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新飛球理論の説明でしっくりくるスイング感覚とミスの傾向

2017年12月24日 11:26

 従来の飛球理論では、スイング軌道は出球の方向を決定する要因として捉えられていましたが、新飛球理論の登場によって、出球の方向に大きく影響するのは、むしろフェースの向きの方だとされています。

 これによりスイング分析の土台が大きく変わります。

 基本的な9種類の球筋の説明でもわかるとおり、従来は出球の方向を決定しているのはスイング軌道と考えられていたために、スイング軌道を主とした上で、フェースの向きは従の扱いでした。

 インサイドアウト、インサイドイン、アウトサイドインの3つのスイング軌道に対して、プッシュ、ストレート、プルという出球の方向が決定され、それぞれのスイング軌道に対してフェースが開いているか・スクエアか・閉じているかによって、スライス・ストレート・フックというボールの曲がりが付随して合計9種類の球筋が決定するという考え方です。

 飛球管理上の問題として、出球を管理した上で、その後にボールの曲がりを考える方が考え方としてわかりやすいという理由からでもあります。

 これが実際にはフェースの向きにより出球の方向が決定され、そのフェースの向きに対するクラブパスの方向のずれでボールの曲がりが決定されるとなると、だいぶ話が変わってきます。

 ターゲット方向に対してフェースが右を向いていれば、プッシュ。

 ターゲット方向に対してフェースが向いていれば、ストレート。

 ターゲット方向に対してフェースが左を向いていれば、プル。

 これに付随して、フェースの向きよりもクラブパスが左方向(すなわち、アウトサイドイン方向)に通過する場合、フェースの向きに引きずられて、スピンアクシス(バックスピンの回転軸)が右に傾くため、ボールは右に曲がるスライスになります。

 反対に、フェースの向きよりもクラブパスが右方向(すなわち、インサイドアウト局面)に通過する場合、フェースの向きに引きずられて、スピンアクシス(バックスピンの回転軸)が左に傾くため、ボールは左に曲がるフックになります。

 また、フェースの向きとクラブパスが一致していれば、フェースの向きどおりの出球のストレートボール(プッシュストレート、ストレート、プルストレート)となるというわけです。

 スイング軌道とフェースの向きの主従の関係をそっくり入れ替えた形に見えます。

 話をわかりやすく整理する上では、これはこれで良いのですが、実務上の問題として、フェースの管理とスイング軌道の管理では扱いやすさにかなりの違いがあります。

 従来から出球の管理はプロであっても難しい問題とされてきたとおり、フェースの向きは非常に変わりやすい性質を持っています。

 これとは反対に、持ち球を変えるのにはなかなか根気のいる作業となると知られているとおり、スイング軌道そのものはその人の癖ともいうべきもので、なかなか変えにくい性質の代物です。

 インサイドインのスイング軌道であれば、ボールを左右にずらすことによって、インパクトエリアをアウトサイドイン方向にもインサイドアウト方向にも局所的に変化されることができるので、クラブパスだけを自在に変えることもできます。

 ただし、極端なアウトサイドインやインサイドアウトのスイング軌道では、ボール位置を変化させただけでは、クラブパスを正反対にするのは困難で、スイング軌道自体を変える必要も生じたりします。

 球筋を管理する上で、常時変わりやすいフェースの向きを主とするよりも、自分固有のスイング軌道を主とした方が管理しやすいものです。

 スイング軌道(クラブパス)を中心にフェースの向きによる球筋を見た場合、逆の場合に比べて、話は少し複雑になってしまいますが、実務上の課題がはっきり見えてきます。

 仮にインサイドアウトのスイング軌道を例に取って説明してみます。

 インサイドアウトのスイング軌道から発生する球筋は、従来のプッシュスライス、プッシュストレート、プッシュフックの3種類ではなく、以下の5種類ということになります。

①プッシュスライス
インサイドアウトのクラブパスよりもフェースの向きが右を向いている場合。

②プッシュストレート
 インサイドアウトのクラブパスとフェースの向きが一致している場合。

③プッシュフック
 インサイドアウトのクラブパスよりもフェースが左を向いており、かつフェースの向きがターゲットよりも右を向いている場合。

④ストレートフック
 インサイドアウトのクラブパスで、フェースの向きがターゲットを向いている場合。

⑤プルフック
 インサイドアウトのクラブパスで、フェースの向きがターゲットよりも左を向いている場合。

 ①~③の球筋ではターゲット方向に対するフェースの向きは全て開いていることになります。

 インサイドアウトのスイング軌道では、目標に向かう可能性があるのは③だけで、これがコースマネジメント上の前提となるものです。

 ①は逆球の部類ですから、マネジメント的には最も嫌われるもの。

 ②ではインサイドアウトのスイング軌道の程度に拠り、出球の方向が決定されますが、マネジメントさえ間違わなければ、ストレート系の球筋なので大けがにはならず、許される範囲のミスと言えます。

 ④はフェースがターゲット方向を向いているのにもかかわらず、目標から外れていくミスの範疇に入ります。

 ⑤に至っては、フェースの向きとクラブパスの向きの角度差が一番大きくなり、左に飛び出した上、左に大きく曲がって、大トラブルになりかねません。

 こうして見た場合、インサイドアウトのスイング軌道ではクラブパスに対してはクローズにしつつ、ターゲットに対してはフェースをオープンに保つ感覚が大切というわけです。

 どうですか?フックを持ち球にしている人の感覚により近い説明となったのではないでしょうか?

 こうした感覚との一致も新飛球理論の確かさを信じるに足る要因となっているのかもしれませんね。


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