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スイングの美味しいところを利用しないのは損!?

2017年03月25日 15:07

 ゴルフクラブの進化とともに、その道具に合わせてスイングも変化していると言われています。

 確かに、ヘッドの素材はパーシモンからメタル、現在はチタンへと変わり、軽量化によって、様々な形状で、ヘッド容量も大きくなってきました。

 シャフトの素材にしても、ヒッコリーからスチール、現在はカーボンへと変遷し、工業製品の安定性というだけでなく、剛性・弾性などの性能もアップし、こちらも軽量化が図られ、目まぐるしく変化し続けています。

 ただし、ゴルフクラブの性能が向上しているとは言っても、刀が斧や槍へと変わったわけではなく、ゴルフクラブとしての基本的な形状・性質は保たれたままです。

 ゴルフには伝統を重んじる規制がゴルフ規則の中には折り込まれていますから、これは当然のことです。

 道具の進化によって、いままでのスイング理論はまったく意味を成さないなどということはありません。

 中にはキャッチコピー的に従来の理論を一新するような文言が使われるケースもありますが、その中身も従来あるものの延長線上にあるものにすぎないか、まったく論拠に乏しい独り善がりな解釈であったりします。

 ゴルフは長い歴史の中、いろいろと方法論が試されてきました。

 その中で今まで消えずに残った技術に関しては、何らかの有意義な部分があるとみた方が賢明だと言えます。

 タメを作るスイングにしても同様です。

 プロゴルファーの間では、タメの比重は年々低くなってきています。

 最近では体幹の動きを主体としたスイングがスイングの安定性の面から重視されていますが、これはトレーニング方法が発達した結果、スイングのエネルギー効率を無視しても、この非効率さを体力面で補う方法があるからです。

 それでも、タメが必要無くなったわけではなく、そのマイナス点の部分を排除した形で利用され続けています。

 アマチュアの場合、プロアスリートのようなトレーニングはなかなか望めないわけですから、タメのプラス部分を利用しないのは損にしかならないとも言えるくらいです。

 それではタメのプラス部分とはなんでしょうか?

 それはゴルフをしている人であれば誰でも聞いたことがあるくらい有名なことです。

 そう、ヘッドスピードが上がるということです。

 ただし、タメを作れば、即飛距離が伸びるわけではありません。

 でも、一度作ることができれば、リリースする瞬間だけはヘッドスピードは劇的に上がってしまいます。

 これはアーリーリリースの人でも一緒です。

 リリースのタイミングが早い人では肩口、平均的なアベレージであれば、腰の高さでくらいまでにはタメのリリースが済んでしまいますが、この瞬間だけはクラブヘッドの動きが速くなっています。

 シャッタースピードを速くした高速連写やハイスピード動画撮影できるカメラで撮影して、一コマずつ送って確認してみれば、一目瞭然。

 それまでなかなか先に進まないヘッドの動きが、急激に大きく動くコマを見つけることができるはずです。

 それこそ、「ワープしたの?」と訝しむほどの激変ぶりです。

 それは手首のコックを解いた瞬間と右肘のタメを解いた瞬間の二箇所。

 この二箇所の加速域をインパクト領域に持ってくるのがプロの技というわけです。

 ただし、余りにも劇的に加速するためにデメリットもあります。

 少しでもタイミングが狂えば、入射角が安定しないという点が第1の欠点。

 急加速によって、スピン量も増えてしまうのが第2の欠点です。

 プロのスイングが、タメを抑えて体幹スイングでパワーを補う方向に移っていったのはこうした理由からでもあります。

 例えば、30歳後半のセルヒオ・ガルシアが今でもヘッドスピード55m/s程度を保っていられるのも、このタメのお陰様ですし、そのデメリットのため、同程度のヘッドスピードを出せる体幹を鍛えた若い選手に比べて、幾分かは平均飛距離で負けてしまうのも、致し方ないことです。

 プロにとっては若干のデメリットはあるものの、アマチュアが見逃してしまうには余りに惜しい部分です。

 ただし、アマチュアのほとんどができないことを考えると、確かに難しい技術であることには違いありません。

 自力で左肩を動かした瞬間にタメはリリースしてしまいますから、プロは幾つかの技術でこれを防いでいます。

 バックスイングではコックを入れないで、関節を柔らかく保ったまま、下半身リードの切り返しで、遅めにタメを作ることもそのひとつ。

 バックスイングでは右膝の位置を保ったままにして、その反動で静かに下半身を戻すのも、左肩の力で肩を戻さず、下半身の動きでタメをリリースさせない方策のひとつ。

 切り返しの後、腕を真下に落とすのも、タメをリリースさせずに、インパクトのできるだけ近くまでクラブを進める技術のひとつです。

 腕を落として、ハーフウェイダウンの位置になって初めて、方向転換して振り出すことによって、タメのリリースをインパクト付近まで遅らせているというわけです。

 ヘッドスピードの遅い人がこのスイングの美味しい所を利用しないのは勿体ない話です。

 スイングの再現性では劣るため、自分が指向するゴルフの好みによっては邪魔になる部分もあるかもしれませんが、飛距離を望む上では避けては通れない大切な技術というわけです。


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