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体重移動のタイミングは見かけよりもずっと早い!?

2018年01月05日 12:37

 通常、レッスン本などのスイング解説では、スイングポジションの順にアドレス→ハーフウェイバック→スリークォータートップ→トップオブスイング→切り返し→・・・(省略)・・・→フィニッシュといった見た目の形で説明されていくことが多いものです。

 ただし、スイングに要する1・2秒程度という短い時間の中では、やりたいと思っていることと実際に結果として現れることは違ってきます。

 これは感覚器から情報をキャッチしてから運動器官が反応するまでには、神経伝達や情報処理に要する間にタイムラグが発生するからです。

 それゆえ、100m走のフライング判定では、人間の反応時間を考慮して、号砲から0.1秒以内にスタートを切った選手をフライングと判定しているわけです。

 ゴルフスイングをポジション毎に分析するのは有効な手段ではありますが、細分化された各シーンの中でそれを再現しようとする場合には、このタイムラグの影響を考慮してやらないと失敗してしまいます。

 ここで冒頭のスイングポジションの順番に話は戻ります。

 飛ばし屋と呼ばれる人は、ヘッドスピードが速いということは当然ですが、それ以上に切り返しのタイミングが想像以上に早いものです。

 『切り返し』とは、『トップオブスイング』を迎えた後に間を入れて行うものだと考えている人も多いでしょうが、飛ばし屋と呼ばれる人達がやっている事とはだいぶ違います。

 まず、一つは先ほどのタイムラグの問題です。

 『トップオブスイング』の後に切り返そうと命令しても、身体が反応するまでにオーバースイングになってしまうということ。

 そうならないように、『トップオブスイング』の前のバックスイングの最中に切り返す意識が必要です。

 これとは別にもう一つ、飛ばし屋と呼ばれる選手の中には、ストレッチショートニングサイクルを有効活用するために、意図的に『切り返し』のタイミングを早くしている人がいるということです。

 ストレッチショートニングサイクルは、筋肉が伸ばされた状態で筋収縮されることによって、通常の2~3割増しの筋力を発揮する方法です。

 左体側部に張りを持たせた状態で収縮をするために、それこそスリークォータートップのタイミングで左足の踏み込みを始めている選手もいるほどです。

 飛ばない人は、一部の飛ばし屋と比較すると2段階もタイミングが遅い可能性があるわけです。

 ただし、『切り返し』のタイミングが早いと言っても、俗に言うところの『切り返し』のタイミングが早いとはちょっと違います。

 一般的に『切り返し』が早すぎると指摘される場合には、腕の力でクラブを振り下ろしており、下半身よりも先に上半身が動き始めてしまっている状態を指します。

 正確には『切り返し』のタイミングが早いのではなく、左足の踏み込みをきっかけとした本来の意味での『切り返し』が全くできていない状態と言えます。

 もう一つタイミングが遅い部分として、左膝を伸ばすタイミングです。

 理想的なフィニッシュでは、左足1本でもバランスが崩れないように、左膝が伸びて左足に体重が載った状態になっているものです。

 ただし、こと飛距離を伸ばす上では、左膝が伸びるタイミングはもっとずっと手前のインパクトです。

 本人が左膝を伸ばす意識はタイムラグもあるので、インパクト以前に行われているということになります。

 等速円運動では常に中心に向かって加速度がかかっており、円軌道を維持していますが、ここでの左膝を伸ばす動作によって加えられる加速度はそれを超えたものになります。

 飛ばし屋の驚異的なヘッドスピードは、円運動から逸れるほどの加速をタイミング良く与えることによって、スイングの最終加速を実現できているからこそ。

 どんなスポーツにでも言えることですが、運動神経が良く、センスが良いと言われる人ほど、足捌き(足運び)を重視して、先に下半身の動きから身につけていくものです。

 競技、技ごとに足捌きは違いますから、そこでのタイミングによって、リズムが生まれ、様になってきます。

 沈み込みや伸び上がりの方向については前回説明しましたが、足捌き(体重移動)のタイミングも併せて覚えていくことが大切というわけです。


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