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テキサスウェッジとは?〔ゴルフ用語説明〕

2014年08月14日 10:18

 テキサスウェッジ とは ・・・

 サンドウェッジやピッチングウェッジなどといったウェッジの種類を指す言葉ではなく、グリーンの外からパターを使ってアプローチすることを言います。

 名前の由来となっているテキサス州は強烈なハリケーンが襲う地域として有名ですが、中でも乾燥地帯が広がる西部周辺のゴルフ場は非常に風が強い。

 グリーン周りからのショートアプローチであったとしても、乾いた強い風によって水分を奪われた地面は硬くなっているため、球を上げること自体にリスクがあり、上手く球を上げられたとしても風の影響を強く受け、おまけに落下地点も硬いので転がる方向も予測しづらいといった具合に、寄せるのが非常に難しい状況にあります。

 その対策として考え出されたのが、パターによる転がしのアプローチ。

 一般的に転がしのアプローチは、ボールを上げるよりも技術的には簡単と言われていますし、一度転がした後ならグリーン上の転がりも推測しやすいので、次のパットがより安全になるといった具合に、コースマネージメント的にも有利と考えられています。

 通常は転がしのアプローチでもグリーン面まではキャリーで運ぶタイプのアプローチが一般的ですが、『テキサスウェッジ』はグリーン以外の部分も転がすという変わり種です。

 技術的には簡単な『テキサスウェッジ』の使用を躊躇する最大の要因は、「グリーン以外の部分のボールの転がり」が予測しにくいこと。

 この「グリーン以外の部分のボールの転がり」という不確定要素よりも、テキサスの「風」は更に不確定な要素だったため、こうした風が強くて地面が乾燥した地域に限っては、『テキサスウェッジ』の使用は合理的な判断だと言えます。

 現在、テキサスのゴルフコースは水利施設が充実したため、地面は昔ほど硬くはなく、以前ほどは『テキサスウェッジ』の有効性は無くなりつつあると言われますが、スコットランドやイングランドのリンクスコースにあっては、今なお有効な選択肢として残っています。

 ところで、あまり知られていないことですが、パターにも少しだけロフトがついています。

 これはキャリーを出すためというよりは、転がりを良くするための工夫です。

 昔のゴルフ場は芝の管理技術が今ほど発達していなかったため、芝の刈高も高く、グリーン上に乗ったボールは今よりも沈みがち。

 そのため、その当時のパターのロフトは、現在のパターと比較してもロフト角が大きく、その当時のグリーン上の芝の長さに対応してボールを拾い上げやすい設計になっていました。

 とは言っても、当時のフェアウェイやラフの芝の刈高も、グリーンの刈高に比例して高かったわけですから、当時テキサスウェッジとして使用した場合には、現在のパターで現在のフェアウェイやラフからアプローチするのと状況はさして違いはありませんでした。

 ここで言いたいことは、芝の上をできるだけ抵抗なく転がすためには、芝の長さに比例して沈んでいるボールを適度なロフトでピックアップしてあげることが大事ということです。

 その有効性を示したのは、かの有名なタイガー・ウッズ。

 グリーン周りからドライバー、フェアウェイウッドやハイブリッド(ユーティリティ)を使ったアプローチは、グリーン面までキャリーさせるという一般的なアプローチというよりは、『テキサスウェッジ』のようにグリーン以外の部分も転がすタイプのアプローチに該当します。

 これは、グリーン以外の部分に沈んでいるボールに対して、その都度、適度なロフトでピックアップし、出足の抵抗をできるだけ抑えてボールに素直な順回転を与えるというグリーン上のパッティングの原理の応用に他ならず、『テキサスウェッジ』の発展形と言えるでしょう。

 テキサスウェッジにしても、本来は単なるパターによるアプローチというだけでなく、ボールが沈んでいるのに合わせてパターのロフトを少しだけ寝かせて打つ秘訣があったのかもしれませんね。


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