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インパクト前にタメが解けてしまうのは?

2017年02月04日 16:14

 ゴルフスイングでプロとアマチュア間の大きな違いと言えば、スイングのタメの部分にその差が現れます。

 『タメ』と云うのは、スイングのエネルギーを『溜め(タメ)る』動作ですから、インパクトで一気にエネルギーを開放するために、インパクト直前までできるだけエネルギーを浪費せずに節約しなければなりません。

 そのためにはスイング全体の慣性モーメントを小さく保つ必要があります。

 具体的には回転半径は小さく、回転部分の重量配分に気を配って、その重心が回転軸から離れないようにすることが物理学的には必要となります。

 『タメ』の主要部分は『手首』と『肘』ですが、今回は『手首』と関係するグリップに目を向けてみましょう。

 ゴルフクラブの握り方の分類方法の一つとして、『パームグリップ』と『フィンガーグリップ』という二つに分ける方法があります。

 クラブのグリップを握る際、グリップとの手の接触部分に着目して、グリップを支えている機能を果たしている部分が『パーム(palm)』であるか、『フィンガー(finger)』であるか、で区分しています。

 『パーム(palm)』とは、いわゆる『掌(てのひら)』のことで、指の付け根の皺の下から手首の皺の部分までの手の内側部分のことです。

 また、『フィンガー(finger)』とは、親指〔サム(thumb)〕を除く、人差し指・中指・薬指・小指の4本指のことです。

 『パーム(てのひら)』に皺があり、親指から近い順に、手相で云うところの『生命線』『頭脳線』『感情線』がてのひらを斜めに横切っています。

 こうした握り皺は、物を握る際の癖で出来上がったものですから、パーム(てのひら)で握ろうとすると、この皺に沿って斜めに物を掴むことになります。

 この握り方では、ゴルフの場合、前腕の向きとシャフトの向きが鈍角になってしまうため、タメの状態を維持するどころか、タメを作れない状態に陥ります。

 原理的には親指側への手首の柔軟性があれば、この角度を補うことができますが、一般的には小指側に比べて、親指側への柔軟性は低く過ぎて、かなり無理が生じます。

 そこで、『フィンガーグリップ』の登場というわけです。

 指の皺は指の向きに対して、直角に横切っているため、親指を除いた4本指だけで握ろうとした場合、前腕とシャフトがなす角度を容易に90度とすることができます。

 グリップの「握る」という言葉のイメージからすると、てのひらの部分と比べて、4本の指の部分は弱々しく、何とも頼りない印象を受けるかもしれませんが、角度維持を優先させてください。

 ここで問題となるのは、左右の手どちらのグリップもフィンガーグリップで良いかという点です。

 タメのリリースの際には、左手のグリップは、てこの支点と力点の両方の役割を果たしてもらう必要があります。

 左手の親指と人差し指側が支点となり、小指・薬指側が力点となって、てのひらの中でクラブが回転しながら向きを変えて、前腕とシャフトのなす角度が180度近くになります。

 口で説明するのはなかなか難しいのですが、剣道で云うところの『手の内』とでも言いましょうか。

 そのため、左手はややフィンガーグリップ気味に握りつつも、小指・薬指をてのひら側に握り込む動作のために、フォロースルーでのリリースではパームグリップ気味へと変わり、フィニッシュでは再び小指・薬指を緩めてややフィンガーグリップ気味に戻るといった具合に終始変化します。

 右手のグリップに関してはもう少し単純で、ほとんど指の形は変化させないことがポイントとなります。

 ゴルフでの右手グリップの仕事は押すこと。

 右手の4本指の基節(第二関節と第三関節の間)の部分がその力点になります。

 右手の尺骨・小指側を回転軸として、前腕を反時計回りに回転させる(右腕を内側に捻る)と、てのひらの向きが180度返りますが、この動きの中で右手の指の基節がシャフトを押して向きを変えることが、リリース動作における右手の役割になります。

 タメを維持できずに早い段階で解けてしまうのは、右手が左手と同じ形に変化しながらリリースしてしまうからです。

 そうではなくて、右手の役割は左手の親指・人差し指の支点を利用して、右手の指の基節で押しながら、両手のてのひらの向きを変えること。

 ちなみに、この動きを入れるタイミングは、切りかえしの後、クラブ立ててグリップエンドを垂直落下(実際にはボディターンに引かれてボール方向へ斜めに落下)させた直後です。

 クラブを横に振ってしまうと、遠心力に抗えずにリリースしてしまうので、クラブを立てたまま落とすことも大事になってきます。

 スイング中、勝手にタメが解けてしまわないように、右手のフィンガーグリップと共にこの一連の動きをマスターしてくださいね。


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