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先調子とは?〔ゴルフ用語説明〕

2018年03月05日 05:38

 先調子(low kick point) とは ・・・

 シャフトのどの部分に撓りを感じるかという分類で、キックポイントの位置がクラブヘッドの付いているチップ側寄りにあるシャフトのことを言います。

 ただし、キックポイントの位置は、対極的な先調子と元調子との間でも、ほんの僅かな違いでしかなく、一般的にはチップ側から測って全体の41~45%の間にあるとされています。

 物理的にはほんの僅かな差ですが、実際に振ってみた際には、それでも感覚的な違いが明確に現れてくるものです。

 ゴルフクラブと云うものは初めての人にはなかなか振りにくいものです。

 タメができ、タイミングよくリリースできる技術を身につけていないと、振りにくいばかりでなく、なかなか加速してくれません。

 この先調子のシャフトは、そんなタメが少ないタイプのスイングに適しています。

 どういうことかと言うと、中調子や元調子に比べると、先調子のシャフトは比較的振りやすいフレイル(唐棹)と似通った性質を持っているからです。

 フレイルとは、昔から脱穀に利用されてきた農具で、回転する短い打ち棒が長い棒の先に取り付けられた構造になっています。

 何の工夫も要らず、ただ単に振るだけで、先端が勝手に加速するような構造に作られています。

 先調子のシャフトは、ここまで顕著ではないものの、手元と中間部分の剛性に対して、先端部分の剛性が相対的に柔らかくなっており、先端が撓りやすく、また撓り戻りやすくもあります。

 タメが少ないタイプのスイングでも、無理せずシャフトの撓り戻りを活かすことができるというわけです。

 この他、先調子のシャフトのもう一つの性質を振り子に例えて説明します。

 紐で吊るした重りを振り子運動させている際、振動している紐の途中に指をかざして遮ると、振り子は遮った指から先の長さの紐で振られます。

 振り子の紐の長さが短くなり、回転半径が小さくなる分だけ、上に跳ね上がるように重りは向きを変えます。

 先調子のシャフトも、これと同じで先端だけが撓り戻るので、中調子や元調子に比べると、クラブフェースが上を向く傾向が強くなります。

 これはクラブヘッドのロフトアップとほぼ同じ効果があります。

 ロフトアップの場合だと、クラブの入射角とロフト角がずれているため、その結果、バックスピンが増えて、推進力を失ってしまうこともあります。

 ですが、先調子の場合には、スイング軌道自体が僅かに上向きとなり、フェース面に対してスイング軌道がやや直角に近づきます。

 その分だけ、ロフトアップよりもややエネルギー効率が良くなる可能性があります。

 ロフト角の少ないクラブでアッパー軌道に振ることでも同じ効果が得られるわけですが、ティーアップの高さにルール上の制限があるため、アッパーに振るのにも限界があります。

 理想とされる打ち出し角は、スイング技術だけでは賄いきれないほど高いものとされていますから、打ち出し角に対する+αを先調子の先端の撓りで補うことも有効と言えるかもしれません。

 ただし、インパクトは1万分の数秒という世界なので、シャフトの撓り戻りのスピード程度では、エネルギー効率の改善に寄与するのはほんの僅かで、実際にはロフトアップとさして変わらない程度ではあります。

 また、シャフトの撓る方向は振り方によっても違ってきます。

 元々、スイングの中でフェースの開閉ができている人が使うと、過剰にフェースが返り過ぎてしまうことがあります。

 ただし、フェースが左を向きやすいので、フェースの開閉をまだ身についていない人であってもスクエアに戻すことが比較的やさしくなり、そういう意味でも初心者向きだと考えられています。

 どういった調子のシャフトを選ぶにしても、切り返しやインパクトでタイミングが取りやすく、フィニッシュまで気持ち良く振れるタイプを実際に打って感じることが何よりも大切になります。


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