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キクユグラスとは?〔ゴルフ用語説明〕

2018年02月22日 07:46

 キクユグラス(kikuyu grass) とは ・・・

 アフリカ東部原産のイネ科キビ亜科チカラシバ属に属する多年草の暖地型芝草で、『アフリカチカラシバ』とも呼ばれています。

 学名はPennisetum clandestinum で、園芸で『ペニセタム』の名を耳にしたことがある人もいるかと思います。

 亜熱帯の湿潤気候に適し、葉先があまり尖っておらず、葉幅も広く、背丈が7~15cm程度になる芝です。

 対暑性は高い反面、対寒性・対乾性の面ではスズメガヤ亜科の野芝・コウライ芝などよりも劣ります。

 セントオーガスチン(イヌシバ)と同じキビ亜科に分類されているとおり、自身が生み出す化学物質のアレロパシー(Allelopath:他感作用)効果によって、他の植物の侵入を抑えてくれる性質も同様に有しています。

 根が深く、中小型のほふく茎・地下茎が広い範囲に広がります。

 日本のゴルフコースでは全く見かけませんが、米PGAツアーが開催されている有名なリビエラCCやトーリーパインズGCを始め、カリフォルニア南部のゴルフコースでは、ラフやフェアウェイの芝草として利用されています。

 ラフに沈んだ状態では、ほふく茎にすっぽりと入り込んで絡みつくバミューダ系ともまた違って、根が地面に深く食い込んだ重たい強さが特徴的です。

 相当深いラフからでも苦も無くグリーンオンしてくるPGAツアー選手であっても、キクユのラフには苦戦するほどです。

 これはキャリーと方向性に影響するばかりでなく、ランにも影響します。

 キクユグラスはポロなどの競技にも利用されているように、蹄で走る馬が駆け抜けても剥がれないほど、ほふく茎と地下茎が非常に頑強なマット状に形成されます。

 この丈夫なマットの影響で、たとえ、刈り込んであるエプロンやフリンジに落ちたとしても、前方向には跳ねず、真上に小さく跳ねるような変な跳ね方をして止まってしまうことが多くなります。

 グリーン手前から転がしてグリーンオンされるのには不向きなタイプの芝です。

 グリーン周りのショートアプローチであっても、バンプ&ランのアプローチのように、斜面に一度クッションさせると、真上に弾かれ、前に進んでくれないことが多く、転がして寄せるのは難しくなります。

 かといって、グリーンに直接キャリーさせようにも、ラフからのショートアプローチとなると、スイングのエネルギーが小さい分だけ、クラブの抜けにも大いに影響し、極端にオーバーしたり、ショートしたりといった別の難しさが顔を出してきます。

 プレー面ではなかなかシビアな芝ですが、管理面では急斜面の土壌保護としては有効ですし、アレロパシー効果によって雑草の侵入を防いでくれるのもありがたい利点の一つとなっています。

 ただし、侵襲性も高い故に、放っておくとキクユ一色になりかねませんが。


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