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オルタネートグリーンとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年06月27日 10:18

 オルタネートグリーン
 (alternate greens、2グリーン、ダブルグリーン)
 とは ・・・


 ゴルフコースの各ホールがメイングリーンとサブグリーンで構成されている2グリーンのことを言います。

 本来、2グリーンは異常気象などに対処した一時的な処置でしたが、日本ではメンテナンスのアイデアとして常態化していることが問題とされます。

 本来、ゴルフコースとはティーインググラウンドからフェアウェイ、グリーン、カップへと次第に目標が狭まるように設計されていることが基本とされます。

 2グリーンでは小さめのグリーンが配置されているとはいえ、2つ並んだグリーン付近の横幅はフェアウェイよりも広くなっているため、狙いが徐々に狭まってくるゴルフの本質から外れるとされます。

 「2グリーンはゴルフコースではない」と言われてしまうほど、世界的には1グリーン以外認められていないのが実状です。

特に2つのグリーンが近くに並んだ眼鏡状の2グリーンではコース評価は低く、フェアウェイからグリーンへのルートが二手に枝分かれするタイプの2グリーンであれば、目標を狭まることができるため、それほど評価は下がりませんが、高い評価も受けることはないようです。

 当初、日本のゴルフ場も英国のコースを見本としてつくられたので、西洋芝の1グリーン設計が模索されました。

 当時、肥沃で保水性が高く、透水性の低い土で芝を生育していたように、日本の芝草管理技術は低く、寒地型芝草で高温に弱いベント芝はブラウンパッチ病などに罹り、西洋芝のグリーンは壊滅的な打撃を受けています。

 そのため、北関東よりも暖かい南の地域では、日本の在来種で風土に適したコーライ(姫高麗芝)の1グリーンを採用することになります。

 ただし、コーライ(姫高麗芝)は暖地型芝草のため、冬の低温になると休眠してしまい枯れ草のような色に変色してしまいます。

 常緑グリーンへの憧れから、苦肉の策としてサマーグリーンのコーライとウィンターグリーンのベントを季節によって使い分ける2グリーン方式のアイデアで、日本は独自の道を歩むことになったのが大まかな経緯です。

 現在では高温にも強い芝草の品種改良が進み、グリーン床構造を始め、芝の管理技術の手法がUSGAによって公開されていることもあって、日本よりも高温多湿の地域であっても、ベント芝のグリーンを維持することは可能になっており、日本でもベントの1グリーン化への改造も進んできています。

 グリーン及びグリーン周りという重要な部分なだけに、2つのグリーンを1つにするという単純なものではなく、改めてコース全体の設計を見直さなければならないほど、大変な改造とされています。


 コースマネジメントの観点から見れば、2グリーンでは使用されていない方のグリーンはもちもん、2つのグリーンに挟まれたエリアにもハザードをつくられることがないため、安全地帯となっています。

 目的のパッティンググリーンが難易度の高いタイプのハザードに囲まれていても、2つのグリーンに挟まれたエリアと使用されていないグリーンを含めた方に狙いをずらしてショットすれば、比較的安全にグリーンを攻めることができます。

 また、2つのグリーンが真横、もしくは斜め横に並んでいる2グリーンの場合、ボールの位置を含めた3点で空間を自然に捉えることができてしまいます。

 このことによって、目標までの距離を3次元的にイメージできるため、グリーンを狙うショットの距離感が比較的つかみやすいという特徴があります。

 1グリーンではなかなかピンに絡まないというのは、グリーンが大きいためと言う理由だけでなく、ピンの位置とボールの位置だけを見るという直線的な把握の仕方が影響しています。

 裏を返せば、目標になる物をもう1点見つけて、3点で空間を捉える習慣を身につけると、1グリーンであっても距離感を少し改善することがというできるわけです。

 コース設計的には短所といえども、ゴルファー側とすれば、その弱点を突いたり、コース攻略上のヒントとして1グリーンへ応用したりと、何でもコースマネジメントに役立ててみてくださいね。


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アーリーバードとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年07月30日 10:52

 アーリーバード(early bird) とは ・・・

 ゴルフ場の早朝割引のスタート枠のことを言います。

 『early bird(アーリーバード)』には、『早起きの人』・『定刻前に現れる人』の他、『早朝割引』などの意味があります。

 日本の場合、日の長い季節限定で、ゴルフ場の開場時間前の午前4~6時台のスタート時間になることが一般的です。

 午前7~10時台にスタートする通常の時間帯でのプレー料金よりも、リーズナブルな料金設定 になっています。

 気温も湿度も高くなる、蒸し暑い日本の夏には、気温の上がらない早朝のうちにスタートし、午前中にラウンドを終えてしまうプレースタイルが夏の定番 ともなっています。

 日の出前のアーリーバードは特におすすめで、ゴルフ場に太陽が昇り、朝露に濡れた緑を照らして、鮮やかな緑の広がっていく光景は、映像で見るものとはまた違って、肌で感じる爽やかさとともに、心に深く刻まれるほどの美しさがあります。

 美しさと言えば、女性にとってもメリットがあります。

 最も紫外線量が多いと言われる午前10~午後2時の時間帯を回避してプレーすることができ、汗で日焼け止めが流れてしまうことも少ないため、紫外線ケアの面でも有効 です。

 プレーのペースの面では、早くプレーを終えて時間を有効に使いたいと考える人や地元の常連さんの利用も多いため、ペースは総じて速くなる傾向があります。

 早朝ハーフだけのラウンドであれば、ほぼ滞りなくプレーを終えることができます。

 昼休憩を間に挟まずに18ホール続けてプレーするスループレーの場合には少し話が違い、できるだけ早いスタート時間を選ぶことが時間を有効利用する上での大事なポイント になります。

 一般開場のゴルフ場の多くはアウトコースとインコースから同時にスタートさせる2ウェイスタート方式ですから、通常スタートよりも早い時間帯に9ホールを終えて、10ホール目に入ることができれば、その後も比較的早いペースを維持してラウンドを終えることができます。 

 ただし、9ホール後の折り返し時点で通常スタートの後に組み込まれてしまうと、プレーする組数が追加されるために、それまでのペースは維持できなくなります。

 前半が普段よりも速いペースでラウンドしていただけに、より詰まったように感じてしまうので、この時点で諦めて気持ちを切り替えないと、余計なストレスを背負い込むことになり、スコアにも悪い影響を与えてしまいます。

 こうした場合、ラウンド後半には日が昇り、気温も上がってくるので、熱中症対策の準備もしておくに越したことはありません。

 それでも午前中には確実にプレーを終えることができるので、午後の時間を他のことに使えるというのは魅力的です。

 スコア面でのメリットで言えば、昼休憩で食べ過ぎたり、飲み過ぎたりして午後のスコアがあまり良くない人には、早い時間帯のスループレーは特におすすめです。

 食事を摂ると、自律神経のバランスがそれまでとは微妙に変わってしまいます。

 食事抜きで18ホール回りきってしまうスループレーでは、より自己ベストが更新しやすいというわけです。

 通常の時間帯で18ホールスループレーはなかなかないので、アーリーバード枠でのスループレーは貴重な存在 と言えます。

 ただし、アーリーバードでは注意したい点も多々あります。

 ティーグラウンドに立ったときに朝露が多くて、濡れている場合には、ラフの葉に付着した水分も多く、ボールにスピンがかかりにくくなることや芝が絡みやすく重くなるので、普段よりもかなり難しい状況になります。

 よりフェアウェイキープを重視したコースマネジメントが要求されます。

 グリーン上でも朝露の影響で転がるスピードは遅くなることに注意する必要がありますが、パッティングとしては比較的簡単な部類になります。

 濡れているグリーン面をボールが転がる場合、グリーン面と接地しているところに水分が付着します。

 ボールの進行方向と重なるボールの中央の外周に水分が付着するため、重心の関係からボールの直進性が増します。

 普段より浅くラインを読み、より強いタッチが必要となるのは雨の日のグリーン上と同じです。

 ズボンも汚れやすくなるため、登山用のレインスパッツを用意しておくと重宝します。

 レインウェアのズボンでも構わないのですが、蒸れたり、体温上昇のデメリットを考えると、この場合にはレインスパッツの方が適しています。

 また、ゴルフ場開場前の早い時間帯ということもあって、ロッカールーム、レストラン、お風呂などの施設が使用できないことや精算方法も通常のプレーとは違う場合も中にはあるので、事前によく内容を確認してから申し込むことが大切です。

 夏のラウンド後にお風呂やシャワーを浴びることができないのは、かなりきついことですが、コスト面から午前中にはボイラーに火を入れないというゴルフ場も多く、そういったことを含めた早朝割引であるということをあくまでも忘れずに!

   楽天GORAのアーリーバードプランは・・・


   GDOのアーリーバードプランは・・・



   もうひとつの夏の定番 高所・避暑地にあるゴルフ場一覧はこちら


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インコース(バックナイン)とは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年10月13日 09:11

 インコース(バックナイン) とは ・・・


 10番から18番ホールまでのことを言います。

 近代ゴルフの発祥の地と言われるスコットランドのリンクスコースは、海と陸を繋ぐ(リンク、link)土地という意味の『リンクスランド』と呼ばれる海岸沿いの砂丘地帯にあります。

 海岸沿いという地形的な性質上、1番ホールは海岸線に沿ってスタートし、中間地点で折り返して戻ってくるルートプランがよく用いられました。

 『インコース』という言葉は、この『ゴーイングアウト・カミングイン』のルーティングに由来 したものだと言われています。

 R&Aによってゴルフコースが18ホールに統一されてからは、後半の9ホールを『インワードナイン(inward nine)』、または『インワードハーフ(inward half)』と呼ばれるようになっています。

 現在、日本のコースでは9番ホールのグリーンがクラブハウス付近に配置されており、9ホールをプレーした時点で一度クラブハウスに戻ってくるルーティングがほとんどで、再度10番ホールからスタートしていくルートは本来的な意味でのカミングインとは違うのですが、昔のなごりから『インコース』という呼び名が使われています。

 本来、ゴルフコースのルートプランは1番から18番ホールまでのプレーのリズムの流れも考慮したコース設計がなされており、1番ホールからスタートして、18番ホールまで順にプレーしていくワンウェイ方式を基本としています。

 18ホール中、後半部分に当たる9ホールという意味から、インコースは『バックナイン(back nine)』と呼ばれることもあります。

 1番から18番ホールまでのプレーのリズムの流れを重視するタイプの設計家であれば、10番ホールからスタートして18番で折り返し、1番~9番ホールの順でプレーするインスタートは、設計思想やプレーの公平性を無視する行いとして嫌うことも。

 ただし、一般開場している多くのゴルフ場では、現在、営業上の問題から1番ホールと10番ホールからそれぞれスタートさせるツーウェイ方式が採用されており、最近ではそうしたプレースタイルに合わせて、1番から9番ホールまでのハーフを1つの流れ、10番から18番までのハーフをもう1つの流れとして独立させた設計思想でつくられたコースもあるようです。

 インであったり、バック9であったりと言葉自体は残っていても、ゴルフの長い歴史の中、本来の意味はほとんど形骸化しており、10番から18番ホールまでを形式的に指す言葉として使われているのが実情です。


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アテストとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年11月04日 14:25

 アテスト(attest) とは ・・・

 ストロークプレーの競技において、マーカーとして担当する同伴競技者の各ホールのスコアを確認しながらスコアカードに記入していき、ラウンド終了後にそのスコアが正しいことを承認する印として、アテスト欄に署名をすることを言います。(ゴルフ規則6-6 a)

 そのスコアカードは同伴競技者本人に渡され、マーカーが記入した各ホールのスコアに間違いがないか確認した上で、そのスコアが正しいことを承認する印として、プレーヤーズシグネチャー欄に自署した後に、委員会に提出します。(ゴルフ規則6-6 b)

 トーナメントにおいて、この一連の確認作業はアテストルーム(アテストテント)と呼ばれる場所で行われることから、この確認作業全体がアテストと呼ばれることもあります。

 一般開場時にマスター室前に置いてあるような4人分のスコア欄があるスコアカードではなかなかイメージしにくいでしょうが、競技用のスコアカードでは自分のスコアをつける欄が補助的に切り取り線で付いているものの、主として同伴競技者1名のスコアを記録するためのものが使用されます。

 委員会で指名されたマーカーに対して他の競技者のスコアカードが渡されるというわけです。

 マーカーとして担当する同伴競技者の各ホールのスコアを記録していくとともに、後の確認用として自分の各ホールのスコアも切り取り線が付いた自分のスコア欄に記録していきます。

 ラウンド終了後のアテストルーム内では、アテスト欄に署名した後、スコアカードの本体部分と自分の確認用のスコア欄を切り離して、競技者本人に本体部分を渡します。

 手元には自分の確認用のスコア欄が残ります。

 反対に自分のスコアカードの本体部分を自分のマーカーから受け取り、手元に残しておいた自分の確認用のスコア欄と付け合わせて、マーカーの付けたスコアに間違いがないか確認します。

 スコアに間違いを見つけた場合、マーカーに確認を取って訂正してもらいます。

 自分で自分のスコアカードを訂正して、委員会に提出した場合には競技失格となってしまいます。

 スコアカードが有効とみなされるには、①各ホールのスコアの記入、②マーカーの署名、③プレ-ヤーの署名が必須で、これらの記入漏れは競技失格となります。

 アテストルームの机の上に署名前のスコアカードを置いたまま、席を離れたことで委員会に提出されたものとみなされて、失格になったプレーヤーもいるので、署名前のスコアカードの取扱いには特に注意が必要です。

 ただし、アテスト欄とプレーヤーズシグネチャー欄とを間違えて署名した場合でも、スコアカードは有効との裁定が下っています。

 このほか、マーカーが途中棄権する場合には、そこまでのスコアに対してアテスト欄に署名してもらい、他の同伴競技者がスコアカードを受け取って、その後のスコアの記録を引き継ぐことになります。

 ここで注意が必要なのが、スコアカードのアテスト欄に棄権したマーカーの署名がされていることによって、その後にマーカーを引き継いだ同伴競技者がアテスト欄に署名を忘れてしまうことがまれに発生します。

 マーカーを引き継いだ同伴競技者は、引き継いだ各ホールのスコアを記入し、それを承認する署名が必要で、結果としてアテスト欄にはマーカー2名の署名がなければ、署名をもらい忘れた競技者は失格となってしまうので、責任重大です。

 また、アウトとインを間違えてスコア記入し、提出してしまった場合にも競技失格となりますが、各ホールのスコアが正確に記入されていた場合、合計スコア欄に計算違いがあったとしても、委員会が訂正することになっているので、失格になりません。

 このようにトーナメントプロにとって、成績を最終確定させるアテストはその日のゴルフで最も大事な作業になるため、プレー終了後であっても、アテスト前にプロにサインを求めることはタブーとされています。

 プレー中と同様、もう少しだけ気を使ってあげましょうね。


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インプレーとは?〔ゴルフ用語説明〕

2015年11月17日 10:50

 インプレー(ball in play) とは ・・・

 ティーインググラウンドでストロークを行った直後からカップインするまでのボールの状態のことを言います。

 ストロークとはボールを打とうと思ってクラブを振る動きのことで、打とうとする意思を持ってクラブがボールに届くところを越えた場合のことです。

 そのため、ワッグルなどの動きでボールにクラブが触れたり、ティーからボールが落ちた場合でも、打とうとする意思がないものなので、ストロークとはならず、無罰で最初からやり直すことができます。

 また、ボールに届く前に途中でスイングを中止した場合には、クラブがボールに届くところを越えていないので、ストロークとはならず、インプレーにはなりません。

 もし、スイングの途中に強風などでティーからボールが転がり落ちて、スイングを止めようとしたのに止まらなかった場合にも、打とうとする意思が中断していることは明らかなので、ストロークとはならず、インプレーにはなりません。

 ただし、空振りでは、打とうとする意思がありますし、クラブがボールに届く位置を越えたところまで動いているので、ストロークとみなされて、インプレーの球となります。

 ここで注意が必要なのは、空振りの後にはボールがティーの上にあっても、ティーから落ちていても、インプレーの球となるため、ボールの高さや向きを調節をすることはできなくなってしまう点です。

 インプレーの状態では、ゴルフ規則が認める処置以外は『あるがままの状態でプレーする』ことが基本となり、球に触れたり、動かしたりすることができなくなるというわけです。

 インプレーの球はそのホールにカップインするまではインプレーの状態が続きますが、紛失球やOB、球を拾い上げたり、取り替えたりする場合には、インプレーの状態が中断します。

 この他、ティーインググラウンドの区域外から球がプレーされた場合にはインプレーとはならず、ゴルフ規則11-4(ティーインググラウンドの外からプレー)、または11-5(間違ったティーインググラウンドからプレー)が適用されることとなります。


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アンダーパーとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年03月24日 12:35

 アンダーパー(under par) とは ・・・

 ストロークプレー競技で規定打数よりも少ない打数でラウンドを終えた状態のことを言います。

 規定打数とは、ティーグラウンドからホールまでの長さを基準として、ホールごとに設定されているホールアウトに必要な打数の目安のことで、PAR(パー)と呼ばれています。

 1ラウンドが18ホールを基準とする現代のゴルフ場では、規定打数が3打のPAR3と規定打数5打のPAR5がそれぞれ4ホールずつと、残りの10ホールが規定打数4打のPAR4で構成されるPAR72のコースが日本では正規のゴルフコースとされるきらいがあります。

 そのため、必然的に1ラウンドの規定打数は72打となることが多くなります。

 この1ラウンドの規定打数と同じ打数でラウンドを終えることをパープレーと呼び、そのスコアの状態のことをイーブンパーと言います。

 例えば、PAR72のコースでは72打、PAR70のコースでは70打でラウンドを終えれば、パープレーでイーブンパーの状態です。

 このパープレーの打数(イーブンパー)よりも少ない打数でコースを回った状態がアンダーパーと呼ばれる状態です。

 アンダーパーの状態では、規定打数よりも1打少ない打数の場合には1アンダー、2打少ない場合には2アンダーなどといった具合に、ホールアウトした合計打数を規定打数で引いた値を用いて表現します。

 ゴルフでは1アンダーよりも2アンダーの方が良い成績ということになります。

 ただし、これは同じ日の同じコースでのプレーの比較に限ってのことです。

 雨・風の強さなどを始めとする気象条件は日によって違うため、その影響を受けてプレーの難易度も日々変わります。

 また、規定打数が同じ数値のコースであっても、実のところ、それぞれのコースの難易度はまったく違ったりもします。

 同じアンダー数で回ったとしても、難しい気象条件であったり、難しいコースセッティングであったり、難しいコースレイアウトであるほど、その価値は高いことを意味します。

 それゆえに他の試合結果の比較に際して、アンダーパーの数値だけで優劣を判断することはできません。

 とはいっても、それぞれを加味して相互比較することは難しいため、競技では同じ日に同じコースでプレーした結果を比較して争うことになります。

 晴れの日では日射によって午前よりも午後に風が強くなるなど、プレーする時間帯によってプレー条件も変わるので、できるだけ公平を期すため、予選では1日目と2日目のスタート時間を入れ替えることが一般的です。

 それでも天気は一律ではないため、悪天候などに当ってしまっても、それは運・不運としてスコアが調整して扱われることなく、その日のスコアを単純に比較することになります。

 自然の中でプレーする関係上、時には運も味方にすることができなければ、ゴルフ競技で勝つことは難しいということです。

 こうした運・不運に加え、最終組には困難が待ち受けています。

 多くのプレーヤーがプレーした後のグリーンでは、足跡による凸凹が回復しきれずに増え続けるため、真っ新なグリーンと比較してバッティングは明らかに難しくなります。

 乾燥地帯のコースや乾燥する季節では、時間が経つに従ってグリーンの表面が乾き、転がりが速くなったり、グリーン面が硬くなってショットを弾いてしまったりと、後半になるにつれて難しい条件が増える傾向があります。

 ストロークプレー競技のゴルフトーナメントで、盛り上がる接戦になりやすいのはこうしたことも影響しています。

 たとえ最終組のスコアが伸びなかったとしても、プレーのレベルが低いとかプレッシャーに負けただけとは限らないのがゴルフ競技の難しさというわけです。

 こんな中、PGAツアーでは1日5アンダーペースで4日間をプレーし続けなければ、なかなか優勝も難しくなってきています。

 難易度が相当高いコースやセッティングにおいて、この数値は驚異的です。

 改めて世界トップレベルの選手の技術の高さに感嘆し、そこでプレーする選手の努力には頭が下がる思いです。


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厚く入るとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年04月26日 13:05

 厚く入る とは ・・・

 理想的な入射角に比べて、スイング軌道がより鋭角となり、クラブヘッドの重心からずれたインパクトのことを言います。

 打点まで外れて、リーディングエッジが地面に刺さるダフリとは本質的に異なります。

 特にショートアプローチにおいては、トータル飛距離にほとんど影響が出ないのも特徴のひとつです。

 打点に大きなずれがないため、理想的な入射角と比べて、鋭角にクラブが入る分だけ、打ち出し角は低くなり、相対的にキャリーは増えるものの、代わりにスピン量が増えて、ロール(ラン)が少なくなります。

 結果として、キャリーとロールを足したトータル飛距離は、クリーンヒットの場合とほとんど変わらなくなるというわけです。

 これが長い距離のショットとなると、風の影響をより強く受けてショートすることが多くなります。

 最も効率の良いボールの捉え方は、スイートスポットとヘッド重心の両方がスイング軌道上に重なるようにクリーンヒットした場合です。

 スイートスポットとは、クラブヘッドの重心位置からクラブフェース面に対して垂直に伸ばして交差したクラブフェース上の一点。

 ボールがフェース面に対して垂直に衝突する場合、スピン量は0となり、直進する方向だけにエネルギーが使われるため、エネルギー効率が最も高く、ボール初速が最大となります。

 こうしたスピン量が0のボールが最大飛距離を得るためには、45度の角度でボールが打ち出されて、放物線の弾道を描く必要があります。

 仮にロフト角0度のクラブを使用するのであれば、スイング軌道の入射角を調整することによって、ダイレクトにボールの打ち出し角を調整することができますが、ゴルフ規則ではティーの高さが4インチ(101.6mm)以下と制限があることから、45度のアッパーブローは実質的には不可能です。

 実際のゴルフクラブでは、こうした高い打ち出し角の代わりに、クラブフェースにロフト角を付けて補っています。

 ロフト角があることによって、ボールとクラブフェースは正面衝突にならず、打ち出し方向を上向きにするとともに、衝突エネルギーの一部をボールの回転に変換させて、マグヌス効果による力をボールの揚力として利用しています。

 揚力として利用されているマグヌス力は空気の密度差によって生じる力であるため、風の強さや風向きをもろに受けます。

 クラブが厚く入った場合、クリーンヒットしたときと比べて、設計上想定された打ち出し角よりも低くなり、バックスピン量は増えるため、吹き上がるような球筋となり、より風の影響を受けやすくなるというわけです。


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アウトドライブとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年10月08日 10:35

 アウトドライブ(out drive) とは ・・・

 ワンオン狙いのティーショットを除く、ティーショットにおいて、先に打った同伴競技者のティーショットよりも遠くに飛ばすことを言います。

 drive は『飛ばす』こと、Outは『外へ』という意味ですから、先に打ったショットを基準として、それよりも外へ、つまり、より遠くへ飛ばすことの意となります。

 ちなみに、日本でよく使われるオーバードライブ(overdrive)では、『酷使する』という別の意味になってしまいます。

 ゴルフにおいても、他者より遠くに飛ばすということは、人(特に男性)を魅了するものです。

 初めてドライバーでナイスショットを経験した人は、他の競技では味わえないその爽快さに驚きを禁じ得なかったはずです。

 空を真っ二つに分かつような綺麗な球筋は、傍で見ていても気持ちの良いものですし、それが自分の打った球なら気持ち良さもひとしおです。

 さらに同伴競技者と競う気がなくても、あまりに他人よりも飛ばないと、何とも居心地が悪く、逆に人よりも飛ぶと、それだけで優越感に浸れる人も多いはず。

 陸上競技の100m走の世界記録が注目を浴びるのと同じく、スピードや飛距離をといった至極単純な競争でありながら、人間の根源的な闘争本能に訴える何かがあるとしか言いようがありません。

 ゴルフにおいても、他者より遠くに飛ばすということは、人(特に男性)を魅了することに加え、スコアメイクの上でのアドバンテージにもなります。

 ハンディキャップ制度が確立される以前のスコットランドでは、下手な人は前の方から打ち、上手い人は後ろから打つという慣習がありましたし、今でもコース難易度を示すコースレートの査定にあって、コース距離が中心的な要因となっています。

 裏を返せば、安定した飛距離さえあれば、それだけでコース難易度を下げ、他者よりも有利に事を運べることを意味します。

 フェアウェイの幅を絞り、周囲に深いラフを配したコースセッティングでは、単純な飛距離だけでは有利に立つことができないように配慮されているのですが、残りがウェッジで打てる距離まで運んでしまう圧倒的な飛距離の前では、それも効力を失ってしまいます。

 確かにラフからのショットは、ヘッドスピードの速い人にとってはフライヤーになったり、スピンがかかってもスピンコントロールの精度が落ちたりするのは事実ですが、ラフから飛ばない人がロングショットするのに比べたら、比較にならないほど容易い状況に持ち込むことができるというわけです。

 コンスタントに遠くに飛ばすということは、高いパワーを持っているだけでなく、当然のことながら、エネルギー効率の面からインパクトでの正確性も高く、なおかつ、力の伝達や収束にも長けた優れた能力を持っていることの証です。

 こうした身体能力や技能とは別に、道具とのマッチングも重要な要素となります。

 クラブヘッド、シャフト、グリップ、ボールを中心として、ティーペグ、グローブ、ソックス、シューズ、ウェア、キャップのいずれも飛距離に影響を及ぼします。

 それぞれの用具単体としての性能というよりは、各自のスイングに対しての用具の相性と相互作用のバランスを取ることが大切です。

 個々の相性と相互作用のバランスが良ければ、悪い場合と比べて50ヤードくらいの飛距離アップは望めますから、自分に合った組み合わせを是非とも見つけたいところです。

 この他、状況に応じたコースマネジメントであれば、時には飛距離を変化させることもできます。

 風が強い状況であれば、戦術次第で飛距離は大きく変わります。

 フォローの風やアゲインストの風に対してバックスピン量や打ち出し角の調整の戦術は元より、横風に対するティーアップ位置、スタンスの向き、ドロー・フェードといった球筋の選択やそのサイドスピン量の調整といった戦術も、キャリーとロール(ラン)の両方の距離に関係する要素となります。

 ホームコースなどコースの形状を熟知しているのであれば、意図的にボールの落下地点が下り傾斜に落ちるように調整して、ロール(ラン)で飛距離を補う方法もあります。

 また、落下地点の地面の硬さも利用できることがあります。

 カート道路はアスファルトやコンクリートなどで舗装されている部分があり、そこに運良くボールが落ちて、大幅にロール(ラン)を稼いだことは、大抵のゴルファーが経験したはず。

 特にフェアウェイを横断するようなカート道路やフェアウェイ横断用の通路であるクロスウェイも多くの観客によって踏み固められるので、方向的にも無理なく狙いやすい硬い地面と言えます。

 芝の種類によっても地面の硬さは違い、コウライ芝などのほふく茎を持つタイプの芝よりも、ベント芝などの株立ちタイプの芝の方が地面は硬くなる傾向があります。

 こうした場合には、キャリーよりもロール(ラン)を重視した打ち方・戦術を選択することによって、全体としての飛距離を稼ぐことができるというわけです。

 降雨・湿度・凍結による地面硬度の変化も考慮しておくのは当然のこと。

 気象条件でいえば、標高による気圧の変化も飛距離に影響しますが、これも万人一様に変化するのではなく、個人差が出ることから、気圧の低下と相性の良い人にはメリットになり得ます。

 頭を使って、道具を選んで、身体を鍛えて、技を磨いてと、やることは一杯ですね。

 ただし、えてしてティーショットで優位に立ってしまうと気を許してしまいがち。

 ゴルフは上がってなんぼですから、カップに近づくほど集中力を高めていくことも忘れずに!


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アドレナリンとは?〔ゴルフ用語説明〕

2016年10月20日 13:41

 アドレナリン とは ・・・

 腎臓の上部にある副腎、その髄質から分泌されるホルモンの一種であり、脳または末梢神経細胞で生合成される神経伝達物質でもあります。

 ドーパミンやノルアドレナリンなどと同じカテコールアミンの一種で、ホルモンとして身体活動に影響を与え、神経伝達物質として精神活動にも作用します。

 アドレナリンは恐怖を感じた時に沢山分泌されることから、『恐怖のホルモン』とも云われます。

 恐怖・驚愕・不安・緊張・興奮などの精神的ストレス、並びに運動・疲労・暑さ・寒さなどの身体的ストレスが加わった場合、交感神経が興奮して分泌され、人間を覚醒させ活動的な状態にして、こうした心身のストレスに対処しています。

 交感神経が興奮して、アミン系のホルモンが分泌されるのは、原初的には動物が敵から身を守るため、もしくは動物が獲物を捕らえるためで、これに必要な変化を身体に引き起こします。

 周りを警戒するため、瞳孔は散大して。

 肝臓のグリコーゲンを分解し、血糖値を上げ、脂肪も分解し、脳や筋肉のエネルギーを準備します。

 気管支平滑筋を弛緩させて、呼吸を促し。

 脳や運動器官の血流を優先するため、心拍を高め、その反面、消化器官や皮膚への血流は制限されたりもします。

 緊張し過ぎると下痢をしやすいのはこのためですし。

 怪我をした際、皮膚からの出血量を減らす効果もあります。

 また、痛みにも耐えられるように、痛覚を麻痺させ。

 面白い現象として、勃起不全にもなります。

 びびっている時に男の小便が出にくくなるのはこのためでもあります。

 ゴルフでも、優勝争いをしているような局面では、いつも以上に飛距離が出過ぎてしまうことがあります。

 緊張・不安・興奮などという心理状態で分泌されるアドレナリン、その筋力の強化機能としての影響をもろに受けているわけです。

 ゴルフでも飛距離は武器になるものの、それはコントロールの効く範囲内での話です。

 ホール(カップ)という標的を狙うのが最終目的ですから、飛び過ぎれば、戻るという余分なストロークを要するのは当然のことです。

 そればかりでなく、ティーショットを含め、あらゆる過程のストロークにおいても、意図した方向との誤差と同じくらい、意図した飛距離との誤差はスコアに悪影響を及ぼします。

 飛び過ぎた結果、打ちにくい場所に止まらなかったのは、余程簡単なコースだったか、ただ単に運が良かっただけ。

 内分泌系の影響による体調の変化を正確に把握し、クラブ選択や技術面での調整を通して、飛距離をコントロール下におくことが求められるというのも、ゴルフの難しさ・面白さのひとつというわけです。


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アンプレヤブルとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年04月02日 08:21

 アンプレヤブル(unplayable) とは ・・・

 ウォーターハザード内にある場合を除き、コース上にある球はどこであっても、プレーヤー自身の判断によって、「アンプレヤブル」と宣言すれば、1打付加の上で救済を受けることができるルール(ゴルフ規則28)のことを言います。

 とはいえ、1打罰になるわけですから、通常は木の根の間にボールが入り込んでしまったり、木の上にボールが乗ってしまったりと、そのままでは打てないとき、もしくは打ちたくないときなどに、この救済処置を活用することになります。

 その際の処置は、次の3種類の中からプレーヤー自身が選択することができます。

 処置①(ゴルフ規則28a)
  最後にプレーした場所にできるだけ近い箇所からプレーする。


 直前にプレーした位置がティーインググラウンドならティーアップすることができ、スルーザグリーンやバンカーならドロップ、グリーン上ならプレースすることになります。

 これは『ストロークと距離の処置』と云って、1打(ストローク)の罰を付加されるだけでなく、打った距離を失うという厳しいものですから、選択する意味がないと考える人もいるでしょうが、実はそうとばかりは言えない部分があります。

 最後にボールを打った場所ではなく、『最後にプレーした場所』と云うのが味噌。

 アンプレヤブルを宣言した後、もし、そこで空振りやチョロをしてしまえば、空振りやチョロをした場所が最後にプレーした場所になってしまいます。

 この後で、もう一度「アンプレヤブル」を宣言しても、その前にボールを打った場所には戻ることはできなくなってしまうので、アンプレヤブルで処置を選ぶときには、適切な状況判断が必要とされます。

 ただし、次に説明する処置②、③を選択した場合、ドロップ行為自体はプレーではないので、ドロップした状況を判断した末、プレーをする前であれば、再度アンプレヤブルを宣言して、2打罰にはなりますが、処置①の選択として、前にボールを打った場所に戻ることはできます。

 なので、ドロップ後であっても打つ前には、再度適切な状況判断が求められるというわけです。

 このストロークと距離の処置だけは罰則が厳しいだけに、自分のボールと確認できなくても、選択することができる点もメリットと言えます。

 処置②(ゴルフ規則28b)
  ホールと球あった箇所を結んだ後方線上にドロップする。


 後方に下がる際に、距離の制限はなく、後方線上であれば、フェアウェイなどのライの良い場所であったり、自分の得意な距離まで下がったりと、有利になるポジションを選択することも可能です。

 特に、球を高く上げても距離感が狂わせない技術であったり、左右の曲げ幅を自在にコントロールできる技術があったりすると、ライの良い場所まで下がるというこの選択肢が思いのほか有利に働くことがあります。

 ただし、自分の球であることを確認できなければ、この処置を取ることはできません。

 処置③(ゴルフ規則28c)
 球のあった地点からホールに近づかずに、2クラブレングス以内の場所にドロップする。


 この処置のメリットは、1度アンプレヤブルを宣言して2クラブレングス以内の場所にドロップした後、続けてアンプレヤブルを宣言して更に2クラブレングス以内の場所にドロップすることを繰り返せる点です。

 ブッシュの中に打ち込んでしまった場合、1回分のアンプレヤブルで無理して打つよりも、罰打はアンプレヤブルの回数分だけ増えますが、この処置③を複数回繰り返して、難なく打てる場所まで抜け出してから打つ方が有利になる場合もあります。

 また、木の上に引っかかって落ちてこないボールをアンプレヤブルにする場合では、ボールのある場所から地面に対して垂直方向に投影した真下の地点から2クラブレングス以内にドロップすることになります。

 ただし、こちらも自分の球であることを確認できなければ、この処置を取ることはできないことが難点です。

 バンカー内にあるボールをアンプレヤブルにするとき、プレーヤーが処置②、もしくは処置③を選択する場合には、そのバンカーから出ることはできず、そのバンカー内にドロップしなければなりません。

 なお、ハモックバンカーの浮島のように、バンカー内の草で覆われた部分はバンカーの一部とは見なされないので、バンカーの外にもドロップすることができます。

 逆に、スルーザグリーンにあるボールをアンプレヤブルとする場合には、バンカー内にもドロップすることができます。

 どの処置であっても、拾い上げたボールは拭くことができますし、別の球に取り替えることも許されています。

 自分の技術と状況判断との兼ね合いで、最も確実な方法を選択することが結果的には有利になることが多いものです。

 トラブルの時ほど冷静に判断できるように、日頃から頭の中で色々な想定した上で、事前にある程度の事は決めておくと、慌てずに済みますよ。


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Xファクターとは?〔ゴルフ用語説明〕

2017年04月23日 07:53

 Xファクター(X-Factor) とは ・・・

 トップポジションからインパクトにかけて維持される上半身と下半身の捻転差のことを言います。

 スイングを真上から見た場合、肩のラインと腰のラインが約45度の角度で交差し、『X』の文字状になっていることから、こう呼ばれます。

 一般的な身体の柔軟性を考慮すると、トップポジションでは腰の回転は右に約45度、肩の回転は右に約90度に収まり、その捻転差は45度程度となります。

 ハーフウェイダウンでも、腰の回転はターゲットラインと平行な0度、肩の回転は右に45度で、その捻転差は45度。

 インパクトにおいても、腰の回転は左に45度、肩の回転はターゲットラインと平行な0度で、その捻転差は45度です。

 このように、トップポジションからインパクトまでの間、理想的なスイングでは約45度の捻転差がそのまま維持され続けます。

 これはトップポジションからインパクトまでのダウンスイングの間中、終始、腰と肩が同じスピードで移動しているということを意味しています。

 少し見方を変えて、腰を含めた下半身の土台の上に、肩を含めた上半身が載っているとした場合、インパクトまでの動きは下半身の回転だけによるもので、上半身の回転は全く無いとも考えることができます。

 また、切り返しから肩を自発的に左に回した時点で、捻転差(Xファクター)は小さくなり、すぐに消え去ってしまうことが理解できます。

 腰が回転していたとしても、肩の回転は下半身の土台の上に載った状態ですから、すぐに腰の回転に追い付き、追い越してしまうというわけです。

 肩が腰のラインを追い越してしまった場合も、スイングを真上から見た場合、『X』の文字のようになった状態ではありますが、全く正反対の『逆Xファクター』とも言える状態です。

 このように腰の回転を肩の回転が追い越すと、カットインのアウトサイドイン軌道が助長されます。

 ここまで行かなくても、インパクトで肩が腰の回転に追い付いて、スイングを真上から見た場合、肩のラインと腰のラインが『I』の文字のようになった捻転差の無いオールスクエアな状態は、一見すると、スクエアなインパクトができそうに感じるかもしれませんが、これにも難点があります。

 土台となる腰の回転の上で行われる肩の回転は、旋回スピードが速くなり過ぎることに加え、フォローサイドが内回りのインサイド軌道を助長してしまいます。

 これによって、インパクト領域が極端な曲線になって、インパクトでフェースがスクエアになる部分が瞬間的であり、かつ点でしか存在しないため、フェースコントロールが非常に難しくなります。

 これでは正しくアームローテーションができていても、チーピンになりやすく、アームローテーションができないと、ほとんどスライスにしかなりません。

 Xファクター(捻転差)が飛距離の鍵と言われるのは、こうしたマイナス要因を取り除き、結果として潜在的な飛距離を引き出せるという意味に過ぎません。

 捻転差を更に大きくすれば、より遠くに飛ばせるという意味ではないことに注意してください。

 身体を捻って、伸ばされたゴムが縮むときのようなイメージを持ってしまうと、トップポジションでせっかく作ったXファクター(捻転差)が、縮むイメージとともに切り返しの瞬間から消失してしまう危険性が高いと言えます。

 そればかりか、捻転差を大きくしようとする余りに、腕の位置が身体の幅から外れてしまうと、体幹部のエネルギーが伝達しにくくなるため、意図に反して飛距離が落ちます。

 飛距離が落ちた分を余分な腕の力で補おうとすると、今度はスイング軌道が体側に近づき、スイングの再現性が損なわれて、方向性も落ちるという悪循環に嵌る恐れもあります。

 Xファクターは無理に大きくしようとすると、あまり良いことはありません。

 トップポジションでせっかく作ったXファクターの角度差はそのままに、切り返しからインパクトまではできるだけ下半身の力で、腰の回転だけに留めてください。

 実質的な肩の回転はインパクト以降から始まるのが理想的です。

 もっとも意識した後に動作が行われるという神経伝達のタイムラグを考慮すると、ハーフウェイダウンになれば、感覚的には肩の回転で打ちに行っても、タイミング的に丁度良くなるかもしれません。

 左肩を自発的に回した時点で、タメがリリースされるという関係性もあるので、ここまで打ちに行くのを我慢できれば、ハーフウェイダウンまでは溜めた状態をキープできるというメリットもあります。

 切り返しからハーフウェイダウンまでは腕を垂直落下させるという表現をプロがよく使うのも、切り返しでは打つ意識は無く、下半身リードでXファクター(捻転差)を保っている証拠とも言えるわけです。


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