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コースセッティングアドバイザーとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年09月07日 14:22

 コースセッティングアドバイザー とは ・・・

 ゴルフトーナメント開催に際し、コース難易度を左右するラフの長さ、ティーグラウンド位置、ピンポジションなどを状況に応じて決定する権限を与えられた役職のことを言います。

 日本女子ツアーでは、米LPGAツアーの豊富な経験のある岡本綾子プロが2011年頃からコースセッティングアドバイザーを担当し、その有効性が認められています。

 日本男子ツアーでも2016年日本ゴルフツアー選手権から試験的に導入され、現在、数人のレギュラーツアー経験者が持ち回りで担当し、本格導入に至っています。

 さて、コースセッティングの内、ラフの長さはトーナメントの証とも言える要素のひとつです。

 基本的にはラフの長さが長いほど難しさを増すのですが、フェスクなどと違い、日本で使用されているラフは野芝が中心で、10cmを超えた長さになると、垂れ始めて寝てしまう性質があります。

 野芝の場合には10cm前後の刈高が一番難しいセッティングと言われており、トーナメントの日程に合わせて、刈り込みが調整されていきます。

 もうひとつの難易度を左右する要因は、ティーからカップまでの距離です。

 アマチュアのハンディキャップを算定する際にも、ホール距離が難易度の中心となっているとおり、カップをどこに切り、ティーマーカーをどこに置くかによって、難易度が大きく変わるというわけです。

 日本の場合、ティーグマーカーを設置する場所は、プレーヤーから視認しやすいように盛土をした高台が用意されているコースがほとんど。

 通常はレディースティー・フロントティー・レギュラーティー・バックティー・チャンピオンティーなど難易度に対応するため、盛土の高台は複数用意されています。

 最近のトーナメントでは、一番後ろに配置されている高台に拘らず、臨機応変に利用されています。

 参加選手の飛距離から当日の気象予報に基づいた風向きなどを考慮して、『ドライバブル4(1オン可能なパー4)』を演出するため、300ヤード前後となる前方の高台にティーマーカーが置かれることもあるわけです。

 ただし、基本的にはツアーレベルの高さをアピールするために最後方にティーマーカーが設置され、パー5と見紛うような500ヤード越えのパー4であったり、600ヤード越えのパー5、250ヤード程度のパー3も珍しくなくなってきています。

 そして、最後にプロのスコアを一番左右する要因となるのは、ピンポジションとグリーンコンパクションでしょうか。

 ツアープロレベルになると、通常営業しているコースのコンパクション程度では、弾道の高さによる勢いだけで、落下時にボールがグリーンを抉って、その場に埋まってしまうほどです。

 キャリーをしっかりと管理出来ているプロレベルにあっては、コンパクション値の低い柔らかいグリーンは、ボールを止めやすく、スコアを出しやすいセッティングとされています。

 リンクスコースでは、風が吹き荒れる中、グリーン面が乾き、硬くなることによって、グリーン上に止まりにくいことが難しさの原因のひとつに挙げられます。

 近年、米国PGAツアーでは『サブエアシステム』などを利用し、風を使ったコンパクション調整によって、意図的に難易度を高める方法も取られているくらいです。

 もっとも通常のコースでは、グリーンへの水遣りを控えて、コンパクションを調整するのが一般的です。

 そのため、日を追うごとにグリーンは白っぽい色になり、コンパクションが増して、最終日に向けて難しくなっていくものです。

 硬さを極限まで高めたグリーンでは、ピンホジションによって、難易度がいかようにも変わってきます。

 グリーン保護や球筋の得意不得意が影響する公平性の観点から、ピンポジションは満遍なく位置を変えていくものですが、コンパクションが徐々に増していくことを想定しながら、初日・予選カットがある二日目、ムービングデー、最終日へとその目的に沿った位置に配置されています。

 それでも、地球温暖化が進む中、ゲリラ豪雨などの予測困難な大雨が降った後には、グリーン面が柔らかくなってしまい、当初の目論見が破綻してしまうことも。

 難易度を調節する上で、こうしたコースセッティングの調整が重要な役割を担っていることは確かですが、世界最高水準である米国PGAツアーでは、更に一歩進んで、トーナメント用のコース開発・大改修が進んでいます。

 日本のコースは、アマチュアのプレーを前提とした設計であり、開場から長い年月が経ているにもかかわらず、大規模な改修がされずに、ほぼ当初設計のままで、世界水準のトッププレーヤーの舞台としては力不足です。

 もし世界に通用する選手を日本ツアーの場で育てるとなると、どうしてもトーナメント専用のコース開発が必須で、コースセッティングだけでは補えない日本ツアーの課題だったりもします。


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