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コンプレッションとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年10月30日 13:00

 コンプレッション(compression) とは ・・・

 ゴルフボールの硬さを表わす指標のことを言います。

 『コンプレッション(compression)』という単語自体は『圧縮 』という意味。

 ゴルフボールの硬さを測る指標として、球を押し潰して、0.1インチ(約2.54mm)圧縮する際に要する力(kgf ; キログラム重)で表わしていました。

 これは1ピースボールのように内部構造が単純なボールの硬さを知る上で役立つものです。

 この数値が低いほど、ボールが柔らかいため、ヘッドスピードが低く、小さなエネルギーであっても、ボールが変形してしまいます。

 復元力が小さい素材の場合、ボール全体が潰れ過ぎてしまうと、あらゆる方向に力が発散して、かえってエネルギーをロスしてしまいます。

 ですから、ヘッドスピードが速い人は、ボールが潰れ過ぎて、飛距離をロスしないように、コンプレッション値の高い、つまり、硬いボールを使用していたわけです。

 ヘッドスピードに合わせて、ボールの硬さを選んでいた頃の話です。

 次第に素材の改良や内部構造の複雑化が進み、単純にコンプレッションという指標だけではボールを評価できなくなってきます。

 現在のゴルフボールは多層化が進む傾向にあります。

 内部のコアに使用される素材と外側のカバーに使用される素材が違うのはもちろんのこと、コアとカバーの間に別の素材を使用した3ピースや4ピース構造のボールが主流となっています。

 よく転がって飛ぶボールを『ディスタンス系』、スピン量が多く止まるボールを『スピン系』といった区分で分類しますが、これも素材の硬さの違いが影響していたりします。

 ドライバーのショットでは、ヘッドとボールが正面衝突に近い状態になり、ボール全体が深く潰れてしまうため、ボールの中心部であるコアの性能がドライバーの飛びに影響します。

 コアの硬さとしては、『ディスタンス系』が柔らかく、『スピン系』が硬いという傾向があります。

 素材の改良によって、ボールが潰れた際に元に戻ろうとする弾性力を反発性能とし、ヘッドスピードの違いに合わせて、それぞれの最大の飛距離が得られるように、コアの素材を変えた設計になってきています。

 コアが柔らかい場合、ボールが変形して非対称性が増すことに加え、ボール重心とボール表面の距離が短くなる分だけ、スピンがかかりにくくなります。

 そのため、コアの柔らかいディスタンス系は、バックスピン量が減って、転がりやすくなります。

 また、ボールの曲がりはバックスピン軸の傾きとスピン量で決定されるため、スピン量自体が少ないディスタンス系のボールは、ボールの曲がりを抑えてくれるというわけです。

 ただし、スピン量が少ない分だけ、ボールの揚力は小さくなり、弾道が低くなってしまう点には注意が必要です。

 反対に、コアが硬いスピン系のボールの場合、スピン量が多いため、止まりやすい反面、曲がりやすくなりますが、弾道は高くなる性質があります。

 ディスタンス系とスピン系のボールでは、ボールの一番外側に当たるカバー素材も違い、こちらはボールの表面素材だけに、アプローチでのスピン量に関係します。

 ディスタンス系では『アイオノマー』、スピン系では『ウレタン』カバーが多く使用されています。

 こちらは素材の柔らかさというよりも、どちらかと言えば、カバーの薄さに関係しています。

 ウレタン樹脂は柔らかくするほど、耐久性が増し、薄くすることができる素材です。

 スピン系ボールのカバーにはウレタンを用い、薄いカバーにすることによって、フェースの溝がボールの内部素材まで掴み、フェースを滑らずにスピンがよくかかり、打ち出し角が低くなります。

 逆に、ディスタンス系ボールのカバーに使用されるアイオノマーでは、耐久性を保つために厚いカバーとなるので、フェースの溝がボールの内部素材まで届かず、ボールがフェースの上を滑って、スピンがかかりにくく、打ち出し角が高くなります。

 これはコンプレッションの観点からは少しずれているかもしれませんが、ボール素材の硬さの違いを上手く利用した工夫と言えます。


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