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最も曲がるラインはどこからなのか?

2017年11月07日 12:05

 ゴルフ中継を見ていると、解説者が『ここからのラインが一番曲がるから難しいんですよ』などと云うのをよく耳にしますよね。

 それでは傾斜のあるグリーンでどこから打った場合に、曲がり幅が一番大きくなるのかを考えてみましょう。

  ここでラインに関する話に限定するため、タッチはカップにやっとボールが届く強さに統一して話を進めていきます。(このタッチがベストということではありません)

 実際にゴルフ場には存在しませんが、全く傾斜のない平らなグリーンの場合、360度どの方角から打ってもストレートラインでカップを狙うことができますよね。

 これがほんの少しだけ手前側が低く、奥が高くなっているグリーンだとします。

 カップの真下からや真上からはストレートラインは変わらず、それが横にずれるほど曲がり出すことは誰でも感じているはず。

 これは、打ち出し方向に対して重力が影響して、曲がるラインになるためです。

 そのため、ほんの少しだけ傾斜したグリーンでは、カップの真横からのカップに対して打ち出した場合、重力の内、斜面に沿ってボールを低い側に落とす力の成分が、打ち出し方向に対して、直交方向に働くので、曲がり幅が一番大きくなります。

 ただし、傾斜のあるグリーンでは、カップの真下と真上からの位置以外、カップに対して真っ直ぐ打ち出したのでは、曲がるラインのため、カップから外れていきます。

 曲がり幅がカップの半分になるだけの緩やかな傾斜のラインであっても、カップにやっと届くジャストタッチの強さの場合、カップに対して真っ直ぐ打ち出したのでは、カップの下に垂れてカップインしません。

 そのため、誰しも慣れるに従って、カップインさせるには、自然にカップの少し上を狙ってボールを打ち出すようになります。

 この場合の打ち出し方向は、カップに対してよりもややカップの上側に変化するわけですから、打ち出し方向は重力の作用と少しだけ直交から外れています。

 ボールを真横よりも上に打ち出す分だけ、重力に逆らっていると考えれば、わかりやすいと思います。

 転がる距離を抑える方に重力が使用される分だけ、曲がり幅に影響する度合いは小さくなるわけです。

 すなわち、一番曲がるラインとは、カップとボールの位置関係が真横ではなく、傾斜に対して打ち出し方向が真横になるラインということです。


 では、どの位の角度からか知りたいでしょうが、これは傾斜とグリーンの速さとの度合いによって全く違うものとなります。

 感覚的な目安としてわかっていたとしても、定量的な基準を理解することは大切です。

 それでは基準となるものは何か?

 それを説明するのには、まず、仮想カップと打ち出し方向について、説明する必要があります。

 仮想カップとは、もし仮にそのグリーンに傾斜がないと想定した場合において、実際に打ち出す方向とタッチを考慮した目標設定です。

 実際のグリーンにおいて、仮想カップに対して打ち出されたボールが、傾斜による重力に作用されて、転がり終える場所が実際のカップ位置になるように逆算しています。

 誰しもカップの真下からパッティングする場合、上りの分だけ強めに打ちますよね。

 逆に、今度はカップの真上からパッティングする場合、下りの分だけ弱めに打っているはずです。

 これは真下からのラインも、真上からラインも、重力の影響がラインに影響せず、タッチにだけ影響するからそうしているわけです。

 実はこのどちらの場合も、カップの位置までボールを転がして止めるには、同じ位置の仮想カップを狙って打つことになります。

 それでは、カップの真横からも、これと同じ位置の仮想カップを狙うかと言えば違います。

 仮想カップの位置は、カップとボールの位置関係によって、小さな円形を描きながらずれていくので、少し複雑な構造になっています。

 ただし、打ち出し方向の方はもう少し単純で、ある一点に収束しています。

 これはカップの真上(真下)から狙う仮想カップと実際のカップのある位置を結んだ線の中間点に位置します。


 360度どの方角からのパットも、タッチの強さは別にして、この中間の一点に対して打ち出すというパッティングの法則が存在しています。

 さて、打ち出し方向となる目標がこの中間の一点に収束しているわけですから、この中間点の真横に位置するボール位置が、傾斜に対して真横に打ち出す必要のあるボール位置となるわけです。

 この場合(カップの右側と左側の真横の2パターン)にだけ、仮想カップと打ち出し方向が一致しているだけでなく、タッチも仮想カップの位置と一致しています。

 これが一番曲がるラインの正体であり、傾斜やグリーンスピードによって、角度的なボール位置関係が変わってしまう理由です。


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