人気ブログランキングへ 

スパットとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年01月23日 08:59

  スパット とは ・・・

 ゴルフのショットやパットを打つ際、スタンスの向きやクラブフェースを目標方向に正確に合わせるために、ボールの前後に設定する目印のことを言います。

 目印と言っても、ゴルフ規則8-2(プレーの線の指示)において、プレーの線を示すようなマークなどを置いてストロークすることは禁じられているので、ディボット跡、ディボット、枯れ芝、雑草など、自然にあるものに手を加えず、目印として活用します。

 人間は顔の正面にある二つの目で物を見る構造のため、左右の目から入ってくる映像の差異を利用して距離や方向を把握しています。

 ゴルフでは目標とボールを結んだターゲットラインに対して平行に構えてボールを打つという慣れない姿勢のため、ゴルフの経験の浅い人の場合、そうした体勢での視覚情報の蓄積が少なく、正しい方向を判断するのを難しくしています。

 プレー経験を積み、ボール後方からの見え方とアドレスで前傾したときの見え方との齟齬を修正することに慣れてくれば、他の視覚情報と統合されて、方向を正しく判断できるのですが、アドレスしたときの見え方に慣れていないうちは方向を見誤りやすく、スパットの活用が推奨されています。

 スパットを探す手順は、ボールの後方に立ち、打ち出したい方向線上にある目印になりそうなものを探すだけ。

 ボールから30~50cmくらいの位置で、ボールの前と後ろに1箇所ずつ、ターゲットライン上に目印を見つける のが理想ですが、ターゲットラインと平行に並ぶ2点であれば、必ずしもターゲットライン上でなくてもかまいません。

 と言っても、なかなか都合の良い場所に目立つ目印は見つからないのが現実です。

 それでも目印を探すのを習慣にすることによって、これまで以上にコースを注意深く観察するようになり、次第に芝の色の違いなどを見分けられるようになるなど、観察力の向上といった副次的な効果も期待できます。

 最初はティーアップする場所を自分で選べるティーショットで、ディボット跡などのわかりやすい目印を利用することから始めてみてください。

 スパットを利用した方向感覚の精度は、周辺視野の広さに依存 します。

 より広い間隔の2点を目で捉えることができれば、長い直線のイメージが描けるため、方向感覚がより安定します。

 ボールの前と後ろにスパットを設定するのは、ボールに視点の中心を合わせた状態で、周辺視野の能力を有効に活用するためですが、だからと言って、自分の能力以上にスパットの間隔を広げてしまうと、像がぼやけて効果が半減してしまうので、何事も程々に。

 パッティングでは、スパットをスタンスやストロークのサポートとしてではなく、より直接的なフェースの向きを目標方向に合わせることに利用します。

 パッティングでは直径108mmのカップを狙うわけですが、打ち損じで許されるフェースの向きの誤差は、ライン読みが正確でタッチも合わせられる前提では、3mのパッティングにおいては1度程度の誤差しか許されていません。

 ボールに刻印されているマークやマジックでボールに書き入れた補助線を目標に向けて狙いを定める方法もありますが、それだけでは心許なく、スパットと併用して幾分でもフェースの向きの精度を上げることが求められます。

 こうした直接的なエイミングとは別に、スパットを利用する一番の効用は、ミスの原因を特定しやすい準備づくり にあります。

 ショットやパッティングにおけるミスの多くが、間違った方向にスタンスをとっていることが原因となっているにもかかわらず、スイングのミスと誤解して、スイングを直そうとするケースが多いと言われています。

 間違った方向取りを看過してしまうと、辻褄を合わせるように、直す必要のないスイングを補正して、本当にスイングのミスを引き起こすことになります。

 そのまま練習を続ければ、最終的にはヘンテコなスイングを身につけることに。

 スパットを活用して、方向設定のミスが出にくい状態にすることは、ミスの原因をスイングの問題に限定しやすくなるので、スイング矯正の効率アップに貢献してくれます。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る
スポンサーサイト

ショートサイドとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年03月09日 10:09

 ショートサイド(short side) とは ・・・


 カップの位置がグリーンの中央ではなく、グリーンの端に寄せて切られている場合において、カップからグリーンエエッジまでの距離が短い方のエリア側のことを言います。

 例えば、右端にあるピンをデッドに狙って、グリーンの右に外した場合、次打のアプローチにおいて、グリーン上の落とし所は狭く、かつ、グリーン上を転がるスペースも短いことから、『ショートサイド』と呼ばれています。

 アプローチではファーストバウンドをグリーン上に落とすことが基本となるため、落とすエリアが狭く、転がる距離が短いほど難易度は上がり、取るべき選択肢の範囲も限られてしまいます。

 こうした理由に加え、テレビ中継などで「ショートサイドに外しました。」などと表現される場合、通常、バンカーショットであったり、下りのアプローチであったり、深いラフからのアプローチであったりと、何らかの難しい要素を含んでいることが多くなります。

 日本のゴルフ場で圧倒的に多い受けグリーンで、手前側の端にピンが切られている場合、花道に外したとしても、花道からのアプローチはやさしいという前提があるため、あえて「ショートサイドに外しました。」と強調されることはありません。

 こうしたショートサイドとは反対に、カップからグリーンエッジまでの距離が長い方のエリア側は、ファットサイド(fat side)と呼ばれています。

 こちら側からのアプローチは、グリーン上に落としたり、転がしたりする距離が長く取れるため、アプローチの難易度は比較的簡単になります。


 コースマネジメントの観点では、カップが端に切られている場合には、ピンを狙わず、グリーン中央を狙って打つことがセオリーです。

 意図どおりにグリーン中央にオンすれば、次打で想定したパットを打つことができますし。

 もし仮にミスをして、ショットがカップ側にずれた場合には、当初の意図に反して、ベタピンになってしまう可能性も。

 また、カップとは反対側にずれても、グリーンにオンさえしていれば、ロングパットは残るものの、それほど悪い状況とは言えません。

 たとえカップとは反対側に大きくずれて、ファットサイドに外したとしても、次打は足を使える比較的やさしいアプローチになることが想定できるので、コース戦略として総合的に有効と考えられています。

 グリーンの端に切られているカップで、かつ、ハザードが絡むようなシチュエーションにおいて、ショートサイドにオンした場合、たとえプロゴルファーであっても、よほど好調のときでない限り、それはミスの範疇のことです。

 プロの威信にかけて「狙って打った」と主張することも多いでしょうが・・・。

 普段から状況判断による安全な戦略が染み付いており、体も無意識的に安全サイドに反応してしまうのは、プロであればこそ。

 アマチュアの場合、実力からして無謀なショットであるにもかかわらず、それが無謀だと判断できないことがスコアを崩す要因のひとつ。

 状況に応じてショートサイドに外さないように心掛けるというよりも、状況によらず、端に切られたピンは基本的に狙わないことが、まずは大事となりましょう。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

乗用カートとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年03月26日 10:59

 乗用カート とは ・・・

 ゴルフクラブやプレーヤーを運ぶために、フレームだけで作られた小型で軽量な自動車のことを言います。

 軽量といっても、ガソリンエンジンや電動モーターを動力としており、大人4~5人(キャディを含めて)乗りタイプのカートでは、人間の体重とキャディバッグの重量も含めて、かなりの重さです。

 一般的に芝の上を走るのには重量が有り過ぎて、芝生を傷めるため、アスファルトやコンクリートなどで舗装されたカート道路だけを走行することが基本となっています。

 稀に2人乗りタイプの軽量電動カートを採用している場合など、乗用カートのフェアウェイ乗り入れを開放しているゴルフコースも中にはありますが、日本では一部のゴルフ場に限られ、それも芝の生育が旺盛な時期だけで、かつグラウンドがぬかるんでいない条件のときに限られていることがほとんどです。

 また、カート道路だけしか走行できないように設定された電磁誘導タイプの乗用カートを採用しているゴルフコースもあり、この場合、カートからかなり離れた位置からでも、カートの始動と停止をリモコンのボタンひとつで操作することができます。

 乗用カート、特に電磁誘導カートでは、事故防止のために走行スピードが抑えられているので、プレーの進行が遅くならないように、プレーの流れを先読みして、カートの位置を状況に応じて適切に進めることが求められたりします。

 ゴルフではとかくプレーに夢中になってしまいがちですから、同伴競技者全員で協力し合うこともラウンドでは大切となります。


 ゴルフ規則の上では、カートは『携帯品』に分類されています。

 共用で使用されている乗用カートの場合、同伴競技者か、同伴競技者の指示でキャディーが正に動かしているケース以外は、自分の『携帯品』とみなされます。

 他の同伴競技者が運転しているなどの他人の携帯品とみなされる場合には、カートにボールを当てても無罰(規則19-1)ですが、止まっているカートや共用キャディーが運転しているケースでは自分の携帯品とみなされ、ボールを当てた場合には1打罰を受け、そのボールをあるがままの状態でプレーしなければならない(ゴルフ規則19-2)と規定されています。

 また、他の同伴競技者が運転しているときに、止まっている自分のボールをカートで動かされてしまった場合には、罰はありませんがボールはリプレースしなければならず(規則18-4)、自分や共用キャディーが運転しているときに、止まっている自分のボールをカートで動かしてしまった場合には、ボールをリプレースして、1打罰を加えて、プレーしなければならない(規則18-2a)。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

しなり戻りとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年04月05日 12:10

 しなり戻り とは ・・・


 インパクトの直前にシャフトが飛球線方向に逆C字状(C字の鏡文字)にしなる現象のことを言います。

 ハイスピードカメラ撮影によって発見されたプロや上級者のショットに共通して見られるもので、『逆しなり』とも呼ばれています。

 飛球線方向へのシャフトのしなりと聞くと、シャフトが一度後方にしなったものがシャフト自身の弾性でしなり戻って、ヘッドスピードを加速すると誤解しやすいのですが、このしなり戻りのスピード自体がヘッドスピードを加速するわけではありません。

 ここでのシャフトのしなり戻りは、インパクトの時ではなく、インパクトの前には既にしなっている状態のことです。

 そもそも、インパクトでクラブヘッドがボールに接触している時間は、1万分の数秒という世界ですから、インパクトのタイミングに合わせて、このしなり戻りのスピードを利用することは物理的に不可能と言われています。

 ただし、この『しなり戻り(逆しなり)』の状態は、ヘッドスピードが上がった状態であることを意味しています。

 ゴルフスイングでの腕の動きは、上半身の向きを基準にすると、へそと左右の肩の位置の前を通るV字を描きます。

 このV字の動きにおいて、ダウンスイングで手元が右肩の位置からへその前に下りて、左肩に向かって上昇する局面では、トップでの切りかえしと同様に、手元が方向転換によって止まって見えます。

 このときにタイミング良くリストコックのタメがリリースされると、方向転換によって止まった手元を加速したクラブヘッドが追い越して、シャフトがトウダウン方向と飛球線方向に対して3次元的にしなるという現象が発生するというわけです。

 このV字の効果は、振り子の運動で考えてみると理解しやすいかもしれません。

 振り子の運動では、振り子の長さを変えると周期(振り子が往復するのに要する時間)は変わり、振り子が長くなるほど、周期は長くなるという関係があります。

 ダウンスイングの初期で右ひじが折り畳まれるのは、慣性モーメントを小さく保って回転しやすくするためですが、これは振り子の運動で考えると、振り子の長さを短くした状態とも考えられます。

 この状態は振り子の長さが短いので、振り子の周期は短く、回転スピードを速くすることができます。

 インパクト直前に右ひじを伸ばし、リストコックのタメをほどいてリリースする動作は、振り子の長さを長くした状態と考えることができます。

 この状態では振り子の長さは長くなるので、振り子の周期も長くなり、回転スピードは遅くなってしまいます。

 単にリリースするだけではヘッドスピードは減速することになりますが、手元が止まるV字の切りかえしによって、振り子の長さを手元から先のクラブの長さだけの振り子に切り替えることができます。

 この状態では再び振り子の長さを短くした状態になるため、振り子の周期は短く、インパクトで回転スピードを速くすることができるという具合です。

 振り子の運動で考えると、ノーコックやアーリーリリースでは振り子の長さが長くなるため、スイングスピードを上げるのには不利に働き、余分に力を浪費してしまうことがわかります。

 ゴルフスイングの腕の動きを丸く振るものとイメージしていると、V字の動きができずに、ヘッドが走らないのはこうした理由からです。

 V字の切りかえしでリリースのタイミングが合致することがヘッドスピードを上げるポイントですが、この一連の腕の動きも腕の力で無理やり行うものではなく、全身の動きとの連動で行われることがゴルフの難しい点でもあります。

 『しなり戻り(逆しなり)』現象は、それができた証というわけです。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スイング軸とは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年04月09日 11:46

 スイング軸 とは ・・・


 ゴルフスイングをゴルフクラブの運動軌跡に着目し、回転運動とみなす考え方において、スイングの回転中心にできる軸のことを言います。

 トップからインパクトまでのダウンスイングの局面、頭の位置から左足首の位置までの軸を中心に回転させるスイングは『1軸スイング 』と呼ばれています。

 また、アドレスからトップまでのテイクバックの局面、右足を軸として回転させ、体重移動を加えた後、トップからインパクトまでのダウンスイングの局面では左足を軸として回転させるスイングが『2軸スイング 』と呼ばれるものです。

 『2軸スイング』であっても、それぞれの局面での軸は1つとみなされています。

 軸と言っても、回転する機械のように中心に回転する軸があるわけではなく、機械的な軸が無いコインやメダルなどでも、指で弾いて、高速回転させたときには軸があるように見えるのと同様、見かけ上の軸 が実態です。

 コインの回転でも、回転スピードが速い時には軸が安定した回転にみえますが、回転スピードが遅くなるにつれて軸がブレた動きに見えるのと同様、軸がブレたスイングというのは、軸を意識していないスイングというよりは、むしろ回転スピードの遅いスイングと言えます。

 軸がぶれると、スイングの最下点の位置がずれる結果、あらゆるミスショットの原因となるため、ゴルフスイングにおいて、速く回転するということは飛距離のみならず、安定性の面でも重要と言われるのはこうした理由を反映しています。

 一般的に、『背骨』、『左足』、『右足』など身体の特定の部位をスイング軸とする考え方が多いのですが、機械の部品のように動かす意識が強いと、特定の部位に負担がかかり過ぎて、腰痛や股関節痛を始め、ゴルフ特有の怪我を引き起こす原因となるので注意しましょう。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スターティングホールズとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年06月11日 09:12

 スターティングホールズ(starting holes) とは ・・・

 ゴルフコースの出だしの1番ホールから3番ホールまでのことを言います。

 1番ホールから3番ホールまでは比較的やさしいレイアウトになっていることが一般的です。

 これは、スターティングホールズの中で、その日のコース状況を把握したり、自身の感覚とのズレなどを修正できるようにと猶予を与えられているわけで、言わばコース設計面からの配慮です。

 ですから、オープニングホール(スタートホール)から我武者羅にプレーしてしまうと、コースを理解するチャンスを失いかねません。

 スターティングホールズではできるだけ静かにプレーすることが基本とされるのはそうした理由からです。

 クラブハウスに面するホール、特にスタートホールとなる1番ホールはコースを代表する顔として、ゴルフ場会員権の商業的な面だけでなく、コース設計面からも重視されています。

 そのコースの特徴をしっかりと把握するように丁寧にプレーすることを心がけると、出だしから大たたきをして1日のラウンドを台無しにしてしまうような失態を防ぐことができるというわけです。

 とはいえ、朝一のショットを苦手としている人は結構います。

 プロゴルファーであってもトーナメントの1番ホールのティーショットでは緊張すると公言する方もいるくらいですから、プレー経験の少ない初心者の方が緊張するのは仕方のないことです。

 冷静に対処すれば、多くのことが見えてくる経験豊富なベテランに比べ、冷静になったとしてもプレー内容があまり変わらないのであれば、無理に冷静になろうとして焦るよりも、まずは緊張のメカニズムを理解することの方が先決です。

 何事においても経験の少ないことに関しては先の状況がわからないため、不安を感じやすくなります。

 その不安と心臓のドキドキを結び付けて、緊張を必要以上に怖がり、そうなる前に対処しなければと焦ってしまいがちですが、緊張=不安・恐怖ではありません。

 緊張自体はスポーツをする上で肉体的には欠かせない準備段階に当たるものです。

 自律神経の交感神経が優位になることで、心拍数が増し、脳や身体の必要な部位への酸素供給がなされ、思考力も高めてくれると同時に肉体的なパフォーマンスを上げてくれる役割があります。

 優勝争いをしているプロの飛距離が異常に伸びたりするのも、交感神経を興奮させる神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンの影響です。

 心臓がドキドキしてきたら、飛距離アップの準備ができたと前向きに考えましょう。

 単なるプラス思考とは違い、緊張のメカニズムを理解することで、不安や恐れを吹き飛ばすことができます。

 緊張を和らげる方法を模索するよりも、緊張を受け止められるようになることの方が後々の武器としても役立ちます

 ただし、アドレナリンの効きすぎた状態は、ベテランにとって長年培ってきた飛距離の物差しが狂うことにもなりかねないので、必ずしもプラスに働くとは限りません。

 病的なほどの過緊張であれば、ウォーターローディング(定期的に水を口に含む)などをとおして、積極的に緊張を解く操作も時には必要となってきます。

 ラウンドに慣れれば、慣れるほど緊張しなくなることも事実で、逆に緊張しないことがスコアに悪影響を与えているケースもあります。

 テンションが上がらず、肉体的な準備ができないままティーオフした場合、普段よりも飛ばないのも無理のない話で、無理やり飛ばそうとあがいた結果、自分のスイングを見失うことも。

 パフォーマンスが自然に上がってくるまでゆったりと待つことができずに、身体と心のバランスが取れずに空回りしているのであれば、スタート前にランニングするなど、運動をして強制的に心拍数を上げ、身体の準備を整えておくのも手です。

 ショットにしろ、パッティングにしろ、スターティングホールズでは観察を主眼に置いたプレーを心掛けてみてくださいね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

ゾーンとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年08月12日 09:38

 ゾーン(zone) とは ・・・

 ゴルフに限らず、スポーツ界で近年使われるようになった用語で、スポーツにおける心理面を引き金とした理想的な状態のことを言います。

 それは、水の中に沈んでいるときのように雑音が遮断され、落ち着いた気分でありながら、やるべきことのイメージが鮮明になっているような心理状態とも言われています。

 人が集中するのを阻害する要因としては、『心にとめどなく去来する思考』を挙げることができます。

 人の心は放っておくと、すぐに過去や未来のことに意識が移ってしまいがち。

 とめどなく溢れ出る思考と感情が結びつくと良い結果をもたらしません。

 過去の失敗を悔やんだり、いつまでも成功の余韻に浸っていることも集中した状態とはかけ離れていますし、将来起こりうることを不安に感じたり、期待したりする気持ちなんかも同様です。

 現実の身体は現在にしか存在していないわけですから、行動を管理する上で、現在時点に意識があることは絶対条件となります。

 ゾーンでは、感情とは切り離された状態で、時間軸での現在時点に意識が留まって、やるべきことにのみ意識が集中できるので、身体と心が同調して優れたパフォーマンスを発揮してくれると考えられています。

 ただし、「言うは易く、行うは難し」です。

 ゾーンに入ろうと意識すればするほど、ゾーンに入ることが難しくなります。

 ゾーンに入りたいと望むこと自体、ゾーンに入っている間のハイパフォーマンスという良い結果を期待することで、それは本来、集中するべき現在ではなく、結果という未来に意識が飛んでいってしまっているからです。

 ありがたいことに、ゴルフではゾーンに入るためのルーティンがある程度確立されています。

 ピア・ニールソンが提唱する54ビジョンの中で紹介されています。

 収集した情報から戦略を決断したり、スイングをイメージしたりする「シンキングボックス」と、スイングを実行するだけに専念する「プレーイングボックス」を明確に分けてプレーする方法です。

 これは考える時間が長いスポーツであるゴルフで、雑念を払う方法として開発されたもので、とめどなく溢れ出る思考と感情から、心のポジションを現在に引き戻すのに有効な手段となっています。

 シンキングボックスから出てプレーイングボックスに入る際には、閉ざされた部屋の扉を開けて入っていくイメージを持つといいかもしれません。

 扉を開けて別世界に入る感覚というのが一般的なゾーンのイメージですよね。

 ゾーンは一流選手がそれまでの記録を更新したときなどに取り沙汰されるため、超一流選手だけに許された別次元の話のように聞こえますが、誰にでも起こりうる現象です。

 その典型例が、子供が好きなテレビ番組を夢中になって見ている時などです。

 いくら親が話しかけてもまったく耳に入いらないのは、ゾーンに入っている状態と同じ。

 親の小言は番組に集中するのに邪魔になる雑音として処理されるため、子供の耳には届きません。

 子供ってすごいですよね。

 このときに注目されるのが子供の姿勢です。

 どの子も身を乗り出すように背筋を伸ばした前のめりの姿勢になっています。

 集中したときに自然に出る体勢ですが、ゴルフのセットアップの基本姿勢である『背筋を伸ばした前傾姿勢』に通じます。

 構えが大事と言われるのは、ゾーンに入るためのもうひとつの基本要素だからなのかもしれませんね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

素ダボとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年09月19日 14:31

 素ダボ とは ・・・

 救済にペナルティ(罰打)を課せられるOB、ウェーターハザードなどといったエリアに入らなかったにもかかわらず、ダブルボギーのスコアになってしまったことを言います。

 ゴルフではバーディー(-1)、イーグル(-2)、アルバトロス(-3)といった良いスコアを取ることが確率的に難しいのに比べて、簡単にボギー(+1)、ダブルボギー(+2)、トリプルボギー(+3)といった悪いスコアが出てしまいます。

 それだけではなく、アベレージゴルファーにとっては、クワドルーブルボギー(+4)、クイントゥープルボギー(+5)、セクスタプルボギー(+6)、・・・といった悪いスコアもかなり日常的に発生します。

 ゴルフが攻めよりも守りを主体のゲームと言われるのはこのためで、必然とも言えます。

 また、大たたきしないためにはハザードを回避する戦略が有効とされていますが、こうしたセオリー通りの戦略に従っている場合でも素ダボになってしまうことがあるのがゴルフの難しいところでもあります。

 安全にコース攻略しているつもりなのに、ダブルボギー以上のスコアになってしまえば、馬鹿馬鹿しくて、守りのゴルフを止めてしまいたい気持ちになっても当然です。

 なぜ、こんなことになってしまうのでしょうか?

 コース設計の見地から考えてみましょう。

 戦略型のコース設計では、ティーグラウンドからグリーンへの最短距離のライン上には、ハザードを配置し、心理的な揺さぶりも兼ねていながら、それを越えていくナイスショットをプレーヤーから引き出すのが質の高いハザードとされています。

 もし、果敢に攻めてハザードに入れてしまった場合には、それ相応のデメリットを与えるのがハザードの本質的な役割です。

 同時に腕の劣るプレーヤーのために、ハザードを回避するやさしいルートも用意されているわけですが、このルートを選択した場合には、最低でもストロークを1打余分にかかるようになっているのが戦略型の特徴です。

 このやさしいルートは長い距離が残ったり、グリーンへのアングルの悪いといったデメリットがあったりと、ボギープレーを前提にして設計されたルートであるため、パーを取ろうとして無理をすれば、派生したミスによって簡単にダブルボギー以上になってしまう危険も孕んでいます。

 ハザードを回避する戦略を採る場合、こうした設計意図に反しないようにプレーヤー側もボギープレーを前提とする必要があるわけです。

 安全なルートを選択しただけで気を抜かずに、その後もボギーで上がれるように丁寧にプレーすると、運が良ければパーで上がれることもあります。

 ただし、このルートで最初からパーを取ろうとして欲張れば、ダブルボギーが待っていることを肝に銘じてください。

 本来、素ダボとは、コースレイアウト・風・ライの確認などが不十分で、攻略ルートも考えずにプレーした結果から生まれたもので、ペナルティーの影響によるダブルボギーと本質的には同質で、不注意の産物です。

 でも、安全なルートを選択した上での素ダボは、攻略ルートに配慮しているので、もうちょっとの我慢といったところ。

 戦略型コースといっても、すべてのホールにおいて、戦略型レイアウトが配置されているわけではなく、安全ルートの選択であっても、すべてのホールで我慢を強いられるわけではありません。

 戦略型ホールは通常のホールに比べてフェアウェイ幅を広く取る必要があり、広い敷地が不可欠で管理コストも嵩むために、通常はすべてのホールに用いられることはないからです。

 コースレイアウトや周りの状況をよく観察して、危険が少ない時は積極的に攻めることで精神力の損耗を防いでください。

 ただし、攻めのゴルフの最中にミスが発生した場合には、無理に攻め続けないで、守りに切り替える勇気や慎重さが素ダボにしないためには必須条件となることを忘れずに。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スティープとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年10月09日 10:48

 スティープ(steep) とは ・・・

 ゴルフボールを打つとき、インパクトまでにクラブヘッドがボールに向かうときの地面との角度(入射角)が鋭角なことを言います。

 入射角はダフり・トップといった上下方向のミスと大いに関係があり、インパクト時のミスの許容範囲を変化させる効果があります。

 レベルブロー(地面と平行な方向)でスイングした場合、トップさせないためには、ボールの赤道よりも下の位置にリーディングエッジを入れて上げる必要があります。

 レベルブローのインパクトで、ボールの赤道の位置をリーディングエッジで叩けば、当然のことながらトップしてしまいます。

 リーディングエッジがボールの赤道の位置を叩いた状況であっても、ダウンブロー(地面に向かう方向)でインパクトに向かう場合には、トップになるとは限りません。

入射角によるクラブの入口


 ボールとクラブの接触時は赤道面でも、スイング軌道が斜め下方向に向いているため、リーディングエッジがボールの重心の下を通り、クラブフェースの上をボールが滑って、バックスピンが多少かかるからです。

 トップになってしまうボールの実質的な赤道面は入射角の分だけ傾き、リーディングエッジを入れる入口が広がるイメージ。

 ダフりに関しても、インパクトまでに地面との摩擦で極端に減速してしまうレベルブローに比べ、インパクト後に地面を削るダウンブローは比較的有利に働きます。

 使用するクラブのロフト角や入射角の程度にも拠りますが、ダウンブローでインパクトに向かう場合、レベルブローに比較として上下方向のミスの許容範囲が幾分かは広がるというわけです。

 ただし、入射角をより鋭角(スティープ)にすれば、良いかと言えばそうではないのがゴルフの難しいところです。

 入射角が鋭角すぎる場合には、バックスピン量だけが必要以上に増し、目標方向へのボールの推進力は減少して、クラブ本来の飛距離が得られないことになります。

 何事もほとほどが大切ということですね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スイングプレーンとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年11月22日 09:38

 スイングプレーン とは ・・・

 スイング時において、ゴルフクラブの理想的な経路とみなされている仮想平面のことを言います。

 元々はベン・ホーガンがクラブヘッドと首を結んだ仮想の板の上をなぞるようにスイングすることを提唱したものでしたが、現在ではターゲットラインと平行で、ゴルフクラブのライ角に沿ったシャフトの角度の平面であるシャフトプレーンがスイングプレーンと考えられることが主流となっています。

 ゴルフクラブは短いクラブほどライ角は大きく、長いクラブほどライ角は小さくなる傾向があるため、必然的に短いクラブのスイングプレーンはよりアップライト(縦振り)になり、長いクラブほどよりフラット(横振り)になる性質があります。

 トップの位置ではシャフトがターゲットラインに平行になっていることが理想とされていますが、スイングプレーンをチェックするのにはさして役立ちません。

 スイングプレーンに沿ってスイングしているオンプレーンスイングであっても、オーバースイングになればシャフトはクロス傾向になり、スリークォータースイングなどの浅いトップではレイドオフの傾向が強まるため、スイングの大きさを考慮せずにシャフトの向きだけでスイングプレーンを判断することは困難だからです。

 そもそも、スイングプレーンはクラブが腰から下にあるビジネスゾーンにおいて、有効な概念とされています。

 というのも、トッププロであっても、クラブが腰から上に位置するホジションでは手首や肘の使い方は千差万別で、一時はスイングプレーンを外れて、再度ビジネスゾーンにクラブが降りてきた時にスイングプレーンに戻ってくるのが普通のことです。

 故に、オンプレーンスイングができているかどうかを判断するのには、ハーフショットをしてみれば一目瞭然。

 ショートアイアンやウェッジではハーフショットに慣れているので容易いかもしれませんが、ロングアイアンやフェアウェイウッド、ドライバーでのハーフショットをしたときにナイスショットができなければ、スイングプレーンから外れていることを疑ってみる必要があります。

 初心者にありがちな傾向ですが、フルショットの勢いに任せて、スイングの細部をごまかしていませんか?

 腰から下のスイングがビジネスゾーンと言われているのは伊達ではありません。

 実際にスイングの肝となる部分であり、スコアメイクで欠かせないショートゲームの精度ばかりでなく、フルショットのミート率にも関わってくる最重要項目となっています。

 ハーフショットはオンプレーンスイングの判断材料になる他、ハーフショットの練習はオンプレーンスイングの習得に大いに役立ちます。

 ハーフショットはボール代がもったいないと思わずに、基本ができていないフルショットの方こそ無駄球だと考えて、思い直してくださいね。

 また、ビジネスゾーンでの細部の動きを習得するのには、1回のスイングを30秒以上の時間をかけて行うスロースイングも有効な方法です。

 スイングの基本が身についていない人は、ゆっくりスイングすると、どのようにスイングしていいのか途端にわからなくなってしまうはずです。

 この他、クラブを持たずにグリップの形だけを作って、腕だけでスイングしてみてください。

 この時、クラブを持ってスイングしたときと同じリズムで振れずに何らかの違和感をおぼえるようなら、普段クラブの重さにごまかされてスイングさせられているだけかも。

 ゴルフの上達にはビジネスゾーンの動き方の習得が欠かせません。

 ゆっくりと丁寧に学んでいきましょうね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

直ドラとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年01月31日 11:07

 直ドラ とは ・・・

 芝の上に『直(じか)』に置いた状態のボールをドライバーで打つことを言います。

 通常、ティーアップした状態の1打目だけにドライバーを使用するのが、ゴルフでの一般的な傾向です。

 これはゴルフクラブの設計上の構造とゴルフ規則に即してのことです。

 飛距離を稼ぐことが主な目的であるドライバーという種類のゴルフクラブは、ボールとクラブが衝突する上で、理想的な状態であるティーアップしたボールを最大限飛ばせるように設計されています。

 また、ゴルフの規則ではボールをティーアップすることが許されているのは、インプレーになる前のティーインググラウンド内だけに限られるため、クラブ設計上の構造を踏まえ、通常、ドライバーを使用するのはティーアップした状態の1打目だけということになります。

 直ドラではこうした構造を無視して、ドライバーの飛距離という数値だけに着目して2打目以降でも使用しようと試みるわけですが、そうそう思惑通りにはいかないものです。

 実際、フェアウェイ上にあるボールを直ドラで打った場合と3番ウッドを使用して打った場合では、使用環境を想定したクラブ構造の違いから、打ちやすさや平均飛距離だけでなく、最大飛距離でも3番ウッドの方に分があります。

 ただし、ラフなどの芝が長い区域において、たまたまボールが浮いた状態でティーアップした状態に近い場合には、直ドラで打った方が飛ぶこともあります。

 こうした場合でもクラブとボールの間に芝が挟まる分、スピン量は減ることになるので、球は上がりにくくなり、ティーアップした状態よりも飛ばないことを考慮する必要があります。

 もし、ティーアップした状態よりも飛んでしまったのなら、ティーアップしている時のスピン量が多過ぎて、普段から飛距離を損していることが考えられるので、普段のスイング軌道やボールやクラブのスピン特性を見直した方が良いかもしれませんね。

 一般的なクラブ特性として、ロフト角の少ないクラブはスライスしやすく、ロフト角の多いクラブはフックしやすい傾向があるため、飛距離云々だけでなく、左に危険エリアが広がっている場合に、攻略ルートをマネジメントする関係上、プロが直ドラを使用することが稀にあります。

 また、球を上げると押し戻されるような強い向かい風の状況では、キャリーよりもランで稼いで飛距離を得られることもあるので、そうした状況下で直ドラを使用する選択肢もないわけではありません。

 ゴルフではセオリー通りにプレーすることも大切ですが、状況に応じて、発想力を活かした臨機応変な対応が求められることもあるということです。

 グリーンへ距離的に届きそうだからという単純な理由だけで、直ドラを使用したくなる気持ちもわかりますが、欲に目が眩んだ間違った選択でないか、状況を今一度顧みることもゴルフでは大切な習慣のひとつと言えますね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

サブエアシステムとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年05月16日 09:41

 サブエアシステム(Subair Systems) とは ・・・

 芝生を管理するために土壌内に埋設された排水管を利用したエアレーション用の設備のことを言います。

 芝の張ってある地面は容易に耕すことできないため、芝の管理では耕すかわりに地面に穴を開けることで、土壌に溜まった老廃物を取り除き、通気性や水はけを改善することができます。

 この作業はエアレーションと呼ばれます。

 春先や湿度の高い地域の夏などに行われ、その時期にはグリーン面に無数の穴が開けられた後、目土入れもされるので、馴染んでくるまでの間はボールが所どころ弾んだりして、パッティングに少なからず影響が出るのが難点です。

 こうしたエアレーションでも土壌の表層部分しか改善できないために、あらかじめ地中に埋設した排水設備を利用して、それに送風機を接続することによって、通風・排水を補おうという考えが『サブエアシステム』です。

 マスターズが開催されるオーガスタナショナルGCのコース管理責任者マーシュ・ベンソンによって開発されました。

 送風によって地中内部に芝の根に直接新鮮な酸素を送り込むことができ、吸引すれば、刈りカスから発生する二酸化炭素や有害なガスを除去したり、余剰な水分を抜いて水分調整だけでなく、温度も管理をすることができ、ひいては減農薬にも繋がります。

 本来は芝の育成管理のために使用されているものですが、トーナメントが開催される折にはコースセッティングにも利用されています。

 世界中のトッププロが集うUSPGAツアーのレベルは異常とも言えるほどの高さです。

 従来なら至難とされるコースレイアウトのコースで、難しいコースセッティングであっても、調子の良い選手に限っては連日ビッグスコアを叩き出してしまいます。

 それでも気象条件が厳しいとき、ことに風の強い日にはスコアが伸びないことが知られています。

 ショットにおいては空中を回転しながら飛翔する球へのマグヌス効果の変異などの力学的な影響もさることながら、グリーン表面が乾き、硬くなってしまうと、グリーン上で球を止めるためには、風の吹き荒れる中、高い弾道の球筋が必要であったり、より高い精度で多過ぎず少な過ぎない量のスピンコントロール能力が問われます。

 風が吹き荒れていない状況であっても、『サブエアシステム』を活用すれば、グリーンの硬さを調節することができ、トーナメントの難易度も調整することができるというわけです。

 メジャーなどで初日よりも日増しに乾いて難しくなっていくグリーンにはこうした秘密があったりします。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スウィープとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年05月20日 10:33

 スウィープ(sweep) とは ・・・

 文字通り『ほうきでゴミを掃く』ときのように、インパクト付近で地面に対して平行にクラブヘッドを動かしていくことを言います。

 入射角がほぼ0度に近い状態(レベルブロー)でボールを捕えるのに不可欠なものではありませんが、有効な動作のひとつと考えられています。

 ティーアップされたボールを打つのに比べて、地面の上にあるボールを打つ場合、アップヒルのライやラフで芝の上にボールが浮いている状態などを除けば、アッパーブローでボールだけをきれいに捕えて打つということはできません。

 地面の上にあるボールを打つ場合には、通常はレベルブローか、ダウンブローでインパクトを迎える必要があり、そうした入射角がトップ・ダフリといったミスに大いに関係してきます。

 日本のゴルフ場のフェアウェイは、北海道や東北地方の一部を除けば、ほとんどがコーライ芝で造られています。

 コーライ芝のグリーンとベント芝のグリーンでも違いを感じるように、コーライ芝は芝目が強く、ボールが芝の上に浮いた状態になりやすいのが特徴の一つです。

 ベント芝のフェアウェイではボールは沈んでしまうため、ダウンブローに打つことが必要となってきますが、コーライ芝のフェアウェイではボールはほどよく浮いてくれるため、入射角的にはやさしく、スウィープに打ちやすいと言えます。

 クラブ設計ではクラブの長さが長くなるほど、スイング軌道の半径が大きくなることから、一般的にはその分だけ入射角自体は緩くなる傾向があります。

 実際にスイング軌道のどの位置でボールを捕えるかによっても違いは出ますが、長いクラブほどよりレベルブローでボールを捕えることが必要と言われるのはこのためです。

 ただし、長いクラブほど想定した飛距離は長く、飛ばさなければならないと意識し過ぎる人は、力みによって入射角はより鋭角に入りやすく、そうした上下のミスが多くなる傾向もあります。

 ゴルフクラブというものはシャフトの長さが長くなるほど、同じ力感でスイングしていても、ヘッドスピードは自然に速くなるように設計されています。

 そもそも、どの番手のクラブも同じリズムで同じ力加減でスイングすることが前提の上で、クラブ自体の設計の差で距離を打ち分けられる様になっているので、当然と言えば当然です。

 それでも、いざ構えたときには、そんな理屈は忘れて、自分の力で飛ばそうとしてしまうのがゴルフの心理面での難しさ。

 上級者ともなれば、どの番手も力むことなく、同じようにスイングすることができるため、ゴルフクラブの設計上のメリットが享受しやすくなるわけです。

 地面の上から打つのが最も難しいと言われる3番ウッド。

 構造的には最もスウィープにスイングするのが適しているのですが、意図的にスイング軌道をスウィープにする必要はありません。

 何よりも自分自身のスイングを無自覚に変えてしまっていることの方が問題です。

 「よりスウィープに」と忠告された場合、スイング軌道を見直すことよりも、まず先に心理面での障害を見直すことの方が大切だったりするのも、ゴルフの不思議なところですね。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

セントオーガスチングラスとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年11月01日 12:23

 セントオーガスチングラス(St. Augustine grass) とは ・・・

 イネ科イヌシバ属に属する中米・西インド諸島原産の暖地型芝草です。

 学名ではStenotaphrum secundatum、日本ではイヌシバと呼ばれています。

 島部に自生する芝草ですから、耐塩性のあるタイプの芝です。

 セントオーガスチングラスの一番の特徴は、暖地型芝草の中では最も耐陰性が強いということでしょうか。

 それでも芝である以上、休眠期間以外では、1日の日照時間を5時間以上は必要とします。

 ちなみに、同じ暖地型芝草である野芝・高麗芝では6時間以上の日照が必要です。

 暖地型芝なので耐暑性に優れる反面、霜で枯れてしまうほど、耐寒性は極めて弱い。

 それでも、野芝・高麗芝よりも1~2か月ほど緑葉期間が長いのは利点の一つと言えます。

 セントオーガスチングラス自身が生みだす化学物質のアレロパシー(Allelopath:他感作用)効果によって、雑草の侵入を抑えてもくれます。

 ただし、薬剤には弱く、除草剤や希釈倍率を間違うと薬害を引き起こしやすい性質があります。

 葉幅は非常に広く、葉先も丸いため、他の芝のようにケイ素でコーティングされたようなチクチク感はなく、ふさふさで心地よい柔らかさがある印象を与えます。

 また、他の芝草に比べて、刈高は高目が適しています。

 そのため、長く伸びたラフでは広い葉幅と相まって、葉がボールを覆い隠して、ロストボールになりやすいのがプレー上の難点です。

 クリーピングタイプで伸張性も高く、ほふく茎が横方向に旺盛に広がり、クッション性も高く、踏圧にも強いので、歩いたり、寝転がったりする分には心地よい芝草です。

 その反面、ラフからのショットとなると、しっかりとしたほふく茎が絡み、そのほふく茎の強さがショットを難しくします。

 バミューダグラスと同様、横に旺盛に伸びるほふく茎がグリーンやティーグラウンドへと隙あらば侵入してくるので、他の芝との区域分けが必要な部分の管理に関しては厄介な芝草とされています。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

世界ゴルフ殿堂とは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年11月15日 11:30

  世界ゴルフ殿堂(World Golf Hall of Fame) とは ・・・

 ゴルフ競技で偉大な功績を残した選手やゴルフ界に貢献した人物を称える博物館のことを言います。

 最初は1974年9月にノースカロライナ州にあるパインハースト・クラブ内に開設され、現在のフロリダ州にあるゴルフワールドビレッチには1998年5月19日に移り、レジェンドの記念品・足跡などが展示されています。

 殿堂入りするには、選定副委員会がカテゴリーごとに選出したファイナリストの中から、選定委員会の投票による所定の得票率を得て、選定される必要があります。

 2016年現在、カテゴリーは現役男子選手・現役女子選手・ベテラン・特別功労の4部門です。

 パインハースト時代は部門は無く、ゴルフワールドビレッチに移転以降、2014年までにはPGAツアー・LPGAツアー・国際投票部門など5部門が存在しましたが、変更又は廃止されて現在に至っています。

 殿堂入りメンバーを含む20名の委員で構成される選定副委員会によって、現役男子・女子選手部門ではファイナリスト各5名、ベテラン・特別功労部門ではファイナリスト各3名を選出。

 殿堂入りメンバーを含む16名の委員で構成される選定委員会の投票で、12名(75%)以上の支持票を得る必要があります。

 候補者の資格は、現役選手の場合、競技年齢の長寿化を反映して50歳以上(2015年までは40歳以上)、もしくは国際ゴルフ連盟(IGF)に加盟しているツアーメンバーを脱退して5年以上経過していることを条件とします。

 最低勝利数の条件は、国際ゴルフ連盟に加盟しているツアーで15勝以上、もしくはメジャー(男子はプレーヤーズ選手権を含む)2勝以上が必要。

 ベテラン部門は、勝利数制限はなく、プロ・アマを問わず、1980年以前にキャリアの大半を過ごした選手が対象。

 特別功労部門は、競技以外でもゴルフ振興・コース設計・管理など、ゴルフ界全体に貢献した人物が対象となります。

 世界ゴルフ殿堂の主なメンバーには、ウォルター・ヘーゲン、サム・スニード、ベン・ホーガン、ボビー・ジョーンズ、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲリー・プレーヤーなど、錚々たる顔ぶれが揃っています。

 日本人でも4名が殿堂入りを果たしています。

 日本人初の世界メジャー優勝者でもあり、日本女子ツアー興隆の立役者である『樋口久子(特別功労部門)』。

 日本人初の米PGAツアー優勝者である『青木功(国際投票部門)』。

 海外人選手初の米LPGAツアー賞金女王となった『岡本綾子(国際投票部門)』。

 国内ツアー94勝を含む通算113勝の『尾崎将司(国際投票部門)』。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

世界ゴルフランキングとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年11月23日 08:32

  OWGR(オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング) とは ・・・

 過去2年間の試合結果に基づいて、世界中のゴルファーの実力を統一的に順位付けしたものです。

 当然のことながら、ランキング1位は実質的な世界第1位を意味するので、ファンも気になるところ。

 4大メジャートーナメントであるマスターズ・全英オープンの出場資格が世界ゴルフランキングの50位以内(全米オープン60位以内)となっているので、海外志向の強いトップ選手にとっては、50位以内のラインをクリアすることが当面の目標となっています。

 基本的には各選手が過去2年間で参加した試合で得た合計ポイントを試合数で割った平均値のようなものが『世界ランキングポイント』となり、このポイントの多い順に順位が割り当てられています。

 ただし、その計算はかなり複雑な仕組みになっているので、ここでは順を追って、少しだけ詳しく説明していきます。

 世界ゴルフランキングの算出は、まずは試合の格付けともなる『イベントランキング 』から始まります。

 『イベントランキング』は、その大会に参加する選手の世界ランキング・ツアーランキングに応じて、そのフィールドの強さを評価したものです。

 各々算出された「ワールドレーティングバリュー(世界評価値)」と「ホームツアーレーティングバリュー(ホームツアー評価値)」の合計値が、換算表に基づいて、『イベントランキング(試合格付)』に変換されます。

 『ワールドレーティングバリュー(世界評価値) 』とは、世界のトップ200までにランキングされたゴルファーに対して与えられた評価値を合計したもので、その大会に世界の上位200位以内の選手がどの程度参加しているかを表しています。

 世界ランキング1位の選手には「ワールドレーティングバリュー(世界評価値)」で45が割り当てられ、2位には37 、3位には32といった具合に、また、101位から200位までの選手にはそれぞれ1の評価値が割り当てられます。

 ランキングトップ200位以内の全ての選手が参加した場合、ワールドレーティングバリュー(世界評価値)が最大値となり、その値は925です。

 そして、『ホームツアーレーティングバリュー(ホームツアー評価値) 』とは、所属するツアーで前年のトップ30位までのゴルファーに対して与えられた評価値を合計したもので、その大会にツアーのトップ30位以内の選手がどの程度参加しているかを表しています。

 1位の選手には「ホームツアーレーティングバリュー(ホームツアー評価値)」で8が割り当てられ、16位から30位までの選手にはそれぞれ1の評価値が割り当てられます。

 ツアートップ30位以内の全ての選手が参加した場合、ホームツアーレーティングバリュー(ホームツアー評価値)が最大値となり、その値は75となります。

 ホームツアーレーティングバリュー(ホームツアー評価値)の順位は、世界メジャーとWGC(世界ゴルフ選手権)では、世界ランキングの順位を使用し、PGAツアーではフェデクッスカッププレーオフシリーズ後に計算されたフェデックス・ポイントの順位を使用していますが、ほとんどのツアーでは獲得賞金額の順位を使用しています。

 こうして得られたワールドレーティングバリュー(世界評価値)とホームツアーバリュー(ホームツアー評価値)を合計した値が、『トータルレーティングバリュー(合計評価値) 』と呼ばれるものです。

 トータルレーティングバリュー(合計評価値)は、換算表に基づいて、イベントランキング(試合格付)に変換されます。

 例えば、トータルレーティングバリュー(合計評価値)500はイベントランキング62に変換され、トータルレーティングバリュー(合計評価値)100はイベントランキング24、トータルレーティングバリュー(合計評価値)10はイベントランキング8に変換されて、格付け的に評価されていきます。

 たとえトータルレーティングバリュー(合計評価値)が低い場合であっても、ツアー毎にイベントランキングの最小値が設定されており、最低値の保障もされています。

 加えて、各ツアーの旗艦イベントには、より高いイベントランキングの最低値が設定されていますが、よりランキングの高い選手が出場してくれたほど、トータルレーティングバリュー(合計評価値)は高くなるので、イベントランキング(試合格付)も高く評価されるといった具合です。

 ただし、世界メジャーのイベントランキングは 100ポイント固定です。

 優勝者にはイベントランキングポイントの100%が与えられます。

 2位はイベントランキングポイントの60%、3位は40%、4位は30%、5位は24%、10位では14%、20位では7%、40位で3.5%、60位で1.5%、同順位の場合にはそれぞれの順位の平均値が適用されます。

 ただし、1.2以下のポイントは加算の対象とはなりません。

 また、悪天候などの要因によって、ホール数が54ホールに短縮されたトーナメントであっても全イベントポイントが与えられますが、36ホールまで短縮された場合には、25%減のポイントしか与えられません。

 ここからの『ポイントの累積の仕方 』がちょっとだけ複雑な話になります。

 直近13週間以内の試合で獲得したポイントは、その時点ではそのままのポイント全部が加算されますが、14週間以前の試合で獲得したポイントからは毎週92分の1ずつ減じたポイントのみが加算される仕組みになっています。

 つまり、13 + 92 = 105週間(2年と1週間後)で完全にポイントが失われるので、過去2年間の成績しか反映されないというわけです。

 これはできるだけ直近の成績がランキングに反映するように配慮されているからです。

 こうして過去2年間の試合で加算された合計ポイントを出場試合数で割ったものが、その選手の『世界ランキングポイント』となります。

 ただし、最低・最高試合数の規定があり、過去2年間の出場試合数が40試合に満たない場合であっても、最低試合数として定められた40で割ることになります。

 また、2年間の出場試合数が52試合を越える場合には、直近52試合で獲得した合計ポイントを最高試合数52(2010年には最高試合数60)で割ったものが用いられます。

 この2年間の平均な強さを示す『世界ランキングポイント』の多い順に、世界ランキングの順位付けがされているというわけです。

 すなわち、世界ランキングを上げるには、世界ランキング・ツアーランキングの高い選手が数多く出てくる大会に出場し、なおかつ、その中でも好成績を収めなければならないという非常に厳しい条件をクリアする必要があるのです。


 ゴルフ用語説明 あ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 ゴルフ用語説明 わ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

シュートアウトとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年04月29日 10:50

  シュートアウト(shoot out) とは ・・・

 1ホール毎に最もスコアが悪かった人が1名ずつ脱落していくスタイルの競技形式のことを言います。

 通常はエキシビションゲームで用いられる競技形式のひとつです。

 例えば、10名の選手がいる場合、優勝者を決めるためには9ホール必要となります。

 1番ホールを10名全員がホールアウトし、最もスコアが悪い人が脱落するわけですが、当然のことながら、最初のホールではプレーヤーの人数が多いため、複数の人が同スコアになることが普通です。

 そうした場合、チップショットであったり、ロングパットなどのショートゲームで敗者を決定することになります。

 このショートゲームでのプレーオフの場合にはカップから最も遠い人が脱落します。

 2番ホールを残った9名全員がホールアウトし、最もスコアが悪い人が脱落・・・、3番ホールを残った8名・・・、9番ホールを残った2名がホールアウトし、スコアが良かった方が最終的な勝者になるというわけです。

 こうしたスタイルでラウンドプレーが進行していくため、1ホールの時間がかかる時間が非常に長くなる競技形式です。

 そのため、大人数の参加者がいる大会では、まず用いられることはありません。

 『シュートアウト』と云う名称を冠するプロのゴルフトーナメントであっても、参加人数の多さから生じる時間的な制約のため、実質的にはシュートアウト方式ではなく、3日目にも規定数で実施される予選カット(セカンダリーカット)のような変則的なシュートアウト形式が採用される程度に留まります。

 シュートアウト方式は少人数で楽しむのに適しています。

 4人1組でラウンドする場合、3ホール毎に勝者を決定することができ、18ホール1ラウンドのプレーでも4回の勝負を楽しむことができます。

 別に前のホールで負けた人が次のホールではプレーできないということもなく、勝敗に参加できないだけで普通にプレーしてください。

 オフィシャルハンディキャップを取得している人同士であったり、お互いの技量がわかっている者同士であれば、レベルの違う人同士であっても、ハンデ戦で公平に勝敗を楽しむことができます。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

サイドサドルとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年07月16日 07:58

  サイドサドル(side-saddle) とは ・・・

 顔・身体の正面が目標に向くように、足先から踵までのラインがパットのラインと平行に、両足を揃えて構えるパッティングスタイルのことを言います。

 サイドサドル(side-saddle)は、その名の通り、ご婦人用に用意された横乗り鞍に跨った状態、片側に両足を揃えて乗る姿に似ていることから命名されています。

 サイドサドルを始めたのは、今も破られていないPGAレギュラーツアー史上最多勝利数82を記録しているサム・スニードです。

 晩年、名手サム・スニードもイップスに苦しみました。

 その中で、パットのラインを跨ぐように構えるクロッケー(croquet)スタイルを編み出し、イップスを克服しています。

 両脚を振り子の支柱として、股の下に垂らしたパターを振り子の力で打ち出す形になるので、緊張で手がこわばって、動かなくなったり、力が入り過ぎたりするのを防いでくれるのに効果的です。

 現在ではパットのラインを跨いで構えることはゴルフ規則16-1 eで禁止(1968年改正)されていますが、これは当時のサム・スニードのクロッケースタイルのパッティングが余りにもカップイン率が高かった故、それを受けてのことでした。

 ルールで禁止された後に、改良されて出来上がったのがサイドサドルという構えです。

 イップス対策として、腕の力に頼らずにタッチが出せる振り子運動が有効であると判断した結果、スプリットグリップで握り、振り子の支点を左手グリップ、左手とはかなり下側に離した右手を力点とし、振り子調に打つ方法を編み出します。

 これは現在の長尺・中尺パターの打ち方の原点とも言えるものです。

 この打ち方をパットのラインを跨がず、踏まずに立った状態で実践するために、苦肉の策として、生まれたのがサイドサドルの構えというわけです。

 この構えの利点は、顔がターゲット方向を向くという点です。

 距離を測るとき、人間の身体の構造上、目標に対して顔が正対するということが肝心。

 顔の正面にある2つの目は、三角測量と原理的に同じで、左右の視差から距離を計算しています。

 目で物を見る際、周辺視野でぼんやりと存在を確認することはできますが、直視して細部まで確認するのには、対象を中心視野で捉える必要があります。

 また、中心視野で対象を捉えて見る場合であっても、人を含め、顔の正面に目がついている草食動物では、日頃から顔を正面に向けて見る習性があります。

 これは毎回同じ条件で見た結果を記憶に蓄積し、測定誤差の少ない情報を数多く集めて、膨大な情報との比較分析から、できるだけ正確に距離を類推するためです。

 顔が目標に正対していないと、あやふやな内容の情報でかつ蓄積数の少ない情報の中から類推しなければならず、その分、距離を誤る可能性が高くなるというわけです。

 ゴルフが難しいと感じる理由の一つとして、オーソドックスなゴルフの構えでは、日常生活で得られた情報を活かせないからです。

 サイドサドルスタイルでは、顔が目標に正対しているので、普段の感覚どおりの距離感で、すぐさまパッティングの距離が合うのが利点の一つです。

 また、それだけではなく、打つ際に目標を中心視野で捉えつつ、ボールを周辺視野で捉えることによって、ラインに乗せて正確に打ち出すこともできるのが最大の利点となります。

 ジョーダン・スピースがカップを見ながら、パッティングするのも原理的には同じ。

 ゴルフの場合、止まった状態のボールを打つわけですから、ボールを周辺視野で漠然と捉えているか、もしくは脳内イメージでボールポジションを把握してさえいれば、事足ります。

 サイドサドルスタイルには方向性・距離感の両面で優れた打ち方ですから、形のこだわりさえなければ、イップスの方だけに限らず、機能的には誰にでもおすすめできる構えです。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

ストロークス・ゲインドとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年07月29日 12:13

  ストロークス・ゲインド(strokes gained) とは ・・・

 個々のストロークがどの程度スコアに対して貢献しているかを示す統計値、SG指標のことを言います。

 SG指標はコロンビア大学のマーク・ブローディ教授が動的計画法の原理を用いて開発したものです。

 米国PGAツアーでは、パッティングのSG指標であるSGP(Strokes gained putting;ストロークス・ゲインド・パッティング)が、他のSG指標に先駆けて、2011年から導入されました。

 その後、SGPの統計指標としての有効性が認められるに連れて、他のSG指標も導入されていくことになります。

 現在、SG(ストロークス・ゲインド)には、6つのSG指標が公開されています。

①SG : OFF-THE-TEE(オフ・ザ・ティー)
    ~ ティーショットのSG値

②SG : APPROACH-THE-GREEN(アプローチ・ザ・グリーン)
    ~ グリーンを狙うショットのSG値

③SG : AROUND-THE-GREEN(アラウンド・ザ・グリーン)
    ~ グリーン周りのショートアプローチのSG値

④SG : PUTTING(パッティング)
    ~ グリーン上のパッティングのSG値

⑤SG : TEE-TO-GREEN(ティー・トゥ・グリーン)
    ~ グリーン上以外のショット全般のSG値

⑥SG : TOTAL(トータル)
    ~ ティーショットからカップインまでのトータルスコアのSG値

 SGの値は、個々のショット・パッティングを特定の距離に対する基準値と比較して、基準値に対する優劣の程度を計算していきます。

 例えば、特定の距離からホールアウトするまでの平均打数が1.7打かかるとすると、そこから1打でホールアウトした場合、平均に対して0.7打分(1.7-1.0)の節約となり、有利に事を運んだことになります。

 逆に、そこから2打でホールアウトした場合、平均に対して0.3打分(1.7-2.0)の余分で、不利になったことになります。

 この様に、SG値がプラス(+)の値であれば、平均よりも優れていることを示し、反対にSG値がマイナス(-)の値であれば、平均よりも劣っていることになります。

 従来の統計指標に比べても、平均・基準値との比較を表わすものですから、どの分野の技術に秀でて、スコアという結果を出しているか、選手の得意・不得意を詳らかにしてくれます。

 スコアへの貢献度という指標は、非常に優れた統計指標で、端的でわかりやすいのですが、問題が無いわけではありません。

 SG指標を計算するのには、全てのストロークに関するデータを距離別・状況別に事細かく、収集・整理しておかなければならないという問題があります。

 米国PGAツアーでは、データ収集システム『ショットリンク』が存在し、数多くのボランティアの協力の元、膨大な量のデータ収集に努めています。

 資金面やボランティアの確保の問題から、資金的に潤沢な米国PGAツアー以外のツアーでは、同等のデータ収集は難しく、こうした基礎データが集められないので、他ではSG値も利用できないということです。

 今後、ボランティアという人に頼ったデータ収集ではなく、機械による自動収集の仕組みが開発され、データ収集自体が安価に行えるようになれば、ゴルフ界全体に普及することもあるかもしれません。



 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

操作性とは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年08月22日 14:45

  操作性 とは ・・・

 ゴルフクラブの応答性のことを言います。

 一般的には道具類を使用する上での扱いやすさのことを指した言葉ですが、ことゴルフクラブに関しては、少しニュアンスが違った使われ方をしています。

 道具の扱いやすさは、それを扱う者の技量に左右されるため、当然のことながら、『初心者が感じる扱いやすさ』と『上級者の感じる扱いやすさ』との間には、かなりの開きが生じます。

 ゴルフ初心者では、まだまだ練習不足ということもあって、スイング軌道やフェースアングルが安定しない人が多いものです。

 こうした不安定さを補うには、慣性モーメントの大きいクラブが向いているという表現を見聞きしたこともあるでしょう。

 慣性モーメントの大きいというのは、回転に対しての物理的な重さのイメージと云った、回転しにくい性質のことを言います。

 猛スピードで直進している車体重量が重いトラックは、急にハンドルを切っても、すぐには曲がってくれません。

 トラックのような重量物は、一度、ある程度の速度を得てしまえば、その慣性力の働きによって、直進性が高まり、容易には曲がらないことを示しています。

 対して、車体重量の軽いレーシングカーは、スピードを出していても、トラックに比べれば、きびきびと曲がってくれるものです。

 単に車重が軽いだけでなく、重量配分を最適化して、旋回性能に工夫が施されているわけですが、これは操作を誤れば、簡単にスピンしてしまうという性質を有していることでもあります。

 ゴルフクラブの場合、こうした性質はフェースを開閉する際などの応答性に現れます

 重心距離が長く、慣性モーメントの大きなクラブは、ミスヒットした場合でも、ヘッドが回転しにくいため、フェースの向きやスイング軌道に対する打球の直進性は高いと言えます。

 こういう意味では初心者向きとされるわけですが、反面、フェースの向きやスイング軌道を大きく外れてしまった場合には、簡単には修正が効かないのが難点でもあります。

 かたや、上級者用とされるクラブは、重心距離が短く、慣性モーメントの小さな部類のクラブです。

 フェースの開閉技術に長けた者が操れば、バックスピンの回転軸の傾きや回転数を変えて、曲げる方向や曲げ幅を自在に調節したり、転がし・止め・戻したりすることも可能となります。

 その反面、道具としての扱いも繊細であるため、ちょっとした操作ミスで、意図以上にやり過ぎてしまったり、まったく正反対の結果になったりと、技術が未熟な者にとっては操作が難しいものとなります。

 とはいえ、スイング中にミスに気付いた場合など、反射的に身体が反応し、ミスを軽減する方向にも機敏に反応してくれるため、上級者には好まれるというわけです。

 このようにレーシングカーのハンドリングのような遊びの少ないピーキーさを、ゴルフでは『操作性が良い』と表現していることになります。

 なぜ、万人にとっての『ゴルフクラブの扱いやすさ』ではなく、『上級者にとっての扱いやすさ』である応答性の良さを『操作性が良い』としたのか?

 現在でも、初心者にとってはほぼ不可能とも言えるほど、難易度の高いパープレーがゴルフの基準となっているように、ゴルフの歴史からも見ても、上級者のプレーを基準として、道具作りやコース造りがされてきたという経緯があります。

 コース設計家として有名な井上誠一氏も、コースを理解できるのは最低でもハンディキャップ20程度は必要とし、ハンディキャップ20以下のプレーヤーの技量を想定したコース設計を基盤としています。

 今でこそ、まったくの初心者がコース内でプレーすることも多く、商業的にも初心者用にとって、やさしいクラブも別途開発されて販売されるようになったものの、それ以前の道具と言えば、プロユース品を市販化したものがほとんどです。

 そうした経緯もあって、ゴルフにおける『操作性が良い』と云った場合には、万人にとっての扱いやすさではなく、『上級者にとっての扱いやすさ』が慣例となったのでしょう。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スクープソールとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年09月12日 11:14

  スクープソール(scoop sole) とは ・・・

 身体の正面側から見て、シャフト軸線が鉛直に立って見える状態で、ソールさせた場合、リーディングエッジ側よりもトレーリングエッジ側が浮く形状のソールのことを言います。

 『ソールする』とは、アドレスする際、クラブヘッドを地面につけることを指し、『ソール』とはクラブヘッドの底面の部分のことです。

 ソールの形状には、様々な工夫が取り入れられ、多岐に渡りますが、分類方法の一つとして、ソール角によって区分する方法があります。

 それが、『身体の正面側から見て、シャフト軸線が鉛直に立って見える状態で、ソールさせた場合、リーディングエッジ側のソールとトレーリングエッジ側のソールを結んだ接線の傾きに着目した『ソール角』による分類方法です。

 ソール角が0度の平らなソールは『フラットソール』。

 スクープソールとは反対に、ソールを接地させた場合、トレーリングエッジ側よりもリーディングエッジ側が浮く形状のソールをした『バウンス』は、悪いライからの脱出に有効で、バンカーからの脱出を目的に開発されたサンドウェッジに採用されていることでも知られています。

 一般的にウェッジ類はバウンス角が一番大きく、ショーアイアンよりもミドルアイアン、ミドルアイアンよりもロングアイアンといった具合に、クラブが長くなるに従って、バウンス角が小さくなっていく設計になることが普通です。

 過去にはアイアンにもスクープソールが採用され、こちらもロングアイアンになるほどスクープ角が大きくなる設計になっているものがありましたが、最近では見かけません。

 スクープソールの性質として、リーディングエッジ側よりもトレーリングエッジ側が削られている形状のため、フェースが開きやすい傾向があります。

 最近では、つかまりの良いクラブが主流ですから、こうした流行りとは相反することもあって、姿を消していったのかもしれません。

 それでも、スクープソールはパター部門では残っています。

 力んだ時にショートパットをひっかけてしまうのは、プロにもアマにも共通したところ。

 パターに採用されたスクープソールが、こうした左へのミスを軽減してくれると言われています。

 フラットソールのパターは、真っ直ぐ構えやすそうですが、右に押し出しやすい傾向があると考えられています。

 自分のパッティングのミスの傾向を把握して、右へのミスが多ければ、スクープ角を小さくし、左へのミスが多ければ、スクープ角を大きくする調整が有効となります。

 ソールを削ることに抵抗がある人は、鉛を貼って便宜的に対処することもできます。

 スクープ角を大きくしたい場合にはリーディングエッジ側に鉛を貼り、逆にトレーリングエッジ側に鉛を貼れば、疑似的にスクープ角を小さくすることができます。

 ターフを取るアイアンでは鉛が削れてしまって、あまり意味のない方法ですが、ソールしないパターでは簡易的にも有効な方法です。


 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スコアラインとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年10月18日 07:33

  スコアライン(score lines ; scoring , grooves) とは ・・・

 ゴルフクラブのフェース面に刻まれた溝のことを言います。

 『スコア(score)』には、刻み目という意味の他、楽譜という意味もあります。

 クラブフェースに刻まれた溝が平行に複数本並んでいる様子は、五線譜のイメージに近い物ですから、昔からこう呼ばれているわけです。

 単に刻み目という意味では『スコアリング(scoring) 』とも呼ばれ、溝という意味では『グルーブ(grooves) 』と呼ばれることもあります。

 ゴルフ規則では、付属規則Ⅱ クラブのデザイン5cの項に、クラブフェースのインパクトエリアにおけるマーキングに関する規定があり、パンチマーク(punch marks) とともに溝(grooves) の規制が設けられています。

 クラブフェースのインパクトエリアマーキングの溝(grooves)なわけですから、つまり、これはスコアラインを規定したものです。

 2010年から段階的(プロ下部ツアー・エリートアマチュア競技は2014年以降、一般アマチュア・倶楽部競は2024年以降予定)に導入された新溝ルールでは、溝の体積に関する規制はドライバーとパターを除くクラブ全てに及び、溝の縁の鋭さに関する規制はロフト25度以上のクラブに適用されたものです。

 こうした溝が規制されるようになった背景には、クラブメーカーの弛まぬ努力によって、クラブのスピン性能が向上し、ラフからのショットが簡単になり過ぎたとR&AとUSGAが判断したからです。

 この溝は、ひとえにボールにバックスピンをかけるためのものです。

 ゴルフでは基本的に芝の上にあるボールを打つことになるわけですが、その際、クラブフェースとボールの間には芝が挟まることが普通で、場合によっては目土や他の異物が挟まれることすらあります。

 クラブフェースとボールが直接接触した場合と比べて、間に異物が挟まるわけですから、フェース面とボール表面が噛み合わず、設計上意図したものよりもバックスピン量が減ってしまいます。

 また、芝は生きている植物なので、冬場の休眠期以外はフェースとボールの間に挟まれて潰されると、多くの水分がフェースとボールの間に滲み出てきます。

 雨が降っている高速道路で路面とタイヤの間に雨水が入り込むと、ブレーキやハンドルが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こるのと同じで、滲み出た水分はクラブフェースの上をボールが滑るのを促進します。

 芝の葉に雨粒や朝露が付着して残っていると、更にこの現象は助長されます。

 この状態でショットすると、バックスピンが極端に減るわけですから、打ち出し角に対する揚力に必要なだけのバックスピン量が得られなければ、飛んでいるボールは失速して落下してしまう『ドロップ』状態となります。

 また、揚力に必要なバックスピン量がある場合でも、本来バックスピンに消費されるはずのエネルギーまでもがボールの推進力に費やされるため、飛び過ぎという『フライヤー』状態となってしまうというわけです。

 こうしたプレーヤーにとって厄介な現象を比較的抑えてくれていたのが、クラブメーカーが工夫を凝らして作った様々な溝構造です。

 クラブフェースにある溝の縁が鋭ければ、芝草を細かく切り取る能力が強く、芝の挟まりを抑えてくれますし、溝が深く、縁が盛り上がった筒のような溝であれば、滲み出した水分を溝に沿って外に排出してくれる能力が高くなります。

 こうした優れたスピン性能を持つクラブの使用は、現在、プロやエリートアマチュアの競技では使用できませんが、一般アマチュアのプレーや倶楽部競技では2024年から適用されるので、ゴルフ規則上も2023年12月31日まで使用することができます。

 ウェッジやアイアンショットでスピン量が多くなるウレタン素材をカバーに使用しているスピン系ゴルフボールと併用すれば、パックスピンでグリーン上に止めたり、上から戻したりすることも比較的簡単にできるので、楽しいものです。

 唯一の欠点は、ゴルフボールのカバーが傷つきやすく、ボールを失くさなくても、使用できなくなることがあるため、ボール代が意外とかかってしまう点です。

 2010年以前の中古クラブを買う場合には、規則上使用できる年数や消耗品のコストパフォーマンスを含め、溝のメリット・デメリットを充分考慮して選択する必要があります。

 手持ちの古いクラブを引っ張り出して使う場合にも注意してくださいね。

 現在市販されている新製品のクラブは、新溝ルール規制に適合したものがほとんどなので、気にする必要はありません。


 ゴルフ用語説明 か行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 ゴルフ用語説明 さ行 カテゴリ〔サイトマップ〕へ戻る
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る


最新記事