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エイム・ポイントとは?〔ゴルフ用語説明〕

2018年02月06日 12:25

 エイム・ポイント(AimPoint) とは ・・・

 指をかざしてパッティングのラインを読む仕草が特徴的なマーク・スウィニー氏が開発したグリーンリーディングの手法のことを言います。

 目でラインを読む際には、コース設計者・グリーンキーパーの罠、はたまた自然の影響などを受けて、視覚には様々な錯覚が入り込んできます。

 これは錯視というもので、錯乱状態のような異常のことではなく、ごく普通の人におこり得る認知システム上の問題です。

 人間の目は、可視光線という特定の周波数帯の電磁波を感じ取って映像化するわけですが、その際、光を感じる受容器が並ぶ網膜は2次元的なスクリーンの役割を担っています。

 これは映画館のスクリーンに映し出された映像と似たようなもの。

 2次元映像であっても、人間は特定の条件・法則を満たせば、平面的な2次元映像としてではなく、奥行のある3次元映像として認識できる機能を持ち合わせています。

 現実世界(3次元情報)→目(2次元情報)→脳(3次元情報)という認識の過程において、目で感じる不足した2次元情報を補って、3次元情報に復元するのに必要な特定の条件や法則を経験的に学んでいくというわけです。

 ただし、錯視というのは、こうした特定の条件を満たすにもかかわらず、法則に合わない特殊な例外といった類のものです。

 法則の例外を例外として認識できれば、何の問題も起こらないのですが、ごくごく稀に発生する特殊事例の場合、例外としては認識されず、錯視が起こると考えられています。

 こうした視覚情報を認識する際の不備というか、コース設計者・グリーンキーパーによって意図的に画策された罠に対処するために、視覚だけに頼らず、足裏で傾斜を感じるセンサーをライン読みに活用する方法として、『エイム・ポイント』が考え出されました。

 まず、足裏のセンサーでグリーンの傾斜を感じることから始まります。

 それゆえに、日常的に歩くことが仕事でもあるプロゴルファーに向いている反面、歩くことや立つことが不足している平均的な現代人には不向きと言えます。

 傾斜の度合いを測ることができる水準器を使用して、事前に1~5%の傾斜を体験して、身体に感覚的に覚えさせる訓練を積むことを基本にします。

 一般的に2%の未満の傾斜では人間は水平と感じてしまう傾向があるので、1%の傾斜の識別にどのような方法で対処しているかが不思議なところではあります。

 エイム・ポイントを導入しているアダム・スコットやリディア・コー、ステイシー・ルイスといったトッププロの場合では、一般人とは違い足裏の感覚が鋭敏なので問題ないのかもしれませんが。

 本番では体得した傾斜の感覚を活かして、グリーン上の傾斜を類推します。

 傾斜が大きいほど、ボールの曲がりが大きく、傾斜が小さいほど、ボールの曲がりが小さいと判断するわけです。

 これは芝目の弱く、傾斜の向きと芝目が一致するベント系や芝が直立するパスパラム系の芝に適しています。

 逆にコーライやバミューダ系の芝目が横に強いタイプの芝には不向きと言えます。

 次に、傾斜の度合いに応じて、対応する数の指を立てて、利き目で見た場合に人差し指の外側の線がカップの中心線に重なるように合わせます。

 立てた指の外側の線が狙う場所を示す仕組みになっています。

 グリーンの速さによって、グリーンスピードが速ければ、指を立てた方の肘を伸ばし、グリーンスピードが遅ければ、指を立てた方の肘を曲げるなどの調整が入ります。

 全体の傾斜が一様であれば、単純ですが、傾斜の度合いが途中で変わるほどの長さになるほど、複雑になるのは、どの手法でも共通した課題となっています。

 こうしたグリーンリーディングの手法の最大のメリットは、パッティングの迷いを排除できる可能性がある点です。

 合理的な手法であるか以前に、信じて疑わないことで、決断を下した上での迷いのないパッティングが行えるからです。

 逆を言えば、どんなに合理的で正確な手法であっても、疑ってかかっていると、迷いの影響で結果が出ないということもあり得ます。

 信じるか信じないかはあなた次第、人間が評価を下す上での難しい課題でもあるわけです。


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