人気ブログランキングへ 

レダンとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年09月14日 14:28

 レダン(redan) とは ・・・

 スコットランドにあるノースベリックGCの15番ホール(Par3)のことを言います。

 風が一番のハザードと言われる風の強いリンクスコースにあっては、風の強さや方向などの状況変化に応じて、適切な攻略ルートを選択することが重要となりますが、このホールはそうした戦略性の価値を理解しやすいレイアウトであることから、世界中で手本とされています。

 距離はガッティボールの時代にあって200ヤード近くという長めのPar3ホール。

 縦長のグリーンが斜め45度の角度で配置され、左奥に向かって低く傾斜しているフォールアウェイ形状のグリーンになっています。

 グリーンの左手前には深いバンカーが配置されており、グリーン奥は深いラフになっていて、グリーン面を含めてほとんどブラインド状態です。

 加えて、バンカーや深いラフに向かってグリーン上が傾斜しています。

 グリーンの入口は右手前のみ。

 風の向きが安定していれば、アゲンストもしくは、横風にぶつけてボールをグリーンに止めることもできますが、バンカー越えに失敗した場合には目玉になるリスクも高く、ショットの技術と動じない精神力が要求されることになります。

 また、フェアウェイに配置された2つのバンカーが実際にはグリーンから離れた位置にあるものの、ティーグラウンドからは一見するとガードバンカーのようにも見えるため、グリーンとの距離感を狂わせて、よりグリーンへのショットを難しくしています。

 フォローの風の場合には、スピンコントロールしても直接グリーンに落としてグリーン上にボールを止めることは難しい状況になります。

 唯一、グリーンの入口となっている右手前からドロー系のボールで転がして寄せるにしても、フォールアウェイの傾斜がボールをグリーン奥へと加速するため、難しいことに変わりはありません。

 結局、こうした風の状況であったり、グリーンに止めやすい状況であってもショット技術が不足している場合には、ハザードを避けて安全なグリーン右手前のエリアに一打目を置き、ショートアプローチでピンに寄せるルートが有効となります。

 遠回りのデメリットを負わせる代わりにリスクを回避することができるルートを残して戦略に幅を持たせてあるホールです。

 100年以上前からリンクスの代表する名ホールのひとつに挙げられていますが、世界で一番模倣されるようになったのには理由があります。

 18世紀末の米国ではゴルフコース建設が乱立し、粗雑なものばかりでした。

 こうした状況を憂い、「米国コース設計の父」とも呼ばれるチャールズ・ブレア・マクドナルドが米国ゴルフを啓蒙する必要性を痛感します。

 英国のリンクスコースの評判の高いコースを調査し、そのエッセンスで構成されるゴルフコース『ナショナル・ゴルフリンクス・オブ・アメリカ』を作って、米国ゴルフコースの手本としています。

 そのPar3の4番ホールが、ノースベリックGCの15番ホール『レダン』の手法を取り入れていると言われています。

 米国ゴルフコースの教科書的な『ナショナル・ゴルフリンクス・オブ・アメリカ』に取り入れられたことから、米国全土に広がり、その後、ゴルフの中心が米国に移り行く中、世界的にも最も模倣されるホールになったというわけです。

 ただし、名物ホールを単純に真似たものであったり、名物ホールを寄せ集めただけのコースの評価は低いものです。

 昔から評価されているホールのエッセンスを突き止め、コースを建設する土地土地の状況に合わせて、コースの流れの中に組み込まれた場合には、模倣と言えども、高い評価を受けるホールになるようです。

 戦略型の典型ともいえる『レダンホール』、どう攻めるか考えてみるだけでもゴルフ力が高まります。


 ゴルフ用語説明 ら行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る
スポンサーサイト



最新記事