています。

 こうして見てくると、風がリンクスを形作り、コースを造り、ゴルフが出来上がったことがよくわかります。

 日本にはリンクスと名付けられたコースはあっても、残念ながら自然の風が原型を作ったという意味でのリンクスコースは一つもありません。

 ただし、日本にも風の影響を受けやすいコースは存在しています。

 それが河川敷に広がるコースです。

 河川敷では治水に悪影響を及ぼす樹木が制限されているため、樹木は限りなく少ない環境にあります。

 河川敷にゴルフコースが設けられる河川というのは、川幅自体も広く、緊急な増水を見越して、河川敷の幅も広く取られています。

 その河川に沿った広くて、樹木の少ない平坦な敷地を風が吹き抜けています。

 それは季節によって、同じ方向に吹く卓越風となるため、比較的風向きが読みやすい風でもあります。

 周りが林で囲まれている林間コースの場合では、風が巻いて、身体に感ずる風と実際の風が違うことはざらにあります。

 林という遮蔽物に遮られることもあって、風の影響を軽く考えたり、複雑な風の影響を無視する習慣が身についてしまったりするのが林間コースの難点です。

 風が強くても、風向きが肌で感じるとおりでわかりやすい中でプレーすることが風への理解を深める助けとなります。

 ゴルフ初心者は、河川敷というわかりやすい風の環境の中で、ショットの飛びや曲がりに風がどのように影響するのかを体験することが大切です。

 それこそ、追い風で風に乗れば、普段200ヤードそこそこしか飛ばない人でも350ヤード以上キャリーで飛んでしまうこともありますし、普段のナイスショットが向かい風では100ヤード程度しか届かないこともままあります。

 また、自分の持ち球(スピン)に対して、横風がキャリーやロール(ラン)に与える影響など、観察から学ぶべきことは河川敷には豊富です。

 樹木の形にも注目してみてください。

 常に強い風を受けている側は枝葉が痩せ細り、風下に向かって木が変形して伸びているはずです。

 これは風衝樹形と呼ばれ、木の成長すら阻害する強く向きが一定している風を知る方法の一つです。

 こうした手掛かりを合わせて、肌で風を感じてみてください。

 それとともに風向き・風の強さによって、木がどのように揺さぶられるかもよく観察して覚えておけば、林間コースでの複雑な風読みにも活かすことができます。

 無風状態でないと、スコアにならないというのでは、ゴルフを作った神様である風に鼻で笑われてしまいますよ。

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