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ゴルフコースマネージメント カテゴリ 〔サイトマップ〕

2001年01月09日 00:00

 コースマネージメントとナイスショット
  ・・・心技体の外側にあるもの

 技術レベルの把握とナイスショット
  ・・・なんといっても、まずは自分を知ることから

 球筋とナイスショット
  ・・・球を曲げる技術も簡単なほうが戦略に活かしやすい

 コース設計家井上誠一とナイスショット
  ・・・ハンデ20くらいから始まるもうひとつの楽しみ

 ティーグラウンドのズレはインテンショナルでナイスショット
  ・・・コース設計の罠を逆に利用する方法

 コースマネージメントの事始め・逆算のゴルフ
  ・・・あらかじめ設定されている安全な抜け道を遡る

 パー3が難しいと思ったら上達の証し!?
  ・・・求めているモノに応じて攻め方も難易度も変わる!

 高山忠洋プロによるコース攻略の解説動画
  ・・・日本ツアー開幕戦のコース攻略を優勝プロが解説

 マネージメント力を競うオープンコンペ
  ・・・クラブ本数の使用制限コンペはコースマネージメントのいい勉強

 2016リオ・オリンピック ゴルフ競技の成否を握るコース設計家ギル・ハンス
  ・・・2024年以降のゴルフ正式競技化のためのキーマン

 コースマネジメントがなかなか上手くいかない理由
  ・・・無理も我慢もしない思考のバランスが大事

 得意なクラブの距離を残すコース戦略!その意図
  ・・・少しゴリ押し、でもコースマネージメントの基本方針に合致

 球筋の違いでゴルフの難易度は変わる!スタンス微調整の難しさ
  ・・・プロでも気を遣うスタンスの向き。やっぱりインサイドイン以外は難しい

 『ゴルフはミスのゲームである。』って、どんな意味?
  ・・・「やってもいいミス」を繋げてパーを拾う

 練習成果をラウンドに活かすためには?
  ・・・出だし数ホールのコンディション専用モードが必要

 幸福感がミスを防止する!?
  ・・・ほんのちょっとのことで判断ミスは減る

 ゴルフの成長過程を慣れとミスの関係から見ると?
  ・・・慣れによる油断ばかりではない2つの理由

 過剰な自己評価傾向!自分は思ったほど上手くない?
  ・・・実力と自己評価の乖離率は15%

 後悔の念が及ぼす戦略ミスとは?
  ・・・記憶のバイアスが判断を狂わす

 上達してもスコアが良くならない理由のひとつは?!
  ・・・リスク許容水準をいかに引き下げるかがポイント

 スコアを落とす失敗をしないための注意事項とその優先順位とは?
  ・・・不発弾の処理から学ぶゴルフの大事

 グリーンの大きさの錯覚!円対比錯視
  ・・・条件次第で誰にでも起こり得るゴルフ場の錯視

 林間コースの圧迫感と分割距離錯視・垂直水平錯視
  ・・・フェアウェイにそびえる立木が及ぼす影響

どっちが上手?ゴルフの腕前を測る方法
  ・・・100が切れない原因は、コースレートの高いゴルフ場のせいだったりして

ゴルフにおけるリスク回避プロセスとエラー
  ・・・意図しないエラーに至る様々な過程

ゴルフ上級者特有のミスは複数のルーティンが影響している?!
  ・・・熟練者特有の『スポラディックエラー』の原因

苦手なゴルフコースを回避するというマネジメント
  ・・・苦手ゴルフ場回避検索インデックス

コースマネジメントの第一歩!ウォーターハザードの多いゴルフコース
  ・・・パワーゴルフからの脱却に最適

ゴルフ場で風の強さを知るには?
  ・・・船乗りが発明した風の測定法

打ち上げホールの番手選びは?落下角度データの裏付け
  ・・・直角二等辺三角形がミソ

雨の日のゴルフ!そのメリット(利点)は?
  ・・・本来の自分を知る絶好のチャンス

インコーススタートに潜む弊害
  ・・・コース設計の意図は尊重しましょう

『孫子』の兵法に学ぶ!負けないゴルフ戦略
  ・・・イップスにも関わるゴルフの基本戦略

身長で変わる!スイングタイプとコースマネジメント
  ・・・あなたは横のミスを前提にすればいいのか、縦のミス前提なのか

PGAツアー優勝選手の条件から学ぶゴルフマネジメント
  ・・・プロがプロとして勝つための条件が試されるPGAの厳しい世界

コース設計の流派!戦略性が高いゴルフコースとは?
  ・・・ペナル、ストラテジック、ヒロイックパターンという3つの設計スタイル

バンカーの役割を理解した!ひとつ上のバンカー活用法
  ・・・コース攻略の要

フェアウェイの順目・逆目の使い方
  ・・・プロはコース攻略に活用! アマチュアなら注意点として

PGAツアーで日本人が足踏みする理由のひとつ
  ・・・アプローチの目的は寄せることより情報収集

一番手変わる向かい風の強さの目安とは?
  ・・・芝が落ちる角度が目安

ゴルフにおけるプロ・上級者と初心者の最も顕著な違いとは?
  ・・・情報を塊りで記憶する能力が大切

パッティングラインにかかる影が厄介な理由とは?
  ・・・対比錯視の罠

対角線戦略とは?
  ・・・曲球の縦のミスを補うための方法論

自然界に学ぶ本当の『強さ』とは?
  ・・・オンリーワンはナンバーワンの証

やってはいけない攻めのゴルフ・守りのゴルフ
  ・・・ゴルフでの『攻め』と『守り』の幅はかなり狭い

上達の分岐点!レンジ練習とコースラウンド方法の違いとは?
  ・・・武器作りと狩人の差

ゴルフが下手な人ほど、打ってはいけないエリアは広い!
  ・・・リカバリー技量 & 慎重さ加減

プッシュフック系ドローボールはオープンスタンスが基本?!
   ・・・ エクスプロージョンショットがドロー練習の第一段階

ストレートフック系ドローがクローズスタンスと誤解される訳とは?
   ・・・ 観察が生む誤解

ボギーペースのプレー予定がゴルフを難しくする!?
   ・・・ 心理的な負担は終盤ほど増す

睡眠による脳の回復度はナンバープレイス(数独)で測れる?!
   ・・・ コース内の判断と同じ、限られた時間内での組み合わせ


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コースマネージメントとナイスショット

2010年10月05日 08:30

 日頃の練習が実を結び、打ちっ放しでもゴルフ場でも自分で満足のいく球筋がでるようになったにも関わらず、スコアは以前と変わらないという人は多いと思います。

 ゴルフスクールなどで継続的にきちんと指導を受ければ大抵の方のスイング技術は上達に向かいます。

 にも関わらず、スコアの向上に反映されないのはなぜでしょうか?

 スポーツや武道の世界で勝負に勝つためには、心・技・体の充実が不可欠だと指導者がよく口にしている光景を目にします。

 確かに勝つために体力面ではスピードやパワーなどの瞬発力が必要ですし、そのパフォーマンスを維持する持久力や姿勢維持の筋力、柔軟性、バランス感覚なども欠かせません。
 また、レベルの高い技を身につける事や本番でその能力を発揮する心の強さが必要とされることは言うに及びません。

 あらゆる競技において、心・技・体が基本であることは間違いないことですが、十分ではないはずです。

 心・技・体の充実は相手に勝つための戦略の幅を広げる前提条件にすぎないので、競技者であれば鍛えて当然の事柄とも言えます。

 十分に訓練された者同士の競技においては、どのような作戦を採るかという戦略が勝敗を左右します。

 直接的な対戦相手のいる競技では、相手に勝つノウハウとしての戦略が意識されることはごく普通なことですが、直接的な対戦相手のいない競技などの場合には、己に克つことを目的とした心・技・体だけで完結する傾向があります。
 
 こういった対戦相手のいない競技でも実際には戦略が必要な場合が存在します。

 ゴルフ競技の場合では、マッチプレーが直接的な対戦相手のいる競技にあたり、ストロークプレーが直接的な対戦相手のいない競技になります。

 純粋にスコアを競うストロークプレーであっても、ゴルフコースとの戦いと言われるように、コース攻略の如何によってスコアに大きな差が生じます。

 ゴルフ雑誌の特集などで、アマチュアゴルファーにプロキャディが帯同しコースマネージメントをしてあげると、スコアが驚くほど改善されるのはよく知られていることです。

 コースマネージメントなどの戦略を組み立てる能力がスコアアップに多大な効果があるにも関わらず、コースマネージメントについての教本がスイング論やトレーニング論に比べて皆無に近いほど少ないのは残念なことです。

 コースマネージメントに関する研究がプロキャディやプロゴルファーの間だけでなく、アマチュアレベルでも関心の的になれば、ゴルフ競技の奥深さをより知ることに繋がると思います。

 コースマネージメントについての書籍が数多く出版されれば、ゴルフを知的ゲームとして楽しむ人が増え、ゴルフ人口の裾野が広がるのではと思えてなりません。

 コースマネージメントの書籍はまだ少ないですが、戦略論などを参考として独自にコース攻略を楽しんでみてはいかがでしょうか?


 コースマネージメント研究で ナイスショット!!

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技術レベルの把握とナイスショット

2010年11月07日 15:48

 前回、スコアアップにはコースマネージメント能力の修得が欠かせないということを書きました。

 コースマネージメントと意識するかどうかは別として誰しもOBには行かないように注意して、多少なりともコースマネージメントを行なっています。

 コースマネージメントはゴルファーの技術レベルに左右されるので、同じコースを攻略するにしても十人十色で違う攻め方になります。

 コースマネージメントを実践する上で難しいところは、自分のゴルフの腕前を正確に把握していないと、まったく役に立たないばかりか害になる点です。

 ゴルフでは他人のスイングは客観的に見ることができるのに、自分の事となると誤解しがちです。

 グリーン上で他人がパッティングするのを見れば、打った瞬間に強すぎるか弱すぎるか判別できるのに、自分でパッティングするとノーカンな事はよくありますし、ショットでも大多数の人は自分がイメージしたバックスイングと実際のバックスイングの大きさには大きな開きがあります。

 ゴルフの腕前の評価でも、自分と同じ位の腕前と感じる人は実際には自分より数段レベルが高く、実際に自分と実力が同等の人は自分より相当下手だと感じると言われています。

 とかく誤解の多いゴルフですが、現状で自分のできることとできないことを理解することがコースマネージメントの第一歩となります。まず、自信のあることを書き出してみることから初めてみましょう。
 
 最初はフラットでストレートラインであれば、何メートルもしくはセンチまでならば順回転のいい転がりでカップインさせる自信があるかを書き出してみます。

 続けて傾斜のある受けグリーンを想定し、時計の文字盤にみたて6時の方向からのパッティングをストレートの上りライン、12時の方向からのパッティングをストレートの下りラインとした場合、1時間ごとの方向からのパッティングは何メートルもしくはセンチまでならカップインさせる自信があるか書き出していきます。

 同じような要領でアプローチやバンカーショットなどのグリーン周辺の技術から、最後はティーショットに到るまでを順に書き出してみましょう!

 ショットだったら、無風の状態でショットした時のキャリーが何ヤードで、左右何ヤード位の誤差の範囲で落とせるのか、平らで平均的な硬さのフェアウェイやグリーンに落ちた場合のランはどの程度なのか、ボールの打ち出し方向はストレート・プッシュ(右方向)・プル(左方向)のいずれかでその打ち出し角度、球の回転はストレート・スライスフックのいずれかでその程度、弾道の高さはどの程度の角度に打ち出されるのかを書き出していきます。

 次にそれぞれの打ち方が十球中どの程度、成功するかを調べていきます。

 ゴルフコースでの実際の成功率を記録できれば一番いいのですが、最初は練習場や自宅での結果を代用してもかまいませんし、徐々にコース上の結果で補正していけばいいと思います。

 練習場などで十球続けて打ってしまってはプレッシャーがかからず価値のあるデータにならないので、練習の合間々々で一球ずつ間隔をあけて記録し、多少割り引いて評価するといいでしょう。

 それぞれの結果はいかがだったでしょうか?

 自信を持っていたことが意外と自分が思っていたより確率の低い結果だったり、あまり意識していなかったことが意外と確率の高い結果だったと思います。

 自分の個々の技術レベルを具体的に把握していると、各ショットやパッティングに対するイメージが湧きやすく集中する状況をつくりやすい効果があります。

 また、たとえ失敗したとしてもミスを受け入れる心の準備ができているので、次のショットへの悪影響を最小限に抑えることができる効果などが考えられます。

 自分の弱点が分かれば、おのずと普段の練習にも具体的な目標ができるため、練習の質も向上していきます。

 自分の持っている武器の性能を把握していないことには、攻めることも守ることもできませんから、ゲーム感覚の軽い気持ちで技術ごとに一枚のカードに記入して調べてみてはいかがでしょうか?


 技術レベルの把握で ナイスショット!!

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球筋とナイスショット

2010年12月21日 22:54

 球筋弾道の高さを無視して平面的に観察した場合、9種類に分類できます。

 スイング軌道フェースの向きという二つの要素がその球筋に関わっています。

 スイング軌道には、上空からの視点で観察すると、スタンスの向きに対するクラブヘッドを振り抜く方向の違いで、一般的にはアウトサイドインインサイドインインサイドアウトの3種類に分類されます。

 このスイング軌道はボールを打ち出す方向に関わり、スタンスの向きに対して平行にボールを打ち出したいときはインサイドインのスイングをします。

 スタンスの向きとは平行ではなく、左に角度をつけて打ち出すときはアウトサイドインのスイングにし、逆に右に角度をつけて打ち出すときはインサイドアウトのスイングをします。

 また、スイング軌道に対するインパクト時のフェースの向きはボールが曲がる方向に関わっています。

 ストレートボールを打つときは、フェースがスイング軌道に対してスクエアに、つまりスコアライン打ち出し方向直角になるようにインパクトします。

 スライス回転の右に曲がるボールを打つときはフェースがスイング軌道に対して右を向くように開いた状態でボールにインパクトします。

 フック回転の左に曲がるボールを打つときはフェースがスイング軌道に対して左を向くように閉じた状態でボールにインパクトしましょう。

 図aは9種類の球筋とスイング軌道・フェースの向きの関係を示してあります。
球筋とスイング軌道・フェイス角

 図aでは⑤の打球が飛ぶ方向を目標方向(ターゲットライン)とすると、目標を狙える球筋は③⑤⑦の球筋だけとなり、他の球筋はミスショットということになりますが・・・。

 ただし、図aの⑤の打球が飛ぶ方向を目標方向(ターゲットライン)ではなく、スタンスの向きと考えれば、スイング軌道とフェースの向きに加えて、スタンスの向きを自在に調節できれば難易度の差はあれ、①~⑨のすべての球筋で目標を狙うことが可能となります。

 ④~⑥の球筋は、技術的にもシンプルに目標を狙えるやさしい球筋です。 

 ⑤のストレートの球筋は打った瞬間から終始、目標に向かう球筋なので異論はないと思いますが、実は⑤のストレートの球筋が打てる人は、フェースの向きを打ちたい方向に向けるだけで曲がり幅を調節することが可能となります。
図b【遮蔽物を回避する方法】
 図bのように目標との間に遮蔽物があって真直ぐ目標を狙えない場合には、スタンスの向きを遮蔽物から外すようにアドレスして、フェースを目標に向けるようにグリップし直して、スタンスの向きに対してインサイドインのスイングをするだけで左右のどちら側からもボールを回して目標を狙うことができます。

 厳密にはロフトとの関係で左から回した場合はストレートの場合に比べ、ロフトが寝て、スピン量が増える分だけランが減り、飛距離が幾分落ちます。

 反対に、右から回した場合にはストレートの場合に比べ、ロフトが立って、スピン量が減る分だけランが増え、飛距離が幾分伸びることを考慮する必要があります。

 また、どちら側から回す場合でも、曲げる度合に比例して回転にエネルギーが奪われるだけ飛距離が落ちることを考慮に入れることも大切です。

 ④~⑥以外の他の球筋ではスイング軌道の度合とフェースの向きの度合を相互に微調整しながらでないと目標を狙えないので、より複雑な技術と感性が必要となります。

 もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、図bの左側のスイングは目標方向(ターゲットライン)を基準とした場合、スタンスの向きを注視せずに肩のラインだけに着目していると、傍から見れば、インサイドアウトにスイングしたように見えます。


 また、図bの右側のスイングは目標方向(ターゲットライン)を基準とした場合、同様にスタンスの向きを注視せずに肩のラインだけに着目していると、傍から見れば、アウトサイドインにスイングしたようにも見えます。

 視点の違いで表現の仕方も変わってしまうので、同じ事を言っている場合でも誤解が生じやすい難しい事例といえます。

 そのひと個人の打ちやすい持ち球があるので、全ての球筋を打ち分られるようになる必要はないと思いますが、風などのスイング以外の要因も考慮して、状況に応じたベストな選択できるように練習しておきましょう。

 持ち球がまだ安定していない人は、目標にフェースやスイング軌道を合わせるだけという単純な基準である④~⑥の球筋をおすすめします。

 調子が悪くなった時に、立ち返るべき基準がスランプ脱出の大きな助けになってくれることでしょう。

 普段のコースマネージメントにおいても、図bのようなシンプルな方法や考え方が実践的で扱いやすいといえるのではないでしょうか?


 Simple is the bestで ナイスショット!!


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コース設計家井上誠一とナイスショット

2011年01月17日 09:00

 誰もが知る『彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず』は、兵法書で有名な孫子の言葉です。

 ゴルフのシーンでは、自分の技術レベルを正確に把握することが己を知る事に当たり、ゴルフコースの事を知ることが敵を知る事と言えるでしょう。

 ゴルフコースは人が設計し、自然が時間をかけて成熟させていくものです。

 これからプレーするホールがプレイヤーに何を要求しているかを読みとる第一歩として、どういう意図で設計しているのかを知ることも敵を知る有効な手段と言えるのではないでしょうか。

 コース設計の黎明期はプロゴルファーが設計の仕事を担っていましたが、世界中のゴルフ場の設計の源流を辿ると、三人の設計家に行き着きます。

 アリソンバンカーで有名なチャールズ・ヒュー・アリソン氏はその一人で、日本のコース設計家で有名な井上誠一氏も多大な影響を受けています。

 井上誠一氏の設計したコースは戦略的なコースとして知られています。

 上級者がパーやバーディーを狙いにくく、攻略しがいのある難コースだが、無理に攻めなければ、ボギーになる逃げ場がしっかりと用意されていて、上級者以外の者にさほど負担にならないコースづくりを理想としていたようです。

 ただし、ゴルフコースの設計の意図を理解できるのは、最低ハンデ20以上の腕前が必要であると考えており、このレベルのプレーに配慮して設計されていたようで、初心者にとってはかなり難しく感じるかもしれません。

 単にボールを打っているだけでもゴルフは十分楽しいスポーツですが、井上誠一氏が言うようにハンデ20くらいの腕前になった辺りから、やっとコース攻略に力を注ぐ余裕が生まれ、考えるゴルフという新たな楽しみが理解できるようになると私も思います。

 いいコースはいいプレーヤーを育てます。

 名門コースのメンバーになることは叶わないことでも、設計の意図をよく理解していれば、名門コースでなくてもいろいろなコースの中から素晴らしいホールを探し出すことは可能です。

 コース設計に関する本は設計家の意図を理解する参考書として、あなたの考えるゴルフをレベルアップさせてくれることでしょう!
 

 コース設計を学んで ナイスショット!!

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ティーグラウンドのズレはインテンショナルでナイスショット

2011年08月16日 16:27

 日頃プレーしていて、ティーショットがうまくいかない事って多いですよね!
 
 ティーショットをミスすると、その度合いによってセカンドショットが難しくなってしまいます。

 フェアウェイに打てた人はより簡単な状況でセカンドショットを打てるのに、自分はラフや傾斜地、林の中といった難しい状況からのショットでは、対戦相手に勝つのは大変です。

 本来同程度の実力の対戦相手であっても、ティーショットの結果がその後のスコアに大きな差を生む原因となっている可能性があります。

 それではティーショットをできるだけ打ちやすい場所に運びたいという思いをどうやって叶えたらよいでしょうか?

 今回はホールマネージメントの観点から考えてみたいと思います。

 まず、注意しなければならないのはティーグラウンドの位置と向きです。

 コース設計において、ホールの難易度を決める要素として、フェアウェイに対するティーグラウンドの位置を調整する方法がよく採用されています。
 
 当然、フェアウェイの延長線上の後方にティーグラウンドがあれば、何気にフェアウェイのセンターを狙って、フェアウェイをキープすることはそう難しいことではありません。

 でも、ティーグラウンドを左右のどちらかにずらしただけで途端にティーショットの難易度がアップします。

 ティーグラウンドを左右にずらした場合、フェアウェイへは斜めにボールを入れていくことになります。

 この入射角によって、フェアウェイの幅が飛距離の上限と下限となる奥行きになるため、入射角の調整とそれに伴う飛距離をコントロールする要素も加わって、難易度がアップします。

 この場合の一番わかりやすい例がドッグレッグホールで、ナイスショットが奥のラフに突き抜けてしまった経験は誰にでもあると思います。

 飛ばすための道具であるドライバーであっても、飛距離を把握しておくことが必要なのはこのことからもわかります。

 この手法では同じホールの中で難易度を調整できるため、レディースティーはフェアウェイにできるだけ正対させ、レギュラーティー、バックティーになるに従いフェアウェイに対する角度が増す位置にティーグラウンドを配置するといった具合で、各ティーの難易度調整にも使われています。

 この手の左右にずれたティーグラウンドへの対応は、できるだけフェアウェイに沿って緩やかにボールを入れるショットが基本となります。

 ストレートボールでは飛び過ぎも飛距離不足も両方を気にしなければなりませんが、フェアウェイに沿って曲げてあげれば、そんなことを気にする必要はありません。

 インテンショナルにボールを曲げることは、球筋とナイスショットで説明した方法を使えば比較的簡単なので、クラブフェースの方向だけを調整して、安全に攻略してみてください。

 位置とは別にティーグラウンドの向きもフェアウェイに正しく向いているとは限りません。

 きちんとフェアウェイの後方に位置していても、OBやハザードの方向を向いている場合が結構あります。

 向いている方向の誤りに気が付かなければ、OBやハザードにまっしぐらだし、気づけば気づいたで心理的プレッシャーが作用してスイングを狂わせる目的でそう設計されています。

 この場合、ボールの後方に立ち、打つべき方向をスパットなどで確認するプレショットルーティンを普段から行っている人はあまり問題はないのですが、いきなりティーグラウンドの向きを無視して正しい方向を向こうとしても、ハザードが気になり避け過ぎて失敗する事も多いのでやっかいです。

 打ち出す方向を変えることは想像しているほど簡単ではありません。

 プロがミスショットする原因の殆どがアドレスにおけるアライメント調整の失敗から起こっているように、打ち出す方向を変えることはプロにとっても、最も難しいレベルの問題と言えます。

 打ち出す方向を変えるにはスタンスのライン、膝のライン、腰のライン、肩のラインの向きをすべて揃えて変える事と、そのラインに沿って普段どおりのスイングをする必要があるのですが、ハザードの存在を意識させて、それを容易にさせない設計者側の意図が隠れていることを忘れてはいけません。

 こうしたコース設計の罠に嵌らないためには、この罠を逆に利用する方が簡単と言えるかもしれません。

 ティーグラウンドは大概四角で、ゴルフ場では数少ない方向取りの目安となるものなので、これを積極的に利用してみましょう!

 ティーグラウンドが向いている方向どおりに、スタンスの向きを決め、普段どおりのアドレスで向きやすい方向に素直に向きます。

 後は先程と同様にクラブフェースの方向だけを調整して、インテンショナルにボールを曲げてフェアウェイを狙うだけです。

 このように真直ぐ狙うより、ボールは曲げた方が易しいといった場合もありますので、練習に飽きたら、たまにはボールを曲げて遊んでおくのもいいでしょう!!


 ティーグラウンドの位置と向きのズレはインテンショナルナイスショット!!

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コースマネージメントの事始め・逆算のゴルフ

2011年12月16日 11:11

 コースマネージメントと言われても、何から手を着けたらいいのか戸惑いますよね。

 今回はそんなコースマネージメントの取っかかりについて、考えてみたいと思います。

 コース攻略はカップから遡って考えろとよく言われます。

 逆算のゴルフという考え方ですね。

 まず、ワンパットで確実に入るラインを探すことから始めていきます。

 パットでは上りのストレートラインが一番簡単ですから、ピンとの位置関係からそうしたエリアを調べるわけです。

 ほとんどのアマチュアの場合、この最初の段階が問題になります。

 ホームコースでもない限り、事前にグリーンの特徴を把握しているのは稀なことだからです。

 プロの練習ラウンドならいざ知らず、コンペ前に視察ラウンドに行って、グリーンの状態を下調べしましょうと言うのは、ちょっと酷な話です。

 余程ゴルフにのめり込んでいない限り、そんなことをする人はめったにいません。

 まずはもう少し手軽にできることから始めていきましょう。

 グリーンの状態を把握していないわけですから、積極的にグリーンを攻めていくわけにはいきません。

 さいわい日本では受けグリーンが多いので、手前にボールを置くようにすれば、上りのラインが必然的に残るようになります。

 花道を使って、グリーンの手前側にボールを運んで攻略する方針でいきましょう。

 この場合、グリーンエッジ付近を狙い、花道もグリーンの一部と考えて、例え乗らなくても気にしなくて結構です。

 そもそも、花道であるエプロンの部分は、グリーンの状態が劣悪なときに、刈り込んでグリーンの代用として使う意図で設計されているそうです。

 グリーンの手前部分と花道をグリーンだと思って攻略してください。

 グリーン周りにはガードバンカーが配置されていて、プレールートの邪魔になることも多々あります。

 ハザードの上を越していくルートは、少なからず心理面に影響して、ミスを誘発します。

 逆にできるだけプレッシャーのかからない状況からショットできれば、ショットの確率が上がります。

 できるだけ頭を使って、心理的負担を軽減してあげることもマネージメントの大切なポイントと言えます。

 また、グリーンがどの方向に口を開けていて、どちら側から攻めた方が安全かを花道は教えてくれます。

 グリーンから逆算して、花道を使えるラインを延長して、グリーンへの見通しが良く、セカンドショットが打ちやすそうなエリアを探し出します。

 割り出したエリアがティーショットの狙いどころとなるわけです。
 
 その攻略しやすいエリアがフェアウェイと重なればベストですが、深いラフでなく、浅いラフくらいなら構わず選択。

 ラフからのショットはスピンがかかりにくく、グリーンに直接落とすと止めるのは難しいのが特徴ですが。

 もともと花道を利用して手前からの方針なので、止まりにくいことはあまり問題になりません。

 花道に落として手前から転がしていきましょう。 

 こうしたグリーンから遡ってティーショットの落とし場所を決める考え方を足がかりとして、より状況に適したコースマネージメントを考えてみてください。


 コースマネージメント事始め・逆算のゴルフナイスショット!!

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パー3が難しいと思ったら上達の証し!?

2011年12月18日 15:15

 あなたはPar3、Par4、Par5の中でどれが難しいと感じますか?

 ホールによってまったく違うというのは無しにして、全体的なイメージとしてどうでしょうか?

 ある程度ゴルフの経験を積んだ方は、すぐにピンとくると思います。

 ゴルフの上達レベルに応じて、難易度の感じ方も変わってくるということです。

【初心者の心境】


 ゴルフを始めたばかり頃は、ボールをコンスタントに運ぶというより、当てることで精一杯です。

 Par5では何度もロングショットを打たなければならず、なかなかグリーンに近づけません。

 遥か彼方のグリーンが忌々しく思えることでしょう。

 それに引き換え、ティーショットがナイスショットであれば、Par3ではパーオンすることは可能です。

 パーを初めて取ったのがPar3だったという人は多いのではないでしょうか?

 当る確率が低いという理由から、フルショットの回数が少なくて済むPar3が断然簡単だと感じているはずです。

 【初級者の感覚】


 ゴルフがもう少し上達して、ショットがコース内に収まるようになってくると、俄然ゴルフが楽しくなってきます。

 ドライバーもそこそこ当るようになってくるこの時期、それより短いクラブの3番ウッドも打てる気がしてきます。

 ドライバーの次に飛距離の出るクラブという理由だけで、ロングホールのセカンドショットに必ずスプーンを選択していると、なかなかPar5をやさしいとは感じられません。

 ティーアップしているティーショットと比べて、ライの一定しないセカンドショットは格段に難易度が高いことに気づくかが、大きな分岐点となります。

 それと同時に、フェアウェイやラフからでも、スプーンと比べてより簡単に打てるショートウッドやユーティリティーなどの道具の知識も欠かせません。

 便利なクラブを使えば、ナイスショットなんか続かなくても、サードショットの残り距離がショートアイアンで対応できるPar5が多いことに気づきます。

 こうした正しい状況判断とクラブ選択に必要な知恵がついた段階になると、途端にPar5を簡単と感じるようになります。

 【中級者の意識】


 もう少し上達してくると、Par5に比べて、Par4ではミスの許容範囲が狭いことを意識し出します。

 Par5でのパーも少し物足りなくなってきます。

 でもPar4ではパー以上が難しいので、Par5で攻めに転じるようになるわけです。

 2オンしてイーグルと言わないまでも、3打目をグリーン周りから寄せて、イージーバーディーといきたいところですが、意に反してOBやハザードに打ち込み、Par5でのボギーやダボが増えてしまいます。

 コースマネージメントの重要さを理解し始めるのもこの時期あたりではないでしょうか?

 個々のハザードだけでなく、ハザードをかわそうとするルートに別のハザードが存在しているコース設計の妙を痛感してきます。

 コースの難しさを距離やハザードの数だけで判断せず、コース設計の意図を探るのが楽しくなってきていることでしょう。

 【上級者の境地】


 初心者の頃に感じていたPar3のやさしさはどこに行ってしまったと言わんばかりに、Par3が難しく感じる時期がやってきます。

 日本ゴルフツアー機構のホームページには、参考になるツアートーナメントの記録がいろいろと掲載されています。

 その中で今回のテーマに即したデータは累計スコア(パー3)累計スコア(パー4)累計スコア(パー5)

 ご覧になれば、結果は一目瞭然。

 Par5では当たり前のようにアンダーパーを記録しているトッププロも、Par4、 Par3においてはトップ3の選手以外がオーバーパーになっています。

 2004年に限っては、Par3でパープレーできたプロがいないという状況も発生しています。

 プロのトーナメントとはコースコンディションが違いすぎるので、一概に一緒とは言い切れませんが、Par4 やPar3の難しさを理解できたなら、上級者への道に一歩踏み出せたと言えるかもしれません。

 あなたはPar3をどのように感じていますか?


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高山忠洋プロによるコース攻略の解説動画

2011年12月20日 17:31

 日本ツアーの開幕戦である東建ホームメイトカップは、毎年、東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されます。

 今年(2011年)の優勝者は高山忠洋プロ。

 高山プロは初優勝も2005年の東建ホームメイトカップでした。

 東建多度カントリークラブ・名古屋と相性がいいようです。

 コースの公式ホームページに、 高山忠洋プロのコース攻略ビデオが掲載されています。

 東建多度カントリークラブ・名古屋の18ホールをラウンドしながら、攻略ポイントを説明する内容です。 

 かなり再生時間が長いので、時間のあるときにでも眺めてください。

 この動画の中で、4つのワンポイントレッスンも行っています。

 大会公式サイトにワンポイントレッスンだけの動画があったので、リンクしておきます。

  失敗しないセカンドショット (再生時間3分26秒)
 ・・・ナイスショットの後、セカンドショットで大ダフリ。よくある悩みの解消法

  球筋の打ち分け (再生時間3分20秒)
 ・・・簡単なフックとスライスの打ち分け方の紹介

  短い距離のアプローチ (再生時間2分25秒)
 ・・・グリーン周辺からアプローチミス。その解消法

  バンカーショット (再生時間3分05秒)
 ・・・アマチュアゴルファーの永遠の悩みバンカーショット

 どうやら、2005年の優勝後に撮影されたもののようです。
 

 東建多度カントリークラブ・名古屋コースが気になる方は ・・・

 フォトギャラリーでアウトコース27枚、インコース27枚の写真を見ることができます。

 直接リンクが貼れないようなので、ここから入ってフォトギャラリーをクリックすれば、見ることができます。

 楽天GORAのページですから、その場で予約もできますよ。

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マネージメント力を競うオープンコンペ

2011年12月28日 12:01

 ALBA.NETでオープンコンペカレンダーを眺めていたら、面白そうなゴルフコンペを見つけました。

 高崎KGカントリークラブ サヨナラBS杯(クラブ5本競技)

 パター含めてクラブ5本のみでプレーするものです。

 クラブの本数を絞ってプレーするという教えは、書斎のゴルフでお馴染みの久富章嗣さんが奨励しています。

 使えるクラブが少ないため、打ってはいけない場所が明確になり、いやがおうにも頭を使ったプレーをするようになるというものです。

 久富章嗣さんにすれば、5本じゃ多すぎると言いそうですが・・・。

 こんなコンペに参加する方はコースマネージメントにとっても興味のある人かもしれませんね。

 オープンコンペですから、ひとりでも参加できます。

 上手な人とのプレーは勉強になりますし、特にコースマネージメントに詳しい人は少ないので、そんな人との同伴競技は貴重な経験になるでしょう。

 間近でプレー振りを参考にしたり、仲良くなればいろいろ教えてくれるかもしれませんよ。

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2016リオ・オリンピック ゴルフ競技の成否を握るコース設計家ギル・ハンス

2012年03月16日 20:59

 2016年ブラジル開催のリオデジャネイロ オリンピックで、ほぼ100年ぶりにオリンピック競技に復活するゴルフ競技。

 その競技に使用されるゴルフ場の設計担当が、コース設計家ギル・ハンス率いるハンスコースデザインに決定しました。

 ギル・ハンス氏はキャッスルスチュアートGC(スコットランド)を設計し、米国ゴルフマガジンで2009年の最優秀設計家に選ばれています。

 先週、石川遼プロの2位で湧いたプエルトリコオープンの裏?で開催されていた本当は表開催のWGCキャデラック選手権の会場「TPCブルーモンスターatドラール(米フロリダ州)」もギル・ハンス氏の設計。

 日本では東京ゴルフ倶楽部の改修も手がけているんですよ。

 ハンスコースデザインのサイトでは手がけたコースをちょっとだけスライド写真で見ることができます。

 彼の設計思想も知る手がかりとして、過去の月刊チョイス(ゴルフダイジェスト社)に以下のコメントが・・・

~Gil Hanse 月刊チョイス3月号~
「グリーンとティの配置にふさわしい場所を見つけることから始まります。これはティからグリーンまでのプレールートを二の次に考えるという意味ではありません。しかし地形を活かすグリーンとティの配置論はルーティングで最も重要な要素となります。」

 地形を活かすルーティングはゴルフ設計の基本というのはよく聞く話ですが。

 今回の設計者決定は、自然環境全体と調和するコースデザインが環境保護の観点で高く評価された結果のようです。

 あまり知られていないかもしれませんが、2024年以降のオリンピックではゴルフの正式競技化は決定していません。

 2017年のIOCの投票で決まるので、リオ・オリンピックの成否はその決定に大きく影響します。

 そのためにも、ゴルフ競技が大いに盛り上がる素晴しいコースに仕上がるといいですね。


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コースマネジメントがなかなか上手くいかない理由

2012年06月11日 13:01

 コースマネジメントと聞いて、どんなイメージを持たれますか?

 「攻めを我慢し、安全な守りに徹する。」といった感じでしょうか?

 では、なぜ守りに入るかといえば、大たたきしないためですよね。

 でも、守りに入ったつもりでも、思っていたほど結果が良くないと、挫折して普段のゴルフに方針転換してしまうことが多いのではないでしょうか?

 せっかくの安全策がなぜ失敗に終わってしまうのでしょうか?

 それはコースマネジメントに対する認識で、大切なことが欠けているせいかもしれません。

 コースマネジメントを成功させる秘訣は、自分の気持ちを軽くする方向に舵を切ることのようです。

 守りに徹する時、やりたいことを我慢しているなどとネガティブに考えてしまうと、どんな安全なルートを選択しても、気持ちが楽にならないため、想定以上のミスショットが生じ、安全ルートからも外れてしまいます。

 チャレンジショットがなかなか成功しないのも、心の奥底で身体が本能的に無理だと反応し、なおかつ気持ちもプレッシャーで重くなってしまうせいでもあります。

 また、練習場ではそこそこ(なかなか)のショットが打てているのに、ゴルフ場では練習場のようなナイスショットが打てないのも、原因のひとつは同じなのかもしれません。

 心理的な影響が技術面への悪影響を及ぼすことはよく言われることで、意識するしないにかかわらず、プレッシャーを感じると、まずグリップ圧が強くなり、腕や背中の力みを生み、結果、ミスショットの原因となるわけです。

 ゴルフはショットに費やす時間よりも考える時間が圧倒的に長いため、他のスポーツに比較して心理面の扱いが難しく、メンタルの対処法がより重要となるスポーツです。

 コースマネジメントはこの考えるという作業の大部分に当たるわけですから、取りうる選択肢の中で、一番気持ちを楽にしてくれるルートやクラブを選んで、心を軽くしてあげることがいかに大事なことか。

 心を軽くしてあげないと、コースマネジメントの前提も崩れてしまいます。

 というのも、ゴルフ場の状況を把握してコースルートを探し出すこともコースマネジメントの大切な行程ですが、その前に前提となる自分の技術レベルを正確に把握することがより重要。

 今までのゴルフ場のダメダメな自分を前提とするのか、それとも練習場でのそこそこ(なかなか)の自分を前提にするかでは、攻略ルートは大きく違うのだから。

 せっかくの練習場での実力を発揮できずに、自ら攻略の幅を狭めてしまうのはもったいない話ですよね。

 気持ちが軽くなる方向への選択、そして、そのリラックス効果による本領発揮がコースマネジメントを成功させる第一歩。

 こんな感じでコースマネジメントを進めてみてはいかがですか?


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得意なクラブの距離を残すコース戦略!その意図

2012年06月16日 18:23

 コースマネジメントでスコアを改善するために、どんな方法が考えられるでしょうか?

 以前、コースマネジメントの事始めとして、ハザードがプレーラインに重ならないようなルートをグリーンから遡って見つけていく、逆算のゴルフの話をしました。

 ゴルフ場でのミスショットの内、ストレスが原因で生ずるものをできるだけ排除するために、安全なルートを選択して保険をかける意図の戦略です。

 逆算のゴルフはコース設計の意図を汲む素直な攻略法と言えます。

 これとは別に少しコースをねじ伏せるようなイメージになるかもしれませんが、セカンド・サードショットなどのグリーンを狙うショットで使うクラブの本数をできるだけ少なくする戦略もあります。 

 逆算のゴルフと同様、ゴルフをしている人なら一度は耳にしたことがある「得意なクラブの距離を残せ」というやつです。

 グリーンを狙うショットで得意なクラブが使えるように、ひとつ前のショットで残りの距離を逆算して、ティーショットでドライバー以外のクラブも積極的に選択していきます。

 集中力の配分のときに話したように、ティーショットでは集中力を温存し、グリーンに近づくほど集中力を高めた方が結果は良さそうです。

 なので、ティーショットで少しだけ頭を使って、次のグリーンへのショットでは何も考えず、ただ打つことだけに集中できる状況を作ってあげることがここでの味噌となります。

 どこにティーショットを打っても大差のないコースでは特に有効な戦略となるでしょう。

 攻略ルートの自由度が高い戦略的なコースでも、ごり押しをせず、コース設計を考慮した逆算のゴルフと併用できる範囲内で利用する分には、大いに価値のある戦略です。

 ただでさえ得意なクラブであることに加え、それを繰り返し使用する学習効果によって、その日のショット精度を上げることができます。

 でも、結局のところ、この得意なクラブの距離を残す戦略も、逆算のゴルフと同様に、得意であるという安心感を礎として、ショット時のストレスを軽減し、心理的な原因によるミスショットを未然に回避する手法と言えます。

 前回もお話したように、コースマネジメントは「気持ちが軽くなる選択肢」を模索していくことに解決の糸口がありそうですね!


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球筋の違いでゴルフの難易度は変わる!スタンス微調整の難しさ

2012年06月17日 19:40

 ゴルフには球の高さを除けば、ドロー・ストレート・フェード・フック・スライスなど、いろんな球種があります。

 横方向の球種の違いは、スイング軌道とフェースの向きの二つだけで単純に説明できることを以前説明しました。

 これはショットメカニズムの基本的な部分なので、教科書的なレッスン書を通じて、ご存じな方もいるでしょうが、少しおさらいしておきましょう!

図a【球筋とスイング軌道・フェイス角度】

 図aのように、スタンスの向きを基準にアウトサイドイン・ストレート・インサイドアウトの3種類のスイング軌道があります。

 また、それぞれのスイング軌道に対するフェース向きもクローズ・スクエア・オープンの3種類が考えられます。

 そのため、3 × 3 = 9種類の球筋に分類することができるわけです。

 この図だけ見ると、スタンスの向きと一致するのは③だけ、⑤と⑦の球筋もスタンスラインに戻ってくるので、実戦で有効なのはこの3つだけと誤解しそうですが、そう単純ではありません。

 この図は球筋の分類を説明するのに便利なため、スタンスの向きを基準にしただけのもの。

 もちろん③のストレートボールでは、スタンスと・スイング軌道・フェースの向きが同じ方向を向いているので、目標を狙いやすい球筋であることは間違いありません。

 ③や⑦の球筋では少し事情が複雑になってきます。

 ③を例に説明すると、スイング軌道はスタンスの向きに対して、アウトサイドインに振り抜いています。

 そのため、出球(ボールの飛び出す方向)はスタンスラインより左側に打ち出されます。

 ただし、フェースの向きがスイング軌道に対して開いてインパクトしているので、ボールにはスライス回転がかかります。

 左に打ち出されたボールは、スライス回転で右に曲がり、スタンスラインに徐々に近づいてきます。

 左に打ち出した分と回転で右に曲げた分が等しい場合、スタンスの方向に戻ってきますが、スライス回転が足らないと戻りきりません。

 また、回転がかかり過ぎたら右に行き過ぎてしまいます。

 左右に打ち出し分と回転で戻す分を一致させられる場合のみ、シンプルにスタンスの向きを目標に合わせるだけで済みます。

 ③と⑦の球筋の場合でも、スイング軌道とフェースの向きの度合いによっては、スタンスの向きを目標から左右にずらしてあげる必要が生じます。

 スタンスの向きを変える場合、ボールとの距離を変えずに、ボールを中心として回転しながら方向転換しなければ、スイング軌道とフェースの向きの関係が崩れ、ミスショットの原因になるので、細心の注意を払ってください。

 スタンスの向きの調整というと、簡単に聞こえるかもしれませんが、これがなかなか難易度の高い問題。

 これを簡単にできる人は空間認識力の高く、ゴルフ向きです。

 空間認識力はエイミングばかりでなく、コースマネジメントなどにも影響してくる能力なので、大いに開発したいものです。

 目にした風景を頭の中で立体視して3Dイメージにしたり、そのイメージを回転させて鳥瞰図のように上空から視点で眺めたりすることで、空間認識力を鍛えることができるようです。

 当然事ながら、①②④⑥⑧⑨の場合でも、スタンスの向きを調整しないと、ボールを目標方向に運ぶことができません。

 もちろん、⑤のストレートボールであっても、目標にスタンスを向ける必要があります。

 目標にスタンスを向ける作業だけでも、ゴルフ場で正確に実践するのは難しく、プロであっても練習場でクラブやツアースティックなどの練習器具を足元に置いて、正しくアドレスしているか確認しているくらいです。 

 持ち球によって、さらに微調整が必要となると、より難易度が増すのは当然のことです。

 もし、まだ自分の持ち球が安定していない人は、幾分扱いやすく、スタンスの調整を必要としない⑤、及び③と⑦の一部の球筋を基本として身につける練習を優先する方が、ゴルフ上達の早道となるかもしれません。


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『ゴルフはミスのゲームである。』って、どんな意味?

2012年09月01日 18:01

 『ゴルフはミスのゲームである。』とよく表現されます。

 そもそも、これはどういうことを意味しているのでしょうか?

 ゴルフはプロですら満足のいくショットは1ラウンド中1打あるかないかという程度と言われます。

 プロは求めているレベルがもともと高いので、アマチュアにはミスショットに見えない場合でもミスを感じているようです。

 まして、技術の劣るアマチュアにとってミスショットは当たり前のこと。

 ショットの技術におけるミスはほぼ毎回発生するので、スコアが悪いのも当然と思い、そういう意味で『ゴルフはミスのゲーム』と捉えている人が多いのではないでしょうか?

 「ミスショット=スコア悪化」とは必ずしも言い切れません。

 ショットの精度さえ上がれば、スコアが向上すると考えてしまうのが普通ですが、実際はそうでもありません。

 「練習場シングル」と揶揄される人達がいい見本です。

 目を見張るようなショットを打てても、シングルになれない例も多々あります。

 逆に、そこそこのショットレベルであっても、状況判断・意志決定力が抜きん出ていれば、プロテストにすら合格する人がいるのも事実です。

 ミスには「やってはいけないミス」と「やってもいいミス」がありますが、ショットのミスばかりでなく、コース攻略の判断のミスが問題となるわけです。

 ショットのミスを前提として、コース攻略の判断を間違わなければ、許容範囲内に収めることができますが、判断のミスが加われば、「やってはいけないミス」に繋がります。

 判断ミスによって、ナイスショットがOBなどの決定的なミスになることすら珍しくありません。 

 当の本人は判断ミスに気づかず、ミスショットをしたと誤解していると、いつまでもたっても問題解決に至らず、上達が妨げられてしまいます。

 練習場ではうまく打てるようになったのに、スコアが縮まらないような人は、状況判断を見直す必要があるかもしれません。

 頭をフルに活用して、許容範囲内の「やってもいいミス」を繋げてパーを拾えた時の爽快感はひとしおで、ゴルフの醍醐味と言えます。

 これが『ゴルフはミスのゲームである。』の意味するところではないでしょうか?


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練習成果をラウンドに活かすためには?

2012年09月10日 10:38

 ゴルフ練習場ではどんな風に練習をしていますか?

 まず、ボールを打ち、そのボールがスライスしようものなら、今度はフェースが開かないように注意して打ち、次は曲がった程度に応じて、また調整する。

 こんな感じでしょうか?

 これを何回?何十回か繰り返せば、練習場では球が真っ直ぐ飛ぶように調整されるので、一見、問題は解決したように思いますが・・・。

 実際のラウンドでは、練習場で打てたような球はなかなか打てないですよね。

 別にスライスの矯正に限ったことではなく、ミス全般に対して同じことが言えると思います。

 ミスの対処法として、ショットの結果をフィードバックして調整に役立てる方法自体には問題は無いはずですが、何がいけないのでしょうか?

 レンジボールとコースで使用しているボールの性質の違いとか、人工芝と芝生の違い、傾斜や風などの諸条件やコース設計家が施した錯覚などが影響していることはよく指摘されます。

 こうしたゴルフコースと練習場との条件の違いもひとつの原因だと考えられますが、それだけでもなさそうです。

【普段の練習がコースで活かされない理由】

 この原因には練習時における身体の状態変化も関係があると考えています。

 セオリーでは、通常、ランニングなどで身体を温めた後、ストレッチで身体の柔軟性を高めてからショットの練習を始めますね。

 ショットの練習をする段階でも、まだ、ウォーミングアップの意味も兼ねて、ウェッジなどの短いクラブで短い距離のアプローチから徐々にスイングを大きくしていくのが一般的な練習手順です。

 柔軟性や筋力、バランスなどの身体の状態を確認しながら、テクニックが発揮しやすいベストな状態に持っていくわけです。

 こうして見ると、各人の課題を克服するために行っている練習は、かなり肉体的にも技術的にも調整に調整を重ねたベストに近いコンディションで終わるのではないでしょうか?

これはスイング動作がしやすい万全のコンディション用の調整方法と言えます。

 プロの場合には、ある程度、試合前の練習環境が保証されていますから、調整したベストな状態をそのまま試合に持ち込めますが、アマチュアの場合は必ずしもそうはいきません。

 練習環境の問題はもちろんのこと、そればかりでなく、本人のコンディションへの意識が不足していることも問題になります。

 こうした理由で、アマチュアゴルファーがラウンドで朝一のショットをする段階では、かなりの身体的な準備不足が予想されます。

 仮にストレッチやラウンド前の練習をしていたとしても、朝起きてから間もない時間帯を考えると、身体の準備が完全には整っていないはずです。

 特に、冬場など気温が低い場合には、この傾向は顕著となります。

 試しに飛距離測定の機能が付いているGPSゴルフナビを使用して、出だしの3ホールとそれ以降の飛距離の推移を比較してみると、自分の朝の身体がいかに普段の力を発揮できていないかを確認することができます。

 出だしの3ホールくらいの間は、クラブの各番手の飛距離が最低でも1番手、ウォーミングアップ不足だと2番手くらいは違うことに気づくはずです。

 身体の状態を認識せずに、無理にいつもの飛距離を出そうとすると、出だしのホールで大たたきをします。

 そんな経験ありませんか?

 万全のコンディションに合わせて調整したテクニックが、こんな準備不足のコンディションにマッチしなくても当然です。

【出だし数ホール用の準備が必要】

 朝一のコンディションに合わせた調整方法も用意しておいて損はないと思います。

 出だしの数ホールの身体の状態に近い、普段の練習で開始直後から身体が温まるまでの時間帯をこうした練習に当てましょう。

 疲れて集中力を欠いたときと同様に、身体が温まっていない段階は、身体的な特徴に起因した癖が出やすい傾向があります。

 自分に潜む内在的なミスの傾向を知る上でも、練習の開始直後は最も適した時間帯となります。

 まず、ボールを5球続けて打って、身体の動きや球筋など、普段と違うところをよく観察してみましょう。

 この時の注意点は、球筋を見て微調整しようとはせずに、自分が気持ちいいと感じるスイングで打ちます。

 気持ちのいいスイングとしたのにも理由があります。

 現在のスタンダードとされるゴルフスイングは、ゴルフ用の体づくりができていない経験の浅いゴルファーにとっては、楽な動作ではありません。

 そのため、気持ちのいいスイングをしようとすると、今の身体で楽なスイングをしてしまいます。

 そのため、その人の身体的な特徴に根づく悪い癖が表面化しやすいので、更に自分の癖を把握しやすいというわけです。

 身体が温まっていない段階にどんなミスが出やすいのか、その傾向をしっかり確認してくださいね。

 その対策はスイング調整で対応するのではなく、目標方向の調整など、より単純に対応できる方法を用意すると結果が良いようです。

 身体が温まっていない段階の調整方法を準備しておくと、ラウンド開始直後に「こんなはずじゃない」と慌てなくて済みます。

 身体が温まるまでの調整方法で、出だし3ホールくらいを慎重にプレーすると、その日1日、滑らかに普段のプレーに入っていけます。

 後は日頃の練習成果を発揮してくださいね。

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幸福感がミスを防止する!?

2012年09月28日 14:19

 『好きこそ物の上手なれ』とよく言います。

 「自分が好きなことなら、人は進んで工夫をしたり、努力したりするため、自ずと上達が早い」ということを意味する、昔ながらの諺ですが、少し違った角度からも効果があるようです。

 好きなことをしている時、共通するのは幸せな気分を味わっているということでしょうか。

 この『幸せを感じていること』がある種のミスを防ぐのに役立つようです。

 とある国の医師を対象にした実験で、一方のグループにはチョコレートを与え、もう一方のグループには何も与えず、その後、患者のカルテを見せて診断を下してもらいました。
 その結果、チョコを貰ったグループは、何も与えられなかったグループよりもいち早く病巣に気づいたそうです。

 また、学生を対象にした別の実験では、一方のグループには楽しい喜劇を見せ、もう一方のグループには難解な数学の映像を見せた後、少しだけ創造的な発想を要する問題を解いてもらいました。
 その結果は、数学の映像を見せられたグループの正解率が25%だったのに対し、喜劇を見せられたグループの正解率は75%にも達したそうです。

 どちらの実験においても、取るに足らないほどの『小さな幸せ』ですが、こんなちょっとのことでミスが減るのであれば、ゴルフでも利用しない手はないと思いませんか?

 ちなみに、この場合に防止できるミスの種類は、技術的なエラーの部類ではなく、判断ミスに当たるミステイクの部類です。

 このメカニズムはまだ解明されていないものの、幸せを感じている人は、意志決定の課程を楽しむ傾向があり、物事の関連性がよく見えので、創造的な発想力が高く、習慣が引き起こす類のバイアスにかかりにくいとのことです。

 ゴルフの最中、ゴルフがやれるだけで幸せを感じている人は、いつもより判断力が向上しているのかもしれません。

 また、自分にとって何か幸せな気分を味わえる、ちょっとしたものを用意しておけば、なかなか難しい判断を要するコースマネジメントなどの場面で、効果を発揮してくれるかもしれませんね。


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ゴルフの成長過程を慣れとミスの関係から見ると?

2012年09月29日 13:15

 ミスをどうしたら減らせるかを考えていると、どうしてもその筋の専門家の意見が気になります。

 当たり前と言えば、当たり前ですが、失敗の研究は、ミスが直接、人命に係わる航空・鉄道・医療などの分野で発達していることがわかります。

 事故分析や事故予防における人為的な要因を考えるヒューマンエラー研究が、ゴルフのミスにも役立つかもしれないと、浅はかに考えてしまいます。(というか、私の場合、世の中のすべての事柄に対して、ゴルフに少しでも活かせないかを常に考えているといった方が正しいかもしれませんが・・・)

 その研究によると、経験年数が事故率・ミス率に関係していることが報告されています。

 これは「ベテランほどミスが少ない」という単純な相関関係ではなく、バスタブ状の曲線になっていることが興味深い点です。
慣れとミスの関係図
 図のように(A)初心者のときはミスが多く、(B)経験を積み、慣れとともに、ミスは減ってきます。(C)慣れすぎるとまたミスが増加する傾向を示しています。

 (C)の不思議な現象が生じる原因は、単に慣れによる油断によるものばかりではないそうです。

 理由は二つあり、より難易度の高い仕事がベテランに任されやすいというのが、一つ目の原因とのこと。

 ゴルフで言えば、バンカー越えのアプローチの場面、ボールを転がして寄せる技術しかなければ、パーを諦めてでも、安全にバンカーを避けてボギー狙いの戦術が選択されやすくなります。

 一方、ボールを高く上げて止めたり、スピンで止める技術を身につけている人は、その高度なテクニックによって、危機的状況を打破することができます。

 ただし、パーセーブできる可能性は高いものの、平易なテクニックに比べ、難易度が高いので、ミスの確率も高く、ミスした場合にはダボ以上のスコアになる可能性も排除できないといった具合です。

 二つ目の原因は、仕事に慣れすぎると柔軟性を失って、かえって危なくなるというものでした。

 こちらもゴルフに当てはめれば、ホームコースのみのラウンドに終始していると、慣れからホームコースの攻略に適応して、良いスコアが出るようになります。

 たまにホームコースとは違うタイプのコースをラウンドした場合に、応用がきかず、大たたきしてしまうことが多い方は、過度にホームコースに適応しすぎた結果、対応力の乏しい柔軟性が失われた状態に陥っている可能性があります。

 ヒューマンエラー研究の本では、初心者から熟練者への経路は、失敗を経験して初心に戻るようなA→B→C→Bの順に揺れ動きながら、成長していくものだとしています。

 ゴルフにおいても、ある程度、ホームコースに慣れてきたら、まったく違う地形のコースを回ることが上達の糧になりえます。

 ホームコースで培った技術を応用できないかを検討したり、自分に不足している技術を確認して、新たな課題を見つけることができれば、より柔軟性の高い対応力を身につけることができるかもしれません。

 ところで、事故を起こさないことがこの研究分野の課題ですから、失敗の代償を払わなければ、ミスへの教訓が学べないというのでは効率が悪いということで、その代替方法として、人に教える経験を積むことを勧めています。

 人に教えるためには、もう一度自分を見つめ直す必要が生じます。

 人に教えるからには、間違ったことは教えられないので、基本的なことでも改めて確認することも必要ですし。

 初心者にも理解できるように、わかりやすく説明するためには、自分の持つ知識・技術の根幹にあたるポイントは何かを考えることで、より物事に対する理解が深まります。

 『人に教えることで学ぶ』とは、よく言ったものですね。

 ゴルフでは教え魔は嫌われる存在なので、仲の良い知り合いとゴルフ談義を交わすことで、お互いの知識を深めるのがよろしいのではないでしょうか。

 何しろ、どこでも誰でも、ゴルフ談義は楽しいですしね。

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過剰な自己評価傾向!自分は思ったほど上手くない?

2012年10月06日 19:15

 ゴルフでは次のようなことがよく言われる。

 初対面の人とゴルフをした場合、「この人、下手だな」と感じる相手の実力は、自分とほぼ同じレベルだという。

 「自分よりちょっと下手かな」と思う相手は、自分よりも少しだけ上手。

 また、「自分と同じ程度かな」と感じる相手は、自分よりも相当上手いと思った方がいいというもの。

 「自分より上手い」と感じる相手は、言わずもがな・・・。

 ゴルフを研究していると、どうしても人間学のようなものにも行き着いてしまう。

 そこでよく言われるのは、ゴルファーというか、人間はとかく自分を過大評価しがちで、自分は人並み以上と思う傾向を示すということである。

 そんなことを示す調査結果が、PGA(プロゴルフ協会)からも報告されている。
 
 世界最高峰のプロゴルファーが、6フィート(約180cm)のパットをどの程度の確率で沈められるかを調査する目的で、PGAが1988年の15回のトーナメントにおけるツアープロのパットを測定した。

 それと同時に、自分がこの距離のパットをどの程度の確率で決められるかを評価してもらうというものである。

 測定の結果、180cmをワンパットで沈められる確率は54.8%。

 これは1964年及び1988年の全米オープンのときにも行われた距離ごとのパット測定結果とも、ほぼ確率が一致していたようだ。

 自己評価の方はいうと、ほとんどのプロが最低でも70%は決められると考えていたらしい。

 その差は15%以上。

 経験豊富なプロゴルファーですら、自己評価に関してプロとは言いがたい。

 他人の実力はともかく、自分の実力を正確に把握していないと、せっかくのコースマネジメントも活きてこないこともある。

 初めて評価を下すときには、実際の成績は自己評価ほど芳しくことを考慮しておくことが肝要となる。

ただし、フィードバックを繰り返していけば、実力と自己評価の差は徐々に減って、正しい判断ができるようになるもの。

 自分の実力を頻繁に評価する習慣もマネジメントには欠かせない訓練のひとつかもしれない。


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後悔の念が及ぼす戦略ミスとは?

2012年10月08日 12:55

 試験を受けていて一度答えを選んだ後に、違う選択肢が正しいかもしれないと思った場合、貴方ならどうしますか?(または、どうしていましたか?)

 ①答えを変更する。

 ②悩んだ末、結局、答えを変えない。

 今回は一見ゴルフの話とは無関係そうな話で始まりましたが、ゴルフの意思決定に大いに関係がある話なので、少しの間、お付き合いください。
 
 たいていの人は②のように、最初に選んだ答えを変えない傾向があるようです。

 解答変更をテーマにした研究では、解答を変更した方が成績は良いという報告がされています。 

 そして、この研究結果を聞いた後でも、多くの人は最初に選んだ答えに固執して答えを変更する行動には至らないとも言われています。

 なぜでしょうか?

 ニューヨーク大学のジャスティン・クルーガー教授が行った一連の実験が示唆に富んでいます。

 まず、学生を対象とした模擬試験の様子を観察した実験では、先の研究結果と同様に、答えを変更した方が総じて点数が良いという結果が出ました。

 加えて、答えを変更した場合において、『正答を誤答に変えて失敗した』ケースと『誤答を正答に変えることができた』ケースの比率は1対2で、有利な選択と言える結果でした。

 続く実験においては、二択問題でどちらが最初に正解だと思ったかも学生に答えさせ、その後すぐに、答え合わせをしました。また、その一ヶ月後に、この問題にどう答えたかの記憶に関する質問をしたものでした。

 答え合わせの結果、実際の正答率は『答えを変更した』場合が『答えを変更しなかった』場合を上回っていました。

 しかし、一ヶ月後に学生が覚えていた内容はこれとは別のことでした。

 『答えを変更した』場合に何回間違ったかを質問すると、実際に間違った回数より多い回数を記憶していました。

 逆に、『答えを変更しなかった』場合に何回間違えたかを質問すると、実際に間違った回数より少ない回数を記憶しているということがわかりました。 

 分析の結果、後悔の影響で記憶にバイアス(偏り)が働いていることがわかっています。

 一般的に、人は、自分は何もしなかったという不作為に対してはあまり責任を感じない。

 反して、行為に対しては大きな責任を感じるものです。

 まして、行動を起こした結果、間違えた場合には強い後悔の念を抱く。

 この後悔の念が、『最初に選んだ答えをそのまま押し通す』ことを実際よりも優れた戦略だと思いこませます。

 実際には『解答を変更する』ことで、より多くの実績を上げられるにもかかわらず、その事を知った後でも、記憶のバイアスがなかなかそうさせてはくれないと、クルーガー教授は結論づけています。

 これは、ゴルフにおける様々な意志決定においても、同様のバイアスには注意しなければならないことを示唆しています。 

 新しい練習方法を取り入れた直後にミスが続くと、すぐに元の練習方法に戻してしまうのも。

 コースマネジメントを取り入れて、安全に攻略したつもりでも、結果的に大叩きしてしまった場合には、コースマネジメントを疑問視してしまうのも。

 改めて、お聞きします。

 アドレスした後に、いざ打とうという時、何か違和感を感じた場合、貴方ならどうしますか?

 ①アドレスを解いて、もう一度、最初からやり直す。

 ②違和感を感じつつも、そのまま、スイングする。


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上達してもスコアが良くならない最大の理由は?!

2012年10月22日 18:57

 時代を経る毎に、クラブばかりでなく、ゴルフ関連の用具はどんどん進化して、性能がアップしてきていますね。

 ゴルフ創世記のクラブと現代の最新クラブでは雲泥の差。

 それにもかかわらず、昔と比べてもアマチュアのスコアが、さほど向上していないという記事をよく目にします。

 その一方で、プロは道具の進化を十分に発揮して成果を上げてきています。

 どうしてでしょうか?

 また、ゴルフスクールで打ち方を習い、ショットの精度が上がっているのに、スコアは大して変わらないという経験はありませんか?

 どうしてなのでしょうか?

 その答えのひとつになりそうなのが、交通心理学者であるジェラルド・J.S.ワイルド氏の『リスク・ホメオスタシス理論』にあります。

 掻い摘んで内容を紹介します。

 「ホメオスタシス」という言葉自体は、元々は生物学用語で、恒温動物の体温維持の仕組みなど、恒常性維持の説明するときに従来から使用されていますので、生物の教科書などで目にしたことがある方が多いと思います。

 「ホメオスタシス」の概念をリスクに当てはめて、事故の安全対策に対する人間心理と行動を分析したものが、『リスク・ホメオスタシス理論』です。

 人は利益に結びつかないような危険には近寄らず、回避することができます。

 ただし、リスクをとることがなんらかの利益に結びつくような場合、人はある程度のリスクを受け入れてしまいます。

 人によって個人差はあるものの、個人としてのリスク許容水準はほぼ一定のようです。

 このことは、リスク水準が高いほど、利益も大きくなるような場合に問題となります。

 安全装置の開発や訓練による技術向上が一定の効果を上げると、人はリスクが低下したと感じますが、そのとき最大利益を得ようと行動を変化させ、リスクを自分の許容できる水準まで引き上げてしまう傾向があるそうです。

 本来の目的である安全性の向上の方向ではなく、効率性・快適性の向上という方向に転用されてしまうというわけです。

 その結果、危険な行為は変わらず、事故率は減少しないと結論づけています。

 また、この状況を打開するには、リスクの許容水準を引き下げるような方策をとるべきだとも言っています。

 ジェラルド・ワイルドの著書を翻訳し、日本で紹介している芳賀繁氏は、著書『事故がなくならない理由』の中で、リスクの許容水準を引き下げる方策として、安全への動機づけを高めることを勧めています。

 具体的には、仕事への誇りと将来に希望をもつことが安全への動機づけの鍵となるとも言っています。

 ここでゴルフに話を戻します。

 ゴルフにおける事故とは、OBゾーンや池に打ち込んだり、直接グリーンを狙えない林の中に打ち込んだりすることなどが該当します。

 クラブヘッドの芯で球を捉えられない人のために、クラブヘッドやネック軸の慣性モーメントが高いクラブで、オフセンターヒットに対応することなどは、事故の安全装置・対策と置き換えることができます。
 
 簡単なクラブになった場合、リスクは低下したと感じるでしょう。

 その結果、以前より飛距離を求めたり、より良いスコアを期待して、より危険な攻略ルートを選択したのでは、一時的に成功することはあっても、長期的な視野でみた場合、事故のリスクが低下しない研究と同様に、スコアもあまり改善しません。

 ゴルフ練習で上達した場合でも、同様の選択をすれば、同じことが言えます。

 先の理論の結論から、せっかくの道具の進化や腕前の上達をスコアに繋げるには、リスクの許容水準を引き下げる方策が必要だとわかりました。

 プロゴルファーと同じように、将来の明るいヴィジョンを明確に描けるとか、プロ意識が持てれば、いいのでしょうが、意識改革の分野に当たるため、アマチュアにとってはなかなか継続して実践するのは難しい課題です。

 それでも、リスクの許容水準を引き下げが、安全に繋がることを知っただけでも、多少は効果があるかもしれません。

 まず、すぐにできそうなことから考えてみましょう。

 ハザードなどの危険なエリアを確認するばかりでなく、次打が打ちにくいアングルになるエリアに注意を払うなど、危機意識を高めるのもいいでしょう。

 以前に、人は自分の技量を高く見積もり過ぎる傾向があるとお伝えしました。

 プロゴルファーであっても、パットの成功率を15%以上も高く誤認しているという内容でした。

 この15%を一つの目安として、コースマネジメントにおける安全マージンを増やしてみてはいかがでしょうか?

 自分が感じているよりも、方向・距離の誤差が15%以上抑えられるようなクラブ選択やエイミングを試してみてください。

 きっと、いいことが起こりますよ。

 道具の進化と練習成果をスコアに反映させるには、リスクの許容水準を引き下げる方向にコースマネジメントする必要があるというお話でした。


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スコアを落とす失敗をしないための注意事項とその優先順位とは?

2012年11月04日 14:14

 ゴルフでスコアを落とすといった失敗をしない考え方を理解するために、こんな説明はいかがでしょうか?

 戦後のどさくさで、無秩序に建てられた建物も老朽化し、地権者の世代交代などを機に、最近では都市部の大規模な再開発もだいぶ進みました。

 そんな中、未だに第二次世界大戦中の不発弾が見つかったりします。

 そんな爆発物が見つかった場合の対処の仕方に、ゴルファーがスコアを落とさないためのヒントが隠れています。

 まず、爆弾の例で流れを追ってみましょう。

 最初に行わなければならないのは、万が一、爆弾が爆発したとしても、人に被害が及ばないように、その周辺にいる人を爆発の範囲外に避難させることですよね。

 この場合に設定される立ち入り禁止区域は、爆発の効果が及ぶギリギリのラインではなく、ある程度の余裕をみてその範囲が設定する必要があります。

 次に大事なのは、爆発しないようにするための爆弾の解体処理です。

 専門的なことは私にはわかりませんが、起爆装置を解除することが主な作業内容となります。

 この場合、爆弾の種類を特定し、その構造を理解した上で、爆発に到る行程を断ち切ることができる、あらゆる手段を講じます。

 自衛隊や警察の爆弾処理班のこうした献身的な取り組みのお陰で、物的な被害もなく、財産を失わずに済むわけです。

 最後に大切なのは、爆弾を運び出す作業です。

 不発弾なら信管を外した状態、爆弾なら起爆装置を解除した状態になったものの、爆発物であることに変わりはないないので、依然として危険な状態です。
 
 爆発物の特性を理解した上で、危険物の適切な取り扱い方法に従って、慎重に運び出すことになります。

 こうして初めて、我々は元の生活圏に戻り、日常生活を送れるようになるわけです。

 かなり大雑把に、爆弾処理の流れを例に挙げましたが、ゴルフの話に置き換えて考えてみると、ゴルフで誤解している部分がはっきりと見えてきます。

 爆発物からの避難と同じ様に、まず、ゴルフでやるべきことは、狙ったところに打てなかった場合でも、スコアが破綻するような状況にならない方法を探すことです。

 これがコースマネジメントの核心の部分となります。

 「コースマネジメントを意識するのは、球を思い通りに打てるようになってから」と言って、上級者の問題として敬遠する方がいますが、ミスを前提としている点からもわかるとおり、技術の未熟な初心者の段階から必要な考え方と言えます。

 具体的には、OBや池などのペナルティが課せられる危険区域や次打が狙えない区域を把握し、危険の及ばないエリアを割り出していきます。

 立ち入り禁止区域の設定と同様に、ギリギリ狙えるラインを設定するのではなく、余裕をみた安全マージンをしっかり取ってください。

 次の行程では、起爆装置の解除と同様に、危険の種類を特定し、その構造を理解した上で、危険に到る行程を断ち切るあらゆる手段を講じることが大事です。

 例えば、右にOBがあるホールを攻略する場合、事前に知っておかなければならないことはたくさんあります。

 まず、ボールが右に行ってしまうのは、どういう場合なのか勉強しておいてください。

 ゴルフクラブの構造上の問題で、クラブフェースが開きやすく、ボールが右に飛びやすい性質をもっていること。

 それに加え、基本的には長いクラブほど右に飛びやすく、短いクラブほど左に飛びやすい性質があること。

 また、つま先下がり・左足下がりの斜面ほど右に行きやすく、つま先上がり・左足上がりの斜面ほど左に行きやすい状況であるといったボールのライの影響。

 スライス回転のボールは、アゲンストや左からの風で余計に右へ曲がることなど。

 できるだけ多くの危険に繋がる要因を学び、その正しい対処方法を講じることが大切です。

 危険区域を除外して設定した比較的安全なエリアに運ぶために、14本のクラブの中から条件に合致するクラブを選択することや自分の実行できる打ち方、狙い方を慎重に考えてください。

 ここまでやると、安心して気を抜いてしまうことが結構多いのですが、それが次の落とし穴になっているので、注意が必要です。

 起爆装置を外した後の爆弾と同じように、依然として危険が無くなったわけではないので、やるべきことを確実に実行し終わるまで気を抜かないことが肝心です。

 レイアップしたつもりなのに、目標設定した区域に届かないといった別のミスに繋がらないように。

 ただし、取り除いてしまった危険については忘れた方がいい場合があります。

 例えば、200y先から右がOBになっている場合、ミスしても200y以上飛ばないクラブを選択していれば、右のOBを忘れて、伸び伸びとスイングした方が結果はいいからです。

 ただし、ひどいトップすれば、かなり短いクラブでも飛びすぎてしまうので、危険がゼロになることは無いことを理解しておかなければなりませんが。

 確実な実行力を発揮できるように、普段から技術を磨く準備が大切で、この段階で初めて練習が意味を成してくるわけです。

 スコアを良くするために、ゴルフ練習場でのショット練習に重点を置いている方が多いのが実態かもしれませんが、前段階である危険要因の除去・前々段階である危険回避の行程を無視したのでは、練習で上手く打てるようになったとしても期待したほどのスコアは出ません。

 今回は、爆発物が見つかった場合の対処法を見本にして、説明を試みましたが、スコア対策の注意事項、及び、優先すべき順番があるということをわかっていただけたら幸いです。


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グリーンの大きさの錯覚!円対比錯視

2012年11月24日 11:20

 ゴルフ場には錯覚を引き起こす様々な現象が存在します。

 難易度を調整する目的で、ゴルフ場設計家が意図的に仕掛けたものから、自然環境の中でたまたま錯覚が生じたものまで。

 錯覚とは、物の大きさ、形、色、明るさなど、観察対象の物理的な特徴が実際とは大きく異なって知覚される現象です。

 錯覚を幻覚や妄想などと混同している方もいるかもしれませんが、まったくの別物。

 幻視・幻聴など異常体験である幻覚は、外からの刺激が実際には無いにもかかわらず、刺激を感じてしまう現象ですが、錯覚は知覚の仕組みを反映しているもので、誰にでも起こる正常な知覚現象と言われています。

 視覚における錯覚を錯視と呼び、錯視は我々の日常生活のいたるところに存在しています。

 心理学などでよく紹介されている幾何学的な錯視図形は、現実とのズレが特に大きい現象を取り上げたもので、錯視の存在を知っていても錯覚に陥る不思議な体験ができます。

 今回はこうした幾何学的錯視図形のうち、グリーンとハザードの大きさに関係する代表的な錯視を紹介したいと思います。

 下の図をご覧ください。
エビングハウス円対比錯視図形
 AとBで、中央にある円は同じ大きさです。

 周りに配置された円の大きさによって、Aの中央の円は大きく見え、Bでは小さく見えると思います。

 この錯視はエビングハウスが考案し、『エビングハウスの円対比錯視図形』と呼ばれています。

 もう少し大きさの対比関係が単純なものに、『デルブフの大きさ錯視(同心円の大きさの同化錯視)』と『同心円の大きさの対比錯視』というものもあります。

 同心円の内円と外円の大きさの比率によって、内円が大きく見えたり、小さく見えたりする錯視で、内円の過大視が最大となるのは、外円と内円の直径比が3:2になる場合と言われています。

 逆に、内円の過小視は、外円の直径が内円の5~6倍以上になった場合に生じると言われています。

 『エビングハウスの円対比錯視図形』では、周りに配置された円のそれぞれが近接し、中央の円にも近接すると、それ自体が同化錯視の効果を生んだりして複雑な効果を及ぼすそうです。

 こうした錯視量には個人差もあるので、定量的に測定するのは結構難しいみたいです。

 ゴルフでもグリーンの周辺にはバンカーや池などのハザードが配置されていることも多いですよね。

 グリーン周りにハザードが配置されているとプレッシャーを感じるのは普通な反応でしょうが、そのハザードが大きい場合にはこうした錯覚の効果によって、グリーンが相対的に小さく感じてしまいます。

 そのせいで、必要以上に強いプレッシャーを感じてしまうと、ミスショットの確率が高まってしまいます。

 ゴルフの場合、錯視により生じた実際の錯視量よりも、心理的な要因との相乗効果で効いてくるのが厄介です。

 普段の実力を遺憾無く発揮するためには、こうした錯視に関する知識を仕入れ、できるだけメンタルハザードに陥らないようにしましょうね。


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林間コースの圧迫感と分割距離錯視・垂直水平錯視

2012年11月29日 12:24

 前回に引き続き、今回もゴルフに関係する錯視のご紹介です。

 左右を樹木で囲まれた林間コースで、フェアウェイの真ん中に木が立っている場合、非常に圧迫感を受けることがあります。

 これには次の図1のような分割距離錯視が関係しています。

図1 分割距離錯視

 図1の①でab間とbc間の長さは同じ長さです。

 ②のように、ab間を幾つにも分割してみると、bc間よりもab間が長く見える過大視が生じます。

 しかし、③のように単に2分割した場合には、逆にbc間よりもab間が短く見える過小視が生じます。

 林間コースのように、両サイドを樹木で囲まれたホールは、ただでさえ空間として使える部分が狭い上、この分割距離錯視の影響で、さらに狭く感じるわけです。

 「曲げてはダメ」と思えば思うほど、コース設計の罠に陥りますので、こうした錯視を知っておくことも大切ですね。

 フェアウェイの中央の立木には、実はもうひとつの錯視が隠れています。

 図2の図形を見てください。

図2 垂直水平錯視

 このL型の図形は、水平方向の長さと垂直方向の長さが同じ長さですが、一般的に垂直方向が長く見えます。

 この垂直線過大視は約5%程度とあまり大きくないので、人によっては縦横同じに見えるかもしれないが・・・。

 今度は図3の図形を見てください。

図3 フィック図形(逆T図形)

 これは「フィック図形(逆T図形)」と呼ばれているもので、L型の図形よりもさらに錯視効果は大きく、垂直線過大視が約15%も生じています。

 先の分割距離錯視による水平線の過小視に加えて、垂直線の過大視が重なるために、相乗効果となって垂直線がより長く見えるそうです。

 この錯視図形のように、ぽつんとフェアウェイに1本だけ立っている立木は、見た目ほどは高くないことになりますね。

 ある程度の安全マージンをみて、木の高さをクリアする番手を選ぶことは大切なことですが、見た目の印象に惑わされて、無意識にクラブフェースを寝かせて過ぎて、ショートなんてことにならないように注意しましょう!

 また、こうした錯視には、対象との位置関係が変わると、錯視量が変化することがあります。

 これは「錯視効果の異方性」と呼ばれる現象です。

 ボールのある場所から回り込んで、木とボールの両方を確認できる位置に移動してみるのも、錯視に惑わされないための良い方法かもしれません。

 また、長さとは別の尺度、この場合では角度などを使って再評価することも有効です。

 クラブを地面に置いて、クラブフェースを踏みつけると、シャフトのグリップ側が持ち上がり、その番手のおおよそのロフト角を目視できます。

 この方法でクラブ選択する場合に注意しなければならないのは、普段の打ち方にもよりますが、ロフト角どおりに、直線を描いて球が上がるわけではないという点です。

 ドライバー以外の地面から打つクラブは、ダウンブローでボールを捉える設計になっていますし、球の浮力は打ち出し角とバックスピンによるものです。

 幾分、指数関数的な曲線を描いて、球は上昇するため、木との距離と自分の球の最高到達点を見誤ると、木を越えられないこともあるので、気をつけてくださいね。


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どっちが上手?ゴルフの腕前を測る方法

2012年12月03日 11:41

 ゴルフの虜になってしまった人は、年がら年中ゴルフが上手くなりたいと考えていることでしょう。

 そもそも、ゴルフが上手ということはどういうことでしょうか?

 ショットの場面場面で巧いと感じることはあるものの、ゴルフの腕前を測る指標で、誰もが共通認識として受け入れられているのはスコアです。

 ベストスコアが飛び抜けている人も上手と言えますが、偶然が重なっただけと言えなくもありません。

 たまたま出たいいスコアの比較ではなく、平均していいスコアを記録するゴルファーがより上手と評価されます。

 これも同じゴルフ場で一緒にラウンドした結果を平均したのであれば問題ないのですが、ゴルフの場合、ゴルフ場によって難易度は違いますし、同じゴルフ場でも天候などの環境条件によって、日ごとに難易度は違います。

 そこで、各ゴルフ場の難易度をコースレートとして事前に評価しておき、スコアを再評価する方法が採られます。

 コースレートはゴルフ場の難易度の偏差値と考えるとわかりやすいかもしれません。

 コースレートの数値が高いほど難しく、低いほどやさしいというわけです。

 やさしいゴルフ場で出したスコアよりも、難しいゴルフ場での同じスコアがより高く評価される仕組みになっています。

 もうひとつの考慮しなければならないのは、日ごとの難易度を加味してあげることでした。

 天候などの環境条件による日ごとの難易度をいちいち評価して、スコアを再評価することは煩わしいことなので、便宜的に次のような方法が考えられています。

 何回かラウンドした後、特に悪かったスコアと特に良かったスコアを除いて、真ん中付近のスコアを平均するという手法です。

 特に悪かったスコアと良かったスコアには、たまたま運悪く、もしくは運良く巡ってきた環境条件が少なからず影響しています。

 この手法では、環境要因も含めた偶然の結果をすべて取り除くことができます。

 もうお気づきでしょうが、この考え方に基づいて導き出されるのが、ゴルフのハンディキャップというわけです。

 このようにハンデは自分の腕前を評価するのに非常に便利です。

 以前に比べ、最近では公式ハンデをしゅとくすることが随分と楽になっていますので、これを機会にJGA公式ハンデを取得してみてはいかがですか?


 まだ気が引けるという方は、自分が普段よく回っているゴルフ場のコースレートを知っておくだけでも、自分の腕前が漠然とわかって参考になります。

 100が切れないと頭を抱えている人は、実はホームコースのコースレートが異常に高いせいかもしれませんし。

 100が切れたと有頂天になっている人は、実はホームコースのコースレートが異常に低いせいかもしれません。

 コースレートの設定がされていないゴルフ場だと、はっきりとはわかりませんが、いいスコアが頻繁に出るコースはやさしいゴルフ場と疑って、自分の腕前を見直すことも上手くなるためには時には必要ですよね。
 
 ちなみに、このブログでは高速道路のインターチェンジ別にゴルフ場を紹介しています。

 そこに、各ゴルフ場のコースレートも載せている(実はさぼってまだ載せていないも多いですが)ので参考にしてみてください。

 また、難易度別のゴルフ場特集の履歴も残しているので、よかったら活用してくださいね。


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ゴルフにおけるリスク回避プロセスとエラー

2012年12月06日 13:06

 ゴルフをしていて一日中失敗しない!なんてことがコントロールできたら、夢のようですよね。

 ゴルフでの一番の失敗とは、スコアを落とすこと。

 スコアを落とさないためには、ハザードなどの危険な区域を避けることもひとつの方法ですが、自分の技能でクリアできる範囲のリスクと判断されれば、リスクは受け入れられてしまいます。

 リスクとは確実に起こる単なる「危険」ではなく、「望ましくない結果が起こる可能性」のことで、リスクの裏には必ずリターンが存在しています。

 だからこそ、人は敢えてリスクを選ぶことがあるわけです。

 こうしたリスクを回避したり、受け入れたりするプロセスは下の図のように表されます。

図 リスク回避・対処プロセス

 まず、最初にリスクの存在に気づきます。

 次にそのリスクの大きさ(被害を受ける可能性と被害の大きさ)を見積もります。

 その次にはそのリスクを避けるか、受け入れるかを決めます。

 そして最後に意志決定した内容を行動に移します。

 「リスク対処」を選択するにしても、「リスク回避」を選択するにしても、失敗をゼロにすることはできません。

 というのも、「リスク知覚」「リスク評価」「意志決定」「リスク回避」「リスク対処」の各段階すべてにおいて、ミスやエラーが発生することがあるためです。

 こうした意図しないミスやエラーが発生すると、スコアを落とす可能性が非常に高まります。

 現実世界の事故を対象にしたヒューマンエラー研究では、本来は想定外のミスやエラーの発生したとしても、致命的な失敗に繋がらないようにシステム全体を構築しておかなければならないのですが・・・。

 スポーツの場合はそうはいきません。

 ミスをしたとしてもスコアが落ちないように、都合良くゴルフのルール自体を変えてしまっては、ゴルフの面白さの大部分は損なわれてしまいます。

 これではもうスポーツとは呼べないですよね。

 だからといって、ミスやエラーをほったらかしにしておいては、いつまでたってもスコアはそのまま。

 現行のルールの範囲内で、できる対策は打ちたいですよね。

 知覚、評価、意志決定、回避・対処の各段階での成否は、経験や知識はもちろんのこと、状況や年齢、性別、性格などのさまざまな要因に影響されます。

 そのための対策を講じるには、まずミスやエラーについての知識を増やすことが先決で、それは人間の特性を知ることになります。

 以前に取り上げた錯視(円対比錯視分割距離錯視)なども、知覚段階における意図しないエラーなんですよ。

 ヒューマン・ファクターの中で、特にゴルフに関連しそうなものについては随時紹介していきたいと思います。


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ゴルフ上級者特有のミスは複数のルーティンが影響している?!

2013年02月21日 11:26

 いつもやり慣れていることをぼーっと何も考えずに実行した場合、何かの拍子にまったく別のことをしてしまうといったことがあります。

 これには認知心理学で言うところの行為の『自動化』が関わっています。

 『自動化』は、2000回程度の反復から発生するようです。

 この自動化は注意力を節約するため効率が良いのですが、そのことで先のような誤作動の問題が生じることがあります。

 途中まで同じ行程を経る行為で、途中から別の行程に移行していく行為の場合、ルーティン化が結果的にミスを誘ってしまうことがあるのです。

 ミスを少なくする手段として、ゴルフではプレショットルーティンが広く知れ渡っていますが、使い方を間違うとかえってミスに繋がることもあるので、よく理解した上でルーティン化を実践することが大事です。

 すべてのクラブを同じリズム・タイミング・テンポでスイングし、1種類のテクニックでショットを繰り出す場合、プレショットルーティンは絶大な効果を発揮してくれます。

 たまに、まったく別のテクニックを行っても問題は起きません。

 まったく別の行程を踏むタイプのテクニックであれば、それぞれのスイングをルーティン化しても問題はありません。

 ただし、最初の段階から途中までのスイング行程が一緒であるテクニックが2つ以上ある場合、それぞれのルーティン化が完了した段階で、潜在的なミスの引き金になってしまいます。

 冒頭で言ったことがまさに起ころうとしているわけですね。

 プロゴルファーのような上級者のみが失敗する原因がこれです。

 これは、ミスへの注意喚起や練習などでは防ぐことが難しく、熟練者特有のミスで突発的に起こることから、『スポラディックエラー』と呼ばれています。

 トーナメントは難しいコースセッティングになっていることが普通ですが、そんな難しい状況ではなく、何でもないところで、プロが素人のような失敗をするのにはこうした理由からです。

 失敗したからといって、その後、闇雲に反復練習を繰り返してみても原因が取り除かれることは無いことが理解していただけるかと思います。

 この種のミスを改善するには、テクニックの修得段階から出直しが必要です。

 別の結果をもたらすテクニックを身につける場合、できるだけ重複するような行程を避け、意識的にスイングを組み立てることがポイントとなります。

 ゴルフスイングの自由度との関係で、効率性を若干犠牲にしなければならないことも出てくるので、かなり難しい課題ではありますが・・・。

 もし、あなたがゴルフ上級者で、ごく希に起こるミスショットに悩んでいるのでしたら、見直すべきはルーティンかもしれません。

 今回は、アベレージにとっての強力な武器であるルーティンも、上級者にとっては諸刃の剣になりかねないというお話でした。



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タイガー・ウッズ、同一大会優勝回数記録に学ぶマネジメント

2013年08月05日 08:24

 ファイヤーストーンCCで開催された『WGCブリヂストンインビテーショナル』において、タイガー・ウッズが今季5度目の優勝、PGAツアー通算79勝を挙げた。

 今季3月にも『アーノルド・パーマーインビテーショナル』で同一大会優勝回数記録タイを達成しているが、今回もその記録と並ぶ8回目の優勝(1999・2000・2001・2005・2006・2007・2009・2013年)を飾っている。

※他に、サム・スニードが達成した『グレーター・グリーンズボロ・オープン』8勝の記録がある。

 ここ数年不調が続いたタイガーだったが、今季は過去に優勝したイメージが鮮明な大会『ファーマーズ・インシュランスオープン(7勝)』、『WGCキャデラック選手権(7勝)』、『アーノルド・パーマーインビテーショナル(8勝)』、『WGCブリヂストンインビテーショナル(8勝)』で、復調を果たしている。

 裏を返せば、世界ナンバーワンプレーヤーのタイガー・ウッズでさえ、スランプ脱出には相性の良いコース・大会が必要であったことがわかる。

 アマチュアにとっても同じでこと。

 ホームコースが大事であることは間違いないが、まだ見ぬスランプに備えて、自分にとって相性の良いコースを幾つか見つけておくことも大事なことかもしれない。

 プレーするコースを選ぶというコースマネジメント。


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苦手なゴルフコースを回避するというマネジメント

2013年09月01日 18:48

 ゴルフに苦手はつきもの。

 苦手を認識すること自体、悪いことではありません。

 そもそも、自分のできること・できないことを理解することこそがマネジメントの基礎。

 全くできないことをあまり続けて、ゴルフ嫌いにならないでくださいね。

 ゴルフは年老いても生涯続けられる希少なスポーツ。

 出会いに失敗し、自信を失い、すぐに放棄してしまうのは、あまりにもったいない話です。

 苦手を克服するために目いっぱい頑張るのもひとつの手ですが、逃げまくるという戦法も選択肢としてありです。

 コースマネジメント・ホールマネジメントをする以前に、苦手なコースを除外するというマネジメントも選択してみてください。

 プロや競技志向の方であれば、こうした選択は難しい話ですが、初心者・アベレージゴルファーなら話は別。

少ないプレー回数の中で、楽しみながら良いスコアを出して、少しずつ自信をつけてくださいね。

 いろいろ経験していくうちに、できること、わかることも徐々に増えてくれば、その段階で難しいことにチャレンジすればいいだけのことです。

 ご自分のペースで、ゴルフの難しさ・楽しさを享受してみてください。


【苦手ゴルフ場回避検索 インデックス】

 バンカーが苦手な人のために!
    ガードバンカー・フェアウェイバンカーの少ないゴルフ場

 池越えが苦手な人のために!
    池・クリークの少ないゴルフ場

 距離の長いホールが苦手な人のために!
    170y以上のショートホール・400 y以上のミドルホール・
      530 y以上のロングホールがないゴルフ場

 ドッグレッグが苦手な人のために!
    ドッグレッグホールがない比較的直線的なゴルフ場


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ゴルフ場で風の強さを知るには?

2013年09月24日 21:37

 ゴルフコースでの風の状況は、どのように判断していますか?

 ゴルフトーナメント会場のテレビ中継などでは、ティーグラウンドと上空の風を測定して、風の状況を風速と風向で表示していることがあります。

 リアルタイムに目まぐるしく移り変わる風向と風速の変化や、上空とティーグラウンドの風の違いなど、風読みの難しさに戸惑いを感じる人も多いはず。

 気象観測の場合は、風速や風向はリアルタイムではなく、観測時間前10分間の平均値をとっています。

 平均風速の約1.4~1.7倍が瞬間最大風速の目安と言われています。

 ただし、風が強いときには平均風速と瞬間風速の比は小さくなり、逆に風が弱い時には平均風速と瞬間風速の比は大きくなるようです。

 実際プレーする際には、機器による風の計測は許されないので、なんとかして風の強さを知ることができないでしょうか?

 昔から実用的で便利なものがあります。

 それは帆船時代の英国海軍提督ビューフォートが提唱した『ビューフォート風力階級』というものです。

 ビューフォートの帆船には6枚の帆があり、海上における風の強さに応じて、当然のことながら、帆の張り方を調節して対応していました。

 その13種類の帆の張り方が、それに対応した風の強さを示す指標となっています。

 風に晒されたとき、風速の2乗に比例する風圧を受けることになるわけですが、そんな風の強さを風力として区分しています。

 風力0では帆を全開しても船はまったく動かず、風力12では危険で帆を全くあげられない風速となっているなど、経験から得られた帆船の運行上の必要な知識に基づいています。

 海上の航行はもちろん、陸上でも実に役立つ指標なので、陸上での状態を付け加えて、気象庁でも採用しているくらいです。

 ゴルフは陸上で行うスポーツであることに加え、風力7で大体の生き物は活動に支障が出るので、陸上における風力0~7の状況を以下に記します。

【風力0(静穏)】風速0.0~0.2m/s(高度10m)
  煙が真っ直ぐに上昇。
  植物は静止状態。
  羽毛のついた種子が10秒以内で落ちる。
  鳥類は活発。
  小さなクモの巣が空中に見える

【風力1(至軽風)】風速0.3~1.5m/s
  煙がなびく。
  植物は静止状態。
  羽毛のある軽い種子が空中を漂う。
  上昇温暖気流に乗り、鳥が飛ぶ。
  アリマキ(アブラムシ)が飛び、クモが空中に舞う。

【風力2(軽風)】風速1.6~3.3m/s
  顔に風を感じる。
  葉がさざめく。
  柳の種子が雲状で呈す。
  上昇温暖気流は少なくなる。
  バッタ・アリマキ(アブラムシ)・クモ地上にいる。

【風力3(軟風)】風速3.4~5.4m/s
  旗がはためく。
  埃が舞い上がる。
  細い小枝が動く。
  羽のある種子が滑空する。
  上昇温暖気流なし。
  テントウムシ・コガネムシも地上へ。蚊・ブヨが刺さなくなる。

【風力4(和風)】風速5.5~7.9m/s
  髪が乱れ、服がたなびく。
  小枝が動く。
  あらゆる羽毛のついた種子が空中に吹かれる。
  海鳥の活動が最高潮。
  ハエも地上へ。

【風力5(疾風)】風速8.0~10.7m/s
  池の水面に波頭が立つ。
  空中の塵が眼に入り不快。
  葉の茂った低木が揺れる。
  木の葉が空中に吹かれる。
  蛾と蜂も地上へ。

【風力6(雄風)】風速10.8~13.8m/s
  腕が体側から吹かれて離れる。傘の使用が困難。
  大枝が動く。
  すべての葉と種子が空中に吹かれる。
  小さな木に止まる鳥が少数飛んでいる。
  電線が鳴る。

【風力7(強風)】風速13.9~17.1m/s
  歩きにくい。
  樹木全体が揺れ動く。
  固定されていない物が空中に吹かれる。
  小さな木に止まる鳥が地上にいる。
  蝶も地上に。

 ゴルフ場では肌で風を感じながら、この指標とコース周辺の状況を比較して、風の強さを把握してみてくださいね。

 理科の時間に天気図の書き込んだ風力が、こんな形でゴルフに役立つとは驚きですよね。

  関連記事 『一番手変わる向かい風の強さの目安とは?


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