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これからのゴルフ練習は二人羽織?! 効果的な運動学習の研究報告

2014年02月03日 23:02

 『情報通信研究機構』、『インペリアル・カレッジ・ロンドン』、『国際電気通信基礎技術研究所』が共同で行われた運動学習における相互作用の効果に関する興味深い研究結果が報告されました。(英科学誌Nature系「Scientific Reports」(2014年1月23日号)電子版

 運動を行うときには1人で練習するよりも2人で練習する方が上達は早く、初心者同士であってもその効果は期待できるということがわかったというもの。

 これまで運動技能訓練の研究では、熟練者の運動を真似させることによって初心者の技能を伸ばす試みがなされているものの、絶対数の少ない熟練者をその都度呼び出すことは困難なため、現状での実用化は進んでいないという。

 そこで、同レベルの技能を持つもの同士において、力触覚コミュニケーションによる相互作用が、運動技能の上達にどのような影響をおよぼすかを調査したもの。

 実験の方法は・・・

 手先を動かすと画面上に表示されたカーソルが動く仕組みになっているのだが、手先の動きとカーソルの動きの間には80度の回転変換のずれが加えられています。

 この状態で、画面上のターゲットを追いかけるという課題です。

 たとえば、手先を上に動かすとカーソルが右斜め方向に動くので、上にあるターゲットに近づくためには、手先を左斜め方向に動かさなければならないことになります。

 初心者2人同時にターゲット追従という同じ運動課題を練習させますが、このとき初心者2人の手を仮想的に連結して実験を行っています。

 仮想的に連結とは、自分の手先位置と相手の手先位置を計測し、その違いにバネ定数をかけた力をモーターによって手先に与えることで、手先同士を連結する仮想的なバネで実現しています。

 なお、両者の手先の速度の違いに一定の粘性係数も加えて、安全にも配慮されている仕組みになっています。

 連結に弾性を持たせることで、相手の影響を感じつつも、自分自身の独立した動きを実行することができるそうです。

 また、実験に際し、2人は互いに連結していることを知らされず、「手先に力がかかることがある」とだけ告げられた状態で行われています。

 実験結果は・・・

 1人で練習する場合に比べて、同レベルの初心者に連結された方がうまくカーソルを制御できる。
相手が自分より下手でも連結されている方がうまく制御でき、さらに学習もよりよく進む。

 これにより、同レベルのパートナーのリアクションが上達の重要な情報源であることが示唆されたと結ばれています。

 今後の展望として・・・

 二人を弾力で連結する仕組みは、安価な弾性素材(ゴムなど)でも実現できることから、スポーツ訓練やリハビリテーションに広く応用することができ、研究成果を利用したスポーツ訓練システムも今後提案する予定だという。

 今後、ゴルフ練習場での練習風景は、ティーチングプロに習うというよりも、友達同士で二人羽織状態になり、二人仲良く練習することがポピュラーになったりするかもしれない。

  研究の詳細についてはこちら


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