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ショット安定テクニック カテゴリ 〔サイトマップ〕

2001年01月02日 00:00

【降順】
左右方向への体重移動は低速域での補助的機能、高速域では・・・
   ・・・ 人間の身体はV型エンジンのようにはできていない

スイング局面の全てに関わる体重移動!目的・用途に応じた種類とは?!
   ・・・ 広義・受動的・能動的な意味合いの体重移動

『運動神経悪い芸人』を観て、笑い転げている人も、ゴルフでは・・・
   ・・・ 筋肉は力を込め続けず、瞬間的に使うもの

プロに少しでも近づくためには遠回りであっても関節リセットが入口に
   ・・・ 筋肉を緩めると最初はあらゆるミスが出るけれども

体幹のパワーを手に伝えるには腕の起点をどこに置くかで決まる
   ・・・ 体幹と融合する長い腕

骨の役割を奪う!力を分散させてしまう凝り固まった筋肉
   ・・・ 骨は力の伝達路

外見からでは見分けにくい手打ちと体幹スイングの差
   ・・・ 黒衣が担う大切な役割

新飛球理論の説明でしっくりくるスイング感覚とミスの傾向
   ・・・ クラブパスとフェースの主従関係が逆転

その弾道、本当にはストレートボール?!
   ・・・ 傾いた姿勢&慣れないボールの挙動が錯覚を生む

スイングは横振りが正解か?縦振りが正解か?
   ・・・ クラブと腕を繋ぐ手首の角度維持がキーポイント

真っ直ぐ打とうとする練習だけでは上達が遅れてしまう理由とは?!
   ・・・ 左へ右へ大きく曲げてこそ違いと共通点がわかる

プレショットルーティンの効能と弊害!スイッチの複数活用
   ・・・ スイッチ一つでは足りない

下半身と上半身を別々に動かすのは?タメのキーポイント!
   ・・・ 肩を動かした瞬間からリリースは始まる

ストレートフック系ドローがクローズスタンスと誤解される訳とは?
   ・・・ 観察が生む誤解

プッシュフック系ドローボールはオープンスタンスが基本?!
   ・・・ エクスプロージョンショットがドロー練習の第一段階

ゴルフクラブで心地よい音を奏でよう!
   ・・・ 打感よりも打球音を頼りに

ゴルフでの臍下丹田の使い方
   ・・・ スイングバイできるかどうかが分かれ目

 ゴルフでのコーディネーション能力の使いどころ
  ・・・セットアップのための『定位能力』・『識別能力』

 ボーンゴルファーとレイトビギナーの一番の違いとは?
  ・・・体性感覚に基づくコーディネーション能力の差

 クラブが自然落下するのは?
  ・・・ビジネスゾーンあっての垂直落下

 初心者がボールをよく見るとジャストミートできない理由とは?
  ・・・ショットの再現性は空間把握力とスイングの再現性次第

 バックスイングを活かすも殺すもダウンスイングの張り次第
  ・・・ダフリ・トップを根治する本格的な動作

 シーソーのように正反対のミスを繰り返してしまう理由とは?
  ・・・ラウンド中はスイングは直さない!待つことが大事

 ジョギングの習慣がショットイメージの再現を更に強化する!
  ・・・チェックポイントはショットの阻害要因。それでも考えずにいられないのなら

クラブを加速させる本当の理由は?
   ・・・ 感覚器官の特徴がゴルフを難しくしている?

スイング軌道のコントロールは肘の向きでナイスショット
   ・・・ 内肘の効能によるフックグリップの特性

フェース面とナイスショット
   ・・・ 正しいアドレス限定!簡単フェース管理

 球筋とナイスショット
  ・・・球を曲げる技術も簡単なほうが戦略に活かしやすい

スロースイングとナイスショット
   ・・・ スイングの型を整え、体幹も鍛えられる方法

お祓いスイングとナイスショット
   ・・・ 腰から上のポジションにおけるクラブの扱い方

両腕の同調とナイスショット
   ・・・ 左右の腕がサポートできる範囲

スイングプレーンの安定とナイスショット
   ・・・ スイングプレーン室内練習法

飛距離安定とナイスショット
   ・・・ 距離を安定させれば、左右の誤差も減る

ワンハンドスローとナイスショット
   ・・・ 腕の使い方を室内でチェックする方法

ハーフショットとナイスショット
   ・・・ ミート率アップの秘訣


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ハーフショットとナイスショット

2010年01月18日 23:53

 そこそこいいスイングをしていると自分では思っているのに、ナイスショットの確率がなかなか上がらないという方は、ハーフショットを試しに打ってみてください。

 ハーフショットとは、真正面にアナログ時計の文字盤があると仮定し、腕の位置が3時から9時までの間の振り幅でショットすることを言います。

 ハーフショットが上手に打てない人はいませんか?

 スイング中の動きに不明瞭な部分があると、フルスイングでは勢いでごまかしがきいていたものが、ハーフショットのようにスイングアークが小さくなり、スイングスピードが落ちたスイングでは、ごまかしきれずに露呈してきます。

 プロゴルファーは個性的なスイングをする人からオーソドックスなスイングをする人まで多種多様に見えますが、腕が腰の高さより下にある時の動きは共通点が多いと言われています。

 ジュニアゴルファー育成で有名な坂田塾でもハーフショット(坂田プロではショートスウィングと呼ぶ)を繰り返し練習させていますし、宮里藍プロの父親の宮里優氏も30ヤードのアプローチを秘伝としています。

 ゴルフの基本的動作の肝が、腕が腰の高さより下にある時の動きにあると考えられているからです。

 ハーフショットを繰り返し練習して確実にミートする感覚を覚えて下さい。

 如何に今までいいかげんなスイングをしていたのかが自分でも分かるようになります。

 クラブ選択の幅が広がり、後々コースマネージメントを考えてプレーする時にも役立ちますので、地味な練習ですが、地道に続けてみて下さい。

 きっとフルスイングでもいいことが起こりますよ。


 ハーフショットによるミート率アップで ナイスショット!!


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ワンハンドスローとナイスショット

2010年01月25日 22:52

 プッシュアウトやヒッカケが多く、目標方向に打ち出せない方は、フェースローテーションリリースのタイミングに問題があるかもしれません。

 ゴルフは右手の動きと左手の動きのそれぞれが邪魔をしないように、両手をうまく使ってボールを飛ばすことが肝要となります。

 それぞれの手のフェースローテーションとリリースのタイミングを覚えるために、次のドリルを試してみて下さい。

 ①部屋の中でも行えるように、室内練習用に市販されている柔らかくて軽いボール をご用意下さい。

 ②そのボールを片手に持ったまま、目標となるものを決めて、目標に対してゴルフのアドレスをとります。

 ③片手だけでゴルフのスイングをするつもりで下半身も使いながら、目標に向けてボールを投げます。

 ④右手も左手も同じように実践して、ボールの回転と飛球方向の傾向を観察して下さい。


〔ボールの回転状態について〕

 ボールが右回転(スライス)している場合は、フェースが閉じるタイミングが遅いか開いたままの状態を示し、

 逆に左回転(フック)している場合は、フェースを閉じるタイミングが早すぎます。


〔ボールの飛球方向について〕

 ボールが目標の右側に外れた場合、リリースのタイミングが早いことになりますし、
 
 逆に左側に外れた場合は、リリースのタイミングが遅いということになります。

 どちらの手で投げた時でも、ボールにサイドスピン(横に回転)がかからずに、真直ぐ目標に当たるまで、繰り返し練習して下さい。

 ボールが真直ぐ投げられるようになると、片手でクラブを持ってショットしてもボールを真直ぐ飛ばせるようになりますよ!


 ワンハンドスローで ナイスショット!!

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飛距離安定とナイスショット

2010年01月26日 22:58

 ショット方向性安定させるには、何から始めたらよいでしょうか?

 不思議に思うかも知れませんが、まず、各番手距離の誤差を少なくし、飛距離を一定にすることに重点を置いて練習をするべきです。

 仲間内のゴルフでは飛距離を競争したい気持ちもよく解りますが、そこはナイスショットのためだと思って、じっと我慢をして下さい。

 プロゴルファーでも普段のトーナメントでは70~80%程度のスイングスピードに抑えてスイングしているのですから、技術的に劣るアマチュアが常にフルショットをすることはナンセンスですよね。

 残りの20~30%の能力は自分の体の状態を感知するために余裕を残しておきましょう。

 始めは左右の方向性のばらつきなど気にせず、フルショットナイスショットした時の80%程度の飛距離と決めたら、その距離をコンスタントに打てるまで続けて下さい。

 飛びすぎても、飛ばなくても駄目ですよ。

 飛距離を一定にするということは、スイングスピードコントロールすることですから、自然とスイングリズムテンポが安定してきます。

 スイングリズムテンポが安定してくれば、無駄な力がスイング軌道の邪魔をしない分、自然と左右のばらつきもまとまってきます。


 飛距離安定の実施で方向性も安定ナイスショット!


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スイングプレーンの安定とナイスショット

2010年02月10日 08:15

 以前にプロゴルファーの共通点でもあるハーフショットの部分、つまり腕が腰の高さより下にある時の動きが、ゴルフの基本的動作の肝と説明しました。
 
 このようにスイングプレーンは厳密には腰から下にしか存在しないようです。

 練習場でのハーフショットジャストミートする練習とともにやっていただきたいスイングプレーンを安定させる練習を紹介します。

 手順は以下のとおり・・・

 ①クラブでもバットでもなんでもいいので硬い棒を用意してください。

 ②全身が映るような大きな鏡に体の左側を向けて立ちます。
    夜であれば大きな窓ガラスの前でも体が映りますよね。

 ③用意していただいた棒を肩に担ぎ、両手で掴んでください。

 ④肩に棒を担いだ状態で、正しいアドレスの姿勢をとります。

 ⑤アドレスで上体が前傾した角度を保ったまま、スイングするように棒を担いだ上体を回転させます。 

 鏡などを見ながら、担いだ棒が綺麗な面を描くように繰り返し練習しましょう!!

 最初は滑らかに体が回転せずに、うまく同じ面をトレースできないかもしれませんが、慣れるにしたがって動きが安定してきます。

 室内で手軽にできるので、少しの時間でも結構ですから毎日欠かさず続けることができれば、スイングプレーンの安定に大きな効果を発揮します。

 アドレスチェック&スイングプレーン安定で ナイスショット!!


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両腕の同調とナイスショット

2010年02月13日 00:54

 ゴルフスイングの難しさは、ゴルフクラブが比較的軽いにもかかわらず、両腕を使わなければならないことに原因があります。

 バットのように重いものであれば、両腕で扱っても遠心力が強く働くために、スイングが破綻するような軌道のズレは起こりにくいのですが、ゴルフクラブのように片手で扱うには重すぎるし、両腕で扱うには軽すぎる道具では軌道を安定させることが難しくなるからです。

 以前、ワンハンドスローの練習をお勧めした際に、ゴルフは右手の動きと左手の動きのそれぞれが邪魔をしないように、両手をうまく使ってボールを飛ばすことが肝心と説明いたしました。

 ワンハンドスロー練習自体は、それぞれの手のフェースローテーションリリースタイミングを覚えるためには有効ですが、これだけではゴルフスイングのように両腕を同時に動かす動作を身につける練習には不十分です。

 今度は両腕がお互いの邪魔をせずに同調して、それぞれの機能を発揮する練習方法を紹介します。

 左手は普通にグリップしますが、右手はグリップせず添えるだけで左腕の動きの邪魔をしないで、サポートするような感じでスイングしてみましょう。

 左腕の邪魔をしないことを常に意識して、右肘はバックスイングからインパクトまで脇から余り離れないように、また、右肘は常に地面を指すように右腕をうまくたたんで左腕をサポートします。

 ダウンスイングからフォロースルーにかけて、左肩を支点として左腕がクラブを引っ張ることでクラブコントロールしていることが分かってくると思います。

 また、右腕がクラブコントロールできる領域はトップから腰の高さまでで右手がリリースされるまでだと気づくはずです。


 両腕の同調で ナイスショット!!


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お祓いスイングとナイスショット

2010年02月21日 08:00

 スイングプレーンは腰から下にしか存在しないと以前に説明しました。
 
 それでは腰から上の動きはどうなっているのだろう?という疑問が残ります。

 トップから切り返しの段階では『クラブを垂直に落す動きが大切だ』とか『クラブは縦に振る』という表現をよくティーチングで使われますが、これが腰から上の動作に対する答えです。

 用語説明〔スイング〕で、その時代の道具に適合したスイングの歴史があると説明したように、今の道具は、昔のクラブに比べて慣性モーメントが大きいため、フック回転がかかりにくい設計になっています。

 そのため、インサイドアウトスイング軌道で目標よりボールを右に打ち出す必要が薄れており、フェースローテーションを抑えてアップライトスイング軌道が可能になりました。

 フラットスイングに比べてアップライトスイング軌道の方が、重力を利用してより遠くへ飛ばすことができるので、近年におけるプロゴルファー飛距離を伸した要因のひとつと考えることができます。

 ダウンスイング側の腰から上の動作では、右肘が地面を指すようにすると両腕の一体感が増し腕を重く使うことができます。

 両腕の動きだけを表現すると、トップから腰までは少しだけ左斜めに両腕を振り下ろし、腰の高さからフィニッシュまでは少しだけ左斜めに両腕を放り投げるようなⅤ時の動きになります。

 神主さんがするお祓いの動きみたいな感じです。


 腰から上はお祓いスイングで ナイスショット!!


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スロースイングとナイスショット

2010年04月14日 17:43

 スイングを身につけようとするとき、どのようにするのが効率がよいのでしょうか?

 科学技術の進歩のおかげで、タイガー・ウッズを始めとするトッププロ超高速スイングをハイスピードカメラで撮影し分析することができるようになったのは、ほんのつい最近のことです。

 ヘッドスピード60m/sは時速に換算すると、216km/hにも達っしますので、人の動体視力では日常観察できないようなことが、科学技術の進歩の恩恵でごく普通にゴルフ雑誌などで連続写真として見ることができる。なんて幸せなことでしょう。

 そこで冒頭の問いに対する答えとして、この連続写真を参考にゴルフスイングの型を身につけてみるのはいかがでしょうか。

 ゴルフに大事なものとして、ほとんどのプロゴルファーバランスリズムタイミングを重視していると答えますが、そう言えるのもスイングの基本形ができているからこそ。

 アマチュアがまず取り組むべきは、スイングの各ポジションにおいて、どのような形をしているのかを脳にイメージとして焼き付けることが大事です。

 そのイメージを体に刻むのに適しているのが、自分が理想とするプロゴルファー連続写真を見て、アドレスからフィニッシュまでの各ポジションにおける形を正確に再現し、点となる各ポジションをできるだけゆっくりと時間をかけて繋げて綺麗な線に仕上げてみましょう!

 このスロースイング1スイング30秒程度を目安として実戦さながらに行なえば、スライスダフリを始めとする各種のミスを矯正するのに役立つ姿勢維持の体幹筋群が自然に鍛えられもします。

 見かけに反して結構きついトレーニングですので、手を抜かず汗をかきながら励んでみてください。


 スロースイングトレーニングナイスショット!!


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フェース面とナイスショット

2011年04月29日 22:05

 ゴルフ練習場を見回せば、そこここにスライスに悪戦苦闘しているゴルファーが目に入ります。

 そんなスライサーの上達を妨げるレッスンのひとつに、テークバックでフェースを開いて引き、インパクトでスクエア、フォロースルーでは閉じる動作でボールを掴まえなさいという教え。

 実際のゴルフスイングの連続写真を見れば、動作の状況説明としては正しいかもしれませんが、意識的にこの動きをトレースしようとすると間違った動きになりやすいので注意が必要です。

 以前にもお話しましたが、ゴルフクラブの構造上、クラブフェースは開きやすい傾向にあり、意識して開かないように注意していないと自然に開いてしまいます。

 一度開いたクラブフェースをインパクトでスクエアに戻すのは非常に難易度が高く、閉じるのが早すぎればヒッカケますし、遅ければ依然としてスライスするので、再現性の低いテクニックと言えます。

 漠然とクラブフェースが開かないように注意してと言ってもわかりにくいので、正しい動作の目安を示す必要があります。

 余談ですが、否定形のレッスンは効果が激減することが知られています。

 そもそも人間の脳は否定形の文章は行動に変換できないので、レッスンなどで『~しないように注意しろ』と言われた場合には、肯定形に変換し直さなければなりません。

 このブログでもなるべく否定形をさけて表現するように心がけています。

 話をもとに戻して、
 

【クラブフェースの開き具合の目安は・・・】


 まず、正しい姿勢でアドレスをとっていることが前提条件。

 ありがちな間違ったアドレスは、ベルトの輪が地面と平行に近い状態の人で、背中を丸めただけで正しく前傾していると思いこんでいる状態です。

 スパインアングル(前傾している背骨の角度)とベルトが直角になるように背筋を伸ばして、股関節から骨盤を前傾させてアドレスするのが正しい姿勢です。

 チェックするのはテークバックでクラブが地面と平行になるハーフウェイバックのポジションの時です。

 このハーフウェイバックのポジションのときに、リーディングエッジの角度がスパインアングルと平行になるようにテークバックするのを目安にしてください。

 飛球線の後方から、友達にチェックしてもらったり、ビデオやデジカメで撮って、ハーフウェイバックの時のリーディングエッジの見え方を把握してください。

 たったこれだけのことですが、これがスライスの悩みを解消する第一歩となります。

 意識せずに自然とできるようになるまで、がんばって練習してみてくださいね。

 リーディングエッジ || スパインアングルで ナイスショット!!


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スイング軌道のコントロールは肘の向きでナイスショット

2011年10月07日 14:36

 先日、『世界一受けたい授業』の番組で、肘や膝の向きと力の関係について、なかなか面白い授業をやっていました。


 ゴルフスイングにも応用できる内容だったので、ここで簡単に紹介しておきます。

 肘の内側の向きが上を向いている状態を「外肘」。

 肘の内側の向きが体側を向いている状態を「内肘」。

 また、つま先を真直ぐにして足を腰幅に開いた時、膝頭の向きが内側を向いている状態を「内股」。

 膝頭の向きが外側を向いている状態を「外股」としています。

 内肘・内股の状態では引く力が強く、外肘・外股の状態では押す力が強くなるという内容でした。


 最近のゴルフグリップの主流であるフックグリップに当てはめてみましょう!

 左手は甲が上を向くほうに回転させて握っているので、内肘の状態になっています。

 逆に右手は掌が上を向くほうに回転させて握っているので、外肘の状態です。

 フックグリップでは左手は引く力が強く、右手は押す力が出しやすい状態になっていることが分かります。

 物体の軌道をコントロールしようとする場合、押すよりも引く方がコントロールしやすいんです。

 実際に文字を書いてみると、このことが体感できます。

 筆を引くように書くし、ペンでも押すように書く人はいませんよね。

 ゴルフにおいて左で方向性を出すとよく言われるのは、左肩を起点とした左腕とクラブを引っ張る動作がスイング軌道の安定を生むためです。

 肘の向きと力の関係からわかる"フックグリップにおける左腕の働き"のお話でした。


 スイング軌道のコントロールは肘の向きで ナイスショット!!

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ジョギングの習慣がショットイメージの再現を更に強化する!

2012年10月27日 12:03

 54ヴィジョンの提唱者であるピア・ニールソンをご存じだろうか?

 アニカ・ソレンスタムや宮里藍プロを指導していたこともあるので知っている方も多いと思う。

 ピア・ニールソンは、収集した情報から戦略を決断したり、スイングをイメージしたりする「シンキングボックス」と、スイングだけに専念する「プレーイングボックス」を明確に分けてプレーすることを勧めている。

 この考え方には賛成だ。

 先日、これに関連しそうな面白い実験を知った。

【ジョギング習慣による脳力アップ実験】


 京都大学名誉教授の久保田競氏が行った脳科学の実験で、2002年に米国神経科学会に発表し、2004年に論文発表されたものだ。

 実験の趣旨は『走る習慣をもつと、前頭前野の課題成績が良くなる』というもので、週に2~3回、30分ほどジョギングをする男女7名のグループと、まったく走らない7名のグループを比較する形で行われている。

 被験者には次の課題をさせている。

 パソコンの画面で、3行3列に並んだ9個の点のどれかを一瞬点灯させて消し、どれが点いたか覚えてもらう。

 10秒後に解答してもらうのだが、その間に次の課題をはさむ。

 画面に図形Aが出たら、マウスボタンから手を離し、画面に図形Bが出たら、マウスボタンから手を離さないという課題を2回やってもらう。

 その後、最初の課題に戻って、9個の点のどれが点灯していたかを答えてもらうといった、入れ子状の複雑な課題になっているというもの。

 この課題の正解率は、両グループとも当初は約65%で同程度。

 6週間後、12週間後に両グループに差が出てくる。

 走らないグループは、課題の慣れで70%強まで微増したのに対し、ジョギングをするグループでは80%、95%と正解率がアップしたという実験結果になった。

 この実験にゴルファーが学ぶべきことが多い。

 ワーキングメモリー(作動記憶)の保持時間の問題なのか、挿入課題の影響なのか、それとも両方が影響しているのか、この実験の結果だけでは断定はできないが、当初の正解率は約65%で、かなり成績は悪い。

 猿では空間の記憶を9秒間は保持できることが、久保田氏が過去に行った動物実験でわかっているが、人がワーキングメモリーをどの程度保持できるかの実験は無いそうで、保持できる時間は定かではない。

 しかし、半年間の繰り返し学習の結果、チンパンジーでは3分間保持できた記録もあるようなので、人はそれ以上だろうと推定してもいいと思える。

 挿入課題が無い場合に、10秒後に解答するだけなら、人にとって時間的には何の問題もないはずだ。

【スイング中に確認するチェックポイントの弊害】


 仮に、挿入課題の影響として、ゴルフに当てはめて考えてみよう。

 ゴルフではスイング中にスイングのチェックポイントを意識する人が結構多いと思う。

 スイングイメージをこの実験のメインの課題と仮定すると、チェックポイントを意識することは、この実験の挿入課題と同じ意味合いを持つ。

 スイングイメージは、スイングすることほぼ同じ作用を脳内で引き起こすことが、最近の脳科学で立証されつつあるようだ。

 最新の脳科学では、fNIRS(エフニルス)という装置が使用され、静止していない状態でも脳のデータを測定できるようになった。

 脳に近赤外線を照射して、ヘモグロビンでの跳ね返りを見ることで、脳内の血流の変化を測定できる。

 歩いているつもりになるだけで補足運動野が働く様子がfNIRSで測定できたので、イメージトレーニングによる効果の科学的な裏付けになったというわけだ。

 大脳の運動野・運動前野に記憶されているスイングイメージは、ワーキングメモリー(作動記憶)に引き出されて処理されている。

 スイングのチェックポイントのような言葉で説明できる記憶は、別の領域に記憶されているようだが、処理にあたって、これまたワーキングメモリーに引き出される。

 人がマルチタスクに適していないことは、ヒューマンエラー研究などでよく知られているところで、互いに干渉してあって失敗する可能性を高めてしまう。

 そのため、先の実験当初の正解率が約65%という悪い結果になっているのも頷ける。

 ピア・ニールソンの「シンキングボックス」と「プレーイングボックス」を分ける考え方は、人の特性とも言えるこの欠点を排除する上で有効だ。

 スイング中には、チェックポイントもさることながら、できるだけイメージ以外のことを考えずに、スイングイメージを遮らない方が良い。

 それでもなお、チェックポイントが気になる人にとって、週2~3回、30分程度のジョギングをする習慣を身につけることで、ワーキングメモリーの機能が向上するというのは朗報だ。
 
 チェックポイントを意識するような余分なことをしたとしても、走っていれば、95%という高い確率でイメージを再現できるようになるのだから。

 イメージが再現できれば、必ずしもナイスショットを再現できるとは限らないが、イメージ不足が原因によるミスショットを減らせることは確かだ。

 ただし、これをもって、ピア・ニールソンの考え方が不要になるわけではない。

 ジョギングが習慣化した後も、依然として、5%の阻害要因になっているわけで、原因がはっきりしている阻害確率の5%は大きく、放置しておくのはもったいない。

 イメージトレーニングの効能が科学的に実証されてきただけに、やはり、スイング中は、スイングだけに集中することが大事だと感じる、今日この頃だ。


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クラブを加速させる本当の理由は?

2012年10月29日 14:37

 人は速度を感じるのではない、加速度を感じるのだ。

 なんだか、格言のような書き出しですが、決して偉人の言葉ではありません。

 感覚器官の特徴を少しだけ仰々しく表現したのですが、ゴルフスイングを身につけるためのヒントがここにあります。 

 自分で車を運転しているときを思い出してください。

 走り出すときのようにアクセルを踏み込んで加速したときには、背中が座席に押しつけられるような感じを受け、加速しているのがわかります。

 しかし、ある速度に達し、一定の速度で走っているときには、普段、家で椅子に腰掛けているときと、なんら変わらない感覚ですよね。

 三半規管によって加速度は感知できるものの、速度は感知できないという、この感覚器官の特徴がゴルフスイングを難しくしています。 

 初心者が練習しているとき、ごくたまにナイスショットすることがあります。

 周りで見ていたベテランが、「今のを忘れるな!」とか注意喚起をしてくれますが、当の本人は何のことやら、わかりません。

 ゴルフを始めたばかりの頃は、日常的にクラブの芯で球を捉えられないために、鈍くて重いインパクトの感触に感覚が慣れています。

 真芯で球を捉えた場合には、感触はほとんど感じられないため、記憶に残そうにも残しようがないのが、初心者の実感といったところではないでしょうか?

 これと同じことが、クラブを振るときにも生じます。

 普段からクラブを"ビュンビュン"と振り回している人に、クラブを一定の速度で振りなさいと注意し、実践してもらうと、その人はかなり不安な感覚に陥ります。

 クラブを振り回している人は、スイングの最中に、クラブを振る速度を急激に変化させることによって、無意識にクラブの位置を把握しようとしています。

 一定の速度でスイングした場合、手の感覚からクラブの位置情報が掴めず、クラブヘッドがどこにあるのかわからなくなるため、混乱して不安を感じてしまうというわけです。

 それでは、クラブを振り回す方がクラブをコントロールできるかというと、そうでもありません。

 クラブを一気に加速させると、その反動でクラブの挙動をコントロールすることが難しくなることは今更言うまでもないことです。

 クラブを振り回すというのは、クラブの現在位置の情報不足を補う行為の結果ですが、むしろ、スイングの各局面で、どのように動けばいいのか理解が不足していることの方が問題です。

 試しに、テークバックからフィニッシュまで、30秒以上の時間をかけて、クラブの動きをゆっくり再現しながら、スイングしてみてください。

 このとき、クラブをゆっくり振れずに、動作が速くなる部分があれば、その部分の動きを理解していない可能性が高いと言えます。

 インパクトの前後、クラブが腰から下にある状態で、身体やクラブの挙動を覚えていないとボールを上手に捉えることはできません。

 たまにはジャストミートしますが、マグレ以外の何ものでもありません。

 プロや上級者がアプローチの練習に時間を割くのも、アプローチにショットのエッセンスが含まれていることを理解しているからでもあります。

 こうした動きを学ぼうとする場合、連続写真を手本にしがちですが、動画のスロー再生の方がこの手の手本には適しています。

 連続写真だと忠実に静止した形を再現しようとしてしまう余り、ともすると間違った動きを身につけてしまう危険性があります。

 写真は一連の動きのほんの一部を映し出した結果なので、どのようにしてその形になったのかを前の動きから類推して形を理解できればいいのですが、形だけを真似するのでは失敗を招きかねません。

 まずはスロー再生で流れの中の動きを真似して、その後に余裕があれば、スイング理論を勉強した上で、連続写真を細かく分析していく手順がいいと思います。

 部分部分の動きが理解できれば、極端にクラブを振り回すということも減ってきますから、気長にがんばってみましょう!

 一連の動きを理解したら、一定の速度でスイングするのではなく、クラブの位置情報を知覚しやすいように、徐々に加速させながらスイングすることも忘れないでください。

 飛距離を伸ばすために、「クラブは加速させながらインパクトを迎え、その後も加速するように!」と、よく言われますが、クラブコントロールの観点こそ、加速は必要なことです。

 切りかえし後に腕を自然落下させると表現するプロもいますが、これも自由落下なので重力加速度で加速している状態と言えます。
                         関連記事 『クラブが自然落下するのは?
 ただし、このとき一瞬だけクラブの感覚が無くなるような感じに陥ることがあります。

 常日頃から重力下に晒されているための慣れのせいで、重力加速度と一致した状態では加速度の感覚もうまく働かないのかもしれません。

 その後すぐにクラブの感覚は戻ってくるので、心配いりません。


 飛ばすため・狙うためには、クラブは加速させましょう!!


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シーソーのように正反対のミスを繰り返してしまう理由とは?

2015年12月04日 10:21

 ゴルフコースでは右方向にミスをした次は逆方向の左にミスをしてしまい、その次は右方向へと正反対のミスを交互に繰り返してしまうことがよく起こります。

 こうしたミスにはどう対処したら良いのでしょうか?

 ごく普通の反応として多いのは、ゴルフ練習場で普段練習しているときのように、スイングを修正して対応しようとする試みです。

 発生してしまったミスを打ち消すことできると思われる動作の度合いを過剰にして、スイング中の動きを意図的に変えようとするものですが、実はこれが正反対のミスを繰り返す原因かもしれません。

 ミスしてしまったときは、自分で失敗したと感じている以上に潜在意識に深く刻まれる傾向があります。

 本来、野生の動物にとっての失敗は直接生死に関わる問題ともなりうるので、直ちに失敗を修正する方法を模索することが最優先の課題として、本能が働いていることが容易に想像できます。

 ミスした時点で身体(潜在意識)がミスを修正しなければならないと自覚しており、ミスを修正する動作の命令を既に出しているということです。

 それにもかかわらず、追加でミスを修正するような動作をとるのは蛇足。

 そのため、ミスをした後に、意識的にミスを修正する動作はやってはいけないことのひとつです。

 これはセンター方向から10度右にミスした場合、本能が10度左に方向を修正するような命令を出してセンター方向を正しく向く準備ができているのに、それに気づかずに更に左に10度方向を修正し、方向を乱してしまうようなものです。

 こうしたミスは技術面でのスイング動作を正しく理解している上級者で陥りやすく、なまじ理屈での直し方を理解して自信を持っているだけに、こうした状況から抜け出しにくいのかもしれません。

 プロゴルファーであっても、こうした状況に陥ることが少なくないのが現状ですから、アマチュアにとっては無理もないことです。

 ここで注目したいのは、トッププロの中には、どんなにショットが乱れようともトーナメント中にはスイングを修正するような動作を意識しないという人もいることです。

 スイングは技術的には試合までに固めるべきものですが、心理的な要因だけでなく、気象条件など様々な外部要因もショットに影響しうる試合中にあっては、理想とするショットを乱した要因を特定することは難しい状況と言えます。

 トッププロのような技術面での確固とした成功イメージができあがっている場合、スイングイメージを変質させてしまう危険性を孕んだ意識的な修正動作よりも、自然に身体が本来の動きに修正してくれることを待つ方が安全確実だと知っているからです。

 さて、それではそれほど技術的に確固としたイメージが持てないアマチュアの場合はどうでしょうか?

 初心者のようにミスの原因が分からずに同じミスを繰り返してしまう場合はさておき、正反対のミスを繰り返す人は技術面での質的な理解はされており、量的に問題があるだけ。

 実践が不足しているだけで、練習でのスイングは充分できあがっている状態です。

 対戦相手と相対するスポーツであれば、とっさの判断を強いられ、本能に頼ることになりますが、ゴルフは考える時間が長いが故に、潜在意識が管理すべき部分にまで意識が口出しして、失敗を引き起こしやすくなっているだけです。

 こうした量の調節は潜在意識が得意な分野なので、ラウンド中だけは潜在意識に任せてみてはいかがですか?

 何も変えようとせず、目標を狙うことだけに集中。

 すぐに上手くいかなくても、短気を起こしてすぐに元の方法に戻さず、自然に直ってくるまで辛抱強く我慢してください。

 ゴルフが『我慢のスポーツ』と呼ばれるのは、こうした我慢もゴルフには必要だからかもしれませんね。


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初心者がボールをよく見るとジャストミートできない理由とは?

2016年03月29日 13:00

 空振りや当たり損ないの多いゴルフ初心者に対して、「ボールをよく見てスイングしなさい!」などと注意する人は多いのですが、これはあまり頂けない話です。

 注意しているご本人は親切心から良かれと思ってのことでしょうが、ゴルフ経験を積んだ人のスイングとは違い、ゴルフを始めたばかりの人のスイングはまだ出来上がっていないことに少しだけ配慮してあげる必要があります。

 確かに、視覚情報は目から得られる2次元情報を空間として利用できる形の3次元情報に脳で置き換えてあげる必要があることから、基本的にはどのスポーツにおいても、頭部が大きく動いて視界が変わると、処理する情報量が増えて、概して空間把握の難易度は高まります。

 加えて、眼球は眼窩内に浮いた状態にあるため、頭部を激しく動かす動作で眼球がずれると、さらに目標物を視界で捉えることは難しくなります。

 そのため、特に動くボールの軌道を捉える必要のある競技では、軌道を把握する間だけでも目線を固定することが重要な要素のひとつとなっていることは確かです。

 そうした理由から、「ボールをよく見なさい!」という言葉が球技における常套句になっているわけですが・・・。

 こうした注意はゴルフの練習を積んで視線が大きくぶれないスイングになった人に対しては多少有効な場合もありますが・・・。

 ゴルフを始めたばかりでまだスイングが固まっていない人に対して、頭を動かさないように意識してスイングさせようとすれば、その人のスイングリズムが断たれて、更にスイングがぎこちなくなるばかりで、他のいろんなミスを助長してしまうことに。

 加えてボールをよく見ようとすると、目線がボールに近づく傾向があるため、上体の上下動が増える分だけダフりが増えます。

 まだスイングが固まっていない状態で、ボールを凝視して打つことを続ければ、その都度小手先でボールに合わせるスイングが身につくだけに、いろんなミスを引き起こす『手打ち』と呼ばれる動きに繋がります。

 初心者の方はできるだけボールを打つのを我慢してもらって、スイングがある程度固まるまでは素振りに専念させた方が良いとされます。

 その理由は、ゴルフでは当てる技術を高めてもスコアメイクでは大して有利にならず、スイングの再現性を高めた方が有利に働くタイプの競技だからです。

 ゴルフ規則の上でも、少しでも動いている状態のボールを打つことは許されていませんから、完全に静止した状態のボールを打つことになります。

 そのため、スイング中にボールの位置の変化を把握する必要はまったくありません。

 固定された回転軸があるように見えるプロや上級者のスイングはエネルギー効率の観点で有利だからであって、ボールを目で捉えるためではないわけです。

 あらかじめボールが止まっている位置を三次元空間的に把握し、記憶に留め続けてさえいれば、スイング中の頭部の動きや目線の動きは関係なく、無視してもよい問題です。

 そのためには、まずはボールの位置を頭の中で三次元的(前後・左右・高さ)にイメージできるようになることが大事で、空間把握力を鍛える必要があります。

 ボールの位置のイメージを脳裏に保持したまま、目を閉じた状態で身体を動かした後に、目を閉じた状態のまま、ボールを掴む練習を積むと空間把握力が高まります。

 身体が回転してもそれに合わせて空間のイメージも回転させてあげることができれば、ボールの位置を見失わずにすみます。

 これはスイカ割りの要領と同じです。

 こうした空間把握力の訓練と同時に、動作の自動化が生じる1万回を目安に素振りを合わせて繰り返し行うことも必要です。

 1万回と言うと数がものすごく多い気がしますが、素振りですから手軽に毎日でも行え、1日100回を毎日行えば、3か月少々で達成できます。

 素振りを行う際に、毎回スイングを調整しようと変えてしまうと、動作の自動化が遅れるばかりか、ミスを引き起こす回路を無駄に作ることになるので注意してください。

 理想とするプロのスイング動画を見た後、そのイメージが消えないうちに、真似して素振りをするのがおすすめです。

 色々なプロのスイングを真似してもスイングづくりには逆効果。

 浮気せず、理想とする人は一人だけに限定することは大切なことです。

 スイングが固まり、空間把握力が高まれば、後はスイング軌道を変えずに、アドレスのアライメントを変えてアジャストするだけで、目を瞑ったままでもナイスショットできるようになります。

 けっしてプロの難しい技術が必要とかいうレベルの話ではなく、誰でも練習すればできるようになる程度の話ですから、がんばってみてくださいね。


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クラブが自然落下するのは?

2016年07月08日 10:40

 頭で理屈を理解できないと納得のいかないレイトビギナーにとって、ゴルフを難しくしている部分のひとつに『切り返し』を上げることができます。

 トップや切り返しのポジションでは、ゴルフクラブが視界から外れてしまうため、位置を見失いやすいと言われています。

 ただし、子供の頃からゴルフクラブを握っているボーンゴルファーなら、体性感覚のひとつである深部感覚を通じて、その位置を把握することはそれほど難しいことではありません。

 人間には誰しも物の重量、位置、振動、運動などを感じることができる受容器があり、筋肉や腱、骨膜、関節などの部位にそうした感覚器が備わっています。

 目で確認できない視界から外れた状態であっても、その状態に慣れさえすれば、位置の把握や運動の管理は本来的に可能なことです。

 よちよち歩きの子供や足の弱った年寄りや怪我人でない限り、階段を昇るときにいちいち段差を確認しながら昇ってはいかないものでしょう。

 とは言っても、視界から消えるほど腕を大きく上げる動作は、現代人、とりわけ事務仕事などに従事する人にとっては、それほど頻繁に行うことでもないわけですから、最初は目で確認する必要もあるでしょうが・・・。

 30秒以上の時間をかけてゆっくりと振るスロースイングが有効なのは、こうした深部感覚を部分的に定着させる効果が期待できるためでもあります。

 さて、本題にも挙げた『クラブが自然落下するのは?』ということですが、まさに視界から外れるトップポジションからの切り返しにおいてのことです。

 なぜ自然落下、つまり垂直落下なのかと言えば、これはビジネスゾーンと大いに関わっています。

 ビジネスゾーンはその名の通り、職業ゴルファーであるプロとアマチュアとのスイングの違いが顕著に現れる部分です。

 クラブが腰から下に位置する領域をスイングプレーンに沿って動かす上で、身体とクラブを同調させて動かすことが再現性や力強さの面で有利に働くと考えられています。

 そのため、理論上は上半身の前面に腕が位置する状態をできるだけキープして、腕をまったく動かさずに身体の回転だけでスイングしていくことが理想となるわけですが・・・。

 膝を動かさずに股関節による45度の回転と肩による45度の回転を合わせて、上半身を90度回していくわけですが、これでシャフトがターゲットラインに沿って平行に後ろを向いた状態になります。

 シャフトがターゲットラインに沿って平行になり、クラブヘッドの向きが目標側を向いた状態が理想的なトップポジションですから、この状態では全くの正反対を向いています。

 ただし、ここから理想的なトップポジションにするのは簡単です。

 身体の幅に収まる範囲内で『腕を真上に振り上げる』だけ。

 シャフトが頭上を大きく回転しながら反転しながら、反対方向を指すようにすれば、トップポジションの完成です。

 トップポジションでは、脇の下が空いている分だけ、身体と腕の同調が一時的に弱まった状態とも言えます。

 今度はトップからの切り返しですが、より強い身体と腕の同調である脇の締まった状態に戻すには、何よりもまず、クラブや腕を元の位置に戻してあげることになりますよね。

 切り返しの動作において、まず、最初に行うことが『真上に上げた腕を自然落下させる』のは、こうした理由からです。

 ですから、ビジネスゾーンで身体と腕を同調させる動きがなければ、自然落下はスイングプレーンに乗せる意味をなさないばかりか、軌道を外れる動きに繋がってしまいます。

 クラブや腕が自然落下するのを待てずに、垂直に移動する感覚に違和感を覚えるのは、手打ちスイングの人の特徴です。

 スイングプレーンから外れやすい手打ちの動きから、さらに軌道を逸れていく垂直移動の動きを本能的に感じ取っているのかもしれませんね。

 腰から下のビジネスゾーンでしか身体と合わせてクラブを回していくことができないこと、そうした動きがプロに共通した動きの特徴であること。

 だからこそ、「クラブを自然落下させる」と云うのは、プロゴルファーが言い出した独特の表現方法になっているというわけです。


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ボーンゴルファーとレイトビギナーの一番の違いとは?

2016年07月20日 13:56

 どんなスポーツにおいても、何らかしらの動作を伴う以上、目や耳、鼻、皮膚といった感覚器から入ってくる情報を元に、手や足、体幹などの筋肉という運動器官を適切に動かして対応することが欠かせません。

 こうした動作は何回かの失敗を重ね、その都度、フィードバックによる微調整という反復の末に、最適な加減に調整されて獲得したものです。

 学校でも習ったように、感覚器で受け取られた情報は、感覚神経を通って、脳などの中枢神経を介し、運動神経を通って、運動器官に指令が伝達されるという経路を辿ります。

 そのため、神経系が著しく発達する低年齢期から、神経系と筋肉の連動性に関するトレーニングを始めることが、将来的なスポーツ能力の開発に有効だと考えられています。

 こうした神経系と筋肉が協調して身体を巧みに動かす能力のことを『コーディネーション(coordination)能力 』と呼びます。

 旧東ドイツのブルーメは、コーディネーション能力が『定位・変換・リズム・反応・バランス・連結・識別能力』の7種類の要素から構成されていることを提唱しています。

 『定位能力』    ・・・ 空間的な位置関係の把握に関する対応能力
 『変換能力』    ・・・ 変化に対して動作を切り替える対応能力
 『リズム能力』   ・・・ リズムに合わせてタイミングを計る対応能力
 『反応能力』    ・・・ 刺激に対してのすばやく反応する対応能力
 『バランス能力』 ・・・ 姿勢制御に関する対応能力
 『連結能力』    ・・・ 複合的な筋肉の動きをひとつの動作に同調させる対応能力
 『識別能力』    ・・・ 身体や道具を精密に体現・操作する対応能力


 ゴルフにおいては、野球やサッカーなどのように、激しく変化したり、素早く動くボールや対戦相手に対してプレーするわけではないので、『反応能力』や『変換能力』に関しての能力が大きく取り上げられることも少ないのですが・・・。

 リンクスコースなどの強風が吹き荒れる状況下では、風によって身体のバランスを崩されたり、クラブにかかる風の抵抗が変化することなど、姿勢を制御しつつ、スイング軌道がスイングプレーンから逸脱しないように調整するには、『バランス能力』と『変換能力』が問われたりします。

 こうした調整を全体としても1~2秒という短いスイング動作の中、更に短い一瞬のうちに調整を終える必要があることから、『反応能力』も問われます。

 スイングの再現性を高めるためにも、約400個にも及ぶ骨格筋をタイミング良く連携させて、一定のリズムとテンポでスイングを刻む必要があるわけですから、『連結能力』や『リズム能力』も問われます。

 仮に状況が大きく変化しない場合であっても、ゴルフボールと自分の身体との間合いといった位置関係の把握であったり、その位置にクラブを正確に操作することは、ボールを的確に捕えるためにも必要なことなので、『定位能力』や『識別能力』も問われているのは言うまでもありません。

 ゴルフで『風が見えないハザード』と言われますが、単に飛翔中のボールの弾道が任意に曲げられてしまうということだけでなく、ストローク中も絶えずスイング軌道を任意に曲げてしまう影響も問題となります。

 屋外スポーツには共通した側面ではありますが、ボール周辺にある空気の圧力差を利用した飛球原理であったり、軽い割りには長いクラブ構造に加え、他のスポーツと比べても遠くて小さい的を狙う関係上、風の影響が結果を大きく左右する競技となっています。

 子供の頃にゴルフを覚えたボーンゴルファーと大人になってからゴルフを始めたレイトビギナーに差が出るのも、この『コーディネーション(coordination)能力』です。

 手と視覚の連携であるハンドアイ・コーディネーション能力は、生きていく上で誰しも必要とされる機能ですから、ゴルフクラブとゴルフボールの扱いでなくとも、ある程度は別の経験を通して培われています。

 ただし、スイング中にクラブや身体で受ける風の影響を自然に調整してしまう能力の習得は、幼年期に類似の経験をしていない限り、神経系と筋肉の連携回路の開発の上では不十分と言えます。

 室内におけるハンドアイ・コーディネーション(hand-eye coordination)にはそれほど差が出なくとも、屋外における皮膚感覚や深部感覚といった体性感覚を通して培ってきた調整力こそ、どうしてもレイトビギナーがボーンゴルファーに及ばないところというわけです。

 良いスコアが出るからといって、無風の時だけ選んでラウンドしていては上達しません。

 子供であれば、なおさらですが、大人であっても、身につくのが遅いにしろ、完全に身につかないとは言えない能力なのですから。


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ゴルフでのコーディネーション能力の使いどころ

2016年08月01日 13:47

 激的な変化をしたり、素早く動いていたりするボールや対戦相手に対してプレーするスポーツとは違い、ゴルフでは止まっているボールに対して、プレーを行います。

 そのため、他のスポーツ競技を経験している人にとっては、簡単過ぎて、面白みがないという印象を持つ方が多いようです。

 実際にゴルフを経験してみれば、まったく違った難しさに驚き、別の面白さがあることに気付いてもらえることもあるのですが・・・。

 ゴルフのショットでは、直径4cm大(ピンポン球とほぼ同じ大きさ)の小さなゴルフボールをゴルフクラブで打って、数百m先にあるこれまた直径10cm程度の小さな穴(元々は英国で使用されていた配管)に入れる競技です。

 確かに止まっているボールを打つこと自体はそれほど難しいことではないのですが、遠くへボールを飛ばさなければならない関係上、ボールに当たる角度が1度でも違っていたり、当たる場所が数mmずれたりするだけでも、そのボールの行方はまったく違ってしまう競技性質を有しています。

 そのため、ゴルフではスイングの再現性を高めることが最重要視されています。

 これは裏を返せば、ゴルフスイングの最中にはハンド・アイ・コーディネイション(hand-eye coordination)は不要だということです。

 動かないボールを打つ上で、コーディネイション能力の内、まず必要なのは、自分とボールとの間合いを正確に認識する『定位能力 』です。

 ゴルフコースは屋外の自然の中で行うため、ゴルフ未経験者や初心者が想像もできないほど、様々なシチュエーションからゴルフボールを打たなければなりません。

 ゴルフコース上は大体が芝で覆われてはいるものの、ティーインググラウンドやフェアウェイ、ファーストカットラフ、セカンドカットラフ、ラフ、フリンジ、グリーンなど、芝の長さに加えて、性質の違う品種の芝、天候による変化など、状況はまちまちです。

 芝の上に乗って浮いた状態、途中で引っかかった状態、完全に沈んだ状態など、ボールの位置と他の要因による相乗効果で、影響のされ方もまったく異なります。

 その中でも一番やっかいなのは傾斜 です。

 足場に対して、つま先側が上がった状態、つま先側が下がった状態、左足側が上がった状態、左足側が下がった状態を基本として、こうした傾斜が複合的に合わさった状態などをしっかりと見分けて、身体とボールとの距離や角度を正確に把握しなければなりません。

 この『定位能力 』が欠けていると、たとえ止まった状態のボールを打つにしても、スイング中にハンド・アイ・コーディネイションによる微調整が必要となります。

 それは、あたかも野球で変化球に翻弄されたあげく、打たされたバッターのように、少なからず身体が泳いだスイングになってしまいます。

 また、練習場ではナイスショットの再現性が高まっているのに、ゴルフコースでミスショットが減らないのも、この『定位能力 』が欠けているせいかもしれません。

 プロはライの確認を無造作に行っているように見えますが、経験上、ポイントをしっかり押さえて、効率良くスマートに行えるだけで、けっして怠ってはいません。

 慣れないうちは、毎回、こうしたボールのライの様子を入念に確認する作業を意識しておくことで、『定位能力 』を鍛えていくことは可能です。

 『定位能力 』が備わってくれば、その視覚情報を元に、身体や道具を的確に操作する『識別能力 』を使って、正しいセットアップを行っていきます。

 これは射的競技で的に照準を合わせるのと同じ要領です。

 まず、スイングプレーンというあらかじめ決まった軌跡を辿る動作をマスターしていることが大前提となります。

 その上で、スイングの土台の位置を移動させて、スイング軌道上にボールが来るように構え直すセットアップ方法が有効とされます。

 セットアップする際には、目でボールを打ちに行く意識を捨てることを心がけましょう。

 仮に目を瞑った状態でも、クラブを振ったときに当たる位置に構えること。

 スイング中でもボールと身体の距離や角度などの位置関係が一定に保てる体勢を意識して構えること。

 ゴルフでのハンド・アイ・コーディネイションは、セットアップまでに終了させましょうね!

 以前に紹介した身体を巧みに動かす能力である『コーディネーション(coordination)能力』の内、7つの能力要素の重要度は、スポーツの種類によって、まったく異なるというわけです。


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ゴルフクラブで心地よい音を奏でよう!

2016年09月10日 11:37

 ごくまれにナイスショットしようものなら、「今の感じを忘れずに!」なんてアドバイスされることってありますよね。

 でも、これが意外と難しい。

 ジャストミートしたときの打感は非常に軽く、手に感覚なんてものは残りません。

 ミスヒットしたときの打感なら、指が痺れたり、手の中が擦れたり、打感が重かったりと、いくにでも手に違和感が残っているのに・・・。

 最近、初心者用クラブとして人気も高く、ミスヒットに強い大型キャビティアイアン。

 初心者のミスの傾向に合わせて、重心距離の長い設計になっているため、予測の範囲内で打点がずれても、そこそこの打球が打てるのが利点です。

 その反面、ミスヒットの打感すらもぼやけてしまうので、いつまでも使い続けていると上達が遅れることも。

 かといって、いきなり初心者が上級者用のマッスルバックアイアンを使用したのでは、打点がシビア過ぎて、ナイスショットの楽しみを味わう機会が極端に減って、練習意欲すら削がれてしまいます。

 心許ないジャストミートの打感に頼って、ナイスショットの方法を手探りするのは、あまり賢明とは言えないかもしれませんね。

 同じような感覚に頼る方法として、音に頼ってみるのはどうでしょうか?

 最近のゴルフクラブは打球音にも配慮して設計されているものがごく当たり前となっています。

 『YAMAHA』なんかは楽器メーカーでもありますし、その傾向は強いと言えるかもしれません。

 ただし、ナイスショットしたとき、心地良いと感じる音は人によって様々。

 特にヘッドスピードの違いによる差は顕著です。

 一般的にヘッドスピードが遅めの人は、金属性の高い打球音を好みます。

 これはヘッドスピードが遅いため、インパクトエネルギーが弱く、他者と比較した場合の打球音が小さいことを不名誉にすら感じる気持ちに起因しているのかもしれません。

 反対に、ヘッドスピードが早めの人は、鈍めの低い打球音を好みます。

 これはヘッドスピードが速いため、インパクトエネルギーが強く、他者と比較した場合の打球音が大きくなる傾向があるので、高音で響くクラブを耳障りに感じるからです。

 このため、基本的にはクラブ設計上も対象とするヘッドスピードに合わせて、調律がされています。

 CMなどの売り文句に踊らされずに、こうした傾向を手掛かりにして、屋外の試打会において、自分にとって心地よい音のするクラブを探してみましょう。

 ただし、屋内の試打室は音が反響するので、打球音の点に関してはお勧めできません。

 心地よい音のするクラブの中で、できるだけジャストミートとミスヒットに音の違いを感じられるクラブがベストとなります。

 自分にとっての音の名器を見つけたら、耳を澄まて、心地よい打球音を奏でられるように注意しながら、練習してくださいね。

 打感と違って、ジャストミートの心地よい打球音は耳に残り、頼りすることができます。

 それでも、雑音や周りの人の濁った鈍い打球音に釣られないように注意してください。

 練習場で下手になるケースの典型は、他人の打球音・スイング音に釣られること。

 不特定多数の人が練習するゴルフ練習場では、それこそ、オーケストラの中で演奏している奏者のように、自分の楽器であるクラブの音を聞き取れるように専念する必要があります。

 しかも、不協和音に感じても、無視して自分の演奏し続ける独善的な才も必要です。

 しかし、人間は社会で生きる関係上、なかなかそういう才は持ち合わせていないもの。

 空いている練習場は、音の観点ではそれだけで価値があると言えます。

 たとえ遠くて練習に行く機会が少なくなったとしても、少なくとも練習して下手になるようなことは防げるわけですから。


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プッシュフック系ドローボールはオープンスタンスが基本?!

2017年01月06日 13:08

 飛距離の出ないスライサーにとって、ドローボールは憧れの球筋とひとつ。

 とは言え、ドローボールの定義すら不明確であることが多いのも現状です。

 ドローボールが『左に曲がる軌跡の球筋』であることは、どれも大体共通しています。

 ただし、追加事項が少し違ってきます。

 ひとつは、追加事項が『フックと比べると、その曲り加減が少ない球筋』とするもの。

 でも、これではフックとドローの境界線が不明瞭です。

 もうひとつは、追加事項が『出球が意図した方向に飛び出し、その落ち際に落ちながら曲がっていく球筋』とするもの。

 これも、他人に宣言した後に打つ競技ではないだけに、傍から見ると、意図した方向に打ち出されたものか、偶々なのか、不明瞭さは拭えませんが、本人には狙い通りの方向に打ち出されたかどうかはわかります。

 更にもうひとつは、追加事項が『曲がる度合いを意図的に管理された球筋』とするものです。

 これも実は、コースマネジメント的には目標が常にピン方向とは限らないので、打ち出し方向と同様に、狙った地点も本人のみぞ知るわけですが、本人には曲がり幅が管理されたものかどうかはわかるので、さして問題はありません。

 曲がる度合いに関係なく、コースマネジメント的には意図しない左への曲がりを『フック』とし、意図した左への曲げを『ドロー』と区別する方が便利です。

 総合的に判断した場合、ドローボールとは、『出球が意図した方向に飛び出し、その後、左に曲がる度合いを意図的に管理された球筋』とでも定義した方が良さそうです。

 実際にどんな球筋が当てはめるのかを見てみましょう。

 ボールの高低差管理を除いた場合、2次元平面上の球筋は9種類に分類することができます。

球筋とスイング軌道・フェイス角

 スイング軌道によって、プル(①~③)、ストレート(④~⑥)、プッシュ(⑦~⑨)の3分類され、スイング軌道に対するフェースの向きによって、フック(①④⑦)、ストレート(②⑤⑧)、スライス(③⑥⑨)の3分類で、合計9種類に分類することができます。

 ①プルフック、②プルストレート、③プルスライス、④ストレートフック、⑤ストレート、⑥ストレートスライス、⑦プッシュフック、⑧プッシュストレート、⑨プッシュスライス、といった具合に単純な名で呼ばれています。

 さて、フック系の球筋は①④⑦の3つ。

 この内、打ち出し方向と曲がり幅の両方を管理できるのであれば、どれもドローボールに当てはまります。

 ただし、①のプルフック系の球筋は背中側に視界から外れていく軌道で、さらに左に曲げていく球筋であるために、コントロールするのが非常に難しく、技術的な理論の整備もされていません。

 これに対して、④のストレートフック系の球筋はスタンスの向きと出球の方向が一致しているため、ストレート系の持ち球の人には最もコントロールしやすく、フェースの向きで曲がり幅を管理する理論が整備されています。

 これにはある程度質の高いストレートボールが打てることが条件になりますが、同じ方法でフェードの管理も可能となるため、コースマネジメントには最も単純で利用しやすい技術です。

 最後の⑦のプッシュフック系の球筋は、スタンスの向きに対して、出球の方向が右に飛び出した後、左に曲がりながら戻ってくる球筋なので、スタンスの向きと出球の方向は一致していません。

 この場合には、フェースを目標方向に向けたままにするため、曲がり幅を管理すると云うよりも、出球の方向を肩の向きで管理する理論と言えます。

 こちらの球筋が一般的にドローボールと呼ばれる打ち方で、フック系の持ち球の人に適しています。

 出球の方向は、『肩のライン』の方向に一致させることが条件のひとつです。

 肩のラインよりも右に打ち出そうとすると、手打ちを助長して、スイング軌道の管理を破綻させてしまいます。

 また、スタンスの向きに対して、ボールを右に打ち出すには、肩のラインをスタンスよりも右に向けて構えることが基本となります。

 これはバンカーでのエクスプロージョンショットの構えと同じ、所謂、オープンスタンスです。

 オープンスタンスは肩のラインは目標方向に向けたまま、スタンスだけ左に向いた構え。

 スイング軌道に対してフェースを開くエクスプロージョンショットとフェースを閉じるドローの違いはあっても、スタンスはまったく同じです。

 ⑦のプッシュフック系ドローボールでは、ボールを左に曲げる必要があるために、目標方向にスタンスとフェースを向けたまま、打球の方向と同じ右方向に肩のラインを向けているという視点が違うだけ。

 バンカーショットが苦手で、エクスプロージョンショットの打ち方ができない人にはプッシュフック系のドローボールは難しい打ち方と言えます。

 裏を返せば、エクスプロージョンショットの練習がドローの構えの練習にもなるというわけです。

 プッシュフック系のドローボールを打つには、まずはオープンスタンスに慣れてくださいね。


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ストレートフック系ドローがクローズスタンスと誤解される訳とは?

2017年01月14日 12:37

 一部のプロを除けば、昔からフックボールを打つにはクローズスタンス(closed stance)が良いと言われ続けてきました。

 実際にクローズスタンスで構えて、フック系の左に曲がる球筋(右打ちの場合)を打つことも可能ですが、これはスタンスラインに対して、出球が左に飛び出し、そこから更に左に曲がっていくプルフック系の球筋になってしまいます。

 これは視界から背中側に外れていくため、非常にコントロールしにくく、ゴルファーが最も嫌がる球筋です。

 確かに一番始めに打てるフック系の球筋ではあるので、まずはこちらを体験させる意図で紹介しているケースはあるとは思いますが・・・。

 こんな管理の難しい打ち方をアマチュアに勧めるはずもないのに、こうした説明が横行してしまったのには理由があります。

 このブログで何度も取り挙げてはいますが、フック系の球筋は2次元平面的には大きく3種類(図中の①・④・⑦)に分類されます。
球筋とスイング軌道・フェイス角

 冒頭のクローズスタンスによるプルフックがその一つ(図中の①)。

 ただし、実のところ本当に説明したかったのはストレートフック(図中の④)のはずです。

 これはスクエアスタンス(square stance)で構え、出球がスタンスラインと同じ方に飛び出し、そこから左に曲がっていく球筋です。

 出球の方向がスタンスラインと一致していることに加え、フェースの向きだけで曲がり幅を管理できるため、非常にコントロールしやすく、一番応用範囲の広い球筋です。

 ある程度、ストレートボールを打てるようになった人には、フェースの向きに意識を向けるだけで、すぐにフックというよりも、曲がり幅を調整できるドローボールが打てるようになるだけに、最も簡単なドローボールであると言えます。

 それだけにゴルフレッスンにおいて、まずはフックの打ち方を教えるという場合には、このストレートフック系の球筋がテーマとして取り挙げられるというわけです。

 ただし、図の④のように、真っ直ぐ飛び出してはいくものの、目標よりも左に曲がってしまう球筋です。

 これを実際のラウンドで使用するためには、出球の打ち出し方向を右に調節してあげる必要があります。

 それにはスクエアスタンスを保ったまま、右を向く方法を用います。

 これは何も難しいことを言っているわけではなく、単に打ち出したい方向にスクエアに構えるというだけの話。

 目標にフェースを向けたまま、右を向いてスクエアに構えるのでも良いし、打ち出したい方向の分だけ右を向いてスクエアに構えた後でフェースを曲げたい方向に向けるのでも、どちらでも自分がやりやすい手順で結構です。

 さて、ここでお気づきの方もいるかと思いますが、傍から見た場合に、このストレートフック系の球筋をラウンドで使用するために右を向いた状態がクローズスタンスに誤解されてしまいます。

 スタンスラインと肩ラインは一致して右を向いてはずなのですが、よく観察していないと、他人のスイングということもあって、クローズスタンスに誤解しやすいというわけです。

 ゴルフを始めたばかりの頃では、必ず目標に対して構えるという思い込みがあるのは致し方ありません。

 インテンショナルボールは意図的に曲げるのですから、目標方向と打ち出し方向は自ずと違ってくるのは当然のこと。

 手軽にスイング動画をみることができるようになった現在であっても、他人のスイングを観察した結果を正しく把握することはなかなかに難しく、ともすると誤解しがちです。

 自分の身体で掴んだことでないと、誤解になかな気が付かないというのもスポーツの難しさといったところでしょうか。


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下半身と上半身を別々に動かすのは?タメのキーポイント!

2017年02月16日 12:27

 ゴルフ用具の進化に伴い、以前ほどタメの量が必要でなくなってきたものの、未だに効率の良いスイングには必要とされています。

 ダフリ、トップ、スライス、飛距離不足を始め、あらゆるミスショットに繋がる原因となるのがアーリーリリースです。

 アーリーリリースは、初心者に留まらず、初級・中級者にも顕著な特徴の一つとなっており、上級者になるための大きな課題とされています。

 手の力でいくら頑張って我慢しようと試みても、タメが解けてしまうのはなぜか?

 結論から先に言ってしまえば、『肩を回すとタメのリリースが始まる』ということを理解してないことに起因しています。

 バックスイングで最大限に右旋回した肩が、切り返しの瞬間から左旋回を開始しているように見えると思いますが、これがゴルフスイングを惑わす罠となります。

 実際にはダウンスイングの前半には上半身の回転はなく、上半身の台座となる下半身の回転だけが行われ、それに伴って、肩が回転しているように見えるだけ。

 中華料理店で回転テーブル(下半身)に載せてある皿(肩)が回る構造と一緒です。

 切り返しで下半身を先行させるというのが正にこれに該当します。

 なぜ、こんな面倒くさいことをしているのかというと、肩を回した瞬間からタメのリリースが始まってしまうからです。

 ゴルフのスイングでは力を損してスピード・可動域を得するタイプの”てこ”を多用するのがコツのひとつとなります。

 ダウンスイングの際には、力を損してスピードを得するタイプの”第3種てこ”と”第1種てこ”を取り交ぜて利用する関係上、その前段階のバックスイングでも力を損して可動域を得するタイプの”第1種てこ”を利用して、切り返しの準備をします。

 力を損するタイプの”てこ”とは、大きな力を利用する”てこ”でもありますから、力の使うタイミングを間違えると、スピードを必要とする瞬間以前に、スピードが消費されてしまいます。

 この力の元となるものが、肩の回転力です。

 左肩の回転が左腕を引っ張るという力強い動きが、てこを介して、ヘッドスピードに変換されていきます。

 このため、台座の回転とは異なる自律的な肩の回転が始まると、途端にタメのリリースが始まってしまうのです。

 逆に考えれば、リリースを遅らせるために、先に台座である下半身だけを回転させているとも言えます。

 この上半身を動かさずに、下半身だけ回す動作というのは、なかなか日常生活ではない動きなので、クラブを持たずに反復練習を繰り返さないと、なかなか身につくものではありません。

 また、この動きを修得するのには、下半身の回転を右足軸の回転と左足軸の回転に分けて捉えることが肝心要となります。

 バックスイングでは右足軸を中心とした右旋回を行い、切り返し後からダウンスイングの初期にかけても、右足軸を中心としたまま、今度は反転した左旋回を行います。

 左足軸を中心とした左旋回に移行するのは、下半身が飛球線と平行になった状態からです。

 下半身の回転と云っても、右足軸の回転と左足軸の回転では全く意味が異なります。

 飛距離アップに帰する回転は、自律的な肩の回転と同時に行われる下半身の左足軸の回転の方が主体となりますが、タメの維持に関係しているのは右足軸の回転の方です。

 バックスイングでは、右膝の位置をできるだけ動かさないように保ったまま、上半身が右旋回させていきますが、これは下半身ができるだけ容易に元に戻るために必要な行為です。

 右膝に溜めたエネルギーは、速く振るためと云うよりも、下半身の台座を戻すためだけに使用すると考えてください。

 右足軸になっている関係上、軸になっている右膝の力だけではさすがに回転しにくいので、左足を踏むきっかけで、左足の力で右足軸の回転を静かにサポートすることになります。

 本質的な肩の回転を始めるのは、上半身が45度程度まだ右を向いた状態で、かつ下半身が飛球線と平行になった状態からで、左足軸の回転と一緒のタイミングで開始します。

 こうしているからこそ、ここまでタメが残るというわけです。

 「タメを解かないように頑張れ」などと言われるかもしれませんが、手に力を込めて、頑張ってしまえば頑張るほど、ヘッドスピードを上げるために必要な手首の柔らかさは失われてしまいます。

 ヘッドスピードを上げるためにやろうとしていることが、いつの間にか、手首の角度を維持するという手段にすり替わっています。

 目的と手段が入れ替わり、さらに本来の目的を失っているのでは主客転倒の極みです。

 手首を柔らかく保ちつつ、肩を動かさずに台座だけ動かすことをまずは身につけてくださいね。


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スイングは横振りが正解か?縦振りが正解か?

2017年09月16日 11:03

 昔からよく取り上げられるのが『横振り』と『縦振り』の議論。

 そもそも、特定のスイングに対して、もう少し『横振り』した方が良いとか、『縦振り』した方が良いという対処法の話なわけですから、その都度その都度の程度の問題であって、一般論としてどちらが正しいのかは、さして意味はありません。

 一般論として、どちらが正しいのかは意味の無いことですが、『横振り』と『縦振り』という正反対の表現がどうして生まれたのかを考えることには意義がありそうです。

 スイング自体は3次元的なスイングプレーンを辿るわけですから、横振りでもなく、縦振りでもなく、斜め振りが正解だと考えている人が多いでしょうが、話はもうちょっと複雑。

 人それぞれ着目するポイントは異なっているため、同じ物を見た場合でも、見え方が全然違ってしまうことってありますよね。

 まったく同じスイングを観察したとしても、クラブの動きに着目するか、それとも腕の動きに着目するかによって、違いが生じてきます。

 クラブのライ角通りに構えた時、シャフトの延長線上を含む面をクラブが通過することを理想とする『シャフトプレーン』という考え方があります。

 これはクラブの動きに着目したスイングプレーンの見方です。

 このシャフトプレーンはベン・ホーガンが提唱したクラブヘッドと首を結んだスイングプレーンよりもフラット軌道であるため、クラブの動き自体は横振りと表現することができます。

 今度は見方を変えて、身体の動きを着目してみたら、どうでしょうか?

 アドレスの際、クラブはライ角の設計通りに合わせて構えるものですが、腕の向きはシャフトの延長線上になるような一直線ではなく、グリップを握る手指の構造からも上腕の向きとシャフトの向きは異なり、シャフトよりも立ち気味の角度に構えることがセオリーとされています。

 このシャフトと上腕の角度は、シャフトの長さ、ライ角、背の高さ、手の長さ、膝の屈伸、前傾角度、腕の垂らし方によって、人それぞれ違いはあるものの。

 それでも、アドレス時に取ったこの角度がインパクト時にも保たれていないと正確なインパクトにはなり得ません。

 この角度を保ってスイングする場合、ライ角通りのシャフトよりも上腕の角度は立っているため、必然的に腕の動きはシャフトプレーンよりも縦振りになっています。

 クラブ自体の動きはシャフトプレーンに沿うものでありながら、スイング中の腕の動き自体はそれとは全く別の縦振り軌道を描くというわけです。

 だからといって、どちらもボールを意図した所に飛ばすという同じ目的を持った手段の一側面に過ぎないわけですから、別々に捉えて個別に管理しようとすると、複雑になり過ぎて、手に負えなくなります。

 救いなのは、クラブは『横振り』気味に、腕は『縦振り』気味に動くものの、それぞれが独立したばらばらなものではなく、不安定ながらもグリップという接点で繋がっていることです。

 それでも、シャフトと腕が一直線の状態ではなく、折れ曲がった状態のまま、スイング回転しなければならないということが、ゴルフを難しくしている要因となっています。

 初心者、特に非力な女性は、スイング中、クラブにかかる遠心力に負けて、手首が緩み、腕とシャフトが一直線上に伸びきってしまい、様々なミスショットに繋がります。

 これはプロであっても、程度の差こそあれ同じで、手元が浮く動きは要注意とされます。

 スイング練習中に、アドレス時のグリップ位置の少し上の辺りへ、補助者がシャフトなどの棒状の障害物をかざして、ハンドアップを防止するドリルがこれに当ります。

 クラブという道具の挙動をイメージした『横振り』スイングにしろ、自身の動作をイメージした『縦振り』スイングにしろ、接点となるグリップの角度を正しく維持しつつスイングすることが大事。

 プロでも気を配っている大事なポイントなわけですから、気を付けないといけませんよね。


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新飛球理論の説明でしっくりくるスイング感覚とミスの傾向

2017年12月24日 11:26

 従来の飛球理論では、スイング軌道は出球の方向を決定する要因として捉えられていましたが、新飛球理論の登場によって、出球の方向に大きく影響するのは、むしろフェースの向きの方だとされています。

 これによりスイング分析の土台が大きく変わります。

 基本的な9種類の球筋の説明でもわかるとおり、従来は出球の方向を決定しているのはスイング軌道と考えられていたために、スイング軌道を主とした上で、フェースの向きは従の扱いでした。

 インサイドアウト、インサイドイン、アウトサイドインの3つのスイング軌道に対して、プッシュ、ストレート、プルという出球の方向が決定され、それぞれのスイング軌道に対してフェースが開いているか・スクエアか・閉じているかによって、スライス・ストレート・フックというボールの曲がりが付随して合計9種類の球筋が決定するという考え方です。

 飛球管理上の問題として、出球を管理した上で、その後にボールの曲がりを考える方が考え方としてわかりやすいという理由からでもあります。

 これが実際にはフェースの向きにより出球の方向が決定され、そのフェースの向きに対するクラブパスの方向のずれでボールの曲がりが決定されるとなると、だいぶ話が変わってきます。

 ターゲット方向に対してフェースが右を向いていれば、プッシュ。

 ターゲット方向に対してフェースが向いていれば、ストレート。

 ターゲット方向に対してフェースが左を向いていれば、プル。

 これに付随して、フェースの向きよりもクラブパスが左方向(すなわち、アウトサイドイン方向)に通過する場合、フェースの向きに引きずられて、スピンアクシス(バックスピンの回転軸)が右に傾くため、ボールは右に曲がるスライスになります。

 反対に、フェースの向きよりもクラブパスが右方向(すなわち、インサイドアウト局面)に通過する場合、フェースの向きに引きずられて、スピンアクシス(バックスピンの回転軸)が左に傾くため、ボールは左に曲がるフックになります。

 また、フェースの向きとクラブパスが一致していれば、フェースの向きどおりの出球のストレートボール(プッシュストレート、ストレート、プルストレート)となるというわけです。

 スイング軌道とフェースの向きの主従の関係をそっくり入れ替えた形に見えます。

 話をわかりやすく整理する上では、これはこれで良いのですが、実務上の問題として、フェースの管理とスイング軌道の管理では扱いやすさにかなりの違いがあります。

 従来から出球の管理はプロであっても難しい問題とされてきたとおり、フェースの向きは非常に変わりやすい性質を持っています。

 これとは反対に、持ち球を変えるのにはなかなか根気のいる作業となると知られているとおり、スイング軌道そのものはその人の癖ともいうべきもので、なかなか変えにくい性質の代物です。

 インサイドインのスイング軌道であれば、ボールを左右にずらすことによって、インパクトエリアをアウトサイドイン方向にもインサイドアウト方向にも局所的に変化されることができるので、クラブパスだけを自在に変えることもできます。

 ただし、極端なアウトサイドインやインサイドアウトのスイング軌道では、ボール位置を変化させただけでは、クラブパスを正反対にするのは困難で、スイング軌道自体を変える必要も生じたりします。

 球筋を管理する上で、常時変わりやすいフェースの向きを主とするよりも、自分固有のスイング軌道を主とした方が管理しやすいものです。

 スイング軌道(クラブパス)を中心にフェースの向きによる球筋を見た場合、逆の場合に比べて、話は少し複雑になってしまいますが、実務上の課題がはっきり見えてきます。

 仮にインサイドアウトのスイング軌道を例に取って説明してみます。

 インサイドアウトのスイング軌道から発生する球筋は、従来のプッシュスライス、プッシュストレート、プッシュフックの3種類ではなく、以下の5種類ということになります。

①プッシュスライス
インサイドアウトのクラブパスよりもフェースの向きが右を向いている場合。

②プッシュストレート
 インサイドアウトのクラブパスとフェースの向きが一致している場合。

③プッシュフック
 インサイドアウトのクラブパスよりもフェースが左を向いており、かつフェースの向きがターゲットよりも右を向いている場合。

④ストレートフック
 インサイドアウトのクラブパスで、フェースの向きがターゲットを向いている場合。

⑤プルフック
 インサイドアウトのクラブパスで、フェースの向きがターゲットよりも左を向いている場合。

 ①~③の球筋ではターゲット方向に対するフェースの向きは全て開いていることになります。

 インサイドアウトのスイング軌道では、目標に向かう可能性があるのは③だけで、これがコースマネジメント上の前提となるものです。

 ①は逆球の部類ですから、マネジメント的には最も嫌われるもの。

 ②ではインサイドアウトのスイング軌道の程度に拠り、出球の方向が決定されますが、マネジメントさえ間違わなければ、ストレート系の球筋なので大けがにはならず、許される範囲のミスと言えます。

 ④はフェースがターゲット方向を向いているのにもかかわらず、目標から外れていくミスの範疇に入ります。

 ⑤に至っては、フェースの向きとクラブパスの向きの角度差が一番大きくなり、左に飛び出した上、左に大きく曲がって、大トラブルになりかねません。

 こうして見た場合、インサイドアウトのスイング軌道ではクラブパスに対してはクローズにしつつ、ターゲットに対してはフェースをオープンに保つ感覚が大切というわけです。

 どうですか?フックを持ち球にしている人の感覚により近い説明となったのではないでしょうか?

 こうした感覚との一致も新飛球理論の確かさを信じるに足る要因となっているのかもしれませんね。


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プロに少しでも近づくためには遠回りであっても関節リセットが入口に

2018年07月07日 08:00

 何回かに渡って、アウターマッスル(表層筋)を緩める必要性について書いてきました。

 関節の可動域を上げて、動作抵抗を下げるのには、その関節の動きを妨げているのはアウターマッスル(表層筋)だけでなく、インナーマッスル(表層筋)も緩めてあげる必要があります。

 仮に、一つの関節に関わる筋肉を全て解すと、関節の動きが良くなり、エネルギーロスが減るというメリットがある代わりに、関節の動きの自由度が増した分だけ、最初はあらゆるミスの可能性も増してしまうのも事実です。

 骨の役割で説明したように、凝り固まった筋肉は骨の代用をしてしまうほどに変質してしまっているわけですが、完全に解してしまうとある種の支えを失うことになります。

 これはそれまで杖を支えに歩いていた状態から、初めて自分の足だけで立って、歩き出した状態と同じ不安定さを伴います。

 最終的には、静態・動態的な重心バランスを取り、力の伝達を無駄なく行うためには必要な行程なのですが、筋肉を緩めた直後は、こうした不安定さからあらゆるミスが出ることを覚悟しなければなりません。

 こうした理由から、フィジカル面で優れたプロゴルファーほど、ゴルフを熟知していないトレーナーには自分の身体を触らせたくないと思っているものです。

 プロの場合には、時間をかけて自分のゴルフに必要な身体の固め方をしてきたわけですから、それを何の計画もなく、安易にリセットされては堪らないというわけです。

 また、アマチュアゴルファーの上級者であっても、それが合理的であるかないは別として、独自の技に必要な身体の硬さを形作っている場合もあるので、安易に身体全体を満遍なく緩めてしまうことは、身につけたものを失う危険が伴います。

 ただし、ほとんどのアマチュアゴルファーの場合、身体の硬さを起因として、スタート地点にも立てていない状態であるわけですから、マイナス状態からのスタート地点へのリセットをするためにも筋肉を緩めることは必須とも言えます。

 本来ならば、必要な部分だけ筋肉を緩めれば良いという話なのですが、一つの関節には大小様々の筋肉が重層的に関連しており、他の動きに影響がでないように、特定の動作の開放だけに限定して、筋肉をほぐすことは、よほど腕の良いボディーワーカーであってもなかなか難しい話になります。

 結局のところ、全身の骨格筋を弛緩させて、赤ちゃんのような柔らかい身体まで戻してあげる方が手っ取り早いというわけです。

 それでも今まで身につけてきた全てが失われるわけではありません。

 技術的な記憶は、良い部分も悪い部分も併せて残っています。

 ただし、今までつっかえ棒をあてにして誤魔化していた部分が支えとして無くなる分だけ、スイングの悪い部分が顕著に現れることになります。

 それは主に重心バランスの悪さに起因したミスの数々です。

 ゴルフでは、重心バランスを高めるために、バランスディスクやバランスボールを取り入れてトレーニングしたりもします。

 ただし、これには難点があり、全身が緊張状態のままの人が行うと、重心を取る感覚が養われる前に、重心バランスを取るために必要最低限な筋肉よりも、むしろ別の余分な筋肉をも使って、身体を支えることばかりが身についてしまいます。

 結果的に支えることを優先して、バランス感覚は大して養われず仕舞いに。

 まずは、全身の筋肉を解し終え、余分な支えを取っ払ってから、できるだけ筋肉を使わずに、重心の上で楽に立つことから始めなければなりません。

 二本の足で立つというのは、人間にとって基本的なことでありながら、平地ですらもなかなか難易度の高い技術です。

 相撲取りがひたすら腰割りを繰り返したり、四股を踏み続けたりするのも、ただ単に重心に乗って、平地に正しく立つことだけを主な目的としています。

 昔の相撲取りはそれこそ一日に何百から千回にも及ぶ腰割り・四股踏みを繰り返す中、それでも一日に数回程度しか正しく立てた感覚を得られないとまで言われています。

 それほどまでに重心に乗って正しく立つというのは難しいことでもあります。

 動態的なバランスを必要とするゴルフにあっても、この正しく立つことができると、その後の上達に大きな違いが生まれます。

 プロゴルファーという職業は、元々バランス感覚の鋭い人の集まりです。

 そうした人達に少しでも近づくためには、ある種の危険は伴うものの、筋肉をリセットして、本当の重心バランスを身につけた上で、その上に技術を積み上げていくことが少し遠回りになっても早道となるわけです。


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『運動神経悪い芸人』を観て、笑い転げている人も、ゴルフでは・・・

2018年09月09日 11:59

 アメトーークの大人気企画の一つ『運動神経悪い芸人』。

 運動が苦手な芸人さんに、いろいろなスポーツ競技の動作を行わせて、あまりにも不器用で笑える動きを紹介するというお笑い番組の企画。

 他人が不得手な事をしている様子を傍で見て笑うというのは、正直あまり趣味の良いことではないのですが、あまりにも不自然な動きに思わず目を奪われてしまいます。

 どうしてあんな奇妙な動きになってしまうのか?

 それは当の本人達が「いくつも動作を同時にできない!」と発言しているところからも窺い知ることができます。

 例えば、バスケのレイアップシュートをしようとする場合、ドリブル・走る・掴む・ステップ・ジャンプ・放るという一連の流れの動作になるわけですが、彼らはドリブルしながら走るというところで早々に躓いてしまいます。

 確かに、『ドリブル』と『走る』という二つの動作を同時に行ってはいますが、これは何も特殊なことではなく、今まで生きてきた際に誰でも経験しているはずで、普通に行っている並行作業の範疇のことです。

 慣れていることであれば、2つの動作くらいであれば、誰でも並行して行うことは簡単なはず。

 ただし、どちらかが不慣れの動作だと、不慣れな動作を強く意識し過ぎてしまうため、普段なら簡単にできる方の動作も阻害してしまうことが多々あります。

 運動神経悪い芸人にとっても、『走る』という行為自体、単独では普通に行えるはずですが、不慣れな『ドリブル』を同時に行わせることによって、走ることもままならない状況に陥っているというわけです。

 ここで一番の弊害となっているのは、第一義的にシュートをしなければならいという意識が強く入る点です。

 バスケのレイアップシュートの場合、ドリブル・走る・掴む・ステップ・ジャンプ・放るという一連の流れで、並行作業的に重複する部分の動作はあるものの、一つ一つを順次行っていくだけで同時にすべてを行うわけではありません。

 にもかかわらず、シュートイメージが強過ぎて、一部の筋肉を意識し過ぎるあまり、硬直し続けた筋肉が、一連の動作すべてを阻害する要因となってしまいます。

 これが『運動神経悪い芸人』企画の核心でしょうか。

 走り幅跳びで膝を伸ばしたまま砂に突き刺さったり、ビヨンビヨンした奇妙な動きをしたりするのは筋肉をいつまでも硬直させ続けている証です。

 別に笑いを解説しているわけではなく、あくまでも動作の性質に関する話ですが。

 『運動神経悪い芸人』を観て、笑い転げている人も、実は気がつかずに似たような奇妙な動作をしていることがあります。

 それはゴルフでボールを遠くに飛ばそうとしたときなどに顕著に現れます。

 ボールをかっ飛ばそうとした時に、身体のどこかに力を込めようと意識する、もしくは無意識に力が入ってしている人が多いものです。

 多くの場合、腕や肩に力が入ってしまうわけですが、ここでは手打ちの弊害云々を抜きにして、終始、力が入り続けること自体が問題になります。

 たとえ体幹スイングであったり、足を使ったスイングであったとしても、一部の筋肉に力を込め、常に使い続けるということなんてありません。

 ゴルフスイングでクラブヘッドの辿る軌道はほぼ円軌道になるせいで、丸い軌道に対して、方向を変えながら力を加え続けるという誤解が生じるのかもしれませんが。

 クラブヘッドを加速させつつも、スイングの再現性を保つために円軌道に変換しているのであって、スイングを加速させる動作自体は、使用する筋肉や重力の性質上、直線的になります。

 直線的な力ゆえに一度に大きな力を加えてしまうと、機械とは違って、身体の場合、円軌道から逸れてしまう結果になります。

 また、瞬間的に発揮した筋力はアクセルの役割を果たしますが、筋肉の稼働する距離には制限があるのため、発揮し続けることでブレーキの役割に切り変わってしまうことにも気づく必要があります。

 そのため、円軌道をできるだけ損なわないように、円軌道を辿るクラブヘッドの位置に対して、適切なタイミングを計って、数回に分けて許容範囲内の直線的な力を加えなければ、スイングスピードを効率よく加速させることは叶わないというわけです。

 ゴルフスイングの場合、こうしたスイングの特性上の問題から、一部の筋肉に頼って大きな力を込め続けるというのは、スイングの再現性を損なう恐れがあり、非常にナンセンス。

 加えて、『運動神経悪い芸人』の例のように、特定の動作を意識するあまり、最初から最後まで筋肉に力を込め続けるというのは、普段ならできていることすらも阻害してしまうわけですから、絶対に避けなければなりません。

 ゴルフでは、誰でも比較的簡単に『運動神経悪い芸人』に早変わりしてしまうことを肝に銘じてくださいね。


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左右方向への体重移動は低速域での補助的機能、高速域では・・・

2018年11月16日 12:05

 体重移動と言えば、一般的には右へ左へと身体を揺さぶる動きを通じて、自重をターゲットラインと平行に水平移動させるというイメージになりやすいものです。

 実際にテイクバックなどの初動においては、身体を静止させないことが動き出しをスムーズにする秘訣とも言われます。

 アドレスでガチガチに緊張した状態から動き出すのは、車で例えるなら、サイドブレーキをかけたままの状態で、いきなりエンジンをかけたと同時にアクセル全開にするようなもの。

 動き出しがスムーズになる要素がありません。

 そのため、プロ・上級者は足踏み動作や外から見えない靴の中でも足指をちょこまかと動かす動作によって、完全に静止させないアイドリング状態を保つ工夫を自然と行っているものです。

 これが前回もお話した『身体を動かすことによって、自然に発生する荷重移動』と相まって、テイクバック以前のフォワードプレスやワッグル動作においては、クラブが揺れる位置に合わせて、左へ右へと足裏の荷重が変化します。

 アドレス状態からテイクバックへの流れを淀みなく繋げていく上でも、左右交互の足踏み動作からバックスイング時の右足への自然発生的な体重移動はごくごく自然な流れと言えます。

 こうした主動作を補助する動きとしての最初の体重移動が左右への足踏みとなるため、『体重移動=(イコール)左右への揺さぶり』と捉えてしまう誤解が生まれやすくなります。

 最初に経験する体重移動が左右への動きなので、初心者がそう誤解してしまうのも至極当然のこと。

 中級者であっても、未だ誤解が解けていないのも無理からぬこと。

 ですが、スイングを加速させる体重移動とは、エネルギー効率の面で重力を最大限利用したいがため、これとは方向が90度違う上下方向となります。

 クラブ自体の運動は円軌道でも、スイングの加速のために与える動力となる身体の動き自体を直線的にするのは、単純化によって、誤動作を防ぎ、正確性を担保するのが主な目的です。

 円軌道をなぞるように動くのは、人間の動作では複雑過ぎて、再現性に乏しいわけですから。

 それをクランク機構の原理を活用して、クラブの円運動に変換する際、クラブ重量だけでなく、体重の落下をも利用して、上下方向への力強い動きを賄います。

 これとは反対に、ゴルフ初心者の場合、スイングの回転に対して、中心部から遠い位置にある外周付近を押して、円運動に沿ってそのまま加速させようとしてしまいがちです。

 この場合、それほど大きな力は必要無い反面、外周の移動距離が長くなる分、複雑で大きな動作と回転スピードに応じたそれなりの速さが必要となります。

 これが中心付近に力を加える場合には、大きな力が必要とはなりますが、反面、可動域が小さな動作で済むというわけです。

 地球上では、地球の中心に向かって常に重力が働いていますから、こうした上下の動きを意識せずとも、クラブが落下する際、多少なりとも誰でも重力の影響を受けてもいます。

 これに対して、左右方向への体重移動を加えることへの理論上のメリットはあります。

 V型エンジンのように、複数の直線的な力をそれぞれ違った角度から加えることによって、ピストン運動の死点をなくして、回転速度が低い段階でも回転運動を滑らかにすることができます。

 ただし、これもエンジンと同様、スイングでも回転速度が遅い段階での話。

 ダウンスイングという1秒に満たない動作の中で、上下動の加速の間に、水平動を加えて、更にクラブを加速させるのは、至難の業です。

 人間の身体の構造上、ヘッドスピードが速くなるほど、より不可能に近づきます。

 水平方向への体重移動はあくまでも低速域での補助機能であって、遠くに飛ばそうと思っているなら、重力の助けが得られる上下動の利用を検討してみてくださいね。


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