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ヘッドスピードの裏に隠れる±α的要素

2017年01月31日 14:53

 ヘッドスピードを測定できる場所は、以前にはゴルフクラブの量販店くらいでしたが・・・。

今では個人用の簡易型ヘッドスピード測定器が市販されており、練習場やゴルフ場で自由に測定したりできます。

こうした測定器を購入しなくても、一部の練習場にはスイング動画を撮影できる機械が打席に設置され、その機能の一つとして、ヘッドスピードの測定結果を利用する機会も増えています。

 さて、このヘッドスピード、単純な数値でありながら、なかなかの曲者です。

 測定する速度が直線運動であれば、話は比較的簡単なのですが、ゴルフのスイングでは基本的に円軌道を描いています。

 技術的な工夫などにより、直線に近い部分を増やした楕円軌道になっても、直進する部分はありません。

 一般的にヘッドスピードはインパクト時のクラブヘッドのスピードを測っているわけですが、ヘッドスピード測定器の測り方によっても、違いが出てしまうのはこの円軌道が一因でもあります。

 スイングの細部に目をやると、右足軸・左足軸・背骨軸の回転、肩・肘・手首の関節の角度変化などといった身体的運動に加え、シャフトのしなりやクラブヘッドの回転などの道具の運動の相互作用であるだけに、話は3次元的に複雑です。

 最も単純化した場合に、シャフトの回転スピードに着目し、その先端に取り付けてあるクラブヘッドのスピードを取り出したものが、一般に言われるところの『ヘッドスピード』というわけです。

 ただし、シャフトの先端にヘッドが取り付けられているといっても、ゴルフクラブはシャフト軸線上にヘッドの重心が重ならない構造をしているために、シャフトの回転運動によって、クラブヘッド自体も独自の回転運動をしてしまいます。

 このヘッドの回転運動がヘッドスピードの裏に隠れている要素になります。

 慣性力の影響によって、その場に留まろうとする力が働くため、基本的にはフェースが開く方向にヘッドは回転してしまいます。

 シャフトの回転と同調してくれずに、留まろうとするために、ヘッドスピードに対しては減速させる方向に働くというわけです。

 重心距離が短いクラブほどヘッドは返りやすく、重心距離が長いクラブほどヘッドは返りにくくなるという性質はあるのですが、相対的な話であって、どちらも基本的には返りにくい性質です。

 ヘッドを返してボールを捕える技術が乏しい初心者には、重心距離が短いクラブが適していると言われるのはこのためです。

 逆に、ヘッドを返してボールを捕える技術さえあれば、シャフトの長さに加えて、重心距離の長さの分だけ、より長いシャフトを使用しているのと同じ効果が出るため、そういう意味で、「重心距離が長いクラブは飛距離性能が高い」とも言われています。

 そうは言っても、ヘッドを返してボールを捕える技術がないと、重心距離が長いクラブはヘッドが返りにくく、反って飛距離が落ちることになります。

 ヘッドスピードが同じであっても、飛距離に差が出る原因のひとつがこのヘッドを返す技術にあるというわけです。

 ここで誤解してはならないのは、何でもかんでもヘッドを返せば良いという話ではなくて、シャフトの回転に同調したフェースローテーションを維持するに足る程度に必要ということです。

 確かに、フック系の球筋では、クラブフェースが閉じることによって、ロフト角が立ち、ボールとの衝突が正面衝突に近くなることから、必然的にボールスピード自体は上がります。

 だからと言って、例えボールスピードが上がったとしても、スピン量や打ち出し角との関連で、必ずしも飛距離が伸びるわけではないわけですし、過度に行えば、方向性が悪くなることは今更言うまでもないことでしょう。

 初心者用のクローズフェースやライ角がアップライトなクラブは、スライサーにとっては特効薬となりますが、いつまでもこうしたクラブに頼り過ぎていると、このフェースを閉じる技術は身につきません。

 ある程度上達したと感じたら、重心距離が長めのクラブにも挑戦してみてくださいね。

 ヘッドスピードを無駄に浪費しないためにも。


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