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出球とは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年11月19日 15:09

 出球 とは ・・・

 ゴルフショットにおいて、ボールの打ち出し方向(水平方向)や打ち出し角(上下方向)など、インパクト直後のボールの初期挙動のことを言います。

 ボールの曲がりをコントロールすることは比較的簡単とされてきた反面、出球をコントロールすることは、プロの間でも難しい課題の一つとされています。

 従来のスイング理論では、長い間、ボールの打ち出し方向はスイング軌道によって決定されると考えられてきました。

 それが最近の弾道計測やハイスピード撮影技術の進歩によって、ボールの打ち出し方向に最も影響を与えているのはフェースの向きだということがわかってきています。

 弾道解析器トラックマンの開発者であるセオドア・ヨーゲンセンによって提唱された弾道解析理論『Dプレーン』です。

 スイング軌道の方向とフェースの向き(ダイナミックロフトとフェースアングルが示す3次元的な向き)が作る三角平面において、ボールの打ち出し方向は、かなりフェースの向き寄りに近づきます。

 スイング軌道の方向とフェースの向きがなす角を10分割すると、ドライバーでは8割、アイアンでは7割、スイング軌道の方向よりもフェースの向きに近い側に打ち出されるとされています。

 つまり、フェースの向きに100%依存するというわけではなく、スイング軌道も少なからず影響を与えています。

 出球のコントロールが難しいとされている理由は、フェースの向きとスイング軌道の相互作用で打ち出し方向が決定されていたにもかかわらず、単純にスイング軌道だけの問題と誤解してしまった点にあるようです。

 さて、どうしてスイング軌道だけの問題と考えてしまったのでしょか?

 昔のクラブとボールを思い出して下さい。

 ここ最近のクラブやボールの性能は劇的な進歩を遂げていますが、歴史的には長い間、ゴルフ用具は緩やかな変化の中にありました。

 ボールにしろ、クラブにしろ、自然にある素材を中心に作られていた時代。

 ボールとクラブの接触時間は今よりもずっと長かったわけです。

 現代のクラブはどれも球離れが早く、フェースの向きだけでオートマチックにコントロールしやすいものですが、昔はもっと接触時間が長く、ボールは曲がりやすく、よりもボールを意図的にコントロールしている感覚が強かったように思います。

 ここで、先のドライバーとアイアンで打ち出し方向への影響の度合いが違うことに注目してください。

 ロフトの立ったドライバーでは球離れが早く、フェースの向きの影響をより多く受けます。

 反対に、ロフトの寝たアイアンでは球離れが遅く分だけ、若干フェースの向きの影響が少なくなり、スイング軌道の影響が増していると考えることができます。

 このドライバーとアイアンの違いと同じ様に、昔の道具は球離れが遅く、今よりもスイング軌道がボールの打ち出し方向に影響を与えていたはずです。

 だからこそ、長い間、打ち出し方向を決定しているのがスイング軌道の方だと信じられていたのでしょう。

 チタンドライバーが出始めた頃、こうした変化に対応しきれずに、消え去ってしまった名選手がいたことを思い出します。

 長いゴルフの歴史の中、経験則から生まれたスイング方法が、道具の劇的な変化によって、改変を余儀なくされたわけです。

 出球をコントロールするのに、スイング軌道の感覚に依存し過ぎていた人が消え、フェースの向きの感覚で対応できた人が残ったのかもしれません。

 フェースの向きとスイング軌道との関係が解明されたにしろ、フェースの向きとスイング軌道自体に影響する要因もいろいろと存在するため、依然として出球の管理が難しいことには違いありませんが。


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