2001年02月12日 00:00
2005年01月25日 14:15
ミスショット とは・・・
自分の意図した球を打つことに失敗したことを言います。
ゴルフはミスショットを減らすことを目的とするスポーツです。
スイングの基本を習得し、自分の意図に沿ったナイスショットの確率を高めるのが本ブログの目的でもあります。
また、ゴルフではプレッシャーなどのメンタルな要素がショットの出来不出来に影響を与えて、ショットを失敗することが多いゲームでもあります。
ミスショットはより強いイメージで頭に残りますから、練習ではミスだとわかった瞬間にボールを目で追うことは止めるようにしましょう!!
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自分の意図した球を打つことに失敗したことを言います。
ゴルフはミスショットを減らすことを目的とするスポーツです。
スイングの基本を習得し、自分の意図に沿ったナイスショットの確率を高めるのが本ブログの目的でもあります。
また、ゴルフではプレッシャーなどのメンタルな要素がショットの出来不出来に影響を与えて、ショットを失敗することが多いゲームでもあります。
ミスショットはより強いイメージで頭に残りますから、練習ではミスだとわかった瞬間にボールを目で追うことは止めるようにしましょう!!


2013年02月23日 22:01
今週はWGCアクセンチュアマッチプレー選手権。
普段よくゴルフ中継されているストロークプレーのゴルフとは違い、マッチプレーによるトーナメントです。
現在の主流とも言えるストロークプレー方式では、規定のホールすべてをホールアウトした後、全選手のトータルスコア(合計打数)を比べて、最少スコアの選手を優勝と決定しています。
全選手が全ホールをホールアウトして初めて勝敗が決まるわけです。
どんなに優勢でも最終ホールのスコア次第では大逆転が起こり、「ゴルフは最後までわからないスポーツ」と表現されるのは、こうしたストロークプレーの性質を指していると言えます。
これに対し、マッチプレー方式では、各ホールごとにスコアを比べて優劣もしくは引き分けを決めていき、18ホールの中で最終的にどちらが優勢で終わるかによって勝敗が決まる競技です。
こうしたプレー方式のため、マッチプレー独特のちょっと聞き慣れないゴルフ用語が使われています。
まず、マッチプレーにだけ出てくるゴルフ用語として、『コンシード』から覚えてください。
『コンシード』は、いわゆる『OK』と同義で、相手の次のストロークを免除するときに使います。
ごく希に勘違いする方もいるので、あえて付け加えておきますが、ストロークという"動作"の免除であって、ストローク数の免除ではありません。
『コンシード(OK)』と言われたら、その1打分は打数に加えて計算します。
ちなみに、ストロークプレーでは、『コンシード(OK)』というルールは存在しません。
『OK』と言われて、ピックアップしてホールアウトせずに次のティーグラウンドからプレーした場合、正式な競技では失格になるので注意してくださいね。
『アップ』、『ダウン』、『オールスクエア』、『ハーブ』などの用語を覚えておけば、マッチプレーの試合経過が理解できます。
例えば、1番ホールをA選手が4打でホールアウトし、B選手が3打でホールアウトした場合、1番ホールの優劣は打数の少ないB選手の勝ちとなり、B選手が『UP(アップ)』したと言います。
負けた側から見れば、A選手が『DOWN(ダウン)』したことになります。
マッチプレーのホールバイホールの勝敗表では、B選手の欄に『1UP』と表記されます。
2番ホールも同様に、B選手が続けて勝った場合には『2UP』という具合に数が増えていき、『UP(アップ)』の数が優勢の度合いを表しています。
3番ホールで今度はB選手が負けた場合には、『2UP』から『1UP』となり、優勢を示す『UP(アップ)』の数が減っていきます。
続く4番ホールも3番ホールと同様に、B選手が負けた場合には、ホールごとの優劣は2勝2敗の引き分けとなり、『オールスクエア』と呼ばれ、勝敗表には『AS』と表記されます。
ちなみに、A選手とB選手がともに同じ打数でホールアウトした場合のホール自体の引き分けは、『ハーブ』と呼ばれています。
『-』の表記は、ストロークプレーではそのホールがパーだったことを意味しますが、マッチプレーではそのホールが『ハーブ』になったことを意味します。
『ドーミー』、『3&2』などのゴルフ用語も知らないと何のことかわかりませんよね。
試合が進んでいくと、最終的な勝敗を決める上で、優勢の度合いと残りホール数が重要になってきます。
アップ数と残りホール数が同じ状態を『ドーミー』と呼びます。
ドーミーホールでは、引き分けてもアップ側の勝ちとなります。
最終的な勝敗結果を『3&2』のように、&(アンド)を数字と数字で挟んで表記されることがあります。
&の前にある数字は「アップ数」を意味し、後ろの数字は「残りホール数」を意味しています。
『4&3』の場合には、残り3ホールの段階に4UPで決着したことになります。
試合結果が単に『1UP』、もしくは『2UP』となっている場合、勝敗がもつれ18番ホールで決着したことを意味しています。
18ホールでも決着しない場合は、エクストラホールのサドンデス方式で勝敗を決します。
基本的なマッチプレー用語の説明だけで、結構、長々となってしまいました。
この他、マッチプレーは人対人の勝負という側面がストロークプレーよりも強く、ホールごとに勝敗が決するため、心理戦の様相も観戦していて楽しい点です。
コースマネジメントも駆け引きの色合いが濃く、ストロークプレーとはひと味違ったコースマネジメントの内容が要求されるのも興味深い。
なかなか見る機会やプレーする機会は少ないとは思いますが、マッチプレーのゴルフもお楽しみください。
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普段よくゴルフ中継されているストロークプレーのゴルフとは違い、マッチプレーによるトーナメントです。
現在の主流とも言えるストロークプレー方式では、規定のホールすべてをホールアウトした後、全選手のトータルスコア(合計打数)を比べて、最少スコアの選手を優勝と決定しています。
全選手が全ホールをホールアウトして初めて勝敗が決まるわけです。
どんなに優勢でも最終ホールのスコア次第では大逆転が起こり、「ゴルフは最後までわからないスポーツ」と表現されるのは、こうしたストロークプレーの性質を指していると言えます。
これに対し、マッチプレー方式では、各ホールごとにスコアを比べて優劣もしくは引き分けを決めていき、18ホールの中で最終的にどちらが優勢で終わるかによって勝敗が決まる競技です。
こうしたプレー方式のため、マッチプレー独特のちょっと聞き慣れないゴルフ用語が使われています。
まず、マッチプレーにだけ出てくるゴルフ用語として、『コンシード』から覚えてください。
『コンシード』は、いわゆる『OK』と同義で、相手の次のストロークを免除するときに使います。
ごく希に勘違いする方もいるので、あえて付け加えておきますが、ストロークという"動作"の免除であって、ストローク数の免除ではありません。
『コンシード(OK)』と言われたら、その1打分は打数に加えて計算します。
ちなみに、ストロークプレーでは、『コンシード(OK)』というルールは存在しません。
『OK』と言われて、ピックアップしてホールアウトせずに次のティーグラウンドからプレーした場合、正式な競技では失格になるので注意してくださいね。
『アップ』、『ダウン』、『オールスクエア』、『ハーブ』などの用語を覚えておけば、マッチプレーの試合経過が理解できます。
例えば、1番ホールをA選手が4打でホールアウトし、B選手が3打でホールアウトした場合、1番ホールの優劣は打数の少ないB選手の勝ちとなり、B選手が『UP(アップ)』したと言います。
負けた側から見れば、A選手が『DOWN(ダウン)』したことになります。
マッチプレーのホールバイホールの勝敗表では、B選手の欄に『1UP』と表記されます。
2番ホールも同様に、B選手が続けて勝った場合には『2UP』という具合に数が増えていき、『UP(アップ)』の数が優勢の度合いを表しています。
3番ホールで今度はB選手が負けた場合には、『2UP』から『1UP』となり、優勢を示す『UP(アップ)』の数が減っていきます。
続く4番ホールも3番ホールと同様に、B選手が負けた場合には、ホールごとの優劣は2勝2敗の引き分けとなり、『オールスクエア』と呼ばれ、勝敗表には『AS』と表記されます。
ちなみに、A選手とB選手がともに同じ打数でホールアウトした場合のホール自体の引き分けは、『ハーブ』と呼ばれています。
『-』の表記は、ストロークプレーではそのホールがパーだったことを意味しますが、マッチプレーではそのホールが『ハーブ』になったことを意味します。
『ドーミー』、『3&2』などのゴルフ用語も知らないと何のことかわかりませんよね。
試合が進んでいくと、最終的な勝敗を決める上で、優勢の度合いと残りホール数が重要になってきます。
アップ数と残りホール数が同じ状態を『ドーミー』と呼びます。
ドーミーホールでは、引き分けてもアップ側の勝ちとなります。
最終的な勝敗結果を『3&2』のように、&(アンド)を数字と数字で挟んで表記されることがあります。
&の前にある数字は「アップ数」を意味し、後ろの数字は「残りホール数」を意味しています。
『4&3』の場合には、残り3ホールの段階に4UPで決着したことになります。
試合結果が単に『1UP』、もしくは『2UP』となっている場合、勝敗がもつれ18番ホールで決着したことを意味しています。
18ホールでも決着しない場合は、エクストラホールのサドンデス方式で勝敗を決します。
基本的なマッチプレー用語の説明だけで、結構、長々となってしまいました。
この他、マッチプレーは人対人の勝負という側面がストロークプレーよりも強く、ホールごとに勝敗が決するため、心理戦の様相も観戦していて楽しい点です。
コースマネジメントも駆け引きの色合いが濃く、ストロークプレーとはひと味違ったコースマネジメントの内容が要求されるのも興味深い。
なかなか見る機会やプレーする機会は少ないとは思いますが、マッチプレーのゴルフもお楽しみください。






2014年05月11日 17:30
マルチティアド・グリーン(multi-tiered green) とは ・・・
いわゆる2段・3段グリーンのことを指し、グリーン面に大きな段差があるグリーンのことを言います。
ゴルフ場開発にショベルカーやブルドーザーなどの重機が使用されるモダンコース期以降、造られるようになったグリーンの造形です。
カップが切ってある面とは高さの違う面にグリーンオンした場合、段差を横切るパッティングになり難易度が上がるため、グリーンへのアプローチではカップが切ってある面を狙うのがセオリーとなっています。
段差を登るにしろ、下るにしろ、パッティングの力加減はグリーンの速さの指標となる『スティンプ値』が目安となります。
一般開場のゴルフ場のスティンプ値は、8~9フィート位が多いので、仮に8.5フィートの場合を想定すると、段差に対して10倍の力(長さ)の法則になっています。
詳しくはこちらを参照
すなわち、高さ30cmの段差を登る場合、3m余分に強く打たないと距離が合いませんし、30cmの段差を下る場合は、3m余分に転がることを考慮してパッティングする必要があるといった具合です。
段差を斜めに横切る場合、段差の部分は極度な受けグリーンと考えると、理解しやすくなります。
受けグリーンの場合、センターから右奥へのラインは右に曲がり、センターから左奥へのラインは左に曲がるわけですが、2段グリーンの段差でも、ボールが段差を垂直に下る傾斜をセンターとした場合、ラインの傾向は受けグリーンとまったく同じになります。
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いわゆる2段・3段グリーンのことを指し、グリーン面に大きな段差があるグリーンのことを言います。
ゴルフ場開発にショベルカーやブルドーザーなどの重機が使用されるモダンコース期以降、造られるようになったグリーンの造形です。
カップが切ってある面とは高さの違う面にグリーンオンした場合、段差を横切るパッティングになり難易度が上がるため、グリーンへのアプローチではカップが切ってある面を狙うのがセオリーとなっています。
段差を登るにしろ、下るにしろ、パッティングの力加減はグリーンの速さの指標となる『スティンプ値』が目安となります。
一般開場のゴルフ場のスティンプ値は、8~9フィート位が多いので、仮に8.5フィートの場合を想定すると、段差に対して10倍の力(長さ)の法則になっています。

すなわち、高さ30cmの段差を登る場合、3m余分に強く打たないと距離が合いませんし、30cmの段差を下る場合は、3m余分に転がることを考慮してパッティングする必要があるといった具合です。
段差を斜めに横切る場合、段差の部分は極度な受けグリーンと考えると、理解しやすくなります。
受けグリーンの場合、センターから右奥へのラインは右に曲がり、センターから左奥へのラインは左に曲がるわけですが、2段グリーンの段差でも、ボールが段差を垂直に下る傾斜をセンターとした場合、ラインの傾向は受けグリーンとまったく同じになります。


2014年12月15日 17:10
マンデートーナメント(Monday tournament、Monday-qualify) とは ・・・
シード権を持たないプロ、QT成績下位の選手、アマチュア選手など、プロゴルフツアーの各トーナメント本選への出場資格を持たない選手に対して、本選出場の機会を広げる目的で、本選前に事前に開催されるトーナメント形式の選考会のことを言います。
マンデートーナメントの成績上位者は、主催者推薦による大会本選への出場資格を得ることができます。
本選に出場できる枠は、大会ごとにその都度違いますが、日本ツアーでは約10名前後、米ツアーでは4名程度と狭き門となっています。
マンデートーナメントの正式名称は『主催者推薦選手選考会』ですが、大会本選が開催される週の月曜日に開催されることが多いことから、慣例でこの呼称が使われています。
『主催者推薦選手選考会』制度が日本で導入されたのは、1974年のフジサンケイクラシックからですが、5年後の1979年のフジサンケイクラシックおいて、佐藤昌一(現・佐藤正一)プロが男子ツアー史上初のマンデートーナメント通過者による本戦優勝の快挙を果たしています。
その後、国内男子ツアーでのマンデートーナメント通過者による本戦優勝は、1985年の三菱ギャランでブライアン・ジョーンズ、2004年のABCチャンピオンシップで井上信プロのみ。
国内女子ツアーにおいて、今までマンデートーナメント通過者による本戦優勝の記録はありません。
米PGAツアーでもマンデークォリファイを通過した選手が優勝するのは非常に稀で、1986年のサザンオープンでフレッド・ワズワース(Fred Wadsworth)、2010年のウィンダム選手権でアージュン・アトワル(Arjun Atwal)が記録しています。
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シード権を持たないプロ、QT成績下位の選手、アマチュア選手など、プロゴルフツアーの各トーナメント本選への出場資格を持たない選手に対して、本選出場の機会を広げる目的で、本選前に事前に開催されるトーナメント形式の選考会のことを言います。
マンデートーナメントの成績上位者は、主催者推薦による大会本選への出場資格を得ることができます。
本選に出場できる枠は、大会ごとにその都度違いますが、日本ツアーでは約10名前後、米ツアーでは4名程度と狭き門となっています。
マンデートーナメントの正式名称は『主催者推薦選手選考会』ですが、大会本選が開催される週の月曜日に開催されることが多いことから、慣例でこの呼称が使われています。
『主催者推薦選手選考会』制度が日本で導入されたのは、1974年のフジサンケイクラシックからですが、5年後の1979年のフジサンケイクラシックおいて、佐藤昌一(現・佐藤正一)プロが男子ツアー史上初のマンデートーナメント通過者による本戦優勝の快挙を果たしています。
その後、国内男子ツアーでのマンデートーナメント通過者による本戦優勝は、1985年の三菱ギャランでブライアン・ジョーンズ、2004年のABCチャンピオンシップで井上信プロのみ。
国内女子ツアーにおいて、今までマンデートーナメント通過者による本戦優勝の記録はありません。
米PGAツアーでもマンデークォリファイを通過した選手が優勝するのは非常に稀で、1986年のサザンオープンでフレッド・ワズワース(Fred Wadsworth)、2010年のウィンダム選手権でアージュン・アトワル(Arjun Atwal)が記録しています。


2015年02月20日 10:22
モア(mower) とは ・・・
芝刈り機のことを言います。
芝刈り機の歴史は古く、1830年、毛織物の表面に飛び出した毛羽の長さを切り揃える剪毛機を改良したものが、エドウィン・ビアード・ブッディング(Edwin Beard Budding)によって発明されています。
芝刈り機は刈り込みの刃の形状や仕組みにより、以下の4つに分類できます。
1) リール式(シリンダー式)
2) ロータリー式
3) フレイル式(ハンマーナイフ式)
4) シックルバー式(サイドバー式)
現在、ゴルフ場で利用されているのは、リール式が主流で、ロータリー式も一部で使用されています。
リールモアは、らせん形の回転(リール)刃がモア底部に固定した受け刃(ベッドナイフ)と擦れ合うときに、芝草を刈取るタイプの芝刈り機で、グリーンやフェアウェイ、ティーグラウンドなど、低刈りを必要とするエリアに向いています。
ロータリーモアの方は、プロペラのように高速回転する両端の刃が芝草を叩き切るタイプの芝刈り機で、刈り痕が粗く、低刈りに向かないため、ラフなどに使用されています。
面積、利用目的に応じて、サイズや駆動動力の他、手押式、3、5、7、9基の刈込ユニットを連結した牽引式や自走式など、種々のタイプの芝刈り機が選択されています。
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芝刈り機のことを言います。
芝刈り機の歴史は古く、1830年、毛織物の表面に飛び出した毛羽の長さを切り揃える剪毛機を改良したものが、エドウィン・ビアード・ブッディング(Edwin Beard Budding)によって発明されています。
芝刈り機は刈り込みの刃の形状や仕組みにより、以下の4つに分類できます。
1) リール式(シリンダー式)
2) ロータリー式
3) フレイル式(ハンマーナイフ式)
4) シックルバー式(サイドバー式)
現在、ゴルフ場で利用されているのは、リール式が主流で、ロータリー式も一部で使用されています。
リールモアは、らせん形の回転(リール)刃がモア底部に固定した受け刃(ベッドナイフ)と擦れ合うときに、芝草を刈取るタイプの芝刈り機で、グリーンやフェアウェイ、ティーグラウンドなど、低刈りを必要とするエリアに向いています。
ロータリーモアの方は、プロペラのように高速回転する両端の刃が芝草を叩き切るタイプの芝刈り機で、刈り痕が粗く、低刈りに向かないため、ラフなどに使用されています。
面積、利用目的に応じて、サイズや駆動動力の他、手押式、3、5、7、9基の刈込ユニットを連結した牽引式や自走式など、種々のタイプの芝刈り機が選択されています。


2015年03月06日 12:09
目土(topdressing) とは ・・・
芝生表面に施すために調整された混合土のこと、もしくは、この目土を芝生の上から芝が隠れない程度に薄くかけ、新しい土で芝を覆う作業(目土入れ、トップドレッシング )のことを言います。
芝が順調に一定期間生育すると、地下茎を伸ばして根詰まりを起こしたり、刈りカスなどの有機物が堆積してサッチ層を形成してきたりすると、生育が悪化します。
この他、ゴルフプレーに伴う擦り切れや目土の流出などによって、芝の地下茎が表面に出てしまっても、水分や養分の吸収ができずに生育が悪くなります。
目土入れ作業をすることによって、溜まった有機物の希釈や分解を促進したり、表面に浮き出たほふく茎を押さえて乾燥から守り、節から発根を促すことができます。
また、芝地の凹凸を直すのにも使用されたりします。
ディボット跡に目土を薄く入れてあげるのも、削り取ってしまった土を目土で覆い、横方向に伸びる地下茎・ほふく茎を乾燥から保護し、芝の修復を助ける 意味合いがあります。
目土に使用される土は、実際には土ではなく、砂が使われることが多く、水捌けや扱いやすさの点で砂の方が適しています。
使用される砂にもいろいろと種類がありますが、河川やダム湖の底から採取された『川砂』が最適ですが、山砂を水で洗い流してシルトなどの細かい粒子を取り除いた、人工的な川砂である『洗い砂』も使用されています。
さらに、こうした砂を高温で焼いて、雑草の種子や細菌などを排除した『焼砂』なども使用されています。
川砂が最適と言われるのは、川で流されている間に砂の角が取れて丸みを帯び、砂と砂の間に適度な隙間ができて、通気性・透水性が良くなるためです。
日々のプレーで踏圧がかかるゴルフ場では、長期間、踏み固められても固まりにくい粒形の丸い砂が適しています。
ただし、透水性と保水性のバランスを取るため、粒径の選定が大切とされています。
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芝生表面に施すために調整された混合土のこと、もしくは、この目土を芝生の上から芝が隠れない程度に薄くかけ、新しい土で芝を覆う作業(目土入れ、トップドレッシング )のことを言います。
芝が順調に一定期間生育すると、地下茎を伸ばして根詰まりを起こしたり、刈りカスなどの有機物が堆積してサッチ層を形成してきたりすると、生育が悪化します。
この他、ゴルフプレーに伴う擦り切れや目土の流出などによって、芝の地下茎が表面に出てしまっても、水分や養分の吸収ができずに生育が悪くなります。
目土入れ作業をすることによって、溜まった有機物の希釈や分解を促進したり、表面に浮き出たほふく茎を押さえて乾燥から守り、節から発根を促すことができます。
また、芝地の凹凸を直すのにも使用されたりします。
ディボット跡に目土を薄く入れてあげるのも、削り取ってしまった土を目土で覆い、横方向に伸びる地下茎・ほふく茎を乾燥から保護し、芝の修復を助ける 意味合いがあります。
目土に使用される土は、実際には土ではなく、砂が使われることが多く、水捌けや扱いやすさの点で砂の方が適しています。
使用される砂にもいろいろと種類がありますが、河川やダム湖の底から採取された『川砂』が最適ですが、山砂を水で洗い流してシルトなどの細かい粒子を取り除いた、人工的な川砂である『洗い砂』も使用されています。
さらに、こうした砂を高温で焼いて、雑草の種子や細菌などを排除した『焼砂』なども使用されています。
川砂が最適と言われるのは、川で流されている間に砂の角が取れて丸みを帯び、砂と砂の間に適度な隙間ができて、通気性・透水性が良くなるためです。
日々のプレーで踏圧がかかるゴルフ場では、長期間、踏み固められても固まりにくい粒形の丸い砂が適しています。
ただし、透水性と保水性のバランスを取るため、粒径の選定が大切とされています。



2015年09月27日 10:41
魔法のドーナツ とは ・・・
グリーンのカップ周辺にできる円周状の溝のことを言います。
パッティングにおいて、ラインを踏むことが厳禁とされているのは、短く刈られているとはいえ、植物である芝を踏めば、足跡状に凹んでしまい、しばらくの間、芝は倒れ込んだままになってしまうからです。
翌日になれば、芝は立ち上がって回復しますが、1日の範囲ではスタート時間の遅い後ろの組になればなるほど、足跡は増えていきます。
カップインさせることが目的のゴルフにあっては、当然、カップに近くになるほど足跡が多くなる傾向があります。
パッティンググリーンではカップの周りを踏まないこともエチケットとされていますが、このため、カップから30cmほど離れた外側が集中的に靴で踏まれることになります。
こうして時間の経過とともに、次第にカップ周辺から少し離れた30cm程度を境に、円周状の溝が出来上がるというわけです。
プロゴルフトーナメントの最終組がパッティングをショートしやすいのは、優勝のプレッシャーからばかりでなく、最終組がプレーする頃にはグリーン上は足跡だらけな上、秘密のドーナツの影響を少なからず受けているからでもあります。
ジャストタッチのパッティングでは秘密のドーナツの溝に落ちて、そこから這い上がってくる分だけエネルギーを消費してショートしてしまいます。
芝目の弱く、傾斜の少ない比較的平らなグリーンであれば、カップに対して魔法のドーナツの溝を直角に横断するため、その影響はタッチだけですみます。
しかし、傾斜や芝目がきつい場合には、カップに対して魔法のドーナツの溝を直角ではない角度で横断するため、溝から這い上がるときにカップから離れていく方向に逸れやすくなり、タッチだけでなくラインにも影響してきます。
こうした影響を受けにくいタッチに関する試行実験の結果、デイブ・ペルツが提唱しているとおり、最もカップインする確率の高いのは43cmオーバーのタッチ とされています。
たかが足跡とはいえ、ボールの勢いが弱まるカップ周りでは顕著に影響を受けるわけですが、影響を受けていないように見えるボールの勢いが強い段階でも、早いうちに僅かでも方向がずらされれば、結果としてカップを外れてしまうことも。
グリーンは非常にデリケートなものですから、ライン読みについてもグリーン上を何度も行ったり来たりせず、歩数を必要最小限に留める配慮が後続組へのエチケットになります。
だからといって、大股で歩こうとしすぎてスパイクマークを付けてしまっては意味がありませんが・・・。
自分のスコアを重視するなら、スタート時間が選べるプライベートラウンドでは、特にプレーする組数の多い土日において、遅いスタート時間の予約をなるべく避けるのが賢い選択かもしれません。
ただし、早い時間のラウンドでは自分の足跡がその後にスタートする人達全員に影響することを忘れずに、グリーン上は効率よく歩いてくださいね。
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グリーンのカップ周辺にできる円周状の溝のことを言います。
パッティングにおいて、ラインを踏むことが厳禁とされているのは、短く刈られているとはいえ、植物である芝を踏めば、足跡状に凹んでしまい、しばらくの間、芝は倒れ込んだままになってしまうからです。
翌日になれば、芝は立ち上がって回復しますが、1日の範囲ではスタート時間の遅い後ろの組になればなるほど、足跡は増えていきます。
カップインさせることが目的のゴルフにあっては、当然、カップに近くになるほど足跡が多くなる傾向があります。
パッティンググリーンではカップの周りを踏まないこともエチケットとされていますが、このため、カップから30cmほど離れた外側が集中的に靴で踏まれることになります。
こうして時間の経過とともに、次第にカップ周辺から少し離れた30cm程度を境に、円周状の溝が出来上がるというわけです。
プロゴルフトーナメントの最終組がパッティングをショートしやすいのは、優勝のプレッシャーからばかりでなく、最終組がプレーする頃にはグリーン上は足跡だらけな上、秘密のドーナツの影響を少なからず受けているからでもあります。
ジャストタッチのパッティングでは秘密のドーナツの溝に落ちて、そこから這い上がってくる分だけエネルギーを消費してショートしてしまいます。
芝目の弱く、傾斜の少ない比較的平らなグリーンであれば、カップに対して魔法のドーナツの溝を直角に横断するため、その影響はタッチだけですみます。
しかし、傾斜や芝目がきつい場合には、カップに対して魔法のドーナツの溝を直角ではない角度で横断するため、溝から這い上がるときにカップから離れていく方向に逸れやすくなり、タッチだけでなくラインにも影響してきます。
こうした影響を受けにくいタッチに関する試行実験の結果、デイブ・ペルツが提唱しているとおり、最もカップインする確率の高いのは43cmオーバーのタッチ とされています。
たかが足跡とはいえ、ボールの勢いが弱まるカップ周りでは顕著に影響を受けるわけですが、影響を受けていないように見えるボールの勢いが強い段階でも、早いうちに僅かでも方向がずらされれば、結果としてカップを外れてしまうことも。
グリーンは非常にデリケートなものですから、ライン読みについてもグリーン上を何度も行ったり来たりせず、歩数を必要最小限に留める配慮が後続組へのエチケットになります。
だからといって、大股で歩こうとしすぎてスパイクマークを付けてしまっては意味がありませんが・・・。
自分のスコアを重視するなら、スタート時間が選べるプライベートラウンドでは、特にプレーする組数の多い土日において、遅いスタート時間の予約をなるべく避けるのが賢い選択かもしれません。
ただし、早い時間のラウンドでは自分の足跡がその後にスタートする人達全員に影響することを忘れずに、グリーン上は効率よく歩いてくださいね。


2015年10月21日 10:23
松くい虫 とは ・・・
松枯れの原因になっている昆虫類を総称して、そう呼びます。
枯れ松にはキクイムシやカミキリムシが大量発生することから、松くい虫などと呼ばれるようになったのですが、ゴルフ場などでも問題になっている大規模な松枯れの多くは、マツノマダラカミキリなどが媒介するマツノザイセンチュウによる感染が主な原因 であることが後に判明しています。
マツノザイセンチュウは元々北米原産の松にいる線虫であり、日本を始めとして、アジアやヨーロッパの多くの松が感染による通水障害に対しての抵抗性が少ないために、壊滅的な被害を受けてしまいます。
英国のリンクスコースやムーアランドコースなどを除けば、ハザードとしての風の代用として、高い樹木をバーチカルハザードとして利用する林間コースが北米を中心とした世界中で造られてきました。
特に日本では、松林の林間コースとして世界的に有名なパインハーストで開催されたトーナメントで米国留学中に優勝した経験のある赤星六郎の影響や庭園などの古くからある伝統美の影響もあって、松林を中心とした林間のゴルフコースを造成することが多くなった経緯があります。
今や名門コースと知られる歴史のあるゴルフコースは黒松林を用地として選ばれたものも多いのですが、皮肉にもこのクロマツはマツノザイ線虫病に対する抵抗力が特に弱いかったため、特に甚大な被害を受けています。
マツノザイ線虫病に対する抵抗力が高い品種の代用植栽も考えられたようですが、外来種問題で他の影響を考えると難しくし、松枯れを生き残った抵抗性個体の選別という方法もクロマツでは抵抗性系統自体が少ないことから難しいとされています。
松枯れにより樹木自体が無くなってしまうと、コース設計の上、考えられて配置されている攻略ルートすら変わってしまい本来のゴルフコースの価値を失いかねません。
当初のコースの設計思想よりも大きくなり過ぎた樹木は邪魔になれば、設計思想に沿う形で適度に剪定して保つことができますが、次々と枯れてしまう松枯れによる瞬時の損失を埋めるのは難しく、ゴルフ場として大きな問題となっています。
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松枯れの原因になっている昆虫類を総称して、そう呼びます。
枯れ松にはキクイムシやカミキリムシが大量発生することから、松くい虫などと呼ばれるようになったのですが、ゴルフ場などでも問題になっている大規模な松枯れの多くは、マツノマダラカミキリなどが媒介するマツノザイセンチュウによる感染が主な原因 であることが後に判明しています。
マツノザイセンチュウは元々北米原産の松にいる線虫であり、日本を始めとして、アジアやヨーロッパの多くの松が感染による通水障害に対しての抵抗性が少ないために、壊滅的な被害を受けてしまいます。
英国のリンクスコースやムーアランドコースなどを除けば、ハザードとしての風の代用として、高い樹木をバーチカルハザードとして利用する林間コースが北米を中心とした世界中で造られてきました。
特に日本では、松林の林間コースとして世界的に有名なパインハーストで開催されたトーナメントで米国留学中に優勝した経験のある赤星六郎の影響や庭園などの古くからある伝統美の影響もあって、松林を中心とした林間のゴルフコースを造成することが多くなった経緯があります。
今や名門コースと知られる歴史のあるゴルフコースは黒松林を用地として選ばれたものも多いのですが、皮肉にもこのクロマツはマツノザイ線虫病に対する抵抗力が特に弱いかったため、特に甚大な被害を受けています。
マツノザイ線虫病に対する抵抗力が高い品種の代用植栽も考えられたようですが、外来種問題で他の影響を考えると難しくし、松枯れを生き残った抵抗性個体の選別という方法もクロマツでは抵抗性系統自体が少ないことから難しいとされています。
松枯れにより樹木自体が無くなってしまうと、コース設計の上、考えられて配置されている攻略ルートすら変わってしまい本来のゴルフコースの価値を失いかねません。
当初のコースの設計思想よりも大きくなり過ぎた樹木は邪魔になれば、設計思想に沿う形で適度に剪定して保つことができますが、次々と枯れてしまう松枯れによる瞬時の損失を埋めるのは難しく、ゴルフ場として大きな問題となっています。


2017年05月05日 12:07
水切りショット(skip shot) とは ・・・
ウォーターハザード越えの状況で、ボールを水面の上を弾ませて、対岸までボールを運ぶ打ち方のことを言います。
子供の頃に、河原で川に向かってアンダースローで石を投げつけて、水面を何回バウンドさせるかの回数を競う『水切り 』の遊びを経験した人も多いかと思います。
『水切りショット(skip shot) 』は、これとは違い、弾んだ回数を競うものではありませんが、水面を弾ませる原理は同じです。
もっとも、通常のプレーで使用されるタイプのショットではなく、エキシビションなどでギャラリーを楽しませるために行われる曲打ちの部類に該当します。
最も有名なのはマスターズでのエキシビションです。
1980年代から始まった比較的新しい伝統ですが、パー3コンテストが開催される16番ホールでは、マスターズの公式練習中にはパトロンから『水切りショット(skip shot)』を要求する声が湧き上がり、連呼されます。
世界中から招待されたトッププロはそれに応え、練習ラウンドでのファンサービスとして、『水切りショット(skip shot)』を披露することが恒例行事となっています。
この場合、ティーマーカーは無視して、ティーグラウンドの前面部にある左足下がりの斜面に移動して、ボールをセットアップします。
5番、6番アイアンくらいの番手を使用し、左足下がりの傾斜なりに立って、普通にショットするのが『水切りショット(skip shot)』のコツとされています。
テレビゲームなどでは『水切りショット』のコツはトップスピンをかけることに設定されている場合が多いのですが、実際のショットでは水面を弾ませるためのバックスピンを必要とします。
実際のゴルフでトップスピンがかかるのは、ボールの上部を叩いた『チョロ』の類のミスショットだけですから、意識的にトップスピンをかけて、ボールを遠くに飛ばすのはプロでも無理な話です。
普通に低い打ち出しになるトップボールだと、回転方向が反対となるトップスピンまでには至りませんが、バックスピン量はかなり減ってしまいます。
トップボールでは水面を弾いて進んでくれるほどのバックスピン量は得られなくなってしまうため、そうならないように、遊びの範疇として、ティーグラウンド外の極端な左足下がりのライを選択しています。
左足下がりのライで、傾斜なりに立って、普通にスイングすると、自然に打ち出し角を低く抑えつつ、通常のバックスピン量を確保できるというわけです。
アプローチであれば、低い打ち出し角でバックスピンをかけつつ止める技術もありますが、170ヤードとある程度距離のある場合にはトッププロでも選択肢に上がらないと見えます。
このパー3コンテストでは、2009年にビジェイ・シンが、2012年にはマルティン・カイマーが『水切りショット』でのホールインワンを達成しているのは驚くべき事実です。
皆さんも池の前に刻んだつもりでも、レイアップし損なって、池の手前の下り斜面にボールが止まった経験の人も多いかと思います。
その際、マスターズのトッププロの真似をして、ミドルアイアンで傾斜なりに打つなんてことはしない方が無難です。
マスターズの16番パー3のティーショットという毎年恒例のステージで、熟練のトッププロですら、数回に1回しか成功しない難しいものですし、オーガスタ・ナショナルGCと違い、池の縁は土留めの板で垂直に仕切られている場合が多いわけですから、対岸に到達しても池に跳ね返されるのがオチ。
通常のプレーのテクニックとは考えずに、安全を確認しつつ、状況を選んで、遊びの範疇で楽しんでくださいね。
当然、ボールを失う覚悟も必要ですが・・・。
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ウォーターハザード越えの状況で、ボールを水面の上を弾ませて、対岸までボールを運ぶ打ち方のことを言います。
子供の頃に、河原で川に向かってアンダースローで石を投げつけて、水面を何回バウンドさせるかの回数を競う『水切り 』の遊びを経験した人も多いかと思います。
『水切りショット(skip shot) 』は、これとは違い、弾んだ回数を競うものではありませんが、水面を弾ませる原理は同じです。
もっとも、通常のプレーで使用されるタイプのショットではなく、エキシビションなどでギャラリーを楽しませるために行われる曲打ちの部類に該当します。
最も有名なのはマスターズでのエキシビションです。
1980年代から始まった比較的新しい伝統ですが、パー3コンテストが開催される16番ホールでは、マスターズの公式練習中にはパトロンから『水切りショット(skip shot)』を要求する声が湧き上がり、連呼されます。
世界中から招待されたトッププロはそれに応え、練習ラウンドでのファンサービスとして、『水切りショット(skip shot)』を披露することが恒例行事となっています。
この場合、ティーマーカーは無視して、ティーグラウンドの前面部にある左足下がりの斜面に移動して、ボールをセットアップします。
5番、6番アイアンくらいの番手を使用し、左足下がりの傾斜なりに立って、普通にショットするのが『水切りショット(skip shot)』のコツとされています。
テレビゲームなどでは『水切りショット』のコツはトップスピンをかけることに設定されている場合が多いのですが、実際のショットでは水面を弾ませるためのバックスピンを必要とします。
実際のゴルフでトップスピンがかかるのは、ボールの上部を叩いた『チョロ』の類のミスショットだけですから、意識的にトップスピンをかけて、ボールを遠くに飛ばすのはプロでも無理な話です。
普通に低い打ち出しになるトップボールだと、回転方向が反対となるトップスピンまでには至りませんが、バックスピン量はかなり減ってしまいます。
トップボールでは水面を弾いて進んでくれるほどのバックスピン量は得られなくなってしまうため、そうならないように、遊びの範疇として、ティーグラウンド外の極端な左足下がりのライを選択しています。
左足下がりのライで、傾斜なりに立って、普通にスイングすると、自然に打ち出し角を低く抑えつつ、通常のバックスピン量を確保できるというわけです。
アプローチであれば、低い打ち出し角でバックスピンをかけつつ止める技術もありますが、170ヤードとある程度距離のある場合にはトッププロでも選択肢に上がらないと見えます。
このパー3コンテストでは、2009年にビジェイ・シンが、2012年にはマルティン・カイマーが『水切りショット』でのホールインワンを達成しているのは驚くべき事実です。
皆さんも池の前に刻んだつもりでも、レイアップし損なって、池の手前の下り斜面にボールが止まった経験の人も多いかと思います。
その際、マスターズのトッププロの真似をして、ミドルアイアンで傾斜なりに打つなんてことはしない方が無難です。
マスターズの16番パー3のティーショットという毎年恒例のステージで、熟練のトッププロですら、数回に1回しか成功しない難しいものですし、オーガスタ・ナショナルGCと違い、池の縁は土留めの板で垂直に仕切られている場合が多いわけですから、対岸に到達しても池に跳ね返されるのがオチ。
通常のプレーのテクニックとは考えずに、安全を確認しつつ、状況を選んで、遊びの範疇で楽しんでくださいね。
当然、ボールを失う覚悟も必要ですが・・・。


2017年05月31日 12:00
ムービングデー(moving day) とは ・・・
予選を通過した選手のスコアが大きく動き、順位が著しく変動する傾向の強い第3ラウンドのことを言います。
通常、4日間大会では木曜日と金曜日の2日間で予選が実施され、勝ち残った選手による第3ラウンドが土曜日となることから、『ムービングサタデー 』とも呼ばれます。
この順位変動には、大会主催者の配慮で、スコアが伸びやすく、比較的簡単なコースセッティングにされることも関係しています。
具体的には、ピンポジションをグリーンオンしやすく、かつオンした後のパッティングでも比較的やさしいラインが残りやすい位置にホールを切ったりします。
また、ティーの位置を前方にずらして、飛ばし屋であれば、パー4では1オン、パー5では2オンといったバーディーオンも狙えるような距離の短いセッティングにしたりもします。
これだけ見ると、やさしいセッティングで取りこぼした選手だけが脱落していくイメージを持たれるかもしれませんが、それだけではないのがゴルフの面白いところです。
それでは、どうして第3ラウンド後の順位に激しい変動が発生するのか?
球聖ボビー・ジョーンズが言うところの『Old man par(パーおじさん)』がそれを示唆しています。
『Old man par(パーおじさん)』とは、常にパープレーをしてくる架空の人物を想定したもの。
ゴルフはこの『Old man par(パーおじさん)』との闘いと称し、パープレーの重要性を説いたものです。
これはボビー・ジョーンズといえども、バーディー狙いのゴルフで調子を崩したことに起因しています。
たとえ、一流のゴルファーであっても、ラウンドではパープレーが主体となり、無理やり狙っても易々とバーディーが取れるものではなく、そのチャンスが来るまでじっと静かに待つことの大切さを表わした言葉です。
このように、ゴルフではバーディー以上の良いスコアを狙うとすればするほど、ボーギー以上のスコアになる確率が増すスポーツです。
プロのトーナメントが開催されるコースというのは、コース設計の上、コース難易度は高いもの。
また、深いラフであったり、狭く絞り込まれたフェアウェイであったり、硬く止まりにくいグリーン面であったり、速い転がるグリーンであったりと、基本となるコースセッティングも難しい状況にあるが多いものです。
ピンポジションやティーの位置によって、コース難易度が下がることは確かですが、プロの場合、他の選手も良いスコアを出してくるという前提を考えに入れなければならないため、逆にゴルフを難しくしてしまいます。
「バーディー以上を取らなければならない」という意識が、心理面で自身へのプレッシャーへと変わり、背景となる本来のコース難易度も影響して、もはやそれほど簡単なホールではなくなっているわけです。
最終日に向けて好位置をキープしたいという選手の思惑が錯綜し、気まぐれな気象の日内変化を含め、各種プレー条件が影響して、第3ラウンドには思惑通りにスコアを伸ばす選手、取りこぼして出遅れる選手、罠に嵌ってスコアを落とす選手までもが現れる、そんな複雑な様相を呈するのがムービングデー(ムービングサタデー)というわけです。
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予選を通過した選手のスコアが大きく動き、順位が著しく変動する傾向の強い第3ラウンドのことを言います。
通常、4日間大会では木曜日と金曜日の2日間で予選が実施され、勝ち残った選手による第3ラウンドが土曜日となることから、『ムービングサタデー 』とも呼ばれます。
この順位変動には、大会主催者の配慮で、スコアが伸びやすく、比較的簡単なコースセッティングにされることも関係しています。
具体的には、ピンポジションをグリーンオンしやすく、かつオンした後のパッティングでも比較的やさしいラインが残りやすい位置にホールを切ったりします。
また、ティーの位置を前方にずらして、飛ばし屋であれば、パー4では1オン、パー5では2オンといったバーディーオンも狙えるような距離の短いセッティングにしたりもします。
これだけ見ると、やさしいセッティングで取りこぼした選手だけが脱落していくイメージを持たれるかもしれませんが、それだけではないのがゴルフの面白いところです。
それでは、どうして第3ラウンド後の順位に激しい変動が発生するのか?
球聖ボビー・ジョーンズが言うところの『Old man par(パーおじさん)』がそれを示唆しています。
『Old man par(パーおじさん)』とは、常にパープレーをしてくる架空の人物を想定したもの。
ゴルフはこの『Old man par(パーおじさん)』との闘いと称し、パープレーの重要性を説いたものです。
これはボビー・ジョーンズといえども、バーディー狙いのゴルフで調子を崩したことに起因しています。
たとえ、一流のゴルファーであっても、ラウンドではパープレーが主体となり、無理やり狙っても易々とバーディーが取れるものではなく、そのチャンスが来るまでじっと静かに待つことの大切さを表わした言葉です。
このように、ゴルフではバーディー以上の良いスコアを狙うとすればするほど、ボーギー以上のスコアになる確率が増すスポーツです。
プロのトーナメントが開催されるコースというのは、コース設計の上、コース難易度は高いもの。
また、深いラフであったり、狭く絞り込まれたフェアウェイであったり、硬く止まりにくいグリーン面であったり、速い転がるグリーンであったりと、基本となるコースセッティングも難しい状況にあるが多いものです。
ピンポジションやティーの位置によって、コース難易度が下がることは確かですが、プロの場合、他の選手も良いスコアを出してくるという前提を考えに入れなければならないため、逆にゴルフを難しくしてしまいます。
「バーディー以上を取らなければならない」という意識が、心理面で自身へのプレッシャーへと変わり、背景となる本来のコース難易度も影響して、もはやそれほど簡単なホールではなくなっているわけです。
最終日に向けて好位置をキープしたいという選手の思惑が錯綜し、気まぐれな気象の日内変化を含め、各種プレー条件が影響して、第3ラウンドには思惑通りにスコアを伸ばす選手、取りこぼして出遅れる選手、罠に嵌ってスコアを落とす選手までもが現れる、そんな複雑な様相を呈するのがムービングデー(ムービングサタデー)というわけです。


2017年07月21日 09:52
メンバーズバウンス(member’s bounce) とは ・・・
コースから逸れて外れていくようなショットが落下して着弾した際に、普通では想像もつかない方向に弾み、フェアウェイやグリーン方向へと戻ってくることを言います。
日本では『メンバーキック(和製英語)』と呼ばれています。
このメンバーとは、勿論、メンバーシップコース(会員制ゴルフ場)の会員のことです。
今でこそ、誰でもプレーできるパブリックコースやセミパブリックコースが増えましたが、以前には会員制ゴルフ場で、会員になるか、もしくはその会員の紹介として、会員と同伴でなければ、そもそもプレーすることができませんでした。
好きな時にゴルフをするには、高額の会員券代・名義変更料金、年会費等を払ってでも、会員にならなければ、叶わなかったわけです。
そのため、よほど財力があって、複数のコースの会員にならない限り、今ほど自由に様々なコースでプレーできたわけではありません。
必然的にホームコースが特定され、何度も同じコースをラウンドすることによって、コースの癖を隅から隅まで知ることになります。
そんな経験の中、会員でなければ知りようのない攻略ルートに気づいたりもします。
季節毎の芝草の刈高や雑草の長さを理解した上で、正規のプレーイングルートをわざと外し、法面などにぶつけて、ボールの勢いを殺したり、斜面の傾斜を積極的に利用して、思った方向に転がして寄せるなど、そのコースに特化した独自の方法が存在したりします。
ビジターが同じ攻略ルートを真似しようとしても、当てる高さや弾道の向きなどに微妙なコツがあったりして、途中の急斜面に止まってトラブルになってしまうことも。
メンバーズバウンス(メンバーキック)は、単なる幸運だけによる『ナイスキック』とは少しニュアンスが違って、豊富な経験を拠り所としたものであるということです。
そのコースのスペシャリストの証とも言えます。
もっとも、ビジターの打球があり得ないようなラッキーなキックをした場合にも、茶化して『メンバーズバウンス(メンバーキック)』と呼んだりはしますが。
現在では、比較的自由に色々なコースをプレーすることができ、初めてのコースを回る場合、より安全な正規の攻略ルートを辿ることになりがちです。
それはそれで定石として良いことではあるのですが、ともすると、イマジネーションを狭めてしまうことにも。
ホームコースを何度もプレーすることによって、ある種の飽きが出てくると、それを解消するため、より危険とされるルートにも挑戦するでしょう。
そうした試行錯誤の中、攻略ルートのイマジネーションも育まれていくことになります。
同じ様な条件で、どの程度までがセーフで、どこからがアウトなのかを何回も試すことによって、程良い頃合いは見えてくるものです。
こうした頃合いをホームコースだけでなく、他のコースでも同じ様に使えるようになって、初めて技やコースマネジメントを修得したことになるわけです。
『メンバーズバウンス(メンバーキック)』に留まらず、他のコースでも応用できるか試してみてくださいね。
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コースから逸れて外れていくようなショットが落下して着弾した際に、普通では想像もつかない方向に弾み、フェアウェイやグリーン方向へと戻ってくることを言います。
日本では『メンバーキック(和製英語)』と呼ばれています。
このメンバーとは、勿論、メンバーシップコース(会員制ゴルフ場)の会員のことです。
今でこそ、誰でもプレーできるパブリックコースやセミパブリックコースが増えましたが、以前には会員制ゴルフ場で、会員になるか、もしくはその会員の紹介として、会員と同伴でなければ、そもそもプレーすることができませんでした。
好きな時にゴルフをするには、高額の会員券代・名義変更料金、年会費等を払ってでも、会員にならなければ、叶わなかったわけです。
そのため、よほど財力があって、複数のコースの会員にならない限り、今ほど自由に様々なコースでプレーできたわけではありません。
必然的にホームコースが特定され、何度も同じコースをラウンドすることによって、コースの癖を隅から隅まで知ることになります。
そんな経験の中、会員でなければ知りようのない攻略ルートに気づいたりもします。
季節毎の芝草の刈高や雑草の長さを理解した上で、正規のプレーイングルートをわざと外し、法面などにぶつけて、ボールの勢いを殺したり、斜面の傾斜を積極的に利用して、思った方向に転がして寄せるなど、そのコースに特化した独自の方法が存在したりします。
ビジターが同じ攻略ルートを真似しようとしても、当てる高さや弾道の向きなどに微妙なコツがあったりして、途中の急斜面に止まってトラブルになってしまうことも。
メンバーズバウンス(メンバーキック)は、単なる幸運だけによる『ナイスキック』とは少しニュアンスが違って、豊富な経験を拠り所としたものであるということです。
そのコースのスペシャリストの証とも言えます。
もっとも、ビジターの打球があり得ないようなラッキーなキックをした場合にも、茶化して『メンバーズバウンス(メンバーキック)』と呼んだりはしますが。
現在では、比較的自由に色々なコースをプレーすることができ、初めてのコースを回る場合、より安全な正規の攻略ルートを辿ることになりがちです。
それはそれで定石として良いことではあるのですが、ともすると、イマジネーションを狭めてしまうことにも。
ホームコースを何度もプレーすることによって、ある種の飽きが出てくると、それを解消するため、より危険とされるルートにも挑戦するでしょう。
そうした試行錯誤の中、攻略ルートのイマジネーションも育まれていくことになります。
同じ様な条件で、どの程度までがセーフで、どこからがアウトなのかを何回も試すことによって、程良い頃合いは見えてくるものです。
こうした頃合いをホームコースだけでなく、他のコースでも同じ様に使えるようになって、初めて技やコースマネジメントを修得したことになるわけです。
『メンバーズバウンス(メンバーキック)』に留まらず、他のコースでも応用できるか試してみてくださいね。


2018年01月13日 09:57
目玉(フライドエッグ、fried egg) とは ・・・
バンカーに打ち込んだボールが砂の中に半分埋まった状態のライのことを言います。
高く上がったボールがバンカーに直接落ちると、隕石の落下時にできるクレーターのように、ボール周りの砂を周辺に吹き飛ばします。
落下地点であるボール周囲は円形状に凹み、その外側には押しやられた砂で盛り上がった状態になっています。
この見た目が目玉焼きに似ていることから、日本でも欧米でも共通して、こうした名で呼ばれているというわけです。
ただし、バンカーに入ったボールが全てこのように砂に埋まるわけではありません。
まず、第一条件として、ボールの突入スピードが速いこと。
高い位置からの落下であったり、バンカーの斜面に直接ライナーで刺さったりする場合です。
ウェッジはロフト角が大きいので、ロングアイアンやミドルアイアンなどと比べて、弾道が高いと考えがちですが、打ち出し角は大きくなるものの、最高到達点はどのクラブも同じです。
昔からショットメーカーはロフト角が違うクラブを使っても、すべて最高到達点を揃えることが大事とされてきましたし、最近の弾道測定器のデータからもそれが裏付けられています。
そのため、上手な人ではボールの最高到達点はヘッドスピードに比例することになります。
ヘッドスピードが速い人は最高到達点が高くなるので、それだけ目玉になりやすい傾向にあります。
ただし、球を上げようとロブショット気味に打っている場合は別。
ヘッドスピード遅い人の場合、無意識にボールを上げようと、ロフトを寝かせてしまう傾向があります。
こうした場合にはヘッドスピードに関係なく、最高到達点が高くなってしまい、目玉になることも。
それでも、バックスピンが多くかかっているので、目玉になりにくいものです。
そう、目玉になる第二条件はスピン量です。
向かい風の場合には、経験的にも球の弾道が高くなることが知られています。
物理的には、ボールの回転によって、普段からマグヌス効果による揚力を得て、ボールを空中に浮かしているわけですが、これが向かい風によって、更に力を増すわけです。
マグヌス効果とは、空気中を回転する物体が移動する場合、進行方向に対して直角に回転面に沿った力が働くことを言います。
スピン量が多いほど、ボールスピードが速いほど、そして向かい風が強いほど、このマグヌス力(この場合はボールの揚力として働く力)が強くなるわけです。
そのため、向かい風に向かって打ち出されたボールは吹き上がるような高い弾道になってしまいます。
そして、向かい風に抵抗して、ボールの回転エネルギーが完全に消費され、無回転状態で落下してくることによって、重たい球質になるため、更にボールが目玉になりやすくなるというわけです。
プロのように硬いグリーンに止めるため、スピンコントロールされた高い弾道のボールを打っている場合には、無風状態であっても目玉になりやすいとも言えます。
また、ミスショットでトップした場合、低スピン状態のライナーがバンカーの斜面に突き刺さるのも、角度こそ違えども条件は同じというわけです。
目玉になりやすい第三の条件は砂質です。
日本でバンカーに使用されている砂には、砕砂(人工砂)・山砂・湖砂・川砂・海砂などがあります。
例に挙げた順に、左のものほど、砂が形成される行程で、粒子が丸みを帯びてきます。
粒子が丸いほど、そして、粒径が小さいほど、崩れやすくなるため、目玉になりやすくもなります。
ただし、真っ白なバンカーに使用されている砕砂(人工砂)は別。
岩石としては非常に硬度が低い大理石を砕いたもので、使用するほど粒径が細かくなってしまうため、特に目玉になりやすい砂質と言えます。
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バンカーに打ち込んだボールが砂の中に半分埋まった状態のライのことを言います。
高く上がったボールがバンカーに直接落ちると、隕石の落下時にできるクレーターのように、ボール周りの砂を周辺に吹き飛ばします。
落下地点であるボール周囲は円形状に凹み、その外側には押しやられた砂で盛り上がった状態になっています。
この見た目が目玉焼きに似ていることから、日本でも欧米でも共通して、こうした名で呼ばれているというわけです。
ただし、バンカーに入ったボールが全てこのように砂に埋まるわけではありません。
まず、第一条件として、ボールの突入スピードが速いこと。
高い位置からの落下であったり、バンカーの斜面に直接ライナーで刺さったりする場合です。
ウェッジはロフト角が大きいので、ロングアイアンやミドルアイアンなどと比べて、弾道が高いと考えがちですが、打ち出し角は大きくなるものの、最高到達点はどのクラブも同じです。
昔からショットメーカーはロフト角が違うクラブを使っても、すべて最高到達点を揃えることが大事とされてきましたし、最近の弾道測定器のデータからもそれが裏付けられています。
そのため、上手な人ではボールの最高到達点はヘッドスピードに比例することになります。
ヘッドスピードが速い人は最高到達点が高くなるので、それだけ目玉になりやすい傾向にあります。
ただし、球を上げようとロブショット気味に打っている場合は別。
ヘッドスピード遅い人の場合、無意識にボールを上げようと、ロフトを寝かせてしまう傾向があります。
こうした場合にはヘッドスピードに関係なく、最高到達点が高くなってしまい、目玉になることも。
それでも、バックスピンが多くかかっているので、目玉になりにくいものです。
そう、目玉になる第二条件はスピン量です。
向かい風の場合には、経験的にも球の弾道が高くなることが知られています。
物理的には、ボールの回転によって、普段からマグヌス効果による揚力を得て、ボールを空中に浮かしているわけですが、これが向かい風によって、更に力を増すわけです。
マグヌス効果とは、空気中を回転する物体が移動する場合、進行方向に対して直角に回転面に沿った力が働くことを言います。
スピン量が多いほど、ボールスピードが速いほど、そして向かい風が強いほど、このマグヌス力(この場合はボールの揚力として働く力)が強くなるわけです。
そのため、向かい風に向かって打ち出されたボールは吹き上がるような高い弾道になってしまいます。
そして、向かい風に抵抗して、ボールの回転エネルギーが完全に消費され、無回転状態で落下してくることによって、重たい球質になるため、更にボールが目玉になりやすくなるというわけです。
プロのように硬いグリーンに止めるため、スピンコントロールされた高い弾道のボールを打っている場合には、無風状態であっても目玉になりやすいとも言えます。
また、ミスショットでトップした場合、低スピン状態のライナーがバンカーの斜面に突き刺さるのも、角度こそ違えども条件は同じというわけです。
目玉になりやすい第三の条件は砂質です。
日本でバンカーに使用されている砂には、砕砂(人工砂)・山砂・湖砂・川砂・海砂などがあります。
例に挙げた順に、左のものほど、砂が形成される行程で、粒子が丸みを帯びてきます。
粒子が丸いほど、そして、粒径が小さいほど、崩れやすくなるため、目玉になりやすくもなります。
ただし、真っ白なバンカーに使用されている砕砂(人工砂)は別。
岩石としては非常に硬度が低い大理石を砕いたもので、使用するほど粒径が細かくなってしまうため、特に目玉になりやすい砂質と言えます。



2018年03月17日 07:52
元調子(high kick point) とは ・・・
シャフトのどの部分に撓りを感じるかという分類で、キックポイントの位置をバット寄りに感じるシャフトのことを言います。
ただし、キックポイントの位置は物理的にはほんの僅かな違いでしかなく、対極的な先調子と元調子との間でも、一般的にはチップ側から測って全体の41~45%の間にあるとされています。
そんな数%の僅かな違いでも、実際に振ってみた場合には、撓り方の違いを感じるものです。
また、どの調子のシャフトであっても、先端部分の剛性が低く、中間部、手元部分へと行くに従って剛性が増し、硬くなっていくという基本性質は変わりません。
相対的に柔らかい部分を作っている場合もありますし、硬くなる度合いを変えて、調子に特徴を出している場合など様々です。
元調子では相対的に手元寄りの部分を柔らかくしているか、手元に向かって硬くなる傾きが緩く作っているシャフトが一般的です。
チップ・センター・バット剛性から計算される調子係数で言えば、30以上~35未満の間が元調子に分類されています。
この元調子のシャフトは、先調子や中調子に比べると、手元寄りから全体的に撓ってしまい、キックポイントからの回転半径が大きくなるため、弾道が低くなる傾向があります。
特にインパクト時に撓り戻りを起こせない場合に、この傾向は顕著になります。
また、弾道が低い性質を利用して、ヘッドスピードが速く、普通にインパクトしても、スピン量が多過ぎて、球が高く吹き上がってしまうのを軽減するのには適しています。
シャフトの先端の動きが鈍いため、一発の飛びは望めない反面、ショットのばらつきの範囲が狭いという理由のため、上級者に好まれるようです。
アイアンシャフト分野において、長い間、不動の地位を占めているダイナミックゴールドもそんな安定性の高い元調子のシャフトです。
また、先調子や中調子に比べると、元調子のシャフトはつかまりが悪いので、左へのミスを嫌がる上級者にも好まれます。
ただし、左へのミスではシャフトの撓りや撓り戻りのタイミングなども影響するので、先調子は除外するとしても、必ずしも元調子が中調子よりも優れているというわけではありません。
中調子のシャフトで左へのミスが軽減される場合もあるので、色々と試してみてください。
また、元調子のシャフトは非力な方や切り返しのリズムがゆっくりしている方にも合います。
ゴルフスイングでは切り返しでシャフトの撓りを感じることが大切ですが、先調子や中調子に比べて、元調子のシャフトは手元に撓りを感じやすくなっているのが利点です。
無理をしなくても、ご自分のスイングで撓りを感じられるので、おのずと切り返しのタイミングが安定してきます。
これによって、タメの少ない人もタメが作られてきます。
反対に、バックスイングが速い人だと、切り返しでシャフトが暴れると感じる方もいるようです。
どういった調子のシャフトを選ぶにしても、切り返しやインパクトでタイミングが取りやすく、フィニッシュまで気持ち良く振れるものを選ぶことによって、方向性も飛距離も同時に改善されます。
面倒くさがらず、広い練習場での試打会を探して、是非試してみることをお勧めします。
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シャフトのどの部分に撓りを感じるかという分類で、キックポイントの位置をバット寄りに感じるシャフトのことを言います。
ただし、キックポイントの位置は物理的にはほんの僅かな違いでしかなく、対極的な先調子と元調子との間でも、一般的にはチップ側から測って全体の41~45%の間にあるとされています。
そんな数%の僅かな違いでも、実際に振ってみた場合には、撓り方の違いを感じるものです。
また、どの調子のシャフトであっても、先端部分の剛性が低く、中間部、手元部分へと行くに従って剛性が増し、硬くなっていくという基本性質は変わりません。
相対的に柔らかい部分を作っている場合もありますし、硬くなる度合いを変えて、調子に特徴を出している場合など様々です。
元調子では相対的に手元寄りの部分を柔らかくしているか、手元に向かって硬くなる傾きが緩く作っているシャフトが一般的です。
チップ・センター・バット剛性から計算される調子係数で言えば、30以上~35未満の間が元調子に分類されています。
この元調子のシャフトは、先調子や中調子に比べると、手元寄りから全体的に撓ってしまい、キックポイントからの回転半径が大きくなるため、弾道が低くなる傾向があります。
特にインパクト時に撓り戻りを起こせない場合に、この傾向は顕著になります。
また、弾道が低い性質を利用して、ヘッドスピードが速く、普通にインパクトしても、スピン量が多過ぎて、球が高く吹き上がってしまうのを軽減するのには適しています。
シャフトの先端の動きが鈍いため、一発の飛びは望めない反面、ショットのばらつきの範囲が狭いという理由のため、上級者に好まれるようです。
アイアンシャフト分野において、長い間、不動の地位を占めているダイナミックゴールドもそんな安定性の高い元調子のシャフトです。
また、先調子や中調子に比べると、元調子のシャフトはつかまりが悪いので、左へのミスを嫌がる上級者にも好まれます。
ただし、左へのミスではシャフトの撓りや撓り戻りのタイミングなども影響するので、先調子は除外するとしても、必ずしも元調子が中調子よりも優れているというわけではありません。
中調子のシャフトで左へのミスが軽減される場合もあるので、色々と試してみてください。
また、元調子のシャフトは非力な方や切り返しのリズムがゆっくりしている方にも合います。
ゴルフスイングでは切り返しでシャフトの撓りを感じることが大切ですが、先調子や中調子に比べて、元調子のシャフトは手元に撓りを感じやすくなっているのが利点です。
無理をしなくても、ご自分のスイングで撓りを感じられるので、おのずと切り返しのタイミングが安定してきます。
これによって、タメの少ない人もタメが作られてきます。
反対に、バックスイングが速い人だと、切り返しでシャフトが暴れると感じる方もいるようです。
どういった調子のシャフトを選ぶにしても、切り返しやインパクトでタイミングが取りやすく、フィニッシュまで気持ち良く振れるものを選ぶことによって、方向性も飛距離も同時に改善されます。
面倒くさがらず、広い練習場での試打会を探して、是非試してみることをお勧めします。


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