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USGA方式とは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年01月29日 19:12

  USGA方式 とは・・・

 USGAグリーンセクションによって推奨されているグリーンの造成仕様のことを言います。

 様々の気象条件や土壌条件に及ぶ広大な米国で、長年にわたるグリーン研究を通して、すべての条件に網羅する共通項として、グリーンの構造、砂利や砂の粒径と配分、及び土壌改良材の仕様などが示されています。

 公表されて半世紀を経ていますが、世界各地でグリーン造成に最も多く採用され、その結果も科学的に検証されたものがフィードバックされて、現在(2004年改訂)の仕様に組み入れられています。

 USGA方式のグリーン構造では、グリーン面の下40cm(中間層を含む場合は45~50cm)の位置にグリーン面の傾斜に対応して、押し固められた路床が造られます。

 排水管を配置する位置の路床は、更に深さ20cm、15cm幅の溝が掘られ、その溝の砂利床に設置された直径10cmのプラスチックの排水管により、散水や雨水によって地下に染み込んだ余分な水分を排出しています。

 最大傾斜線に沿って主排水管が置かれて、横に広がるように枝別れした排水管が主排水管に集まる構造(肋骨排水)の基盤排水になっています。

 路床の上は階層構造になっていて、下層に排水用の10cm厚の砂利層が設けられ、地表に近い上層では芝が根を良く張り出せるようにルートゾーン層が置かれています。

 USGA方式で推奨されている砂利のサイズを揃えて使用できない場合には、砂層と砂利層の間に、粗砂や礫を使用した厚さ5~10cmの中間層を設けなければならないこともあります。

 ルートゾーン層は、主として各種サイズの砂が使用されますが、シルトや粘土も所定の割合以内で含まれているとともに、それらにピート(泥炭)を万遍なく混ぜ込んだもので、30cmの厚さが必要とされています。

 通常、パッティンググリーンの下の土壌は一度芝を張り終えた後には、エアレーションはできても、畑と違って耕すことができません。

 土壌学では、粒子間に小さな隙間しかない単粒構造の土壌よりも、団粒構造を持った土壌の方が良質の土とみなされます。

 団粒構造は、微生物が有機物を分解する過程で生成する多糖類が粘土粒子を糊付けする役割を果たし、その『有機・無機複合体』を核として結合した1次団粒、さらに大きな土壌粒子とも結合した2次団粒となって形成されています。

 団粒構造の内部にできた小さな隙間では必要な水分を貯えつつ、団粒構造の間にできる大きな隙間を通して余分な水分を排出したり、空気の通りも確保できるという理想的な状態。

 ただし、一般的な耕作において良質とみなされる土壌構成では、日々のプレーによって踏み固められることを強いられるグリーンにあっては、長い間、団粒構造を維持することは困難となります。

 そこでグリーン下のルートゾーン層では、踏み固められにくい砂を中心とした土壌構成になっていますが、砂も単体では単粒構造になってしまうため、保水性と通気性の双方を両立することができません。

 そのため、有機物の土壌改良材であるピート(泥炭)を砂に混ぜ込み、土壌の膨軟化、保水性、保肥力の改善を図っているというわけです。

 ただし、使用するピートの断裁サイズは重要とされており、ピートを長いまま使用したのでは分解が遅れて効果は薄く、あまり細かく切りすぎてしまうと今度は分解が速すぎて、効能を長期間保持できなくなってしまいます。

 適切に管理されたピート(泥炭)を使用したグリーンでは、長期間、グリーンを良好な状態に保てることが確認されています。

 こうした各層に使用される砂、砂利、土壌改良材も含め、サンプルを提出して所定の土壌研究所の承認を受ける必要があるなど、特に粒径に関する仕様が厳格に規定されているのがUSGA方式の特徴です。


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