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順目とは?〔ゴルフ用語説明〕

2018年05月16日 14:13

 順目(with the grain) とは ・・・

 芝目(芝が生えている方向)がボールを打ったり・転がしたりする方向と同じ方向に傾いている状態のことを言います。

 グリーン上のパッティングでは、ボールとの摩擦抵抗が低くなるため、通常よりもボールがよく転がります。

 こうしたボールの転がりに影響を及ぼす芝目の強さは、芝生の種類も関係しています。

 世界各地の様々な気候と地域にゴルフ場が設けられている関係上、そこで使用されている芝の品種も多岐にわたります。

 一般的に芝目が強く出るタイプの芝種は、コウライ芝・野芝・バミューダグラス・キクユグラス・セントオーガスチンなどの夏芝とも呼ばれる暖地型芝草の方です。

 何れもC4型光合成を行う植物であるため、C3型よりも光合成の効率が良く、種子繁殖だけでなく、切り芝などによる栄養繁殖でも容易に増えていきます。

 こうした繁殖力の強いタイプの芝は、葉も太くて硬いのも特徴で、ほふく茎・地下茎といった横に伸びるライナーも旺盛です。

 そのため、芝が這う方向に強い芝目が生じます。

 対称的に葉が細くて弱く、直立して育つ寒地型芝草では、芝目が傾斜に準ずるように柔らかく傾くため、芝目は総じて弱く感じるものです。

 芝目は芝の種類だけでなく、芝を刈る方向、人の導線、水の流れ、季節的な風向き、日照などの影響も受けます。

 バミューダグラスほどの旺盛な芝だと、夕方になると夕陽の方向に芝目が強くなると表現するプロもいるほど、太陽の影響を強く受けます。

 ただし、近年では芝目の少ないグリーンの方が良いグリーンと評価されることが多いため、グリーンキーパーも芝目を消す努力を惜しみません。

 癖がついてしまった芝目とは逆方向に刈る『逆刈り』が一般的に行われます。

 ゴルフ場で芝を刈る際には、芝刈り機を使用するため、刈る方向に芝が寝て、芝刈り機が進んだ方向に順目になっていきます。

 フェアウェイが白っぽく見えたり、黒っぽく見えたりするのは、この芝刈り機をかけた方向を反映してのこと。

 これを応用し、芝の見た目が白く見えたり、黒く見えたりすることを芝目を判断する材料に用いることもできます。

 物の色とは物自体に色がついているというわけではなく、その物体がどの波長の光を反射したり、吸収した結果を人間の目がどう感じるかに拠ります。

 白っぽく見えるのは、葉や茎が自分とは反対方向に寝ているため、光を茎や葉の側面に当たって反射し、光が散乱しているからです。

 これが逆目だと、茎や葉が自分の方向を向いているため、光を反射する面積が小さく、相対的に黒っぽく見えるというわけです。

 ただし、順目・逆目といっても、植物である以上、それは一様ではなく、個々に様々な方向を向いてはいます。

 人間は進化の過程で夜行性であった時期に4色型色覚のうち2つの色覚を失い、その後、メスのX染色体に変異する形で新たに1つの色覚が補われています。

 その関係上、人間は色覚的にはやや劣るところがあるのも事実。

 また、こうした色覚補填の経緯やX染色体の数の影響も反映し、色の識別能力で言えば、男性よりも女性の方が微妙な色の違いに敏感です。

 加えて、芝目を読む能力も一般的には女性の方がやや高いと言えます。

 ただし、色覚に劣る人間が色だけで芝目を判断するのが困難なことを考慮して、グリーン上では形に着目する方法も取られています。

 パッティングではボールの速度が落ちるカップ周りの芝目が重要なこともあり、ホールを切る際にできる切り口の鋭利さで芝目を判断することができます。

 結論から言えば、切り口が鋭利な方向から切り口が崩れて曖昧になっている方向へ順目となっています。

 切り口に差がなければ、芝目はほとんどないとも判断できます。

 これは芝が寝ているところを真上からくり貫くと、切り口が鋭利な部分と切り口が崩れて曖昧になることを利用したものです。

 切り取られて葉先だけになった部分は、地面から生えている根元がないため、風などで飛ばされて無くなり、切り口が崩れたように曖昧に見えるというわけです。


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