人気ブログランキングへ 

2015マスターズ優勝【ジョーダン・スピース】クラブセッティング

2015年04月13日 16:33

 弱冠21歳259日でのマスターズ優勝のジョーダン・スピース。

 1997年に21歳104日でマスターズ優勝を果たしたタイガー・ウッズに次いで、史上2番目の若さでの優勝となる。

 スコアでも同年にタイガー・ウッズが記録した18アンダーと並び、マスターズ最少スコア記録を樹立。

 また、マスターズのトーナメント初日から最終日まで首位の座を譲らず、完全優勝(ワイヤートゥワイヤー)を達成したのは、クレイグ・ウッド、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、レイモンド・フロイドに続き、史上5人目の快挙となる。

 昨年は初出場にもかかわらず2位という好成績でオーガスタとの相性の良さを感じさせたが、出場2回目で早くもグリーンジャケットを手にするのは異例中の異例と言える。

 注目のクラブクラブセッティングは、タイトリスト契約だけあって、ドライバーからパターまですべてのクラブばかりか、ボールまでタイトリストの1色。

 若いころのタイガー・ウッズやローリー・マキロイなどと同様、さすがは若手を育てるタイトリストといった感。

[ドライバー]
タイトリスト915D2(9.5度)〔シャフト;アルディラRogue Black 60(X)〕

[フェアウェイウッド]
タイトリスト915F(15度)〔シャフト;グラファイトデザインTour AD-DI7(X)〕

[ハイブリッド(ユーティリティー)]
タイトリスト915Hd(20.5度)〔シャフト;グラファイトデザインTour AD-DI9 5(X)〕

[アイアン]
タイトリストAP2 714(#4~9)〔シャフト;トゥルーテンパーProject X(6.0)〕

[ウェッジ]
タイトリストVokey SM5(46、52、56、60度)〔シャフト;トゥルーテンパーProject X(6.0)〕

[パター]
タイトリストScotty Cameron 009 プロトタイプ

[ボール]
タイトリストPro V1x


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る
スポンサーサイト

2015全米オープン優勝【ジョーダン・スピース】クラブセッティング

2015年06月22日 15:35

 大会史上6番目の若さ弱冠21歳329日で全米オープン優勝を果たしたジョーダン・スピース。

 同一シーズンでのマスターズと全米オープン制覇は、クレイグ・ウッド(1941年)、ベン・ホーガン(1951、1953年)、アーノルド・パーマー(1960年)、ジャック・ニクラス(1972年)、タイガー・ウッズ(2002年)以来の史上6人目の快挙となる。

 また、トム・モリスJr.(1869年18歳)、ジーン・サラゼン(1922年20歳)、ジョン・マクダーモット(1912年20歳)に次いで、史上4番目の若さでメジャー2勝目を記録したことに。

 今回の全米オープンの会場は、風の弱い全英オープンといった感じだっただけに、今年、セントアンドリュースで開催される全英への期待も膨らみます。

 前人未到の年間グランドスラムに向けて、ジ・オープンの風はどう吹くのか?


 今回はマスターズ時とほぼ同じクラブセッティングでしたが、マスターズで使用していたウッド型ハイブリッド(ユーティリティー)に替えて、アイアン型のハイブリッド(ユーティリティー)に変更。


[ドライバー]
タイトリスト915D2(9.5度)〔シャフト;アルディラRogue Black 60(X)〕

[フェアウェイウッド]
タイトリスト915F(15度)〔シャフト;グラファイトデザインTour AD DI7(X)〕

[ハイブリッド(ユーティリティー)]
タイトリスト712U(#3)〔シャフト;グラファイトデザインTour AD DI-105(X)〕

[アイアン]
タイトリストAP2 714(#4~9)〔シャフト;トゥルーテンパーProject X(6.0)〕

[ウェッジ]
タイトリストVokey SM5(46、52、56、60度)〔シャフト;トゥルーテンパーProject X(6.0)〕

[パター]
タイトリストScotty Cameron 009 プロトタイプ

[ボール]
タイトリストPro V1x


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

彼女に着てもらいたい相当かわいいゴルフウェア

2015年07月01日 12:25

 最近のゴルフウェアは本当におしゃれになってきましたよね。

 その筆頭は何といっても『KISS ON THE GREEN (キスオンザグリーン)』。

 ゴルフしか興味がない人でも、さすがに褒めずにいられないほど、女の子のファッションに目を奪われるはず。



 これまでのゴルフウェアはモデルさんのようにスタイルがいい人が着ても、正直どこか野暮ったい感がありました。

 『KISS ON THE GREEN (キスオンザグリーン)』がレジーナなどの女性ゴルフ雑誌に取り上げられて人気を博してからというもの、他のゴルフウェアブランドも伝統的なものばかりでなく、かなり可愛いウェアを手掛けるようになった気さえします。

 これまでの女子プロゴルフツアー人気の影響で、ゴルフの開始年齢が下がり、若手プロばかりでなく、アマチュアまでもがツアーで活躍してしまう時代。

 プレーヤーの低年齢化に対応したのが主な原因でしょうが、いろいろと選べるように選択肢が増えたことは女性にとってもいい傾向ですよね。

 お目当ての彼女をゴルフに連れていくことを画策している男性にとっても、女性のゴルフデビューのモチベーションを上げるきっかけとして、かわいいゴルフウェアをプレゼントするのもいいかもしれません。

 とはいえ、女性は好みがはっきりしていますから、自分の好みを優先させずに、彼女の服の好みの傾向を把握して、相手が喜ぶものをプレゼントしてあげてください。

 いくら仲が良くなっても、スロープレーにだけは気を配ってくださいね。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スライスとフックで飛距離が違ってしまう理由とは?

2016年02月28日 11:30

 ゴルフの弾道には球が曲がらないストレートボールの他、曲がる球筋として、右曲がりのスライスやフェード、左曲がりのフックやドローがあります。

 一般的に「スライス系のボールはあまり飛ばないけれども、フック系のボールはよく飛ぶ!」なんてよく言われていますよね。

 どうしてこんな違いが生まれるのでしょうか?

 スライスは右回転、フックは左回転の球筋と言われますが、飛行しているゴルフボールには基本的にバックスピンがかかっています。

 これはできるだけ遠くに飛び続けるために、回転による揚力を得るためです。

 以前に説明したように、回転する物体が空気中を移動する時、進行方向とは直角の方向で、回転面に沿った力が働く『マグヌス力』のことでしたね。

 スライスの場合にはこのバックスピンの回転面が右斜めに傾いており、反対に、フックの場合にはこのバックスピンの回転面が左斜めに傾いています。

 この傾いている回転面に沿って、『マグヌス力』は働くため、ターゲットラインの後方から見た場合、スライスでは右斜め上方向に、フックでは左斜め上方向に『マグヌス力』が働きます。

 そのため、スライスでは右方向の成分を含んだ力の分だけ右に曲がり、フックでは左方向の成分を含んだ力の分だけ左に曲がるというわけです。

 このバックスピンの回転の傾きだけを考えた場合、右回転と左回転では飛距離に差は生まれてきません。

 揚力の成分が横方向に働く分だけ、スライスもフックも同様にストレートボールよりも飛距離が落ちる だろうということだけ想像がつきます。

 ただし、ここで考慮に入れなければならないのは、ゴルフでは身体を中心とした円軌道のスイングでボールを打ち出しているということです。

 ゴルフクラブは地面にあるボールか、ルールの範囲内でティーアップした状態のボールを打ちやすくするために、個々人の身体(身長、腕の長さ、構え)に合わせてライ角が設けられています。

 また、ボールにバックスピンによる揚力と打ち出しの角度を得るためには、ゴルフクラブにはロフト角も設けられています。

 こうしたライ角やロフト角の設定は、インサイドインという円軌道のスイングで、フェースがスクエアな状態である理想的なインパクトを想定してデザインされているわけですから、当然のこととして、フェースが開いたり、閉じたりするなどのミスヒットをした状態でインパクトを迎えると、弾道は想定どおりとはいかなくなってしまいます。

 このライ角とロフト角が相互作用を起こして、クラブのフェース面が複雑な方向に向いてしまうことが、ゴルフをより難しくしています。

 ボールに曲がる要素である横方向に回転面が傾いてしまう原因には、『フェースの向き』、『スイング軌道』、『打点』の3つが主に関わっていますが、この内、『フェースの向き』がライ角とロフト角の相互作用を通して、スライスとフックとの飛距離の差に影響してきます。

 ゴルフクラブでは『フェースの向き』が開くと、ライ角との相互作用からロフト角は大きくなってしまいます。

 この『フェースの向き』が原因となってスライスするときには、ロフト角の大きいクラブを使用しているのと同様、打ち出し角も高くなり、スピン量も増えるため、進行方向に対して上向きにより多くのエネルギーが消費されます。

 また、打ち出し角が高くなると、『マグヌス力』の働く方向は、ボールの進行方向に対して反対側に働く力の成分が増えるため、ボールの前方への推進力が削がれます。

 ボールの落下時には、逆に『マグヌス力』がボールの進行方向に対して傾いて働くため、ボールの前方への推進力としても働きます。

 ただし、ボールのバックスピン量は、打ち出し時と比べて、落下時には15~25%減衰するので、トータルでは球が高く上がるほど、『マグヌス力』はボールの進行方向に対してマイナスに作用するというわけです。


 反対に、『フェースの向き』が閉じると、ライ角との相互作用からロフト角は小さくなってしまいます。

 この『フェースの向き』が原因となってフックするときには、ロフト角の小さいクラブを使用しているのと同様、打ち出し角も低くなり、スピン量も減るため、進行方向に対してより多くのエネルギーが費やされる形となります。

 こうした違いはクラブの長さが変わらないことを除けば、スライスではクラブの番手を下げた効果、フックではクラブの番手を上げた効果と一緒です。

 当然のこととして、スライスは高く上がるばかりで飛ばないし、フックはよく転がるといった違いが出ます。

 ただし、スライスに比べて、フックがトータル飛距離で優ることはほぼ間違いないことですが、ストレートボールに勝るとは限りません。

 ただ単に真っ直ぐに飛んだだけではなく、打ち出し角とスピン量を理想的にデザインされたストレートボールが飛びとしては一番のはずです。

 それでも、落下時の地面の硬さによって、ロール(ラン)も含めたトータル飛距離は違ってきますから、地面や気象条件によっては、ストレートボールよりもフックがトータルで飛んでしまうこともあるというわけです。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

クラブを自分の手足のように扱う感覚とは?

2016年06月09日 12:55

 熟練した職人さんは、道具をそれこそ自分の手足のように扱っているように見えますよね。

 プロゴルファーにしても同じ。

 ゴルフクラブの中にも手と同じような神経が通っているかのごとく、繊細なタッチで微妙な距離感の違いや高い方向性を出してきます。

 物であるはずのゴルフクラブであっても、長年使いこなすことによって、脳の中でも身体の一部となることがわかっています。

 道具に感覚が通うことは、猿を使った実験でも確認することができます。

 自分の手では届かない位置に餌を置き、熊手を使って餌を取る訓練を繰り返した実験で、触覚と視覚の両方に反応して興奮するニューロンを観察するというものです。

 道具を使いこなす段階になっては、このニューロンが反応する範囲は手の先から熊手の先にまで延長されていることがわかっており、脳内で熊手が手の一部と認識されたことを示しています。

 当然のことながら、熊手やゴルフクラブなどの単純な道具には、それ自体に手の中にあるような機械受容体のようなセンサーもなければ、感覚神経も通っていません。

 それでも、経験を重ねて、手の皮膚の感覚が鋭敏に研ぎ澄まされることによって、道具に伝わる振動を直接手で触ったときと同じように感じ取れるようになるわけです。

 ちなみに、振動の一種である音が伝わる速度は、空気中では秒速340m程度ですが、鉄の中では秒速6,000mにも達します。

 音などの振動が伝わる速さは、気体よりも液体、液体よりも固体のように、隣り合う粒子どうしが強く結びついているほど速くなります。

 ゴルフ上級者が硬いシャフトを好む傾向があるのは、経験的にこうした振動の伝わりの速さを感じ取っているからでしょう。

 こうした触覚を始めとする皮膚感覚と手足の運動や位置情報を伝える深部感覚は、脳内の近接した部分で一体となって働くことが多いため、二つは合わせて体性感覚とも呼ばれます。

 体性感覚を司る脳の部分は体性感覚野と呼ばれますが、視覚や聴覚などの他の感覚情報も体性感覚野に入ってきているそうです。

 例えば、目をつむって物に触れたときよりも、見ながら物に触れた方が質感を鮮明に感じることができますし。

 また、物が擦れるときの音の高低を意図的に変えることによって、物の質感が変わって感じられることがその証でもあります。

 こうした視覚や聴覚などは触覚と影響し合い、お互いの情報交換を通じて、より精度の高い感覚を導き出しているというわけです。

 音を聞くと聴覚の他にも色が見えるといった共感覚と呼ばれる現象は、ある種の天才にしか現れない現象のようですが・・・。

 共感覚にも似た機構が、ごく普通の人間の感覚にもあることは驚きと言えます。

 ゴルフでもスイング中の風切音を参考にしながら、クラブの位置を把握し、切り返しなどタイミングを計ることができるのも、こうした感覚が活かされているからです。

 まずは室内での風切音を覚えることから始めますが、ゴルフは屋外でプレーするものですから、風が変化しながら吹く中にあっても、音の変化を聞き取れるようにならなくてはなりません。

 風が遮られる練習場、特に屋内練習場でしか練習ができない人の多くは、風が強く吹き荒れたゴルフコース上では、いつものスイングができなくなってしまいます。

 ゴルフは風の強いリンクスコースで育まれました。

 そうした風の振動の中でも活きる技術を磨くことが、本当の意味でクラブを使い日こなすということかもしれませんね。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

芝を含むイネ科植物の面白い性質

2016年06月26日 12:04

 ゴルフコースに生育している芝はイネ科の多年草です。

 伸び切った芝を観察してみれば、草や花などの形状が稲とよく似ていることが見てとれます。

 植物は草から木へと進化したように思われがちですが、その逆です。

 草は、森林が育たないような乾燥地域や過湿すぎる地域など、木が育つには過酷な環境である草原や湿原に適応した植物です。

 その草の中でも、イネ科の植物は特殊な進化を歩んでいます。

 そのひとつが草食動物による食害に対する対応の仕方です。

 通常の植物では新しい細胞が分裂してくる成長点は茎の先端部分にあります。

 これは下から上へと基礎から積み上げていく構造であるため、樹木を始め、大きな植物の躯体を形成するためには必要な仕組みです。

 植物の成長にとって欠かせない光を奪い合うという争いの中で、通常は有利に働きます。

 ただし、草原では草丈の低いうちに草食動物に食べられてしまうという危険が常に存在します。

 植物は成長点を失ってしまうとそれ以上大きくなることができなくなってしまいます。

 草食動物に食べられても、そこで成長が止まらないように、イネ科の植物は成長点を地表付近の低い位置である株元に移して、リスクに適応したというわけです。

 牧場に生えている牧草の多くは、こうした食べられても食べられても草が伸びてくる性質を持つイネ科植物です。

 芝生にしても芝刈り機で刈って、枯れさせずに何度も草丈の高さをきれいに揃えることができるのはこうした理由からです。

 成長点を地表付近の低い位置に配置した場合、作りあげた葉を上へ上へと押し上げていくわけですが、これでは枝を増やすなど複雑な構造にすることができないという欠点もあります。

 これでは葉や茎が単純に伸びるしかなく、ひょろ長くならざるを得ません。

 森と違って遮蔽物が少なく、強い風が通り抜ける草原では、より丈夫な葉や茎を手に入れる必要がありました。

 そこで、イネ科の植物は地球上に豊富に存在するケイ素(ガラス)を利用して、葉や茎を強化する戦略を採用します。

 風で倒れにくくなるばかりでなく、葉のまわりをガラスの刃物で覆うことによって、害虫や草食動物にも食べにくくなって、身を守ることに成功しています。

 それでも、牛や羊などの偶蹄目の草食動物は、4つの胃で反芻しながらイネ科の植物を消化する進化をともに遂げていますが・・・。

 ケイ素は無色透明のガラス質であるため、レンズとしても利用することができます。

 植物にとって光合成の効率を上げることは最重要課題です。

 太陽光の弱い時にはこのレンズを利用し、葉緑体に光を集めて、光合成能力を飛躍的に上げています。

 また、維管束の表面や周囲を覆うようにケイ素が蓄積することによって、ガラス管のごとく、養分や水分を効率良く運ぶことにも役立てています。

 イネ科の植物が他の植物と比較して、多量のケイ素を必要とするのも、このようにケイ素を鎧・刃・レンズ・配管として多目的に活用しているからです。

 それでも上に伸びるには草としての限界がありますから、イネ科の植物は上に伸びる数を増やす戦略も採ります。

 これは『分蘖(ぶんけつ)』と呼ばれ、地表に近い節から枝分かれするように芽が生じ、新しい茎や葉を増やしています。

 こうして株を形成するのもイネ科植物の特徴です。

 芝はさらに匍匐茎(ほふくけい)が横に伸びることによって、節から新たな植物体(ラメット)を形成します。

 ラメットは元の芝と遺伝的には同じでクローンです。

 ラメット同士が匍匐茎で繋がり、栄養分を互いに補い合うことによって、ばらばらに生えるよりも、さらに効率良く生育することができるというわけです。

 芝を増やすのには、新たに種を播くよりも、切芝による栄養繁殖によって、簡単に増やしていけることができるのも芝の大きな特性なんですよ。

 芝というのはゴルファーとしての興味だけでなく、イネ科植物として植物学的にも非常に奥深い生き物ですよね。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

リオ五輪出場辞退者はドーピング検査が怖い?

2016年07月12日 11:54

 ジカ熱や治安悪化の不安などを理由に出場辞退者が続出しているリオ五輪のゴルフ競技。

 これまで男女合計13名ものゴルファーが出場辞退を表明しており、他の競技種目と比較しても、いささか多い感があります。

 また、最近になって出場を辞退した選手の多くが、世界ランキング上位でもあり、ツアー屈指の飛ばし屋でもあることから、本当はオリンピックにおけるドーピング検査が怖くて辞退しているのでは?との疑いの目もあるようです。

 確かに、他の競技と比較すると、ゴルフ界においてのドーピング問題に関する意識はかなり低い。

 PGAツアーなどでも、ドーピング検査が既に実施されてはいるものの、開始された時期は遅く、抜け穴の余地が残された甘い検査体制であることが以前から指摘されていたりします。

 これに対して、国際オリンピック委員会(IOC)と世界アンチドーピング機関(WADA)の元で行われるドーピング検査は、違反者と検査官のイタチごっこという長い歴史の末、指定薬物の数は増え、検査方法の厳格さも際立って高くなっています。

 オリンピック報道などでよく知られていることですが、検査時の様子は不正防止のため、排尿の瞬間を検査官が確認しながら、目の前で用を足さなければならないという例のやつです。

 オリンピックへの出場が見込まれる選手に対しては、リオ五輪開催日の3か月も前である5月6日から、こうしたドーピング検査体制の監視下に置かれていることからもその厳しさを窺い知ることができます。

 時間と場所の指定は選手自身ができるものの、期間中はいつでもランダムに検査が行えるように、自分の居場所を逐次報告しておかなければなりません。

 ゴルフの場合、7月11日の世界ランキングで正式な出場資格者が決定したわけですが、世界ランキングによる国内の暫定的な順位に基づいて、オリンピックへの出場の可能性のある選手に対しては、もう既にドーピング検査が実施されていたわけです。

 こうしたことを考慮すると、監視下に置かれていおり、最近1か月以内に出場辞退を表明した選手(ローリー・マキロイ、シェーン・ローリー、ジェイソン・デイ、リーアン・ペース、松山英樹、ダスティン・ジョンソンなど)について、ドーピングの疑念を抱くのは少し違う気がします。

 ただし、監視下に置かれるはずだった5月6日以前に出場辞退を表明した選手や暫定順位が枠内に入った直後に辞退してしまった選手については、こうした理由で疑惑を払拭するには至らないわけですが・・・。

 それでも、ゴルフは選手生命の長い競技種目だけに、辞退された選手には依然としてご活躍を続けていただき、是非とも2020年に開催される東京オリンピックでは、元気な姿で参加して、潔白の証を立てていただきたい次第です。

 次回の五輪でも過密日程の理由などで辞退者が続出すれば、今度こそツアー機構を始め、ゴルフ界全体でドーピングを助長する文化があると思われかねないので、業界全体として日程の調整にも相当に配慮して取り組む必要がありそうです。

 ゴルフ規則でも、ゴルフの精神として掲げられているように、ゴルファーは常に誠実さ・礼儀正しさ・スポーツマンシップを示しながらプレーしなればならないとされています。

 単にゴルフクラブでゴルフボールを打ったり、転がしたりするだけではゴルフとは呼べません。

 数多のスポーツ競技の中で唯一、審判の立ち合いが無くとも、自らを罰することができることがゴルファーの美徳であるはずですから、本来、こうしたドーピング検査など必要ないと言いたいところですが・・・。

 ゴルフを知らない人から見れば、ゴルフクラブを振り回しているだけで、ゴルファーだと思われてしまうきらいがあります。

 映画や漫画において、マフィアのドンが失敗した手下に対して、ゴルフボールを口にくわえさせ、ゴルフボールを打つ振りをして、ゴルフクラブで脳天をかち割って、制裁を下すシーンがよく描かれたりするように。

 極端な描写であるにしても、残念ながら、こうした悪者が好き好むスポーツというのがゴルフのイメージの一つでもあるようです。

 ゴルフの精神を理解しない人がゴルフクラブを持つことであったり、ゴルフの精神を知らない人がゴルフを理解しない人を見ることによって、こうした間違ったイメージがどんどん広がっていきます。

 検査体制の厳格化も現実的には必要なことでしょうが、ドーピングを始めとする不正が入り込む余地のないように、ゴルフの精神の下地をしっかり作っておくことも、それ以上に大事というわけです。

 不正はゴルフにおいて最も忌むべきものであることを示す姿勢が改めて問われています。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

スイング軌道は円なのに真っ直ぐ引けと言われるのは?

2016年07月24日 10:40

 ゴルフのスイングでは、その再現性を高める方法として、スイングプレーンが設定されます。

 スイングプレーンとはクラブヘッドが一定の面の上を動く軌道と捉える考え方です。

 前傾姿勢を取った身体の上半身をスイングの中心軸として、その周りを回転する円軌道を面で意識するものです。

 人間の腕の動きは三次元的でかなり自由に空間を動けるため、ともすると、スイング軌道は不安定になりがち。

 器用な腕の動きに対して、不器用な体幹の動きという制限を加えることによって、スイングを面という二次元に封じ込めて、スイングの再現性を高めたいという意図があるわけです。

 さて、こうした面の上を動く円軌道において、円の中心である回転軸から円周を眺めた場合にどう見えるでしょうか?

 同一面上の円の中心に視点を移した場合、円軌道であっても面の真上から見たような円には見えず、円周は一本の直線としか認識できない ようになります。

 ゴルフのスイングでも、前傾姿勢によって、上半身の傾きがスイングプレーンの面に対して直角に近づき、視線が面に近くなるほど、スイング軌道を円としてではなく、直線に近い感覚で感じられるようになります。

 目の高さがスイングプレーンの面よりも上下にずれていればこそ、そのわずかな視差で初めて円だとわかるというわけです。

 スイングプレーンを直線に感じるのが良いとか、円に感じるのが良いとかいう話は抜きにして、スイングプレーンにはこういう理屈があります。

 少なくとも、ボディターンの要素が含まれるスイングにおいて、初めて意味のあるものとなります。

 ミスの自由度の高い手打ちのようなスイングでは、軌道がまちまちで、直線とも円とも感じられないでしょうから・・・。

 もし、スイングプレーンを面として意識せずに、テークバックを直線的に真っ直ぐ引けば、スイングプレーン面の上方(一般的にはアウトサイドに引くと表現される方向 )に外れていきます。

 はたまた、スイングプレーンの面を忘れ、ただただ円だけを意識し過ぎて、テークバックで極端な円を描こうとすれば、スイングプレーン面の下方(一般的にはインサイドに引くと表現される方向 )へ外れていくことになります。

 あくまでもスイングは三次元的なものです。

 三次元空間の中を自由に動いてしまうことでミスをするわけですから、スイングに不必要な空間への動きを予め排除しておくことで、スイングをよりシンプルにすることができます。

 そういう意味でも、不器用かもしれないけれども、動きの自由度の少ない体幹をスイングの中核に置くことが基本となります。

 棒立ちの姿勢で、手の力だけで形ばかりのスイングプレーンをなぞっているだけでは、スイングの再現性を高めることは難しいということです。

 二次元的に表現された指示・教えというものは、スイングに不必要な部分としての身体の自由を奪うことによって、二次元平面という限られた空間に封じ込めた動きの中でしか意味がないということを忘れてはいけません。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

特別なことを普通に!おもてなしの極意と熟練ゴルフの類似性

2016年12月13日 10:20

 室内競技と違って、ゴルフではボールを打つ環境が常に変化する状況にあります。

 地面の傾斜・硬さ、芝草の種類・深さ、天候、季節、コース立地・設計・セッティングなど、様々な要因が影響する掛け算のバリエーションですから、似たような状況はあるものの、まったく同じ状況には二度と巡り合えないくらいです。

 この多種多様な状況に対応するため、ゴルフでは規則に沿ったものであれば、『14本以内のゴルフクラブまで』という他の競技ではありえない数の道具の使用が許されています。

 しかも、競技者全員が共通した道具を使用するわけでもなく、ご自分の意志でその日に使用するクラブを好みで自由に選択することができます。

 道具の数の多さとその自由選択性に加えて、上手になるほど、打ち方の技術の数も増すわけですから、さらに掛け算的に選択肢のバリエーションも増えていくわけです。

 こうした無限とも言える状況と選択肢の多さが、ゴルフという競技の独自性と言えます。

 まったくの初心者の内は、迷うほどの選択肢は持ち得ていないので、精神的には楽ですが、少しゴルフに興味を持ち始めると、積極的に勉強して、選択肢の数の多さを自覚し出します。

 ただし、この時点では知識先行で技術を伴っていないため、余計に戸惑うことにも。

 もし、実際に選択肢の数が不足していれば、対応できない状況にも陥ります。

 その場合、仮に持ち得る選択肢の中で最も適したものを選んだとしても、ある程度のミスショットは受け入れる準備をしておかなければなりません。

 経験を積んで、様々な技術を身につけるほど、状況の数・選び得る選択肢の数は掛け算式に膨大となるものの、自分で選択するべき決断を下す行為自体は大した回数ではありません。

 パズルのピースをあてどなく探すようなものではなく、1回1回は少ない選択肢の中から選ぶ行為を何度か繰り返すだけです。

 そもそも、こうした膨大な数の選択肢は、膨大な数の状況に対処するために増えてきたわけですから、迷うことはあるものの、喜ばしいことです。

 こうして上手になればなるほど、1ストローク毎にまったく違うことを実行していくことになります。

 それでも、上手な人ほど、一つ一つを特別とものに見えず、どれも同じ様、普通にこなしているように見えます。

 まったく違うことを行っていながら、普段通りに振る舞うことは熟練を要しますが、ゴルフでは特に大切なこと。

 日本人は歴史の中でも、一期一会の状況は一生に一度の特別なものとして、大切にすべきものと教えられてきたのですから、その対応を一つ一つ間違わないように、特別に扱わなければならないという意識に囚われてしまうのは致し方ないこと。

 ただし、出会いを大切にし、特別なおもてなしをしつつも、飾らず、普段通りに接していると相手が感じるように振る舞うことの方がより高度な接し方です。

 これと同じ様に、特別なことをしていると同伴競技者が感じるようなら、まだその技術は熟練の域には達していません。

 一見簡単にゴルフをしている様に見えて、それでいて、見た目に反して、良いスコアで回っている人は、貴方が考えている以上の実力者かもしれません。

 ゴルフは、マッチプレーでない限り、直接的な対戦者のいない個人競技ですから、同伴競技者に与える印象などは大した意味を持ち得ないのも事実です。

 相手に与える印象が大事なのではなくて、技術の熟練度を上げる方向性として、大事になってくるということです。

 これはスイング技術だけの話に留まらず、メンタル技術にも関わる話です。

 ナイスショットしても、ミスショットしても、いつもと変わらず、感情を波打たせないように振る舞うことも大切。

 まったく違うことを行っていながら、普段通りに振る舞うことは、究極的に難しい課題ではありますが、目指す方向としては、確かな未来がありそうですよね。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

ストレートボールは変化球?!

2017年01月02日 11:41

 青空を真っ二つに分かつ球筋は鳥肌もので、ある意味、ゴルファーの理想のひとつともなっています。

 ストレートボールの定義は左右に変化しない球筋ですが、ゴルフではボールは曲げた方がやさしいとプロも口にするほど、純粋なストレートボールは難しいとされています。

 このストレートボールも実は変化球なんです。

 ゴルフクラブでゴルフボールを打つと、バックスピンがかかることはよく知られているところです。

 このバックスピンは、ボールの上下間の空気に密度差を生じさせ、そこに生じる上向きの力を空気中での揚力として利用をすることによって、ボールをより遠くへ飛ばすことを実現しています。

 つまり、ストレートボールは上向きに曲がる縦の変化球というわけです。

 野球が好きな人は、縦の変化球と言われたら、その代表なものとして、フォークボールを思い浮かべるかもしれませんが、ある意味、実はこちらがストレートボール(直球)だったりします。

 フォークボールは指の間に野球ボールを挟んで、できるだけボールに回転がかからないように放り投げられます。

 空気の摩擦や剥離でボールスピードは減速されやすく、重力の影響をまともに受けて、自由落下するのですが、それこそ真下にストンと変化したと感じるほどです。

 サッカーやバレーボールの無回転ボールもまったく同じ原理が働いています。

 ボールに対して、回転をかけて、積極的に曲げようと試みているわけでもなく、自然に存在する重力や空気の影響に任せて、何もしていないという意味では、真の変化球ではないと言えます。

 かたや野球のストレートボール(直球)では、人間の目で見た時、できるだけ直進していると思わせるために、指先でバックスピンをかけています。

 こちらもゴルフのストレートボールと同様、空気の摩擦や剥離を減らすとともに、重力に抗う揚力を得るためにです。

 自然に存在する重力や空気の影響を考慮して、ボールに対して、回転をかけて、積極的に縦に変化させているという意味では、こちらも真のストレートボール(直球)ではないと言えなくもありません。

 すなわち、ストレートボールとはボールが空気中の重力下でも直進するように、縦回転のバックスピンを与えて、ボールが自由落下しないように変化されているものというわけです。

 縦回転と言えば、バックスピンだけでなく、テニスのトップスピンや卓球のドライブスピンなどのオーバースピン系の球筋を思い浮かべる人もいると思いますが、ゴルフではオーバースピン系の球筋を利用することはありません。

 というか、正規のゴルフクラブを使用して、正規のゴルフボールを打った場合、歴代のボールストライカーであっても、オーバースピンはおろか、無回転ボールですら、意識的にうつことは不可能で、自然にバックスピンがかかる構造の道具になっています。

 地を這うようなトップボールであっても、それでもいくらかはバックスピンがかかっているものです。

 ましてオーバースピン(ドライブ・トップスピン)となると、ゴルフを始めたばかりの初心者がボールの上っ面を叩いた際の最悪のミスショットでしかお目にかかれません。

 ただし、トリックショットのひとつとして、バックスピンをオーバースピンとして利用する技術はあることはあります。

 極端な左足下がりの傾斜面にあるボールに対して、打つ方向とは正反対の後ろ向きにアドレスをして、後ろ側に打ち出すトリックショットです。

 ロフト角の大きいウェッジを使用して、ブロー角を斜面に沿って、後ろ向きにスイングします。

 傾斜と高ロフトによって、ボールは真上よりも少し後方側に打ち上げられ、落下した際に、後ろ向きに構えているため、強烈にかかったバックスピンがオーバースピンのように働いて、ピン方向に転がっていくという技術です。

 これでもスイング方向に対してかかっているのは、逆回転のバックスピンです。

 意図的にオーバースピンをかけるのは、ほとんど不可能なことに加え、利用する価値を今まで誰も見出せていないのが現状です。

 打てば必ずバックスピンがかかるゴルフですが、スライスやフック、フェードやドローに至っても、このバックスピンの回転軸が傾いただけのものです。

 現代ゴルフスイングは、自分を中心とした楕円軌道のスイングプレーンですから、自然なフェースの開閉を伴い、ライ角・ロフト角との相乗効果で、回転軸が傾いていない真正なストレートボールをほぼ毎回打つことは不可能と言えます。

 だからこそ、たまたまであっても、青空を真っ二つに引き裂くような球筋には身震いするというものです。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2016『ゴルフジャンル賞』発表

2017年01月27日 10:40

 毎年この時期恒例の楽天『ショップ・オブ・ザ・イヤー2016』が発表されました。

 1998年からスタートし、今年ではや19年目の『ショップ・オブ・ザ・イヤー』。

 楽天市場全店舗(4万点以上)の中から、利用者からの得票数、年間売上、注文件数、売り上げの成長率などの選考基準で、ベスト10が決まる『総合賞』、42部門別の『ジャンル賞』、あす楽やモバイルの各サービスで活躍した『サービス賞』など、その年の年間ベストショップが決定されます。

 ゴルフ関連は『車・スポーツジャンル』に分類されており、単独でゴルフ部門があり、『ジャンル大賞』と『ジャンル賞』が選ばれています。

«ゴルフ部門≫
【2016年 楽天ジャンル大賞 受賞店】
  EZAKI NET GOLF

【2016年 楽天ゴルフジャンル ジャンル賞 受賞店】
  ゴルフ プレスト

  美-健康ゴルフ

ちなみに2015年の受賞ショップは・・・
【2015年 楽天ジャンル大賞 受賞店】
  ゴルフ プレスト

【2015年 楽天ゴルフジャンル ジャンル賞 受賞店】
  GDOゴルフショップ 楽天市場店

  アトミックゴルフ


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

ボールが飛ばない人の平手打ち?飛ぶ人のフックパンチ!

2017年02月20日 13:47

 プロゴルファーのインパクトなど高速過ぎて、今まで見えなかった瞬間でも、撮影技術の進歩によって、誰でも確認することができるようになったのは、それほど前のことではありません。

 それ以来、ゴルフ雑誌などでも、シャフトの『しなり戻り』や『逆しなり』というキーワードで特集が組まれることが多くなっています。

 シャフト自体はヒッコリーシャフトにしろ、スチールシャフトにしろ、カーボンシャフトにしろ、柔らかく弾力性の富む素材で、その時代々々で最も適する素材と考えられたものが取り入れられてきました。

 シャフトの性質の基本は、力を受けたときに折れず、柔らかく撓って曲がるというしなやかさにあります。

 そのため、シャフトの横(側面)から力を加えてあげれば、簡単に曲げることができます。

 かたや、シャフトの軸線上に沿っている限り、いくら力を加えても、人の力程度では曲げることはできません。

 上から体重をかければ曲げることができると思うかもしれませんが、それはシャフト軸線からずれた方向から力を一度加え、横方向の力の成分で少し曲げた後、その曲がって横を向いた部分に対して力を加えているだけの話です。

 実質的にはシャフトの横(側面)に力を加えていることになります。

 最初から最後までシャフト軸線上にだけ力を加えて、シャフトを曲げることは容易ではありません。

 こうしたシャフトの性質を踏まえると、飛距離が出る人と出ない人とに違いがあることが気付きます。

 クラブを素直に振ると、先端に重いクラブヘッドが付いたシャフトはクラブヘッドをその場に残すような形に自然と撓ります。

 これが『順しなり』と呼ばれる現象で、一般的にも理解されやすいものです。

 プロのインパクトでは、クラブヘッドの位置がシャフトを追い越し、更にクラブヘッドがグリップを追い抜くような形で、シャフトが『順しなり』とは反対側に撓り戻ることが確認されています。

 これが『逆しなり』、『しなり戻り』と呼ばれる現象です。

 ボールがクラブヘッドとの衝突で得られるエネルギーは、理論上、クラブヘッドの重さに比例し、ヘッドスピードの2乗に比例することが知られています。

 これはクラブヘッドが遠心力で振られる関係上、シャフトが紐のように頼りないものと想定した場合の話です。

 シャフトの性質として、横(側面)方向の力には比較的弱いため、自然にクラブを振った場合にはこれが当てはまるかもしれません。

 ただし、『逆しなり』を起こしている状態では、ボールをシャフトが縦(シャフト軸線方向)に押す要素が幾分かは加わってきます。

 これによって、ボールの衝突でクラブヘッドが当たり負けしない強さが補強されています。

 より重いクラブヘッドを使用しているのと同様の効果を生んでいるわけです。

 一般的な感覚のとおり、クラブヘッドを重くすると、重さの分だけヘッドスピードは減少してしまいます。

 衝突のエネルギー換算式では、重さよりも速度の方が影響度は高いわけですから、ヘッドスピードが遅くなったのではエネルギー的には損してしまうわけです。

 ヘッドスピードを損なわずに、クラブヘッドを重くしたのと同様の効果をスイング技術によって賄っているわけですから、、『逆しなり』はまさに得ワザです。

 しかも、重たいクラブヘッドほど、撓りが大きくなることを考慮すると、このスイング技術があれさえすれば、逆しなりも大きくなる分だけ、ボールをシャフトが縦(シャフト軸線方向)に押す要素を大きくすることができます。

 飛ぶ人はこのスイング技術を駆使して、重たいクラブヘッドで更に飛ばすことができるので、飛ばない人との差は広がるばかりです。

 また、このスイング技術を身につけていないと、飛ばす方法はクラブヘッドを軽くしてヘッドスピードを増す方法しか無く、選択肢も狭まります。

 無い選択肢の中で、ヘッドスピードを上げようとするあまり、手を速く振ろうと試みるとどうなるか?

 手を速く振れば振るほど、手元が先行してクラブヘッドが遅れる『順しなり』が助長されていきます。

 これではクラブヘッドを軽くしたのと同様、エネルギー的にマイナスの効果になる分だけ、ヘッドスピードが速くなった効果を相殺しかねません。

 また、人間とは面白いもので、クラブヘッドが軽いと感じると、無意識にシャフトの縦(シャフト軸線方向)に押す要素を使おうとするせいなのか、今度は反対にハンドレート傾向が強くなってくる人もいたりします。

 シャフト軸線方向にあるソールでボールを打つのなら、当たり負けは防げるかもしれませんが、ゴルフはクラブフェースでボールを打つ競技、フェースが明後日の方向を向くことになるのでは、飛ぶ飛ばない以前の問題です。

 遠くへ飛ばすのには、どうしても『逆しなり』を生むスイング技術を身につけて、フェースを目標方向に向けつつ、シャフトで突く要素を得ながら、速く振らなくてはならないということです。

 ボールを平手打ちするようなシャフトの扱いではなく、ボクシングのフックパンチのような形で、ボールをグーで殴るようにシャフトを扱ってこそ、シャフトの性能は活きると覚えておいてくださいね。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

トッププロがダイエットに成功してもリバウンドせざるを得ないのは?

2017年05月11日 12:07

 ゴルフは他のスポーツ競技と違い、プロ選手であっても全ての人がアスリート体型をしているわけではありません。

 一昔前までおじさんのスポーツというイメージが定着していたとおり、下腹がたっぷりした体型の人でも活躍できる要素が含まれているのもゴルフの特徴の一つです。

 こうした中年体型の選手が海外メジャーのタイトルであったり、世界ランキング上位になってくると、メディアの注目を集め、容姿に対する評価も少なからず取り上げられてきます。

 羞恥心からか、健康のためか、家族への気遣いなのか、スポンサーへのイメージ的な配慮なのか、理由はどうあれ、太った選手の多くが成功して暫くすると、ダイエットに励むことになります。

 一般人のダイエットの場合と違い、周りの厳しい目もあることから、体重を落とすこと自体には成功をします。

 その落した体重を日常生活で維持することもさほど難しいことではないでしょう。

 ただし、必ずリバウンドしてしまいます。

 正確に言えば、これはリバウンドではなく、意識的に元の体重に戻さざるを得ない状況に追い込まれるからなのですが。

 ゴルフの場合、止まった状態の球を打つという競技であるため、臨機応変に動ける俊敏さが問われることはありませんが、ゴルフボールを遠くに飛ばすためにはスイングという一定の動作の中でのスピードは必要となります。

 スイングスピードと言うと、スリムな選手が軸を中心に高速回転するイメージがあるかもしれませんが、必ずしもスピードだけが飛びの要素ではありません。

 これは十数年前から言われている『ボール初速・打ち出し角・スピン量』という飛びの3要素のことではなく、重さという慣性力とも作用反作用とも言える要素としての話です。

 飛びの要素のひとつである『ボール初速』は、クラブヘッドとの衝突によるゴルフボーの打ち出しスピードであるため、ヘッドスピードが大いに関係してきます。

 運動エネルギーを計算する式では、質量に比例し、速さの2乗に比例することから、『ヘッド重量』を上げるよりも、『ヘッドスピード』を上げることの方が飛ばしにはより効果的であることがわかります。

 これをもって、プロもアマチュアもヘッドスピードを上げる努力に勤しむことになるのですが、機械と違い、生身の人間でこれを実践するとなると、なかなか上手くいかないというのが実情です。

 生身の身体でヘッドスピードを上げようとすれば、スイングの再現性が落ちるだけでなく、身体への負担も大きくなります。

 スリムで飛ばし屋の選手が腰痛に悩まされるのは、脂肪が少ないということも関係しています。

 過度な回転力を受け流しきれずに、身体が受け止める際、緩衝材の役目を果たす脂肪は、神経などの重要な部位を守る上で、非常に重要になってきます。

 ダイエットして回転スピードを上げるという考えではなく、筋力アップしてヘッドスピードを上げた分だけ、脂肪も増していく考えがゴルファーの健康管理面では必要というわけです。

 怪我をせずに安定した成績を残す上で、脂肪は必須と言えますが、体重の多さはショットの再現性も高めてくれる効果もあります。

 ゴルフクラブに関心のある方なら、ミスヒットの指標ともなる『慣性モーメント』というスペックが気になるかと思いますが、これは回転時の重さを表わす指標です。

 この数値が大きいほど、他の物に当たった場合でも、回転するために必要な力を多く必要とするため、簡単には回転しにくくなります。

 クラブと同様に、身体の重さもミスヒット時には『慣性モーメント』的な働きがあり、体重が重い人の方がミスヒットの影響が小さくなるものです。

 そもそも、地球上で自由に身体を動かすことができるのは、重力のおかげと言っても過言ではありません。

 無重力下では、暖簾に腕押し状態で方向転換もままならないもの。

 人は意識せずとも、重力の支えを起点として行動を起こしています。

 ダイエットして体重を落とすと、この支え自体が細く、弱いものとなってしまいます。

 見方を変えて、ゴルフで飛距離が同じ選手同士を比較する場合、体重の少ない選手の方が地面反力を活かす能力が高いと評価することもできます。

 飛距離・方向性・怪我予防という観点で、ゴルフではある程度体重が重い選手の方が有利に働くことが多いというわけです。

 ダイエットした選手がこれまでと同等の成績を維持しようとすれば、技術的にもアップしなければならず、怪我もしないようにコンディショニングにも入念にしなくてはなりません。

 技術的な限界域でしのぎを削っているトッププロの場合、技術的にアップすることは非常に困難な状況ですから、成績も振るわなくなるのは当然の結果です。

 こうして、成績の良かった頃の体重に戻さざるを得なくなって、運の良い選手は元の姿でカムバックしてくるというわけです。


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る

アプローチは上げるが正解?転がすのが正解?ゴルフ普及の課題

2017年06月18日 11:55

 テレビ中継されるプロのゴルフトーナメントなどでは、プロが球を上げるアプローチを多用しているかのように見えます。

 これはトーナメントでのコースセッティングでは、グリーン面が硬く、グリーンスピードも速い設定になっているため、ショットをミスして、グリーンを外した上、安全エリアも確保できなかった場合、選択肢がこれしか残されていないということも関係しています。

 そんな特殊なケースを含め、基本的には難易度の低く、より確実性の高い簡単な方法から戦術を選択していくことがマネジメントのセオリーとなります。

 グリーン周りからのアプローチで言えば、まずは転がし。

 球を上げるアプローチに比べて、ロフトが立っているクラブを使用したり、もしくはロフトを立てて打つ技術が用いられるため、技術的にやさしく、ボールコンタクトが安定し、スイング時のミスの確率を低く抑えられることできるのが特徴です。

 これとは逆に、球を上げるアプローチでは、ロフトが寝ているクラブを使用したり、もしくはロフトを寝かせて打つ技術が用いられるため、技術的には比較的難しい部類に入り、ボールコンタクトでも不安定の要素が増え、スイング時のミスの確率がどうしても高くなってしまいます。

 これはアマであろうと、プロであっても違いはありません。

 プロは高い技術を持っているので、失敗がほとんどないとの前提の上で、上げるアプローチを選んでいるケースの他、ギャラリーを魅了するのも仕事の内ですから、多少難しくてもあえて見た目に格好の良いものを選択することも無きにしもあらず。

 プロはただ勝てば良いだけでなく、いくら強くても、不人気でファンが減るようであれば、スポンサーが手を引き、大会自体が無くなってしまうことも考慮してプレーしなければならないわけです。

 それに比べ、アマチュアはただただスコアを減らすことだけに専念しプレーしても構わないのだから、もっと話は単純で、より簡単な方法を選ぶのがベストです。

 プロだってどうしても欲しいタイトルだけはファンを度外視してでも、勝ちに行くことすらあるわけですから。

 ただし、いくら転がしのアプローチが技術的に簡単と言っても、練習しなければならない部分はあります。

 日本のアマチュアの場合、転がしを練習できる環境に恵まれていないのが残念でなりません。

 パッティンググリーンはどのコースでも整備されていますが、アプローチグリーンとなるとその数は激減します。

 たとえアプローチグリーンが整備されていても、アプローチでは球がグリーン面に落ちる際にグリーンを傷つけやすいため、パッティンググリーンのように転がりの良いグリーンではないのが普通です。

 海外と比べ、プレーフィーが割高であるため、気軽にコースでアプローチを学ぶこともままならないわけですし、こうしたアプローチ環境の悪さがゴルフの楽しみをショットやパットにしか見出せず、ゴルフの魅力を半減させている原因にもなっています。

 日本のレンジ練習場では人工芝のグリーンが一般的です。

 人工芝のグリーンでは正確なランを観察することができないわけですから、こうした練習環境の中、アマチュアのアプローチ練習と言えば、キャリー練習を中心とせざるを得ないのも事実です。

 アマチュアは球を上げるアプローチ練習に専念するしかないわけです。

 ただし、球を上げるアプローチといえども、球の高さやスピンで止めるにしろ、スピンバックさせるにしろ、ランのコントロールは存在します。

 人工芝のグリーンでは、いつまで経ってもランの距離感は掴めないということになります。

 しかも、キャリーの管理さえできれば、ランは自ずから決まるというのは、プロのように入射角とフェースの開閉の管理がしっかりできている人だけの話。

 多くのアマチュアの場合、キャリーを出そうとすると、クラブ本来のロフトに頼らず、小手先ですくい打つようにフェースを開く傾向があります。

 こうしたロブの打ち方をしている限り、キャリーを上手くコントロールできるようになればなるほど、どんなロフト角のクラブを使っても、ランも一緒になってしまいます。

 しかも、人工芝の練習場ではそのラン自体を観察することができないわけですから、そのことにすら気づけません。

 レンジでキャリー練習をしており、クラブ選択でランを調節しようとしているにもかかわらず、実際のコースラウンドではアプローチをいつもショートしてしまうというのはこのすくい打ちを疑ってみてくださいね。

 それではアマチュアはどうしたら良いのかですが、本グリーンや練習グリーンでアプローチをさせてくれる機会を設けたラウンドレッスンなどに参加するのがおすすめです。

 もっと気軽なのは、できるだけグリーンが整備されているショートコースを選んで、周り放題などのプレーでアプローチを集中的に練習すること。

 その際には、貴重な経験の中で、いろいろと試行実験をして、その結果を残しておくことが大切です。

 後は何といっても、ゴルフを提供する側の問題です。

 ゴルフ人口が激減する中、若い子にゴルフを普及させる気があるのなら、気軽に練習できる環境を整備しておくことが急務となります。

 最も現実的で一番望むことは、本グリーンと同じ程度のコンパクションとグリーンスピードを再現できるアプローチグリーン用の人工芝、及びグリーン下の構造を開発することです。

 天然芝でのアプローチグリーンはごく恵まれた限られた人用となるのは仕方ないとして、日本の技術力をもってすれば、人工的に再現するのも容易いはずです。

 特別な練習場としてではなく、当たり前な設備として、今後の整備が望まれます。

 とりあえず、練習環境の充実したコースを探すなら、
 〔200y以上ドライビングレンジ・バンカー・アプローチ〕練習施設の充実したゴルフ場


 ゴルフのアレコレ・よもやま話 カテゴリ 〔サイトマップ〕
 スコア直結テクニック カテゴリ 〔サイトマップ〕
 サイトマップ〔トップ〕へ戻る   


最新記事