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コンパクションとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年02月15日 12:16

 コンパクション(compaction) とは ・・・

 日本のゴルフ競技において、グリーン面の硬さを示す指標(kg/㎠)のことを言います。

 数回測定した平均値が用いられていますが、日本のゴルフ場におけるグリーン面のコンパクションの値は、おおむね8~15 kg/㎠の範囲に収まっているようです。

 一般開場しているゴルフ場では、グリーン面のコンパクション値は9~11 kg/㎠程度、トーナメント開催時には11~14 kg/㎠を目標にグリーンが仕上げてられています。

 ただし、グリーン面の硬さというのは、直近の降水量が大きく影響するので、降水量の多い地域や時期にあっては、高い数値を維持しよう目指しても、下振れする傾向があります。

 逆に、風・湿度などの影響で乾燥しやすい状態では、コンパクション値は高くなる傾向にあります。

 ショットの弾道の高さやスピン量によっても違いますが、一般的に10 kg/㎠未満のグリーンでは、ボールマークがくっきりできるくらい軟らかく、14 kg/㎠以上のグリーンになると、ほとんどボールマークが付かず、ボールを弾くような硬いグリーンとなると言われています。

 日本では主に山中式土壌硬度計を使用して測定されますが、『土壌硬度(kg/㎠)』が使用されることが多いようです。

 ただし、相対的な指数の数値が混在していたり、ヤード・ポンド法の単位を仕様とした海外製の土壌硬度計で測定した数値(inch、psiなど)がそのまま使用されていたりと、やや統一性を欠いています。

 コンパクションとは、本来、プレーヤーの踏圧によって土壌が固結化すること、もしくはゴルフ競技に適した状態にするために、ローラーなどで転圧することによって、土壌を一定の硬さに固めることを指すものです。

 グリーン面の硬さは、グリーン上でのショットの止まりやすさの目安となるので、スコアに大きく関わり、プレー面での重要な要素のひとつです。

 また、土壌が一定以上の硬さになれば、芝の根の伸長を阻害するようになるので、プレー面のみならず、芝の育成管理面でも非常に重要な要素でもあります。

 元々、植物に適した土壌を管理するために、土壌硬度を簡便に測定する計器として、山中金次郎と松尾恵一の両氏が考案した山中式土壌硬度計が広く使用されてきました。
            
 土壌硬度の測定では、土壌粒子間の凝集力と外圧の圧縮によって生ずる粒子の摩擦力である『土壌支持力』を土壌硬度とみなします。

 山中式土壌硬度計を使用した調査の場合、土壌に穴を掘って垂直断面がつくられ、各層の土壌断面に対して使用されるのが普通です。

 山中式土壌硬度計では、バネ仕掛けで可動するコーン(円錐体)を土壌断面へ直角に圧しあてて、その際にバネの縮む長さを抵抗として測定する構造になっており、圧入に要する力(kg/㎠)に換算するものです。

 この硬度計にはバネの縮んだ長さがわかる0~40mmの目盛があり、『指標硬度』もしくは『硬度指数』と呼ばれています。あくまでも測定上の相対的な指数ですが・・・。

 この指標硬度(mm)までの圧入に要する力が対応目盛や対応表で判別できるようになっていて、土壌硬度(kg/㎠)がわかるようになっています。

 芝生管理の実務上は、わざわざ土壌硬度(kg/㎠)に換算せずとも、芝生の生育と測定された指標硬度(mm)の関係を理解していれば事足りるので、実務上は指標硬度がそのまま使用されることもしばしば。

 芝の場合、指標硬度が17~23mm程度で根系の発達に影響が出始め、27mm程度では著しく伸長阻害がおき、29mmに至っては伸長が困難となると言われています。

 グリーンの硬さを示すコンパクションの値の測定では、山中式土壌硬度計の本来的な使用対象である土壌断面ではなく、芝の上からグリーン面へ鉛直方向に圧しあてて測定されるため、見た目は貫入式土壌硬度計のような使い方になりますが・・・。

 グリーンのコンパクションを測定する場合にも、測定した数値をそのまま使用した方が実務では扱いやすいので、単なる相対的な指数にすぎないのはわかっていても、測定したままの指標硬度(mm)をコンパクション値として使用してしまうケースも多々あります。

 山中式の指標硬度に対応した土壌硬度(コンパクション値)は、以下のとおりです。

【指標硬度(mm)とコンパクション(kg/㎠)の対応目安】
    21.5 mm ← →  7.9 kg/㎠
    22.0 mm ← →  8.5 kg/㎠
    22.5 mm ← →  9.2kg/㎠
    23.0 mm ← → 10.0 kg/㎠
    23.5 mm ← → 11.0 kg/㎠
    24.0 mm ← → 12.0kg/㎠
    24.5 mm ← → 13.0 kg/㎠
    25.0 mm ← → 14.0kg/㎠
    25.5 mm ← → 15.0kg/㎠
    26.0 mm ← → 17.0kg/㎠
    26.5 mm ← → 18.0kg/㎠
    27.0 mm ← → 20.0kg/㎠
    27.5 mm ← → 22.0kg/㎠

 芝生管理のことを考慮すれば、指標硬度(mm)とコンパクション(kg/㎠)との対応関係から、コンパクションとされる数値が20を超えている数値の場合には、おおむね指標硬度(mm)の方を指していると思って差し支えない と思います。

 この他にも、欧米製の土壌硬度計を使用しているケースも混在しており、コンパクション値の混乱を呼んでいます。

 欧米では貫入の長さをinchで測定し、土壌硬度を重量ポンド毎平方インチ(lbf/ in²,psi)で算出する仕様になっていることが多いので、そもそもの単位が違ったりします。

 また、山中式と同様、単なる指数でしかない数値をコンパクション値としているケースもあります。

 使用した土壌硬度計の種類や測定単位が明記されていないことも多く、まったく比較ができないのも問題ですが、そもそも何も統一されていないことに起因しています。

 グリーンの速さを示すスティンプ値と同様に、ショットの止まりにくさに影響する指標として、グリーン上の硬さを示すコンパクションも概念的に受け入れられてきているので、そろそろ、コンパクション値をしっかりと定義し、使用する計器や単位を統一するべき時期にきているようです。
【追記】
 ・・・ 以前からテレビ中継では、コンパクション表示に指標硬度(mm)の値が使われる傾向があります。


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