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ソッドウォールバンカーとは?〔ゴルフ用語説明〕

2014年11月29日 11:40

 ソッドウォールバンカー(sod wall bunker) とは ・・・

 風化からバンカーを守るために、文字どおり、バンカーの壁面(wall ; ウォール)の部分に芝土(sod ; ソッド)を積み重ねて造られたタイプのバンカーのことを言います。

 オールドリンクスコースでよく見かけるバンカーですが、リンクス回帰のモダンコース時代に造られたモダンリンクスにおいても、よく用いられた手法のバンカーでもあります。

 元々、スコットランド、イングランド、アイルランドなどのリンクスでは海風が強く、羊やうさぎなどの動物がそうした強風から身を守るために斜面の風下側に掘った穴が浸食によりさらに大きくなったものが自然にできたバンカーです。

 ハザードとしてのバンカーの大きさを適度に維持するために、その後、風雨による浸食から保護する手法がいろいろと開発され、そのひとつがこのソッドウォールスタイルです。

 ソッド(sod)とは、クリーピング(ほふく茎や地下茎が伸びる)タイプの芝生を栄養繁殖により増やすために、張り芝用として、『芝が生えている床土ごと長方形に切り取った芝土』のことを言います。

 バンカーの縁が崩れるのを防ぐために、レンガを積む要領でソッドを何重にも積み上げるため、バンカーの壁面がきれいな縞模様となり、景観的にも優れたバンカーです。

 ただし、ソッドは土の湿度を吸収しやすく、日が経つと微生物が芝草を分解して泥状に変質していくため、半年ごとにソッドの上下を入れ替える作業が必要となります。

 ソッドを積み上げる作業自体、人力で手間もコストをかかることに加え、雨が多く湿度の高い地域では維持が難しいため、日本ではほとんど普及していません。

 コースマネジメントの観点では、入れてはいけない避けるべきバンカーの筆頭に上がるほど脱出が困難です。

 通常、バンカーは底の部分から壁面に向かって、砂で覆われているわけですが、壁の部分まで砂で覆われたサンドフェースドバンカーにしろ、壁面に芝を張り付けたグラスフェースドバンカーにしろ、砂や芝が崩れ落ちずに留まる角度にはおのずと限界があり、せいぜい50度程度が限界となります。

 こうしたサンドフェースドバンカーやグラスフェースドバンカーでは、グリーンからの自然な起伏を失わないように、バンカーの底の砂も平らではなく、壁面に対して緩やかな角度を形成していることが多いため、アップヒルの斜面ではアゴが高くてもそれほど難しい状況にはなりません。

 これに対して、ソッドウォールバンカーではソッドを積み上げるために、壁を垂直にすることも可能で、バンカーの底の砂を平らにした状態での脱出難度は、他のバンカーの比ではありません。

 プロですら60度以上のウェッジを必要と思わせるのは、ソッドウォールバンカーならではの特徴と言えます。


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