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パッティングテクニック カテゴリ 〔サイトマップ〕

2001年01月03日 00:00

【降順】
平均パット数がパッティングの能力を表わす指標とはならない理由
   ・・・ パットの能力は同じでも、パーオン率でパット数は変わる

ロングパットレンジの距離感を感覚派寄りに準備する方法
   ・・・ 振り幅はアドレスの段階の足幅で準備しよう

ロングパットの距離感は段階的振り幅調節にタッチを上乗せする!?
   ・・・ 振り幅調節とスイングスピード調節のメリットの併せ掛け

グリーンに頻繁に行けない人がパッティングの距離感を育成する方法
   ・・・ ヘッドスピード測定器はパットの距離感育成にも役立つ

上りや下りのパッティングで距離調整しなければならない目安とは?
   ・・・ ボールとカップの高低差を見極めれば、タッチ調整は簡単

最も曲がるラインはどこからなのか?
   ・・・ 打ち出し方向の目標となるとある中間点がポイント

パッティングの転がりが悪いとライン読みも下手になる?!
   ・・・ テイクバック無しのパッティングがヒント

アイアンでダフる人はパターでもダフりやすい!?
   ・・・ クラブはソールを浮かして構えるのが基本

 『パッティングに型無し』それでも自分流を形作るには?
   ・・・ パッティングを始める前の基本の"き"

 グリーンの上で転がりの良いボールとは?
   ・・・ 平らだと思った所で躓いたように、ボールも躓いたら

 ショートパットが驚くほど楽になる!ホール(カップ)の実態とは?
   ・・・ 重力を加味した機能的なカップの大きさ

 次に繋がるプロライン・アマラインとは?
   ・・・ タッチ&打ち出し方向がラインを決める!!

 やっていい「お先に」パットとやってはいけない「お先に」パット
   ・・・ バランス感覚には注意して!!

 パットの距離感はボールの転がりの観察でナイスパット
   ・・・ ハンドコーディネーションとともにゴルフの技量を左右する目

 スティンプメーターからわかる二段グリーンの段差攻略でナイスパット
   ・・・ 二段グリーンの力加減は?!

 プラムラインメソッド(プラムボブ、下げ振り子)とナイスパット
   ・・・ グリーンの傾斜を読む方法


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プラムラインメソッド(プラムボブ、下げ振り子)とナイスパット

2011年07月15日 08:30

 最近はあまり見かけなくなりましたが、以前はトーナメントのシーンでプロパターを吊してグリーンを読む光景を目にしました。

 プラムラインメソッド、またはプラムボビング下げ振り子などとも呼ばれているグリーン傾斜を読む方法です。

 日本のトーナメントで始めたの金井清一プロだと、『ゴルフらくらくスコアアップ術』というレッスン書の中で本人が語っています。

 このプラムラインメソッドの仕方は、ボールの少し後ろにしゃがみ、両目を開けた状態で、片手で垂直に吊したパターをボールとカップに重なるように合わせます。

 この状態の時に、利き目ではない方の目を瞑り、利き目だけで見ると、ラインが傾斜している場合はどちらかにずれて見えるというものです。

 このプラムラインメソッドの有効な点は、パターからカップがずれて見えた幅分だけボールが曲がる目安となるので、仮想の目標として利用できる点です。

 地面に対して垂直に立っている視点と重力線との差を観察する方法がプラムラインメソッドと言い換えることもできます。

 人間の体の感覚では、2%以上の傾斜を感じ取り、斜面に逆らって垂直に体を起こしてしまいます。

 逆に2%未満の傾斜は感じられずに、平らだと錯覚して、斜面に沿ってそのまま立つことが普通です。

 この事を考慮すると、プラムラインメソッドは、傾斜を体で感じ取れないような錯覚が起こる2%未満の傾斜で効果を発揮します。

 斜面に逆らって体を起こしてしまう2%以上の傾斜の場合は、意識的に努めて傾斜に対して垂直に立つ必要があり、この方法自体の有効性がかなり薄れることは否めませんので、利用に当たってはこの点を注意すべきです。 

 また、ライン上の傾斜が板のように均一という条件でこそ有効なので、ポテトチップのような極端に波打つグリーン面で、特にそのロングパットでは効果が期待できない欠点があることも注意すべき点です。


 プラムラインメソッドで ナイスパット!!

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スティンプメーターからわかる二段グリーンの段差攻略でナイスパット

2011年07月22日 13:13

 二段グリーンや三段グリーンで、ピンのある段とは別の段にオンしてしまった場合、段をうまく越えられずに戻ってきてしまったり、越えたのはいいが打ちすぎてピンを大きくオーバーしてしまったり、なんて経験ありますよね。

 初めて二段グリーンを体験した時、いったいどの程度の力加減で段差を越すことができるのか悩んだことと思います。

 何回か実践した経験から、だいたいこんな感じと未だに勘で打っている方が多いのでは?

 実は段差を駆け上がるのも、段差をどの程度下るかも、わかりやすい目安となるものがあります。

 ゴルフ中継の中で、『今日のグリーンは14フィートの設定ですから、選手達は速いグリーンに苦しんでいるようです。』なんて解説者のコメントを聞いたことがありませんか?

 解説者はスティンプ値のことを言っているのですが、初心者の方でなければ、スティンプメーターでグリーンの速さを測ると聞いたことがある方も多いと思います。

 スティンプメーターとは斜路を利用してボールの転がりを測定する器具のことを言いますが、このスティンプメーターが段差での力加減に対する答えを導き出してくれます。

 スティンプメーターは、乗せたボールが20度の角度で滑り出すように設計されており、転がる斜辺の長さは2.5フィートであることから、高校で習った三角関数を使えば、
スティンプメーターで転がりだす高さは、

   sin20 × 斜辺 = 0.342 × 2.5 ft
              = 0.855 ft      になることが解ります。

 0.855フィートの高さにあるボールが、芝の抵抗を受けながらどの程度転がって止まるかを測る器具がスティンプメーターとも言えます。

 標準的なベントグリーンの普通の速さはスティンプ値で8~9フィートくらいに仕上げられています。
 
 0.855フィートの高さにあるボールが8~9フィートの芝の抵抗を受けると止まるので、普通の速さのグリーンでは、高さのちょうど10倍の長さが転がる目安だということがわかります。

 二段グリーンの段差に置き換えてみれば、仮に50cmの段差の端からそっとボールに触って転がりだすと、斜面の長さを含めて高さの10倍の長さである5m転がって止まるわけです。

 段差を駆け上がるように下の段からパッティングする場合は、50cmの段差に対して、平らな場所で5m(高さの10倍)転がる力をパッティングラインの距離にさらに加えてあげる必要があります。

 より具体的な例で言うと、下段にあるボールと上段のカップまでの距離が8mの上りのストレートラインで、50cmの段差を直角に跨ぐ場合、8m + 5m = 13m の強さで打つことが目安となります。

 反対に、上段にあるボールと下段のカップまでの距離が8mの下りのストレートラインで、50cmの段差を直角に跨ぐ場合、8m - 5m = 3m の強さで打つことが目安となります。
 
 注意が必要なのは、ピンが段差の端から段差の10倍の距離以内に切ってある場合で、上の段からは止まりません。

 そうならないように、グリーンにオンされる段階で、ピンのある段と違う段には間違っても乗せないようにしなければならないわけです。

 また、速いグリーンでは段差の10倍以上の距離を転がるので、スティンプ値をスティンプメーターの高さ0.855フィートで割った値で、段差の倍数を補正しておく必要があります。

 ただし、一般のアマチュアゴルファーの場合、スティンプ値14というオーガスタ並のグリーンはもちろんのこと、男子プロトーナメントのスティンプ値10~12は一般開場のゴルフ場ではまずないことなので、あまり深く考えずに、段差の10倍打てばいいくらいに覚えておきましょう!!

 ここでより大切なことは段差が何cmなのかを正確に目視する能力です。

 目視した誤差の10倍も余計に転がってしまうので、10倍の法則を知っていても、誤差が大きいほど、ワンパットで寄せたり、入れたりすることが難しくなります。

 目視の誤差が全くないと言えない以上、最も大切なことは、やはり違う段には乗せないという結論になるので、みなさんも気をつけてくださいね!


 スティンプメーターからわかる二段グリーンの段差攻略で ナイスパット!!


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パットの距離感はボールの転がりの観察でナイスパット

2011年10月12日 12:22

 前回はパット練習の前段階として腹筋を鍛えようという内容でしたので、今回も引き続きパットの話をしたいと思います。

 言うまでもなく、パッティングではグリーン上でボールを転がしてカップに入れることを最終目的としています。

 ワンパットでボールをカップに沈めることがグリーンでの至上命題。

 でも、スコアメイクを考えると、グリーンに乗った状況次第ではできるだけスリーパットをしないように、ファーストパットでカップに寄せて、セカンドパットで確実にカップインすることも切実な問題です。

 入れるにしろ、寄せるにしろ、目標を狙うという行為には必ず向きと強さを定める必要が生じます。

 パッティングにおいて、向きに相当するものがラインで、強さに相当するものがタッチと呼ばれる距離感。

 正しいラインに乗せるには、傾斜や芝目などから正しいラインを読み、アドレスでフェースの向きを正しく目標に合わせ、正しいスイング軌道で、スイートスポットでボールを捉え、インパクトでもフェースの向きが目標に正対していなければなりません。

 ただし、上の要素のすべてが正しい状態で正しいラインに乗る反面、二つ以上の要素が間違っていても、それぞれの要素が打ち消しあって、偶然正しいラインに乗ってしまうことがあります。

 未熟な技術であっても本人が自覚していないケースがままあるのは、そんな偶然が結構起こるからです。

 

【距離感を身につけるには、どうしたらいい?】


 タッチを合わせるには、傾斜や芝目などからグリーンの速さを・読み、癖のない順回転で、適正な推進力をボールに与えなくてはなりません。

 ラインにしてもタッチにしても、パッティングの技術の他に、ラインやグリーンの状態を把握する観察眼が重要な位置を占めています。

 また、観察は程よい加減でボールをヒットして適正な推進力をボールに与えるタッチの肝の部分にも寄与してくれます。

 個人的には程よい加減を体現するのに、曖昧なやり方でなく、できるだけ論理的に行いたいと思案していますが、実際にはなかなか難しいと感じています。

 パットの振り幅でタッチを管理するなど、単純でわかりやすい方法を利用できればいいのですが・・・。

 

【タッチを振り幅で調節できるのか?】


 振り子運動における力学的エネルギー保存則から、振り子の振幅とボールの転がる距離の関係は2倍の距離を転がすには振り幅を2倍にするような関係にはなく、2乗の比例関係にあります。

 例えば、振り幅を2倍にすると4倍もの距離を転がってしまい、距離を半分にしようとすると振り幅を4分の1に抑えなければならないような関係にあります。

 最低でも1m程度の打ち分けが必要なパッティングにおいては非常に精緻なハンドコーディネーションが要求され、振り幅で距離を調整するのは常人には無理があると思えます。

 ただし、この方法は1m間隔の打ち分けには利用しにくいですが、初心者にありがちなノーカンパットを防止するのに大変役立ち、距離感を身につける第一歩として利用できます。

 

【気持ちいい振り幅の結果を利用する】


 ゴルフ場で標準的なグリーンの速さは8~9フィートですから、同程度に調整された練習グリーンやパターマットで、是非とも自分で振りやすい振り幅がどの程度のタッチが出るかを観察してください。
(ちなみに、家で利用しているのは、LITEのパターマット M-240で、フローリングに複数枚並べると、余分な縁取りが無いため、1枚の長いパターマットと遜色なく使用できるので、ロングパットの練習に重宝しています。)

 ほとんど練習せずとも自分のリズムで気持ちよく自然に振り分けられる振り幅を1つ、少し練習すれば振り分けられる振り幅が2つできれば上出来です。

 自然に振り分けた結果がどの程度の距離を転がるかを把握することが大事なので、偶然、3つの振り幅が5mの間隔程度になった場合は別として、くれぐれも利用しやすいからといって5m・10m・15mなどの等間隔になるように調節する練習はしないでください。

 大して練習しなくても、難なく3つの振り幅を振り分けられるようになれば、大まかではありますが、距離感の基準となる大切な物差しを手に入れたことになります。

 この粗い目の物差しの目盛りを埋める何か良い方法はないでしょうか?

 

【目に焼きついたイメージがハンドコーディネーションを高める】


 距離感の基準から1m間隔程度の打ち分けするには、振り幅に力加減を加味する方法が適当と思われます。

 力加減というと感覚的で曖昧の印象を受けますが、ゴルフもスポーツである以上、感覚的な要素が少しくらい残っている方がスポーツとしての面白みがあるのかもしれません。

 脳内でどのような演算処理がされているかはわかりませんが、反復による経験の蓄積で打ち分けの精度を上げられることも確かです。

 いきなりボールを打って、力加減を身につけようとせずに、まずは手でボールを転がし転がるところを何度も観察して目に焼き付けるようにしてください。

 ボールが静止するまでの挙動をしっかり観察し、目を瞑ってもボールが止まるところをイメージできるようになるまで繰り返します。

 特にボールが止まる前後を意識して目に焼き付けるといいでしょう。

 ボールを転がす間隔を少しずつ変えていけば、イメージトレーニングとハンドコーディネーションのいい訓練になります。

 最後に、イメージを思い描きながら、パッティングで打ち分けの練習をすれば、距離感を身につける練習は完了です。


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やっていい「お先に」パットとやってはいけない「お先に」パット

2012年09月02日 19:39

 ゴルフではマッチプレーであっても、ストロークプレーであっても2打目以降はホールから遠い球から順にプレーしていくという原則(ゴルフ規則10-1b、10-2b) があります。

 あくまでも原則なので、ストロークプレーではプレーのペースとの関係で、スロープレー(不当の遅延 )にならないようにお互いの了解の上、順番が前後しても支障がない場合があります。

 今回取り上げた「お先に」パットも時間の短縮のために効果があるので、トーナメントでも普通に行われています。

 そもそも、「お先に」パットとはどんなものでしょうか?

 グリーン上に一番遠い位置にオンした場合、ゴルフ規則10の原則どおり、先にパットすることになります。

 そのパットがだいたい50cm以内に寄れば、余程、傾斜や芝目の強いグリーンでなく、イップスでもない限り、外すような悪いイメージが湧かないかと思います。

 その場合、他の人がまだホールから遠い位置に残っていても、マークしてボールをピックアップせずに、「お先に」と宣言し、原則に反して先にカップインすることが許されるわけです。

 他にもショットでベタピンにつけた場合なども「お先に」をするケースも。

 この「お先に」パットは距離が短いということに加え、自分自身外すというイメージがそもそも頭にないため、プレッシャーがなく腕がスムーズに動くので、滅多に外さないという傾向があります。

 普段のパットも「お先に」パットのように、外すというイメージを排除できれば、カップインの確率が格段に向上するとも言われています。

 ただし、「お先に」をやってはいけないケースがあります。

 それは「お先に」パットなどを含む、ショートパットをオーバーして外した時。

 ショートパットを外した恥ずかしさからか、オーバーしたボールを早くカップに沈めようとして、慌ててくるっと方向転換をして打ってしまいがちですが・・・。

 この動作が結構危険。

 その場で頭を180度回すような急な方向転換によって、一時的に軽い脳しんとうのようなバランス感覚が微妙に崩れた状態になるそうです。

 こんな状態でパットをすれば、何でもないパットでも外す確率が高くなってしまいます。

 そうならないように、ミスの後でもカッとならず、方向転換するときは頭をゆっくりと回すように注意した方がいいみたいですね。

 パットをショートした場合は頭の向きが変わらないので、意識する必要はありません。

 ショートパット以外のパットをオーバーした場合には、ボールまで歩き出すという動作が間に入るので、頭の回転は90度でそれ程の角度でもないのですが、その場合でもゆっくり頭の向きを変えるようにした方が安全ですね。

 バランス感覚が狂うという点では、次の話もよく耳にします。

 自分で車を運転してゴルフ場までいく場合に、高速道路であまりスピードを出し過ぎると、三半規管のバランス感覚に異常をきたすようです。

 プロゴルファーは少なくともスタートの数時間前には到着するようにして感覚が元に戻るようにしているとか、それほど時間に余裕がない場合には運転速度を80km/h以内に抑えて感覚が狂わないように注意しているとか。
  
 ゴルフでは微妙な感覚の違いが結果を大きく左右するスポーツ。

 バランス感覚を鍛えることはもちろん、狂わないようにする注意も払ってみてください。 


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次に繋がるプロライン・アマラインとは?

2012年10月03日 20:57

 ゴルフ中継を観戦していると、グリーン上でパッティングを打った後、解説者がプロラインに外したとか、アマラインに外したと表現されることがあります。

 このプロライン、アマラインとはどんなものでしょうか?

 それを説明する前に、まず、カップインする可能性の高いラインを知る必要があります。

 デイブ・ペルツが実施したツアープロによる実験の結果で、最もカップインしやすいタッチは、カップが切られていない状態に換算すると、カップを約43cmオーバーするタッチということが判明しています。

 ジャストタッチではなく、43cmオーバーというのは、カップ周りの踏みつけられた跡(魔法のドーナツ)や目には見えないほどのグリーン上に残った足跡の影響を最も受けにくいのがこの強さだったからです。

 この強さで転がした場合にカップインするラインは、トュルーラインと呼ばれ、これが理想的なラインの基準とされています。

 傾斜や芝目の影響で曲がるラインにおいて、トュルーラインに対して傾斜の高い側から外すのがプロラインで、傾斜の低い側から外すのがアマラインと言われます。

 プロラインに外した方が、カップインの可能性があるとか、アマラインに外した方が上りのパットが残るので良いとか、どちらが良いかの議論もよくされるところ。

 この違いは、将来におけるワンパットの可能性を高めるための戦略か、確実にツーパットで入れるための戦略かによります。

 ここでは将来におけるワンパットの可能性を高めるための戦略として、プロラインとアマラインのおしい場合とダメな場合を考えてみましょう。

 このことを考える上で、タッチとラインの関係について、知っておくべきことがあります。

 グリーンが一様な平面で、均一に傾いた状態、ボールの打ち出し方向を一定にした場合、タッチとラインは図1のような関係になります。
図1 タッチとラインの基本関係

 黒線の状態よりタッチを強くした場合を想定するとき、ゴルフを始めたばかりの方やパットを苦手としている方は、①のように赤点線で延長した軌跡を通ると考えるのではないでしょうか?

 黒線の状態よりタッチを強くした場合に、実際には②のような別の軌跡を描きます。

 打ち出し方向を変えずに、タッチの強弱を変化させた場合、相似形の曲線を描きながら、最終的に一直線上に止まる関係になります。

 パッティングのときにプレーヤーがコントロールできるのは、基本的にはタッチと打ち出し方向だけなので、カップインするラインをイメージする場合には、このタッチと打ち出し方向の関係を調整してあげることが必要となるわけです。

 ゴルフ中継などで、パッティングの際、ボールが曲がりながらカップに近づき、カップの少し手前で止まった場合に、「おしいですね!ラインに乗っていたけど、少し弱かった。」などと表現されることがあります。

 ストレートラインか、タッチが曲がり方にあまり影響しないようなラインでは、正しい表現と言えるのですが、曲がりの大きいライン場合、本当のところはタッチの違いばかりでなく、打ち出し方向も違っていたことになります。

 先にお話したように、最もカップインしやすいのは、カップの約43cm先に止まる強さなので、その分を考慮してライン上の終点の43cm手前にカップを置いて考えてみると、将来的に見込みのある外し方がわかります。
図2 将来性のあるプロライン・アマライン

 図2のように、トュルーラインと打ち出し方向が同じで、プロライン側にオーバーした場合は、タッチが強すぎただけです。

 また、トュルーラインと打ち出し方向が同じで、アマライン側にショートした場合は、タッチが弱すぎただけです。

 どちらのケースも、タッチ次第でカップインしていたので、惜しい外し方と言えるわけです。
図3 厚めに狙う場合、薄めに狙う場合

 図3の青線のように、ジャストタッチでラインを膨らまして厚めに狙うことも、赤線のように、強めにラインを薄めに狙うこともできますが、トュルーラインに比べて、足跡の影響でカップに嫌われたり、蹴られたりすることを覚悟しておくほうがいいでしょう。

 また、狙い方とカップの大きさの幅分も含めると、ある程度、狙い幅があるように感じますが、大きく曲がるラインでは、タッチの強弱でラインが如何ようにも変化するので、実際にコントロールできる幅の余裕はほとんどないと考えておくほうがいいかもしれません。

 事前にラインを決定するときにはタッチと打ち出し方向のどちらも大切ですが、ストロークをする段になって、注意すべき意識配分は、曲がりの大きいラインにおいて、タッチの比重を高く しておく方が無難です。

 逆に、タッチの強弱でラインがそれほど変化しないような曲がりの小さいラインでは、ストローク時における意識配分を想定した打ち出し方向に乗せてあげる ことに集中するべきです。

 このように、大きく曲がる場合にタッチを、小さい場合はラインを重視するというのも、初心者やパットが苦手な人にとっては、自分の感覚と正反対に感じるところかもしれませんね。


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パッティングの悩み対策特集 〔サイトマップ〕

2014年09月27日 09:15

〔パッティングの悩み対策特集 目次〕



【テクニックで解消するなら・・・】
 次に繋がるプロライン・アマラインとは?
  ・・・タッチとラインの関係性の理解が大事

 パットの距離感はボールの転がりの観察でナイスパット
  ・・・タッチは理論よりも身体感覚に頼るとわりと楽

 スティンプメーターからわかる二段グリーンの段差攻略でナイスパット
  ・・・段差に対して約10倍転がる関係性からわかるタッチ

 プラムラインメソッド(プラムボブ、下げ振り子)とナイスパット
  ・・・傾斜角2%未満で有効なライン読みの方法

 やっていい「お先に」パットとやってはいけない「お先に」パット
  ・・・バランス感覚を狂わさないように三半規管に気を配って!

 ショートパットが驚くほど楽になる!ホール(カップ)の実態とは?
   ・・・ 重力を加味した機能的なカップの大きさ


【メンタルで解消するなら・・・】
 イップスは反復練習とメンタルトレーニングでナイスパット
  ・・・練習熱心なベテランだけが罹る病気には?

 腹筋強化による集中力アップでナイスパット
  ・・・パッティングのための筋トレはメンタル強化が主


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ショートパットが驚くほど楽になる!ホール(カップ)の実態とは?

2016年10月04日 15:54

 カップの大きさが実際どの位なのか知っていますか?と聞くと・・・。

 ゴルフ規則を少し勉強したことがある方であれば、「そんなこと知ってますよ。直径4.25in(インチ)[108 mm(ミリメートル)]でしょ。」と、すぐに答えが返ってくるでしょう。

 ゴルフ規則の第2章 用語の定義 『26 ホール』でも、そのように定義されているので、正解と言いたいところですが、でも、ここでの意図からすると、半分正解であって、半分不正解です。

 では、その意図とは何かを説明していきましょう。

 確かにゴルフ規則で決められているとおり、ホールの直径は4.25in(108mm)で、その深さも4.0in(101.6mm)以上とされています。

 その中に外径4.25in(108mm)以下の円筒が、グリーン面よりも1.0in(25.4mm)以上の深さの位置から下に埋め込まれることになっています。

 ただし、これはホール(カップ)の構造上の大きさに過ぎません。

 ここで問題にしたいのはホール(カップ)の機能的な大きさであって、これは構造上の大きさとはまったく違ったものとなります。

 本当のところ、ゴルファーが知りたいと思っているのは、ボールがカップインするのに必要なタッチであったり、そのタッチに連動したラインでしょう。

 機能的な大きさとは、こうした動くボールに対する動的なホール(カップ)の大きさのイメージとも言い換えることができます。

 ここでは話を簡単にするために、タッチに連動したラインのことは少し置いておいて、平らなストレートラインのタッチについて、話を進めていきます。

 まずはボールがほぼ静止状態の位置から考えてみましょう。

 カップの縁にボールを置こうとしたとき、カップの外径よりも内側にボールの中心が位置するようにボールを置けば、当然のことながら、ボールはカップ内に転がり落ちてしまいます。

 言うまでもなく、これは重力による落下です。

 それではカップ内に転がり落ちる範囲内で、ボールがカップの上を最も速く通過するスピードを考えてみます。

 ボールがカップ直径4.25in(107.95mm)の上を通過する間に、重力によって、ボールがグリーン面よりも下にボールの直径の半分0.84in(21.336mm)以上落下すると、重力に抗えず、ボールはカップの中に収まります。

 計算によれば、これにはカップ中央の入口において、1.63m/s以内の初速度で通過する必要があります。

 スティンプメーターにおける傾斜出口の初速度は1.83m/sとされていますから、これはグリーンのスピード指標であるスティンプメーター値ごとに、以下の長さ分だけ転がるスピードに相当します。

 スティンプ値8フィートであれば、7.1フィート(約2.17m)。
 スティンプ値9フィートであれば、8.0フィート(約2.44m)。
 スティンプ値10フィートであれば、8.9フィート(約2.71m)。
 スティンプ値11フィートであれば、9.8フィート(約2.98m)。
 スティンプ値12フィートであれば、10.7フィート(約3.25m)。


 平らでストレートラインで、ボールの中心がカップの中心を通れば、ここに示した以内のタッチであれば、確実にボールがカップの中に収まることになります。

 しかも、これはカップの反対側の壁にぶち当たって、カップの真上に上がって入るような猛烈なスピードではなく、すんなりとカップに収まるタッチであるということです。

 先に示したとおり、ゴルフ規則でホール内の円筒はグリーン面よりも1.0in(25.4mm)以上の深さの位置から下に埋め込まれていますから、カップの反対側の壁の上部は芝の土壌が露出しています。

 この土壌は砂を主成分としつつも、有機物が堆積したサッチを含み、サッチ量、降水量・散水量などによって、硬さに違いが出てきます。

 そのため、カップの反対側の壁を壊しながら、真上にボールが弾かれるスピードは土壌の状況によってかなり違います。

 それでも、上記に記した転がる長さ+αになることだけは確かです。

 ただし、カップの内縁にボールの外縁をぎりぎりで通過させた場合には、カップの上を通過する距離が短くなるため、もう少し遅い1.28m/s以内の初速度で通過させる必要が出てきます。

 これは先ほどと同様に、スティンプメーター値ごとに、以下の長さ分だけ転がるスピードに相当します。

 スティンプ値8フィートであれば、5.6フィート(約1.71m)。
 スティンプ値9フィートであれば、6.3フィート(約1.92m)。
 スティンプ値10フィートであれば、7.0フィート(約2.13m)。
 スティンプ値11フィートであれば、7.7フィート(約2.34m)。
 スティンプ値12フィートであれば、8.4フィート(約2.56m)。


 ただし、あくまでも、ここまでの話はボールの外縁がホールの縁からはみ出ていない場合のみだということに注意しなければなりません。

 ボールを真下に落下するときに、少しでもグリーン面に触れてしまうと、重力は損なわれ、極端に結果は変わってしまいます。

 デイブ・ペルツが言うとおり、最もカップインしやすいタッチがトーナメントセッティングでは約43cmオーバーのタッチと云うのは、こうしたカップの縁の影響を受け、自由落下を邪魔されつつもカップインする強さということです。

 カップの内縁にボールの外縁を収めることで2.5m越えもの強いタッチにできる反面、ボールの下にほんの少しでも重力を遮る地面があると、たった43cmオーバーにまでのタッチに抑えられ、タッチのキャパシティーを大幅に減らされてしまうことを覚えておいてください。

 全体としての重力を加味したホール(カップ)の大きさのイメージ図はこんな感じになります。

重力の影響を加味したカップの大きさ

 こうして見ると、ボールのスピードから逆算したホール(カップ)の大きさは、機能的にはスティンプメーター値ごとに示したボールの転がる長さ+α分だけ、後方に広がっていることがわかります。

 いかにジャストタッチのパッティングが損であるかは明白でしょう。

 『Never up never in(届かないパットは入らない)』 の本当の意味は、こうしたカップのイメージを持つということに他なりません。

 これほどまでに重力が強力な味方になってくれることを知っているか、知らないかで、パッティングに対するイメージは相当変わってきます。

 実際には、ホール(カップ)はこんなにも後方に大きいわけですから、安心してしっかり打ってみてくださいね。


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グリーンの上で転がりの良いボールとは?

2016年12月29日 11:00

 昔の2グリーンで高麗がメイングリーンの頃に比べて、日本では今はどこもベントの1グリーンに切り替わっています。

 元々、日本のコースは英国のコースを模範としてきたので、西洋芝のベントの1グリーンを昔からの理想としてきました。

 ただし、日本の夏の気候は高温多湿過ぎて、寒地型芝草であるベントには生育環境は適さず、全滅してしまうケースもあり、夏の間の代替グリーンに元々日本に自生していた姫高麗芝を採用し、次善の策としての2グリーン制が採用されていったというわけです。

 実際には芝草の管理技術が成熟するかなり長い期間、高麗グリーンが夏の代替というよりも、冬の寒い時期に休眠してしまう暖地型芝草である姫高麗芝の代替がベントグリーンというのが実情でしたが・・・。

 こうした経緯があるため、北海道などの一部地域を除く、特に暖かい地方では芝目の強い高麗グリーンが年間通しての主流として長らく続いた歴史があります。

 芝の管理技術や品種改良がまだ成熟していない時代にあっては、芝の刈高も今ほど低く刈り込むことはできませんでした。

 自ずと高い刈高の芝の上にあるゴルフボールは少し沈んでいます。

 昔のパターが今よりもロフト角が大きかったのは、そうした沈んだ状態から一度ボールを拾い上げてから転がしてあげる必要があったからです。

 さて、今のベントグリーンはどうでしょうか?

 高麗芝に比べて、ベント芝は葉も茎も細く柔らかいので、芝目も弱く、傾斜に沿ってしまう傾向があるのはよく知られているところです。

 ベント芝の上にあるボールが柔らかく沈み込むことは、ベント芝がフェアウェイに採用されている北海道や米国北部のコースで打つと、自然とターフが取れることからもわかります。

 刈高が短いベントグリーンであっても、葉の柔らかさによりボールは沈んでいるわけです。

 日本ではまだまだペンクロスという品種のベント芝がグリーンの主流ですが、最近ではグリーンに芝目が出ないように、生育密度が高く、芝が直立する性質の強いニューベント品種であるL-93、A-4、T-1、007、Tyee(タイイ)などが採用されてきています。

 ただし、どんなに高密度の芝に改良されたとしても、芝が植物である以上、直立した葉の上にゴルフボールが乗れば、ゴルフボールの重さで少しは沈み込みます。

 そして、ここからやっと本題に入ります。

 題目の『グリーンの上で転がりの良いボール』ですが、一般的に言われているように、単純に順回転をかければ良いという問題ではありません。

 そもそも、このボールの順回転というのは、テニスのトップスピンや卓球のドライブのようにボールに回転をかける打ち方というよりも、ボールの自然な転がりによるところが大きいものです。

 なぜ、人によってボールの転がりに差が出るのかは、先ほどから取り上げている芝に対するボールの沈み込み状態から拾い上げつつ、芝の表面をいかに滑らかに転がしてあげるかにかかっています。

 これには、主にパターのロフト角、パッティングのブロー角、芝の性質・コンディション、ボールの性質などが影響します。

 まずはコースによって、パッティングのブロー角を変えたり、ロフト角の違うパターに替えたり、ボールを替えたりする必要があります。

 加えて、同じ品種の芝であっても、コンディションによって違ってくるため、グリーンキーパーさんがいくら均一に各グリーンを仕上げていようと、厳密にはホール毎の調節も必要となるというわけです。

 拾い上げ過ぎると、ピッチショットの要素が増え、落ちた時に弾み、落下場所の傾斜や影響を受けて、予期せぬ転がりになることも。

 また、ロフト不足・アッパーブロー不足でも、手前の芝に引っかかり、つんのめった際に、ボールの回転が不正になりながら、やはりボールが弾んで、拾い上げ過ぎと同様なことが起こります。

 これではいくら同じタッチで打てていても、球足が伸びないばかりか、方向も定まらない結果となってしまいます。

 日本ではあまりにもきれいに整備されたグリーンであるため、問題となるのはグリーンの傾斜や芝目だけ、自分のパッティングを邪魔するものは、風や雑音ぐらいなものと考えがちですが、その以前にボールの足元には躓く要素が隠れていることを覚えておいてください。

 別に難しく考え過ぎないで、まずはボールの状態とボールを拾い上げた後のボールの転がりを注意深く観察して、より自然な転がりになるように心がけるだけで十分です。


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『パッティングに型無し』それでも自分流を形作るには?

2017年07月25日 10:35

 昔から『パッティングに型無し』と言われるとおり、プロのパッティングを見ても、様々なスタイルがあって、どれをお手本にしたら良いか戸惑う人もいるかと思います。

 ただし、パッティングに限っては、プロの真似はあまりしない方が無難です。

 今時、プロになれた選手は、幼い頃から競技ゴルフをずっと続けてきています。

 小さい頃から1打の重みを実感し、その怖さを心に刻み続けているからこそ、ほとんどの選手がプロになる頃には、少なからずイップス気味になっているものです。

 それを解消するために、いろいろな工夫を取り入れ、ある意味、騙しだましやってきた中、自分のパッティングスタイルが確立されてきたという経緯があるわけです。

 ですから、基本から大きく逸脱したパッティングスタイルになっているプロもいるわけで、それをアマチュアが真似するのは意味がありません。

 とはいえ、パッティングの基本は、何が正しいのかショット以上に意見の分かれるところでもあります。

 基本中の基本となる事柄から押さえていくしかありません。

 まずはボールポジションがその一つ。

 パッティングでは、スイング幅が小さくなる分、ボールに与えるエネルギー量も少なくなります。

 その分、方向性を左右するインパクトを正確に熟さなければ、ボールに伝わる推進エネルギーが不足して、正確な距離を出せなくなります。

 こうしてインパクトを誤魔化した状態のまま、距離を合わせにいくと、ボールに与えるエネルギー量を必要以上に増やさなければならず、その都度、ミート率の違いによって、距離の誤差も大きくなって、パッティングが破綻していきます。

 そのため、まずは正確にインパクトすること、そのためのボールポジションが重要となるわけです。

 パットの際、ボールは目の真下に置くと言われますが、人によって、利き目が違うため、左利き目の人と右利き目の人とでは、適正なボールポジションが全く違ってきます。

 まずは自分の利き目を調べて、利き目の真下にボールを置いて構えることから始めてくださいね。

 平らな床に手鏡を置いて、利き目だけで覗き、利き目が映るところがボールポジションの目安となります。

 実際のボールポジションと自分の感覚との間に、左右のズレだけでなく、前後方向にもズレを感じる方もいるので、自分の感覚の癖を知っておくと、後々役立ちます。

 もう一つ重要なのが『ライ角』です。

 今どきの大型マレットは、ヘッドの重さを利用した振り子で、クラブを吊るした状態にすると、オートマチックにストロークできる利点があります。

 ただし、ライ角が90度であれば、吊るした状態も何の問題ありませんが、ゴルフ規則ではパターのライ角は80度以下と規制されているので、完全に吊るした状態では、ヘッドのヒール側が上がり、トウ側が下がる格好になります。

 この状態は、つま先下がりのライからショットを打つ時と同じようなもの。

 グリーン上の芝の中に数mm沈んだ状態からボールを拾い上げる必要から、パターにも僅かながら2~4度程度のロフト角を設けています。

 ライ角が90度以外のクラブを吊るした場合、ロフト角が大きく、ライ角が小さいほど、リーディングエッジを目標に合わせても、フェースの向きが右にずれて向くことになります。

 パターのロフト角はほんの僅かですから、ショートアイアンのように大きなフェースのズレは生じませんが、わずかであっても目標から右にずれていることは確かです。

 パターを吊るしてストロークする場合には、こうした問題を含んでいることを理解し、クラブに細工、もしくは打ち方・構え方に何がしかの補正をする必要があります。

 また、パターを吊るすと、シャフトが立つため、極端に短いパターを使用して、ミッシェル・ウィーのように腰を90度に折って構えるか、または長尺パターを逆手に握って構えるかにならざるをえません。

 ショットの流れでパッティングをしたい人には、こうしたアイアンやウッドと同じ様には構えられない点がネックとなるでしょう。

 簡単にフェースの向きを目標に合わせるのには、他のクラブ同様、クラブ設計どおり、パターのライ角に合わせて構えことがより自然となります。

 ただし、クラブに合わせて構えれば、どんなクラブでも良いという話ではなく、自分にあったライ角のパターを見つけることが先決で、大前提となります。

 自分がより構えやすい姿勢で自然に前傾した状態で、利き目の真下になる位置にボールを置いて、自分の自然なグリップの位置とボールポジションの角度に合わせて、そのライ角に合ったパターを探すか、ライ角の調整をしてください。

 どんなにボールポジションが正確であっても、自分のライ角と合っていないパターを使用する場合には、パターを吊るしたときの様に、ヒール側が浮けば、フェースの向きが右にずれ、逆にトウ側が浮いた状態では、フェースの向きが左にずれてしまいます。

 自分の利き目に合ったボールポジションを活かすためにも、ライ角は避けては通れない問題というわけです。

 それだけではなく、パターのロフト角も利き目に関係してきます。

 当然のことながら、左利き目に比べて、右利き目でその真下となるボールポジションは右寄りになります。

 そのため、ごくごく普通のスイング軌道を考えた場合、左利き目のボールポジションではアッパーブローになりやすく、右利き目のボールポジションはダウンブロー気味になります。

 人間の両目の距離はそんなに開いているわけではありませんが、こちらも僅かな違いですが、芝に沈んだボールを同じ軌道で拾い上げる際に、左利き目の人よりも右利き目の人の方がブロー角は小さくなる分、より大きなロフト角を必要とするわけです。

 打ち出しの際に、ボールが芝に突っかかって、弾んでしまう傾向にある人は、ロフト角が足りていないせいかもしれません。

 こうした『利き目』・『ライ角』・『ロフト角』を合わせてから、パター練習を始めることが基本の”き”となる部分です。

 とはいえ、あくまでも、パットは結果が全て。

 結果如何によっては、基本の”き”となる部分をホームポジションとしつつも、自分がやりやすいようにアレンジを加えても差し支えありません。

 ただし、不調になった時に、できるだけ早く復調するためにも、こうした基本の”き”に戻ることが大切となります。


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パッティングの転がりが悪いとライン読みも下手になる?!

2017年09月28日 15:00

 同じタッチで打っているように見えても、カップに簡単に吸い込まれてしまう人とカップ周りで弱々しく縒れてラインから外れていく人に分かれてしまうものです。

 なぜ、こんな違いが生じるのでしょうか?

 結論から先に言えば、ボールの転がりに違いがあるからです。

 グリーン上では他人のパッティングラインを踏まないということがエチケットの一つになっていますよね。

 それに、ホールが切られているカップ周りは、靴1足分である1フィート(約30cm)以内は踏まないこともエチケットとされています。

 こうした事がエチケットとされるのには、ちゃんとした理由があるからです。

 普段、アスファルトやコンクリートなどの比較的硬い地面で生活していると、忘れてしまいがちですが、土や草が生えている地面は存外に柔らかいということです。

 グリーン上の芝は刈高が低いため、余程の観察眼を持っている人でなければ、晴れの日には、踏んだとしても足跡がはっきりと残って見えることはありません。

 しかし、実際には足裏という狭い面積に人間一人分の体重がかかるわけですから、足跡の部分の芝は寝て、凹んでしまいます。

 植物も生き物として生きる力があるにしろ、動物とは違い、植物が元通りに復元するのにはそれなりの時間を要すること想像に難くないでしょう。

 トーナメントでの最終組のパッティングが入りにくくなるのは、優勝へのプレッシャーというメンタルの問題だけではなく、スパイクマークで荒れるだけでなく、グリーン上の見えにくい足跡も増える分だけ、パットの難易度が物理的に増しているためでもあります。

 ライン上に凸凹が増える分だけでも転がりに影響するわけですが、その足跡の向きが斜めに踏まれた跡の場合、小さいながらもマルチティアレッドグリーンの三段面を斜めに転がるような格好になるものですから、ラインにも影響を及ぼす難敵となります。

 この事を知ると、カップ周りや他人のラインを踏むことは勿論、グリーン上を走ることやライン読みをする目的であっても、何度も行ったり来たりすることはご法度だということが理解できるはず。

 ただし、エチケットの問題として正しく守られていたとしても、歩いてプレーするゴルフにあっては、目に見えない足跡を全て排除することは不可能です。

 そもそも、グリーンは机上論的な単純なスライスラインやフックラインになる一様な面で出来ているわけではありません。

 設計段階でも、複数の面で構成され、小さなマウンドが機能するようにも検討されていますし、施工段階でもある程度の誤差が出て、面は歪むし、植物の成長や気象などの経年変化によって、より自然で複雑な姿形を形成してくるわけです。

 プレーヤーとしては、そんな凸凹をも物ともしないパッティング技術が必要であって、それが冒頭の『ボールの転がり』の良さということになります。

 まず、ボールの直後にパターヘッドを置いて、ボールとパターヘッドが接した状態からバックスイングを一切せずにボールを転がしてみてください。

 この打ち方は、ゴルフ規則14-1a(球を正しく打つこと)に抵触するものですが、このボールを押し出す動きによって、誰でも簡単に自然なボールの転がりを得ることができます。

 だからこそ、ゴルフプレーでの打ち方としては禁止されているわけですが、練習で試す分には問題はなく、理想的なボールの転がりがどんなものかを知る上で、非常に参考になるものです。

 自分のパッティングがどんな転がりをしているのかを判断するのには、この理想的な転がりと比較して、初めて気づくものです。

 また、自然なボールの転がりは、傾斜や芝目に素直に反応してくれるので、上手くカップインしたとしても、外れたとしても、その後のライン読みに有効なデータが正しく蓄積されていきます。

 逆を言えば、ボールに変な回転が含まれた転がりをしている内は、そのパットの結果は傾斜や芝目を正しく反映したものとは言えず、ライン読みのデータとしてはイレギュラー過ぎて使えないということ。

 ボールの転がりを早い段階で修正しておかないと、不正データの蓄積によって、ライン読みも下手になるのは当然のことというわけです。


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最も曲がるラインはどこからなのか?

2017年11月07日 12:05

 ゴルフ中継を見ていると、解説者が『ここからのラインが一番曲がるから難しいんですよ』などと云うのをよく耳にしますよね。

 それでは傾斜のあるグリーンでどこから打った場合に、曲がり幅が一番大きくなるのかを考えてみましょう。

 ここでラインに関する話に限定するため、タッチはカップにやっとボールが届く強さに統一して話を進めていきます。(このタッチがベストということではありません)

 実際にゴルフ場には存在しませんが、全く傾斜のない平らなグリーンの場合、360度どの方角から打ってもストレートラインでカップを狙うことができますよね。

 これがほんの少しだけ手前側が低く、奥が高くなっているグリーンだとします。

 カップの真下からや真上からはストレートラインは変わらず、それが横にずれるほど曲がり出すことは誰でも感じているはず。

 これは、打ち出し方向に対して重力が影響して、曲がるラインになるためです。

 そのため、ほんの少しだけ傾斜したグリーンでは、カップの真横からのカップに対して打ち出した場合、重力の内、斜面に沿ってボールを低い側に落とす力の成分が、打ち出し方向に対して、直交方向に働くので、曲がり幅が一番大きくなります。

 ただし、傾斜のあるグリーンでは、カップの真下と真上からの位置以外、カップに対して真っ直ぐ打ち出したのでは、曲がるラインのため、カップから外れていきます。

 曲がり幅がカップの半分になるだけの緩やかな傾斜のラインであっても、カップにやっと届くジャストタッチの強さの場合、カップに対して真っ直ぐ打ち出したのでは、カップの下に垂れてカップインしません。

 そのため、誰しも慣れるに従って、カップインさせるには、自然にカップの少し上を狙ってボールを打ち出すようになります。

 この場合の打ち出し方向は、カップに対してよりもややカップの上側に変化するわけですから、打ち出し方向は重力の作用と少しだけ直交から外れています。

 ボールを真横よりも上に打ち出す分だけ、重力に逆らっていると考えれば、わかりやすいと思います。

 転がる距離を抑える方に重力が使用される分だけ、曲がり幅に影響する度合いは小さくなるわけです。

 すなわち、一番曲がるラインとは、カップとボールの位置関係が真横ではなく、傾斜に対して打ち出し方向が真横になるラインということです。


 では、どの位の角度からか知りたいでしょうが、これは傾斜とグリーンの速さとの度合いによって全く違うものとなります。

 感覚的な目安としてわかっていたとしても、定量的な基準を理解することは大切です。

 それでは基準となるものは何か?

 それを説明するのには、まず、仮想カップと打ち出し方向について、説明する必要があります。

 仮想カップとは、もし仮にそのグリーンに傾斜がないと想定した場合において、実際に打ち出す方向とタッチを考慮した目標設定です。

 実際のグリーンにおいて、仮想カップに対して打ち出されたボールが、傾斜による重力に作用されて、転がり終える場所が実際のカップ位置になるように逆算しています。

 誰しもカップの真下からパッティングする場合、上りの分だけ強めに打ちますよね。

 逆に、今度はカップの真上からパッティングする場合、下りの分だけ弱めに打っているはずです。

 これは真下からのラインも、真上からラインも、重力の影響がラインに影響せず、タッチにだけ影響するからそうしているわけです。

 実はこのどちらの場合も、カップの位置までボールを転がして止めるには、同じ位置の仮想カップを狙って打つことになります。

 それでは、カップの真横からも、これと同じ位置の仮想カップを狙うかと言えば違います。

 仮想カップの位置は、カップとボールの位置関係によって、小さな円形を描きながらずれていくので、少し複雑な構造になっています。

 ただし、打ち出し方向の方はもう少し単純で、ある一点に収束しています。

 これはカップの真上(真下)から狙う仮想カップと実際のカップのある位置を結んだ線の中間点に位置します。


 360度どの方角からのパットも、タッチの強さは別にして、この中間の一点に対して打ち出すというパッティングの法則が存在しています。

 さて、打ち出し方向となる目標がこの中間の一点に収束しているわけですから、この中間点の真横に位置するボール位置が、傾斜に対して真横に打ち出す必要のあるボール位置となるわけです。

 この場合(カップの右側と左側の真横の2パターン)にだけ、仮想カップと打ち出し方向が一致しているだけでなく、タッチも仮想カップの位置と一致しています。

 これが一番曲がるラインの正体であり、傾斜やグリーンスピードによって、角度的なボール位置関係が変わってしまう理由です。


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上りや下りのパッティングで距離調整しなければならない目安とは?

2018年08月12日 13:31

 随分と前に、二段グリーンの段差を跨いでパッティングするときの目安について書きましたが、これは何も二段グリーンに対してだけに当てはまる特殊な法則ではなく、一般的なグリーンの傾斜にも当てはまることです。

 おさらいがてら、少し振り返ってみましょう。

 ゴルフではグリーンのスピードを測るためには、スティンプメーターという器具が用いられます。

 スティンプメーターとは、一定の高さから斜面に沿ってボールを転がすというごくごく単純な作りをした道具です。

 斜面からどのくらいの距離を転がったのかが、そのままグリーンの速さを示す数値0となります。

 一般開場しているゴルフ場では、概ね8.5~9.5フィート程度が標準的なグリーンスピードとして、コースセッティングに用いられていることが普通です。

 ここで前回も説明したように、このスティンプメーターから転がり出す高さは0.855フィートになるのですが、標準的なグリーンスピードである8.5フィートの場合、これが偶然にも高さと転がる距離との関係が約10倍になっているということがポイントになります。

 例えば、2段グリーンの高さ50cmの段差を勢い良く昇りきらせるには、仮に平坦なラインであれば、転がる距離が5m(高さ50cmの10倍)になるタッチを余分に追加して、強めに打つ調整が必要になるということでした。

 これは2段グリーンの上の段も下の段も水平という前提の話で、話を単純にするために段差だけに注目した話なのですが・・・。

 この高さに対する転がる距離10倍の法則 は、単純な物理法則なので、2段グリーンの段差だけではなく、受けグリーンなどのように全体的にグリーン面が傾斜している場合にも当てはまるということです。

 というか、ボールの位置とカップの位置との間に高低差がある場合にこそ、この10倍法則を適用して考えなければならないと言った方が適切です。

 例えば、ボールの位置から4mの距離を10cm下ってカップに至るラインの場合、全体の長さ4mに対して、-1m(=高低差である-10cm×10)の距離調整が必要。

 平坦であれば、4mのタッチで打つところを、下りで1m余計に転がる分を予め差し引いて、4-1=3mのタッチで打つことが、カップまでのジャストタッチとなります。

 こうした上り・下り一辺倒の単純なラインはもちろんのこと、上りと下りが輻輳している複雑なラインであっても、ボールの高さとカップの高さとの差が重要になります。

 例えば、ボールの位置から3mの距離を20cm下るラインの後、5mの距離を30cm上るラインでカップに至る場合、全体の8m(=3+5)の長さに対して、ボールとカップの高低差は+10 cm(=-20+30 cm)ですから、その10倍である+1mの距離調整が必要となります。

 結果的に9m(=全体8+調整1)のタッチで、カップまでのジャストタッチになるわけです。

 これよりも、上ったり、下ったりが更に複雑であったとしても、タッチの調整はボールとカップの位置の高低差だけで判断できます。

 ここまでは標準的なグリーンスピード8.5フィートでの話ですが、これがトーナメント仕様のグリーンでも、グリーンスピードであるスティンプ値を高さ0.855フィートで割るだけで、目安となる倍率が割り出せます。

 9.5フィートのグリーンであれば、約11倍。

 10フィートのグリーンであれば、約12倍。

 11フィートのグリーンであれば、約13倍。

 12フィートのグリーンであれば、約14倍。

 13フィートのグリーンであれば、約15倍。


 この法則を使う上で最も大切なことは、ボールとカップの位置の高低差を見極める技術です。

 アベレージゴルファーの場合、10cmの距離を打ち分けるなんて芸当は土台無理な話ですから、できれば50cm転がる距離に対応する高さ5cm単位、少なくとも1m転がる距離に対応する高さ10cm単位ぐらいでは高低差を見極められるようになりたいもの。

 ゴルフコースは日常生活している空間と違って、水平・垂直となるものが少なく、場合によっては錯覚を起こす造りすらあります。

 その中でも、プラムボブ的にクラブを吊るして、垂直方向を知るなど、日頃からゴルフコース内で水平・垂直を常に意識し、高低差を正確に把握することは、こうした距離感だけでなく、ライン読みにも関わる重大事項ですので、大切にしてくださいね。


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グリーンに頻繁に行けない人がパッティングの距離感を育成する方法

2018年08月20日 13:52

 パッティングにおいて、距離感は何よりも大切な技術です。

 安定したタッチが出せる人は、それに応じた曲がるラインのイメージ記憶が蓄積するため、自然にライン読みも身についてしまうものです。

 それくらい重要なのがパッティングの距離感なのですが、自宅から近くにホームコースがあって、時間的にも金銭的にも余裕のある人でない限り、なかなか本グリーンや練習グリーンでの練習が充分とは言えないはずです。

 まずは手始めに、身につけるべきパットの距離は、どの程度か考えてみてください。

 平均的なグリーンの大きさは30~40ヤード程度ですから、グリーン端に切られたカップに対して、反対側の端っこに乗せてしまった場合、最悪40ヤード近いパットが必要になるケースもあります。

 そこまで距離を残してしまうのはコースマネジメント面で改善すべき問題となるわけですが、実際に出くわす可能性を否定できない問題として、欲を言えば、パッティングでも40ヤード以内の距離感を身につけておきたいわけですが・・・。

 現実問題として、そこまでではなくても、15ヤード程度の距離が残ることは比較的頻繁に起こることなので、少なくとも15ヤード以内の距離感は身につけておきたいところです。

 自宅に居ながらにして、この15ヤード以内の距離感を養う練習はないでしょうか?

 フラットタイプのパターマットを縦に並べれば良いのですが、部屋にしても、廊下にしても、一般的な大きさの日本家屋では、15mものスペースはなかなか確保できないでしょう。

 パターマット1枚程度のスペースでもできる方法が現実的ですよね。

 それにはGST(ゴルフスイングトレーナー)を使用する方法がおすすめ。

 これはヘッドスピードを測定する機械として有名ですが、ショットのミート率や飛距離、ボールスピードも測れる優れものです。

 ショットだけでなく、パッティング時のボールスピードと距離を推定する機能も付いています。

 測定したボールスピードから、スティンプ値8.8フィートのグリーンスピードに換算して、そのグリーンでのボールが転がる距離を計算してくれます。

 一般営業しているゴルフ場のグリーンスピードが8.5~9.5フィートくらいが多いので、設定値は妥当な線と言えます。

 GSTのパッティングの測定範囲は、ボールスピードで0.5~15m/s、距離では1~72mの範囲となっており、ロングパットを練習する上でも充分なものとなっています。

 衝撃吸収用として、パターマットの先にクッションなどを置いて練習すれば、72mと言わないまでも、室内でもかなりの距離まで練習することができます。

 試してみればすぐにわかりますが、5m以内の距離感は日常生活の感覚を活かしてすぐに掴めるはずですが、5m位を境にして、途端に打ち分けられない状況に陥るはずです。

 6mを打とうとすると、どうしても8mまで打ってしまうとか。

 その苦手な距離を打ち分けられるように、微妙な打感に注意を払うことが大切です。

 パターマットや絨毯が8.8フィートとさほど変わらない速さであれば、クッションをある程度の距離に置いて、ボールスピードも併せて覚え、距離感の参考にするのも良い方法となります。

 逆に、高速グリーン用のパターマットを使用する場合には、グリーン上を転がる際にスピードの減衰率が違うため、ボール初速だけが目に入る程度の短い距離にクッションを置いて、できるだけ打感だけに集中する方が良いかもしれません。

 GSTを使用する際、少し注意が必要なのが、距離がメートル表示という点です。

 ゴルフでは欧米男性の1歩(日本人男性の大股の1歩)を1ヤードとして、歩測で距離を得ることが慣習となっているのは周知のとおりですが、グリーン上ではメートル表示で表現されることも少なくありません。

 日常生活で見慣れているのはメートルなので、瞬間的に見ただけでメートル認識できているのならば、別に構いませんが、グリーン上で歩測してヤード感覚でパッティングをしている人には少し不向きです。

 1ヤードは約0.91メートル、1メートルは約1.09ヤードで1割も誤差はないのですが、これが10ヤード以上になると、その誤差が残り1パットになるか2パットになるかの分かれ目となることも。

 GSTの飛距離係数を109に修正すれば、表示はメートルのままですが、表示される数値をヤードとしてみなして使用することができます。

 また、普段プレーするコースのグリーンスピードが8.8フィートよりも速い場合には、これまた飛距離係数を修正して、対応することができるのも便利な点です。

 最後の注意点として、パッティングという繊細なものを測定するため、できるだけ測定誤差の少ないように、説明書の指示どおりにセットする必要があります。

 ショットの計測のように、ボールの真後ろ1~1.5mの位置に置くのとは違います。

 右打ちのパッティングの場合には、ボール位置から左に20cm、かつ奥に20cmの位置にGSTを置き、ボール位置から打ち出し方向の1m先の位置にGSTの検知センサーが向くように斜めにセットして、正しく測定してくださいね。


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ロングパットの距離感は段階的振り幅調節にタッチを上乗せする!?

2018年08月24日 09:48

 前回、自宅でも出来るパッティングの距離感を育成する方法というか、グッズを紹介しました。

 その中で、少しずつ距離を伸ばして練習していくと、距離感を掴みにくい距離に達する話をしたのですが、今回はその続きです。

 こうしたことがなぜ起こるのか?どうしたら打ち分けられるようになるのか?をお話ししたいと思います。

 ゴルフショットにおいての距離調節の方法としては、スピードで調節するもの、振り幅で調節、スイング打点で調節、スイング軌道で調節、フェースの向きで調節するものなど、多岐に渡ります。

 パッティングではストロークのスピードが遅いことから、ボールの回転数や回転軸の向きの調節が効きにくいこともあって、スイングスピードや振り幅で距離を調節するものが主となります。

 まず、パッティングでの距離の打ち分けを『スイングスピード』の調節で行う方法から見ていきましょう。

 誰でも日常生活で培う経験と同じで、試しに何度か転がすという実験結果を踏まえ、フィードバック機能によって、大体の力加減を覚えていくというもの。

 と言っても、打感やボール初速に注意を払いながら、転がるイメージとタッチの感覚をリンクさせていくことによって、微妙な距離感も調節できるようになるというメリットがあります。

 ただし、この力加減に頼った方法では、意外と使用できる範囲が狭いのがデメリットで、ある一定の強さを超えると、感覚センサーが上手く働かなくなってしまうものです。

 これは筋出力の限界域に近づくほど、結合組織の活発な動きが神経・血流系を圧迫するようになるため、微妙な調節に悪影響を及ぼすことに関係しています。

 しかも、感性の鋭い小さな筋肉ほど、筋出力も相対的に低いので、おのずとその限界値も低いものとなるのは致し方ありません。

 この力加減に頼った方法だけだと、いずれ冒頭で挙げた距離調節が難しい距離に直面することになります。

 この対処法を挙げる前に、もう一つの『振り幅』による距離調節の方法を考えてみましょう。

 振り幅の調節による距離の打ち分けは、ショットでは一般的ですが、パッティングでは大きなデメリットがあります。

 それは、パッティングのように比較的狭い間隔での距離の打ち分けを振り幅の大きさだけで調節することは難しいという点です。

 その理由は、力学エネルギー的視点からパッティングストロークを振り子運動と見なした場合、振り子の振り幅とボールの転がる距離の関係が『2乗の比例』という少し複雑な関係になるからです。

 例えば、振り幅を2倍にすると転がる距離は4倍になり、距離を半分にしようとすると振り幅を4分の1に抑えなければならないというわけです。

 このため、等間隔で全ての距離で打ち分けようと試みる場合には、少し不向きな方法と言えます。

 とはいえ、等間隔にさえ拘らなければ、少し飛び飛びにはなるものの、打ち分けられる距離を伸ばすことができるというメリットがあります。

 スイングスピードにしろ・振り幅にしろ、どちらも単独ではメリットもデメリットもあり、どちらが優れているとは言い難い側面があります。

 であるなら、両方のメリットが活きるように使えば良いだけです。

 スイングスピードだけで打ち分けにくい距離まで来たら、振り幅を少し大きく取ってスイング自体の運動エネルギーを確保してあげます。

 その大きくした振り幅を一定に維持したまま、スイングスピードによる打感調節を上乗せして、ボール初速のイメージに変換し、再度、その領域での微妙な距離感を修得するだけの話です。

 また暫くすると、同様に打ち分けにくい距離に直面したら、更に振り幅を大きくしたブースターの上で、スイングスピードによる細かな作業とう行程を繰り返すだけ。

 前回紹介したGSTと睨めっこしながら、フィードバック調整していけば、比較的簡単に修得できるはずです。

 ロングパットの距離では、『振り幅とスイングスピードを併用』するという手法で対応してみてくださいね。


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ロングパットレンジの距離感を感覚派寄りに準備する方法

2018年08月28日 09:24

 前回、ロングパットの距離感を身につける方法として、振り幅のブースター的なエネルギーを確保した上で、スイングスピードによる打感調節を上乗せして、ロングレンジに対応する話をさせていただきました。

 ただし、まだ意識的にしか振り幅を調節できない段階で、スイングスピードに気をつけても、なかなか距離の調節が上手くいかないことも多いはず。

 振り幅調節とスイングスピード調節という2つの事を意識下で同時にやろうとしているわけですから当然とも言えます。

 スイング中のチェックポイントが増えるほど、正確に行いたいという意図に反して、チェックポイントの数の分だけ、失敗確率も増えてしまうもの。

 プロ・上級者が練習する意図は、こうした意識的に行いたい事を無意識の領域に落とし込んで、スイング中はチェックポイントを意識せずに済むようにするためでもあります。

 スイング中に意識することは1つも無いに越したことはありません。

 段階的な振り幅を利用するとはいえ、振り幅を安定させて、ある程度無意識に調節できるようになるには、それなりの練習が必要となることです。

 ショットにしても、パットにしても、一度、身につけた振り幅はイメージの中で、無意識に扱えるものですが、脳科学的な動作の自動化の目安として、そこまで到達するには、1つの振り幅という動作に対して、1万回程度の施行が必要になります。

 毎日100回ずつ練習すれば、3か月強でクリアできる回数ですが、これが目標設定の曖昧なアマチュアにはとっては大きな壁となります。

 身体に身につく前に、中途半端に止めてしまう。

 振り幅調節を無意識領域で扱えるようになるまでには少し時間がかかるわけですから、途中で挫折しないように、より簡単な方法で成果が実感できるような工夫も必要です。

 その答えがスタンス幅、つまり、足幅になります。

 スタンス幅も振り幅も『幅を調節する』という意味では同じですが、アドレス段階で準備が終了するものと、スイング中も管理しなければならいものとでは、スイングに与える影響が全く違ってきます。

 人間の身体の構造上、大きく振ろうとすれば、重心バランスが不安定になるため、本能的に転倒から脳を守ろうとして、無意識に足幅を広く取るようにできています。

 そうならない人は、足や体幹の筋肉を無駄に鍛えてしまって、むしろ本質的なバランス感覚を失ってしまった弊害が出ているわけですが、それは別のところで。

 話を元に戻すと、アドレスの段階でスタンス幅を調節するだけでも、ある程度はスイング中の振り幅を管理することができるということです。

 厳密に細かく調節できるわけではありませんが、ロングパットにおけるブースター的な機能としては、ある程度粗い間隔であっても、充分有効な手段となり得ます。

 一つの目安として、5m以内の距離では両足をぴったり揃えて構え、6~10mの距離は足幅1足分空けて構え、11~15mの距離は足幅2足分空けて構えるといった具合です。

 アドレスで足幅を調節したら、スイング中の振り幅の事は忘れ、ストロークしましょう。

 人によってバランス感覚やボールの転がりも違うので、パッティングの距離を測定できるGSTを使って、実際に試したやり方と測定値の結果を踏まえ、自分にとってやりやすいスタンス幅を見つけてください。

 上記に挙げた目安に拘る必要は一切ありません。

 足幅も1足単位でなくても構わないし、5m単位で距離を管理する必要もありません。

 例えば、4m以内の距離は両足を揃えて構え、5~8mの距離は足幅1.5足分空けて構え、9~15mの距離は足幅3.5足分空けて構えるといった具合に、きれいな規則性など全く気にせずに、実現可能な結果だけを重視して、自分オリジナルな目安を見つけてください。

 ゴルフでは自分で考えること・試すことが非常に重要であると共に、無意識の感覚で出来てこそ、初めて技と言えます。

 ゴルファーには理論派、感覚派といった分類もありますが、ゴルフを何倍にも楽しむために、理論を理解した上で練習し、無意識領域の感覚で身につけたプレーをまた理論で活かせるように目指してみてくださいね。


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平均パット数がパッティングの能力を表わす指標とはならない理由

2018年09月29日 11:11

 一般的なゴルフの1ラウンドでは、18ホールをPAR72の設定でプレーします。

 18ホール全てをパーオンした場合、ショット数は36打。

 パーオンしたホールでカップインまでそれぞれ2打ずつ要した場合、パット数は36打になります。

 一見すると、36打というパット数が標準的なパット数に思えてしまうのですが、実際のところはかなり違います。

 ゴルフのラウンドでのパーオン率100%(18/18)はかなりレアケース。

 トーナメントにおけるパーオン率でも、トッププロですら平均すると70%前後といったところです。

 仮にパーオン率を66.66%(12/18)の場合におけるパープレーでのパット数を計算してみましょう。

 18ホール中、パーオンした12ホールでパーをセーブするためのパット数はそれぞれ2打で、24打を要します。

 一方、パーオンしていない6ホールでは、アプローチでグリーンオンさせた後、パーセーブするために、それぞれ1パットでカップインさせる必要があるため、6打になります。

 よって、パーオン率66.66%(12/18)でパープレーする時のパット数は、30打(=24打+6打)となるわけです。

 これがパーオン率5.55%(1/18)の場合、パット数は18ホール中、パーオンした1ホールを2パットで2打。

 パープレーするためには、パーオンしていない17ホールで、アプローチでグリーンオンさせた後、それぞれ1パットでカップインさせる必要があるため、17打となります。

 従って、パーオン率5.55%(1/18)でパープレーする時のパット数は、19打(=2打+17打)となっています。

 同じパープレーのスコアで、パットの技術も同水準でありながら、パット数に30打と19打という差が生まれてしまう点に注目してください。

 パット数はこのようにパーオン率やアプローチの影響をもろに受けるため、パット数だけを単純に比較しても、パットの良し悪しは推し量れないという良い事例です。

 そのため、米国PGAツアーでは、平均パット数の代わりの統計値として、Strokes Gained Putting (ストローク・ゲインド・パッティング)というSG指標がスタッツに採用されているくらいです。

 当然のことながら、パーオンした時とパーオンしなかった時では、パット数の意味は全く違ってきます。

 それだけでなく、パーオンした時でさえ、オンした場所とカップとの距離や位置関係によって、パット数の意味はかなり変わってくるものです。

 こうした理由から、パット数が36ストロークだからといって、「パッティングではプロと大差ない」と考えるのは早合点だということがわかります。

 先の例からもわかるとおり、パーオン率が低いほど、パッティング能力にかかわらず、パット数は自然と減る傾向があります。

 もちろん、これにはプロのようにショットよりもアプローチの方がカップに寄せられるという前提があってのこと。

 カップまでの距離がより近い位置から打てるグリーン周りのアプローチは、ショットよりも簡単なはずなのですが、アベレージゴルファーの場合、そもそも加減して距離を打ち分けることは、むしろ苦手としている分野でもあります。

 グリーン周りからアプローチをした結果が100ヤード以上先からのショットの結果と変わらないのであれば、パット数36は確かにパットがなかなか上手と言えるかもしれませんが・・・、それはそれで問題です。

 個々の状況に応じたパット数を分類ごとに評価するしかないわけですが、アマチュアの場合にはデータ数が少な過ぎて、それもままなりません。

 米国PGAツアーのように、SG指標を算出できるスタッフの数に恵まれた環境でない限り、パッティングの能力を正当に評価するのは意外と難しいことなのです。


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